IPアドレスの種類
IPアドレスには大きく分けて2種類あります。
それぞれ、グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスです
プライベートIPアドレスはローカルIPアドレスとも呼ばれます。
グローバルIPアドレス
グローバルIPアドレスは、それ単体で世界中の端末を特定できるIPアドレスです。
逆に言えば、グローバルIPアドレスが割り振られていない端末は特定できません。
何せ、インターネット自体に参加していないのですから。
世界中のどこを探してもグローバルIPアドレスが重複する端末は存在しません。
絶対に重複がないよう、世界規模の機関で管理されています。
仮に何かのミスで重複が起きた場合、世界レベルでのネットワーク障害に発展する恐れがあります。
階層的な管理譲渡を経て、最終的にISP(Internet Services Provider)いわゆるプロバイダから
私達のような一般人にもグローバルIPアドレスが与えられます。
自分のグローバルIPアドレスは以下の様なサイトでも確認できます。
http://luftool.com/ip/
プライベートIPアドレス
こちらは各個人が管理するネットワーク内
すなわち、LAN(Local Area Network)内である程度自由に値を設定できるIPアドレスです。
なので、世界中を探せばいくらでも重複した値を持ったプライベートIPアドレスが見つかります。
と言っても、ローカル、つまり閉じられたネットワーク内のことですので
外部者(インターネットからの接続者)には知る術などありませんが。
もちろん、例え世界規模では重複しているように見えるとしても
同じLAN内では決してプライベートIPアドレスが重複することはありません。
誤って重複したプライベートIPアドレスを各端末に割り振ってしまうと
そのLAN内でネットワーク障害が発生します。
が、別に世界規模で見れば大した障害ではない・・・・・
それどころか放置できるレベルなので、一般家庭規模のLANであれば
そのLANの管理者が自由に弄って、試行錯誤できるわけです。
私達はこの辺りの存在になります。
プライベートIPアドレスの必要性
一考すれば誰しも思うことですが
- なぜプライベートIPアドレスなんて物が存在するのか?
- グローバルIPアドレスさえあれば問題ないんじゃないのか?
- 全部の端末にグローバルIPアドレス割り当てればいいじゃん。
という疑問点が浮かぶと思われます。
実はこれには理由がありまして、非常に単純な理由なのですが
世界中の端末が増えすぎてグローバルIPアドレスが足りなくなっちゃいました。
って訳です。
今で考えればインターネットに繋がっていないPCなんてあり得ませんよね。
インターネットに繋がっていないPCなんてモグりもいいところです。
xDSL通信インフラが普及し始めた頃から、Webコンテンツが多種、充実し始めて
インターネットが魅力的になってきた上に、価格も非常に安くなったので
それ目当ての端末(というか人)が爆発的に増えました。
いわゆる、ISDNやADSL全盛の時代です。
そのおかげでグローバルIPアドレスが瞬く間に消費され、アッという間に枯渇!
となる危機がありましたが、偉い人達がそれを先見し、事前に回避策を用意していました。
その一つがプライベートIPアドレスだったわけです。
つまりプライベートIPアドレスとは、来たるべきグローバルIPアドレス枯渇問題へ向けた
応急的な対処策だったわけです。
プライベートIPアドレスの値
さて、実際にプライベートIPアドレスとはどんな値なのでしょうか。
結論から言ってしまうと
クラス | プライベートIPアドレスの範囲 |
---|---|
A | 10.0.0.0~10.255.255.255 |
B | 172.16.0.0~172.31.255.255 |
C | 192.168.0.0~192.168.255.255 |
の範囲のIPアドレスです。
クラスはこの際置いておきます。あまり関係ありません。LANの規模の目安です(半分嘘です)。
Aは大規模企業等、Bは大学や研究機関等、Cは一般家庭等とでも思っておいてください。
ちなみにA~Eまで存在します。
一番目にするのはやはり
192.168.0.0~192.168.255.255 この範囲のプライベートIPアドレスではないでしょうか。
市販のルータは一般家庭向けを想定しているので
クラスCのグローバルIPアドレスを割り振るだろうと予想して
DHCPで192.168.0.1~192.168.255.254 の範囲が初期設定で割り振られています。
【駄文】
最後の数字から192.168.0.0と192.168.255.255が抜かれてますが
これはネットワークそのものを表すプライベートIPアドレスと
LAN内に接続されている全ての端末を対象とするブロードキャストアドレス・・・・・
長いのでこの辺で。
ちなみに、上記の例はCIDRで24bit目以降がホスト部の場合に限定しているわけで
正確にはもっと使えるIPアドレスは少ないとか
CIDR以外にもサブネットマスクという表記、表現方法もあるとか色々ありますが
必要最低限に留めて、この辺は全て省略します。
まぁ要するに 192.168.0.1~192.168.255.254 の範囲で
LAN内の端末(つまり自分のPC)に割り振ればいい訳です。
肝心なのは、このプライベートIPアドレスとポート番号を使いこなすことで
kagamiやWME9といったサーバ類を動作させることができるようになると言うことです。
かなり、省略してとりあえず値だけ納得してもらう形を取りました。
正しい知識を身に付けたい方は 【 Wikipedia 】 を参考にすると良いでしょう。
まとめ
プライベートIPアドレスとポート番号のタッグが
ミラーリングには必要不可欠。
192.168.0.1~192.168.255.254の範囲で
PCにプライベートIPアドレスを割り振る。
ネットワーク知識余談
ネットワークに興味が出て、しっかり習得したい方は
マスタリングTCP/IP 入門編 という書籍をお勧めします。
【 マスタリングTCP/IP入門編 】
この書籍はネットワークに関するバイブル的な位置づけとして業界に定着しており
どの教育機関でも「ネットワークの勉強をするなら、まずこれを読むように」
と言われるぐらいの代物です。
内容的には初中級程度なので
これまでに私の記載した、なんちゃってネットワーク解説に興味を持った方なら
十分読み解けるレベルなので、ご安心ください。
中級編 - 目次
- 鏡について
- TCP/IPについて
- IPアドレスの種類
- NATとポート
- IPアドレスの固定
- ポートの開放
- 鏡始動