【住民】/カタザキ・アリス

Last-modified: 2024-01-29 (月) 04:56:35

アルファベット表記:Aris Katazaki
読み:かたざき・ありす
漢字表記:片崎 逢理珠
人種:開拓の民
性別:女
年齢:18歳(大陸歴1601年頃/1583年生まれ)
職業:銀十字の院 三等施術士
属性:秩序にして善
発案者:tocoma110
Tag: 住民 開拓の民 銀十字の院 光の国信仰 発案:tocoma110


「まあ、知ってましたけど。貴方ほどのお人好しが見過ごせるはずないですから」
「揶揄するにしても品がありませんね」*1

概要

銀十字の院に属し、若干10代で正式採用された腕利きの施術士。
栄州人俄州人のハーフだが、様々な事情から各地を流れて今はオランド市?の施術院に席を置く。
光の国信仰の熱心な信者でもあり、“母なる”マリーハを信奉する。


白銀の騎士セイル・バーンの相方であり、彼と共に大陸歴以降初めて正式に記録された光の巨人の伝道のため大陸中を行脚した、非常に稀有な経歴を持つ銀十字施療士である。

 

詳細

根は優しいのだが山あり谷ありな人生経験から、冷めた言動や容赦ない物言いが目立つ、気難しい人物。
口調は敬語、仕事は真面目な如何にもな堅物だが、さらに譲れない部分は決して譲らない頑固な性分の持ち主。
特に、自他問わず命を蔑ろにする手合いには非常に厳しく、知らず説教してしまうような面も。引くことを知らぬわけではないが、引かぬと決めれば化け物相手でも怯まない胆力と頑なさ持つ。

  • 故に、そんな彼女を呆れ果てさせた若き白銀の騎士団の団員は、彼女の施術院で一目置かれている。

趣味は読書とたまの食べ歩き。


師にして育ての親たるサリアのことを姉のように慕い、彼女のような優れた施術士になることを目標に精進を惜しまない。
付き合いの深いセイルへは容赦のない物言いをするが、嫌悪や憎悪によるものではなく、彼の危なっかしさを放っておかない面倒見の良さ故である。文句を言いながらも3年以上そんな関係を続ける姿は、周囲をやきもきさせ続けている。


生涯をオランド市で過ごすつもりでいた彼女だが、セイルが巻き込まれた竜ヶ森湖魔獣化症候群事件?オランド市の光の巨人事件?を経て、彼が担当する「奇跡伝道巡業」に付き添うこととなる。
そのことにため息をつきつつも、「放っておいたらあなたはどこで死ぬか、わかりませんから」とだけ零して、彼の隣を歩き続ける。

 

外見

顎辺りまで伸ばした、艶やかな濡羽色の髪と瞳を持つ美人。
だが、あまり愛想のある表情は浮かべない。
身長は栄州人としては平均寄りで、セイルと並ぶと肩にちょうど頭が来る程度。体格はスレンダー。


服はシンプルなものを好み、華美なものや露出の多いものは避ける傾向にある。
また視力に難があるため、セイルから贈られた耳掛け式の眼鏡を掛けている。
 

来歴

元々は栄州にて学者の家の末娘として暮らしていたが、外州人排斥運動の高まりを受けて一家で国外へ出奔する。
長い船旅の末にようやく俄州へ到着する──その目前で船が難破。辛うじて一家そろって生き残るも、辺境に辿り着いたばかりに次々と家族を失いながら俄州~応州を放浪する。
そして、オランド市に辿り着いたところで師となるサリアに拾われ、銀十字の院に落ち着く。以降はサリアを実の母・姉のように慕い、彼女の下で施術士となるための日々を過ごすこととなる。


齢にして15を迎える年にオランド市の魔北類襲撃に立ち会い、初めての大規模な医療戦線に参加する。その中で無謀の末に死にかけたセイルが搬送される。経緯を聞いた彼女は、その向こう見ず以下な行動に怒りを覚えながら治療を施す。
そして、目覚めた彼に説教をかますのだが、その説教に感銘を受けてしまったセイルからお礼を……と付きまとわれる。長きにわたるアプローチに根負けした結果、仕方なく食事会に付き合ってしまう。そして、そこをきっかけにどうしてか親交を深めていく。

何があったのかというと……
  • 無理難題のつもりで栄州料理を取り扱う高級店を指名したところ、セイルが貯金をはたいて予約してしまう。
    断るに断り切れなくなったアリスは、折角故郷の料理を食べるのならと開き直り、唯一残っていた母の形見の栄州服を引っ張り出し、同僚たちの玩具にされながら人生初のおめかしをして向かうことに。
  • 到着しセイルに褒められこそばゆい思いをしながら、店に入り出てきた食事を楽しむ。
    だが、段々と故郷を思い出せる味に記憶が刺激され、思わず涙が流れる。狼狽するセイルに謝罪しながら、酒も入って口が軽くなったのかつい身の上話まで始めてしまう。そこで実はセイルも東方人の血を引いていることが発覚、少しずつ話が弾み始みだす。
  • そして、彼の出自や無謀な行動をとる理由も、何となく察してしまう。
    誰かがブレーキにならないといけないと……そう理解してしまった彼女は、この不器用な青年を意識し始める。

初めは複雑な心境だった彼女だが、彼の人となりを知るにつれどうにも目が離せなくなり、いつしか友人となる。
やがてその関係はさらに変化を迎え始めようとしていた……


18の誕生日を迎えた秋、竜ヶ森湖魔獣化症候群事件が発生、調査に向かったセイルが瀕死の状態で帰還。彼女の手当ても空しく死亡する。
その悲劇を受け止めようと気丈に振る舞っていた彼女だが、内心は大きな傷を負っていた。
しかし葬儀の日、二つの心の板挟みにあった彼女の前で、セイルは突如息を吹き返す。心の底から喜ぶ彼女だったが、大陸同盟の審議官からのいちゃもんにも遭遇。彼の無実を証明するため最前線で戦うこととなる。


そのさ中、オランド市に青い魔物が現れ街を襲撃。そして、そこで光の巨人が怪物と戦うのを目撃する。
その後、セイルが巨人と怪物の戦いを最前線で見て、助かっていたことを証拠に白銀の騎士団オランド市支部部長と共に反論、見事彼の疑いが晴れる。それにほっとする彼女だったが、セイルが喧伝巡業の旅に出ることを命じられたことを知る。
これで別れとなるのか、と挨拶に来る彼を追い返したアリスだが、旅立ちの朝、彼女は大門の前でセイルを待っていた。
実は、セイルの旅の補佐として気心知れた彼女がその同伴者に選ばれていたのだった。
「目を離したら、どうなるか知れたものじゃないですから」
憎まれ口を叩きながらも、彼女の足取りは軽やかなのだった……

同伴する真の理由

大混乱に見舞われる市中で、彼女は白銀の騎士団オランド支部長と共に、セイルが輝く巨人となり魔物と戦う姿を見てしまう。
それとなく事情を悟った支部長から、セイルを各地に巡業させることを告げられ、その際のお目付け役を頼まれていたのだった。
気心知れた相手だからというのは勿論だが、セイルの危うい点自体を理解していた支部長から、最も彼をセーブしやすいだろう人材だと見込まれてのものでもある。一人旅で生まれるストレスを上手く緩和してほしい、という(いろんな意味での)支部長の気遣いだった。

以降、セイルとともに波乱万丈な大陸回りの旅をすることとなる。

 

装備・保有する特殊な技術

銀十字の院オランド市支部でも注目の若手の一人であり、その腕前は非常に高い。
特に幼い頃から馴染みのある精素学にちなむ精術医療は群を抜いており、師であるサリアでさえも目を見張ったほど。
内科・外科どちらにも優れた腕前を発揮するが、セイルと出会ってからことさら外傷治療・精素汚染対策などへの修練に余念がない。旅の中でもその腕を活かし、各地で治療活動に参加する。

  • それ以外、薬学や医療知識・経験もそれなり以上に備わっている。
    等級こそまだ三等であるが、実質的には下手な支部の一等に負けず劣らずの場数を踏んでおり、将来を有望視されている逸材でもある。

また、いくつかの護身術も学んでおり、体捌きと防御用の精術を使い身を守る程度の行動はとれる。

  • もっとも、精々が街のチンピラ一人相手。二人相手ともなればかなり危うい。

 

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  • 【物品・機械】/眼鏡?
     

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*1 量産型聖女という言葉に対して