【シェーラ】

Last-modified: 2024-08-10 (土) 03:54:39

DQ6

CV: 田中敦子(CDシアター、後の【セレン】役)
 
【現実の世界】【レイドック】【王妃】で、【主人公】母親
英語版での名前はApnea。
夫は【レイドック王】。かつては主人公の妹である【レイドック王女】もいたが、病気で喪っている。
 
夫を助けて政務に励んだり、独自に【魔王】について研究したりと非常に頭脳明晰な人物。
【夢の世界】についても詳しく、主人公の身に起こった事も正確に把握しており、主人公が実体を取り戻した際には、夫とは違い「主人公が完全にもとの自分には戻れなかった」ということを、きちんと理解した上で受け入れている。
反面、主人公の物分かりのよい性格に甘えて仕事に没頭するあまり、母親らしいことをしてやれなかった事を悔やんだり、王女を亡くした際には悲しみのあまりふさぎ込むなど、繊細な一面も見られる。
 
魔王【ムドー】の遠隔幻術によりレイドック王が夢の世界に閉じ込められた後、彼女はそれを察知し、夫を助けたい一心からいつしか自分の意思で夢の世界にこもりっきりになり、【現実の世界】では眠り続けるようになっていた。
そして夢の世界では若きレイドック王を演じ、全く眠らずにムドーへの対抗策を練り、またムドー以外にも様々な事柄について研究に勤しんでいた。
夢の世界のレイドック王が眠らずの王なのは、現実のシェーラがずっと眠っていたから、なのである。
ちなみにこの理屈だと現実の世界で死んだように眠っている【ハッサン】や現実の世界に実体を持たない【バーバラ】も夢の世界でずっと起きていそうだが、なぜかそういう話にはなっていない。
彼女の「休んでいる暇はない」という意思のあらわれかもしれない。
 
夢のレイドックで【兵士】をかき集めて夢の世界の【ムドー(幻)】に戦いを挑んでいたが、いつもあと少しのところで姿を消し逃げられてしまう。
城の学者によると、レイドック王(=シェーラ)は、既にムドー(幻)について何かを掴んでいたらしい。
ムドー(幻)の正体を暴くため、優秀な兵に【ラーのかがみ】を探索させる任務を検討している。
恐らくこの時点で、本物のレイドック王が夢の世界のムドーにさせられていることを、薄々勘づいていたのだろう。
 
夢の世界において幻の大地(=現実の世界)についての研究もしていたこと、また、夢の世界ではシェーラ(が扮する若きレイドック王)以外にラーの鏡の存在を知る人物がいないことから、この頃には既に、おぼろげながらも現実世界の意識を夢の世界に持ち込むことで、ラーの鏡の存在を語っていたようだ。夢の世界の人物の大半は現実の世界のことを何も知らないことを考えると、これは凄い。
ラーの鏡が【月鏡の塔】の中にあるという話は現実世界では聞ける上に、シェーラにとっては自国領内の話なので、夢の世界へ行く前から色々と情報収集をしていた彼女がそれを知らなかったとは考えづらい。
だが、いつの間にか夢の世界から出られなくなっていた彼女は、目的の物が自国領内(それも城のすぐ近く)にあるのに、取りに行くことができないしもないという、何とも皮肉な状態になっていた。
結果的に、夢の世界でレイドック王を演じ続け、夢の世界で兵をかき集め、現実世界の自国領内にある塔に安置されているラーの鏡を取りに行かせるという、ものすごく回りくどい方法を取らざるを得なくなっていた。
 
そんな状況で奇跡的に、夢の世界と現実の世界を自由に行き来できる主人公と【ハッサン】が、シェーラ(が扮する若きレイドック王)の前に現れる。
 
やがて主人公たちが見事ラーの鏡を持ち帰ると、ラーの鏡を覗き込んだ途端苦しみだし、鏡の力によって元の【王妃】の姿に戻る。
と同時に、意識が完全に現実世界とリンクし、主人公が自分の息子であることを察知する。
そして、主人公一行を引き連れて、夢の世界でムドーにさせられているレイドック王のいる【地底魔城】に向かう。
 
ムドーを倒し王の【呪い】を無事解いた後は、夢の世界のレイドックで、若い王の姿で女遊びに興じるレイドック王を密かに見ている。
夢の世界でのレイドック王はあくまで若くて独身なので、彼女は謎の貴婦人を演じている。
夢の中の息抜きならば大目に見ようと寛容な態度をとっていたが、いつまでも調子に乗っていると見るや今にも堪忍袋の緒が切れそうになっている。怖い。
 
DQ4、DQ5と主人公の母親は特異な存在ゆえの出番の少なさと悲劇的な役が続いた中、苦難に負けず王妃・国王・母親という重責を三つも担って物語を回すキーパーソンを務め、しかもオーラスまで無事に過ごしている。ドラゴンクエストシリーズでは稀に見る、大きな役割と大団円を果たした主人公の母親キャラクターである。
一方で、主人公側の原因も併せて「母親キャラクター」のプッシュが本人の述懐通りいささか弱く、最序盤からありがたい【タダ宿】であった【主人公の母親(DQ3)】のようにプレイ上で頻繁にお世話になるわけでもないので、プレイヤーの思い入れとしては主人公の家族というポジションと人気を【ターニア】に持っていかれすぎてしまった感は否めない。総合的に見ると、強く幸福ながら少しだけ報われなかった母親キャラかもしれない。
 
余談だが、本作には【シエーナ】という町があるのだが、彼女と名前が似ていて紛らわしいという理由で、リメイク版では【堀井雄二】の指示で町の名前が【マルシェ】に改名された。(詳細はマルシェの項目を参照)

DQ10オフライン・オンライン

真の【メルサンディ村】の出入口に立っている女性で、【ここは○○の町ですキャラ】
旅の記念にと【ラペット】の紙芝居を見るよう勧める。