武器/【ランス】

Last-modified: 2021-04-11 (日) 22:53:04

原語は「lance」。槍、特に馬上で用いる長い槍のこと。
中世時代の欧州の騎士には付き物とされる武器の1つとされる。馬に騎乗して敵に突撃し、すれ違いざまに相手を突くという使用法になる。長さは2メートル程度だったが、歩兵用の槍がさらに長くなった武器「パイク」との競争もあり、4~5メートルの物もあったという。その仕様上、一応片手武器ではあるがその重さのため振り回すという使い方には向かない。また騎乗時に揺れる中で相手に突き刺し、さらにその衝撃に耐えるだけの技量と実力を要求される。
殺傷を目的としない、馬上槍の試合では当たった衝撃で折れやすく、刺さりにくい工夫がされたものが使用される。

クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ

エキスパート・ルール・セットで登場する武器の1つ。
価格は10gp。エンカンブランスは180。ダメージは1d10。これだけ見れば非常に優秀な片手武器と思えるが、実際には馬に乗って使う武器である。そのため、ファイターの解説に、『ランスによる戦闘』という項目があり、そこで使い方が説明されている。

ウエポンマスタリー

一次的目標はMタイプ。上述した馬上での突撃以外の特殊効果はない。使用者の技能がグランドマスターで敵がMタイプであればダメージは1d8+16となる。もちろん馬上での突撃であれば、このダメージは2倍になる。

アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズ

プレイヤーズハンドブック66ページの表では「長槍」と訳されている。
AD&Dでは後述する4種類のランスがあるが、いずれも突進(チャージ)時にはダメージが2倍になる事、サイズがLである事、ピアシング・ウエポンという部分は共通している。

ライト・ホース・ランス

ライト・ウォーホース用のランス。
価格は6gp。重さ5ポンド。振りは遅くはない程度。ダメージは1d6/1d8。

ミディアム・ホース・ランス

ミディアム・ウォーホース用のランスで、ライト・ウォーホースでは上手く扱えない。
価格は10gp。重さは10ポンド。振りは遅くはない程度。ダメージは1d6+1/2d6。

ヘビー・ホース・ランス

ヘビー・ウォーホース用のランスで、ミディアム・ウォーホースやライト・ウォーホースでは上手く扱えない。
またこの重いランスを使いこなすには、乗り手は鞍にしっかりと乗った上で、鐙(あぶみ)を使用しなくてはならないという制限がある。
価格は15gp。重さは15ポンド。振りは遅め。ダメージは1d8+1/3d6。

ジョウスティング・ランス

基本的にはヘビー・ウォーホース用のランスと同じ。ただし馬上槍試合の一騎打ち(ジョウスト)に用いる為、相手にダメージが入りにくくなるよう調整されている。
価格は20gp。重さ20ポンド。振りは遅い。ダメージは1d3-1/1d2-1。

関連用語

突撃】【スピア】【ジャヴェリン