【人種】/勇羽の民

Last-modified: 2022-12-01 (木) 01:02:04

アルファベット表記:Farcril
読み:ファリクル
区分:羽阿
発案者:tocoma110
Tag: 人種 羽阿 勇羽の民 同盟種 燦州 楪州 爬州 発案:tocoma110


概要

猛禽類に似た特徴を備えている、大柄な羽阿
その名の通り、勇猛果敢に困難に立ち向かう戦士の種族であり、気高く好戦的なことで知られる。
同じ羽阿でも白羽の民とは気質が大きく違い、どちらかというと昔気質な性格が色濃い。そのため、両種は同じ羽阿ながら価値観の相違が大きく、非常に不仲なことで知られている。
また、エルネセトア大陸で生活する人類種の中では、最も高度な飛行能力を備えた種族とされている。

 

分布

主に燦州楪州爬州の山林部に里を作る。
ただし、彼らは成人すると各地を放浪することも多いため、それ以外の地域でも見かける機会は少なくない。

 

形態

猛禽、それも鷲が有椀二足歩行型になったような姿をしている。
腕は一般的な他の羽阿と同様に飛行に優れた形状で、腕翼を持つ種族の中でも特に高速飛行に適した形態をしている。そのため、非精素利用型の飛行能力では群を抜いて高い。
一応、指羽と呼ばれる部位がありものを掴めるが、非常に大雑把な能力となっている。

  • また、彼らの翼には若干の波音発生能力がある
    それはわずかな重力干渉軽減・気流干渉程度のもので、野生の大型飛行生物ほどの出力は備えていない。しかし、それらを活かすことで地上から飛び立つことを可能とする程度の機能性はある。

日常的な行動で物を掴む場合、足・嘴を用いる。
こと、彼らの足は歩行用と物を掴むことを両立する器用な動きを可能とし、瞬間に合わせて若干形が変わって見える。
鋭い爪と細やかに動く足を用いることで、彼らは開拓の民に負けるとも劣らない器用さを発揮する。鋭い爪はクァッルにも似た収納機能も可能で、それにより適切な長さにすることが可能。

  • そのため、口元や足に装飾を施すことを嫌う。

身長はおおよそ150cm代~180cm弱程度が平均。
体重はやや軽く、平均すると開拓の民の7割程度。その体重が示す通り、肉体はどちらかと言えば細身で無駄がない。やや打たれ弱い。


羽毛は茶色・こげ茶・赤茶などが主流。
血統によって特定部位が白かったり、黄色かったりもするなど意外と多彩。なお、

 

生態

勇羽の民の最大の特徴は、その飛行能力にある。
飛行能力を備える文明種だけで言えば、他にもいくつか存在が確認されている。だが、本種ほど高い飛行能力を持つ種族は現状発見されていない。彼らは祖先たる猛禽と同程度の距離・高度・時間・速度での飛行を可能とし、それにより広域を自由に移動する極めて高い機動能力を持つ種族である。
この能力は彼らのアイデンティティであり、誇りと思っているものがほとんどである。


その飛行能力を支えるため、感覚器官も極めて発達している。
猛禽同様に視覚・嗅覚・聴覚は図抜けて高く、また平衡感覚も研ぎ澄まされている。中でも視覚は際立っており、視界のフォーカス能力を駆使することで多種族ではとらえきれない遠方から細部まで見ることが可能。

  • 逆に言えば、彼らの感覚器官は極めて敏感とも言える面がある。

そうした飛行能力を維持するために、本体は細身で軽やかなためやや頑丈さに欠ける。
無駄な体重を削ぎ落したことで高度な飛翔能力保つが、その分彼らの肉体は陸上毛阿などと比べるとはるかに打たれ弱い。しかし、脚力・腕力・足握力は極めて高い。


肉類や果実類を好んで食する。
魚、有鱗類、陸水類、小型乳生類、昆虫類などのほか、肉軟類(ミミズ他)なども彼らの食事としてはポピュラーである。
また木の実や穀物の類もよく食し、特に長距離移動前などは積極的に摂取する。


基本的に昼行性。
そのため、群れを成さない気質ながら都市部の生活などにも適応可能で、各地の文化文明とも触れ合える。


繁殖期がある程度一定で巡ってくるタイプの人種。
一度繁殖期が過ぎるとしばらくは繁殖期が訪れないという難点がある。
卵生で一度に5~6個出産し、産卵までに4ヶ月程度、孵化までには大体3~4ヶ月程度が一般的とされる。

 

文化

基本的に独立独歩を重視した、ストイックな価値観を持つ。
自種族のみの集落とそのネットワークを持ち、またそれ以外の社会に属して生きることもあるが、その中でも「まず己の実力ありき」という考え方が根強い。これは、彼らの元来の生活圏が高山やその山林であることに関連するとされ、生きぬことと己の力が不可分であるためと考えられている。
彼らは分野に関わらずここが持つ実力を重視し、また他者に頼る方向性を極力避けたがる傾向にある。

  • これは子育てにも強く働き、生みの親じゃ子供の面倒を長期では見ない。
    基本的に里に夫婦で戻り、幼少期までは親子で過ごすが、10を超える頃には里の養育担当者に子を任せる。そこで子供たちは本格的な勇羽の民としての能力と精神を鍛え上げ、成人となるまで修練の日々を過ごすという。
    以降、親は年に数度だけ子供の様子を見に来るものも、それ以外では顔をほとんど合わせないという。

それ故か、彼らは自身の能力を磨き、活かすことを好む。
外界での生活でも己の持つ飛行能力などを駆使し、それを鍛え上げながら生きる道を選びやすい。これは何も飛行能力に限らず、己が進むと決めた道や生き方全般に適応される。彼らは自ら定めたあり方や持って生まれた能力に強い自負を持ち、またそれを証明することを好む。

  • そのためなのか、彼らは挑戦を恐れず苦難を前に逃げることを強く恥じる。
    無謀を肯定するわけではないが、恐れに吞まれての遁走を何より不名誉と感じやすく、だからこそ彼らは勇猛果敢で好戦的に映る。その姿勢は時に野蛮のそしりを受けるが、同時にどこまでも力強い。

その一方で、己の力を金儲けなどの道具とすることに反感を覚える。
能力を生業とし金銭を得ることは是とするが、それを第一目標とすることを厭う。正確には「利益のために己の能力を活用すること」をあさましく感やすく、故に白羽の民とは相いれない傾向にある。

  • ただし、白羽の民も「実力主義」的な性質は強く、そういった意味では似たところがある。
    しかし、あちらはからめ手や出し抜きも容赦なく使うが、こちらはより直接的な形を貴んでいる。

そうした彼らの気質から、彼らは「単独で行えて、なおかつ己の仕事を活かしやすい仕事」を好む。
軍人、武芸者秘境開拓などのほか、広域配達員なども営む者が多い。

  • そのため、都市部や大きな町などにある組織に属するものは、大抵が浮いた立場にいがち。
    良くも悪くも馴れ合いや集団の雰囲気に染まることを嫌い、孤高のスタンスを貫いている者がほとんど。しかし、前述の通り己の能力にプライドを持つゆえ、仕事に手を抜かず打ち込むことから評価は高い傾向にある。
    出世とは、やや縁が薄いが……

名前について

彼らはその育成事情から、両親の名前を非常に大事にする。
そのため、彼らは『出身の里・同性の両親の名前・異性の両親の名前・個人名』というシンプルな形が主流である。
また、個人名は必ず両親が名付ける(叶わなかった場合は里の長などが担当)必要があり、それを怠ることは最低の振る舞いと見なされる。

  • 例:
    エニン・ドルル・テリヤ・スヤンタ など
    エニン山の・父ドルルと・母テリヤの子・スヤンタ 程度の意)

 

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