原語は「Turning Undead」。
クレリックやパラディンの特殊能力のひとつ。
アンデッドモンスターを追い払ったり、破壊することができるという効果がある。神官や僧侶が信仰による神秘的な力を使用できるという設定があるファンタジー作品でも多く見られる能力。
「ターン・アンデッド」とも呼ばれ、この能力を使うことを「ターンする」などと言う場合もある。
クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ
新和版
聖印や宗教的な象徴物といった、ホーリーシンボルを所持しているクレリックやパラディンが宣言することで使用できる。なおパラディンによる判定は1/3の経験レベルのクレリックとして扱われる。使用回数の制限はないが、追い払った場合の効果時間が1d10ラウンドと短い。
1レベルの時はアンデッドモンスター最弱のスケルトン相手ですら2d6で7以上を出さないと失敗するが、経験レベルが上がれば自動的に成功、あるいは追い払うどころか破壊することになる。
基本的に2d6HDの対象に効果があるが、効果範囲が明記されていない。もっとも、高レベルになると、成功しても1体を一時的に追い払うだけになってしまう。
アベンジャーはパラディン同様、ターニングアンデッドを試みることができる。ただし成功した時に、ターンしたアンデッドをチャームしたかのようにコントロールすることができる。この効果時間は、ターンしたアベンジャーの経験レベル毎に1ターン持続する。
ルールサイクロペディア
原語版では「Turning Undead」だが、日本語版の表記は「ターン・アンデッド(怨霊退散)」となっている。
基本的には新和版と変わらないが、ホーリー・シンボルが必須ではなくなった。
アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズ
第2版では1回の遭遇で1度しか試みることができず、「ドラマチックに詠唱やジェスチャーを行う必要がある」と明記されている。
成功判定は1d20で目標値以上を出す上方ロールで行う。成功すると、2d6体を追い払うことができる。自動成功はスケルトンでも4レベルからとなる。
アライメントが邪悪(イビル)なプリーストの場合、追い払うことはできない。その代わり、普通なら追い払われるはずのアンデッドはそのプリーストに従うようになる。さらに、破壊と判定される時は完全な下僕となる。
また、邪悪なプリーストはパラディンに対してターンを行うことができる。ただし、経験レベルは3低い状態で判定しなければならない。