原語はUndead。かつて生命体であったものが、死亡して生命が失われているにもかかわらず活動する、超自然的な存在の総称。
動く骸骨や生ける屍、あるいは幽霊などが該当する。多くの文化の伝説や伝承に見られるほか、ファンタジーやホラーなどの創作物にも多く登場する。
ファンタジーを題材とするTRPGやコンピュータゲームでは代表的なモンスターとして定着しており、「アンデッド・モンスター」とも呼ばれ、日本語では不死の怪物や不死者、亡者、死霊などと訳される。
クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ
アンデッドは闇の魔力によって創り出された邪悪な生物である。総て、かつては命ある者であったが、死後復活させられたものである。
D&D日本語版「エキスパート・ルール・セット」57ページより
アンデッドとは、朽ち果てた生物の体や魂に大いなる力が及び、創造されたモンスターである。
AC9「モンスターマニュアル」より
魔法や呪い、妄執などによって死亡後に甦ったモンスター。エネルギードレインや非魔法の武器に対する耐性、麻痺、老化など特殊能力を持っているものが多い。また動いても物音をたてない。
最下級のアンデッドであるスケルトンとゾンビは、高レベルの呪文使いが使うアニメイト・デッドで作り出す事ができる。それ以上のアンデッドを従えるためには、より強力な手段を用いるか、すでに存在するものを配下にするか協力させるしかない。
主にクレリックが持つターニングアンデッドで追い払ったり破壊することができるが、クレリックと対象となるアンデッドの力量により成功率は左右される。
ルールサイクロペディア
ルールサイクロペディア版でもほぼ変更はない。
「チャーム」「ホールド」「スリープ」は効果がない、と記述されていた程度の耐性に関する表現が、「生きている存在にだけ効く特殊攻撃(毒など)の影響は受けませんし、精神に作用する呪文にも影響されません。」と曖昧だった部分が明記されている。
ダンジョンズ&ドラゴンズ第3版
「アンデッドは、かつては生きていたクリーチャーで、心霊的あるいは超常的な力によって自律行動能力を与えられている。」とされている。
【耐久力】を持たず、精神に作用する効果や毒、睡眠、麻痺、朦朧化、病気、即死効果、死霊術効果に対するほとんど完全な耐性を持つ。また、大規模ダメージによる即死効果はないが、ヒットポイントが0以下になれば即座に破壊される。
視覚に関しては明記されていない限り、最低でも60フィートの暗視能力を持つ。
この版から、キュア系呪文でダメージを受け、逆呪文であるインフリクト系呪文でダメージが治癒されるというルールが明記された。さらに【知力】を持つアンデッドはダメージが自然治癒するようになった。