【ゲバン】

Last-modified: 2021-10-21 (木) 18:05:41

DQ6

CV:星野充昭(CDシアター)
 
現実の【レイドック】城にて【大臣】を務める人物。
【レイドック王】はムドーの幻術で眠らされ、【レイドック王妃】は夢の世界から戻って来ず、さらに【王子】までも行方不明となっている中で、思うままに権力を振るっていた。
名前の由来は「銭ゲバ」だろうか。
英語版での名前はKeating。
 
主人公が【きぞくのふく】を購入し、「王子が帰ってきたのではないか」と城内へと招かれた際、【レイドック王女】の名前について絶対に正解できない四択問題を出題し城から追放させる。
おまけにこの一件で、主人公の部下であり、親しい仲であったことが伺われる【トム】兵士長を辺境へと左遷し戦死させてしまうため、実質的なトム兵士長のカタキでもある。
プレイヤーからすれば、主人不在の城で権力を振るい、わざわざ嫌がらせのような質問を挟んだ上で城から追い出そうとする上に、顔見知りを死地に追いやった典型的な悪徳大臣キャラクター。
 
だが、魔物と結託し国を危機に追いやったDQ5の【グランバニア大臣】などと違い、王族不在でも国としての体裁を維持してはいた。
主人公が貴族の服を購入してから城内へ入るまでの僅かな時間の間に「防具屋で貴族の服を買ったみすぼらしい旅の青年」の話を小耳に挟んでくるあたり、情報収集と奸計に長けた人物のようである。
トムの左遷については、独裁を進めるにあたり邪魔な人物を消すと言う側面もあるのだが、王族が揃って行方不明or寝たきりで政治的に非常に不安定な時期に、確証の無い「王子と名乗る者」がやってきて兵士長の立場にあるものがそれをあっさり城に入れたのは城内の人間から見れば警備上の致命的な不祥事。下手をすれば外患誘致と取られてもおかしくない。
身分の証明も出来なかった「自称王子」を追っ払い、責任者を処分するという対応自体は役人としては至極当然である。あの場で主人公達を投獄しなかっただけ寧ろ甘いくらいである。
 
とはいえ【ムドー】への抵抗の為と称して国民に重税と寄付を強要しているため市中では非常に不人気で、その辺の子供にさえ大嫌いと言われている。しかも「王がいた頃はこんな事はなかったのに」と嘆かれていたり、その金で具体的な軍備や備蓄が強化されたと言った話が無い上、夢の世界でのゲバンは財を蓄えることに執着しているので集めた金も何に使われているのやら分かったものではない。
城内での評判もかなり良くなかったらしく、もとから人望は無かったようだ。主人公の回想の中では大臣に任命したこと自体が間違いとまで言われている。そこまで言ってしまうと任命者である王様を「人を見る目がない統治者だ」と批判しているも同然なのだが…
トムの後任として兵士長になる【フランコ】も、大臣任命当時には反対していた。
本来人が権力を握った場合、人気、評判に問わずその恩恵を受けようと人が少なからず集まって派閥ができあがるものだが、彼にはそのような勢力もなければ私兵すら見当たらない。
王族の不在があったとはいえ、そんな輩がよく長いこと大臣の座に座っていられたものである。
早耳や奸計もそうだが、致命的なスキャンダルなどを起こさない程度の処世術にも長けていたようだ。
 
ちなみに夢の世界のレイドックにも、見た目が全く同じ大臣がいるが、この人は至って真っ当な大臣であり夢の世界のゲバンではない
ラーのカガミを手に入れた後に夢の世界のレイドックの城下町の宿屋にいくと、世界一の金持ちと称する人物がおり、言動やその後の王の行動からして、こちらがゲバンの夢の世界の姿のようだ。
現実のゲバンは地位を得ることや政務に生きがいを感じているわけではなく、あくまでも財を蓄えることだけに執心しているということなのだろう。
 
なお、夢世界の【ムドー】を討伐し現実世界のレイドック王が目覚めた後、現実のゲバンはいつの間にかいなくなる。
城下町の若者の話では「城を出ていった」らしいが、レイドック王を含めた城の住人たちは誰1人としてそのことに言及しないため、追放されたのか逃げたのかは不明。
直接的な害や罪のない夢世界のゲバンを腹いせで投獄するようなレイドック王の行動を考えると、いろいろバレて制裁を受ける前にとんずらしたとも考えられるが…魔物はこびるドラクエ世界では亡命すら危険を伴う。
金で護衛を雇って逃げるにしても人望の皆無な彼が雇えるような護衛はごろつきにも等しい可能性が高くそんな連中に囲まれて国を離れるのは逆に危険度が上がりえる。
うまく逃げ切ったにしても追手を差し向けられる可能性を考えるとこれからずっとレイドック王国の目が届かない場所でひっそり生きるしかない。
どちらにせよ目先の金銭に執着するゲバンにとってマシな結末は望めまい。
 
その後は現実世界では完全に行方不明になり、続報も全くないので生きているのか死んでいるのかすら不明。
夢の世界のゲバンはずっと元気なので、元になる現実のゲバンもどこかで生きている証拠と言いたいところだが、トム兵士長が死んでも【ソルディ】は健在だったりすることから、夢の世界での息災は必ずしも現実世界での生存の証明にはならず、結局のところ彼の顛末ははっきりとしたことはわからない。
 
夢の世界のゲバンはしばらくの間は宿屋で偉そうにしているのだが、現実世界のムドーを討伐したあとに夢の世界のレイドックを訪れると、レイドック王の命により「極悪人」として城の地下牢にぶち込まれている。
こっちのゲバンも態度がデカいせいで宿屋の女将から不興を買ってはいるが、ただそれだけであり特に何かをやらかした訳でも無い。
現実世界の都合を夢の世界に持ち込んだレイドック王の独断と私怨のみで牢に入れられているので、さすがにかなり不当な仕打ちである。当然当人は身に覚えのない事なので投獄され困惑しているし、牢の見張りの兵士もこのことについて訝しんでいる。
ストーリーが進んでいくと、現実世界の記憶が入り交じってか、もしくは不当な牢獄生活に疲れてか、「具体的なことはわからないが本当に悪事をやってきた気がする」という内容を口にするようになる。
最後まで夢の世界の彼が釈放されることはなく、EDでも

ゲバン「なにやら 上が
  さわがしいようだが… それより
  わしは いつ 出られるのじゃろう。

と嘆いている。ED時点でこの待遇であるので完全に忘れられてしまっている可能性すらあり、覚えているにしてもレイドック王がなにかしら考えを変えない限りは永遠に投獄されたまま放置される可能性が高い。
 
唐突に行方不明となった現実側、現実世界での罪で最後まで捕まったままだった夢側と、どちらの世界でも大団円の裏側で自業自得かつ惨めな末路を迎えることとなった。

小説版

横恋慕した相手が城勤めだったことから買収工作による不正で文官として城に就職し、報復のパワハラ、重税で私腹を肥やし、防衛目的と言うより自身の権力で人々が右往左往するのを楽しむ悪党であり、レイドック王の復帰後は逃げて行方不明になった。
終盤になって後の姿が描かれるが、なんと【ゾゾゲル】として登場する。

漫画版

ムドーに操られている設定で、原作と同じ場面で登場して以降は登場しない。