TCP/IPについて

Last-modified: 2012-09-10 (月) 18:17:40
 
 

配信、鏡、そしてポート

 

配信または鏡をする場合はポート開放が必要になります。


ポートとは、主にインターネットに接続されているPCと
通信を行うための玄関口のようなもののことです。

通常ではポートは安全を確立するためにふさがれています。

ふさがれたままだと情報のやりとりが出来ないため
配信したり鏡したりすることが出来ません。


そこで必要になってくるのがポートの開放です。

 

インターネットのイメージ

 

一般的にインターネットの概念の説明ではポートは港に例えられることが多いです。
インターネット上を流れるデータはパケットと呼ばれますが、このパケットが船です。
インターネットは大海原といったところです。


『行き』は船の積荷は空っぽですが、目的の港の管理者に許可を貰って
港に停泊させてもらえれば、いっぱいの荷物を積ませてもらえます。

その荷物を持って帰って、紐解くとお宝の山に化けるわけです。




港の管理者は、自分でその専用の港口に停泊できる船種を決めることが出来ます。


80番港にはWebページのパケット(一般船)を。
8888番港には動画コンテンツのパケット(軍艦船)をといった具合に。

その船に合った港でないと、港の管理者は船の停泊を認めてくれません。

なのでWebページのパケット情報を港の管理者から船に積ませてもらうためには
80番の港に停泊しなければなりません。

他の番号の港に停泊しようとしたら事前に追い返されます。

【余談】
でも普通、Webページを見ようとするときに80なんて数字見ませんよね?
どうしてでしょう。

http://www.google.co.jp
http://www.google.co.jp:80
両方アクセスしてみてください。

実は80番というポートは世界中で
「80番はWebページ用(HTTP)のポートにしましょう」
という取り決めがなされています。

なので、Webブラウザ(IEやらSleipnirやらFirefoxやら)は
ポート番号が省略されているURLがクリックされたら
勝手に80番ポートと決め付けてアクセスしに行ってます。

そんなもんです実際。

http://www.google.co.jp:800
これでアクセスしてみてください。
門前払いを食らいます。



ポートを開くという行為は
自分が港の管理者になって、どんな船を受け入れるか決めているだけです。

たまに船に爆弾を積んでテロリストが入港してくることがあるので
危ないので初期状態では全ての港は閉じられています。

港の管理者権限は最初からみんな持っています。

受け入れる船の種類はサーバソフトで決まります。
ポートとサーバは切っても切れない関係にあるのです。
kagamiもサーバソフトの親戚です。

イメージはつかめましたか?


下記からは実際にネットワークに関する初級知識も交えて
鏡に至るまでを解説していきます。

 

TCP/IPとは

 

TCP/IPとはインターネットやイントラネットで標準使用されているプロトコルです。
これ無しに現在のインターネットは機能しません。

逆に言えば、それほど大きなウェイトを占めるものなので
これさえ覚えてしまえば、インターネットに対する初級専門知識としては
大分押えられたことになります。

なお、下2つの TCPについてIPについて は座学です。
面倒な人は読み飛ばしても大丈夫です・・・・・多分。


「こんな長文読んでられっか。」⇒ 【 こちら

 

TCPについて

 

TCPは Transmission Control Protocol の略称です。
つまりTransmission(通信) Control(制御) Protocol(プロトコル)ですね。

TCPはOSI参照モデルで言うと、第4層のトランスポート層に該当します。
通信の信頼性の確保を担当としているプロトコル(約束事)です。
まさにTCPは通信を制御して、インターネット上に流れるデータの信頼性を高めているのです。

送信したデータは宛先に届いたか分割されたデータは正しい順序で宛先に届いたか、など
全てTCPがやってくれています。

IPだけではインターネットの通信機構は相当お粗末なので
TCPがIPのお守りをしているイメージでOKです。

 

IPについて

 

IPは Internet Protocol の略称です。
そのまんま、インターネットの約束事の意味です。

インターネットを成立させるための最低限の取り決めをしています。
その他の細かいところは全部TCPが受け持っています。


IPはOSI参照モデルで言うと、第3層のネットワーク層に該当します。
Ethernetやインターネットといった、ネットワークに接続している端末のアドレッシング(住所付け)。
相互に接続されたネットワークのルーティング(通信経路の最適化)といったことをやっています。

 

IPのお仕事1 - アドレッシング

 

アドレッシングはお察しの通りIPアドレスのことです。

いわゆるNIC(Network Interface Card)に固有の数値を割り当てます。
あの .(ドット) で区切られた1~255までの数字4つの並びのがそうです。
 ⇒ 192.168.1.1とか

NICと言う用語を使いましたが、これはLANケーブルのコネクタを挿すPC内部の機器です。
グラフィックカードなどと同じです。NICはネットワーク機構専用デバイスです。

 

IPのお仕事2 - ルーティング(通信経路の最適化)

 

通信経路の最適化は例を挙げて話した方が早いです。

例えば、「大地震で一部のネットワーク回線にトラブルが発生しました!」
な~んて事態に陥っても、その経路を回避して目的のネットワークとの通信は保たれます。

道路の交通事情に似てますね。渋滞や事故で塞がった経路を避けているわけです。
まさにインターネットのカーナビ


ただし、IPは大雑把に「とりあえず宛先まで届けばいい」の精神なので
中継先の処理能力や回線帯域は考慮しません。

TCPがこれを補助して、どこをどう通れば最も短時間で通信が出来るか
といった辺りまで詳細にやってくれています。

IPは安物のカーナビ、TCPは高価なカーナビ。


ちなみにIPは宛先にちゃんとデータが届いたかも確認しません。
ただ押し付けるだけです。そういった確認作業もTCPの仕事です。

TCP無しじゃインターネットはやってられないので
わざわざ TCP/IP なんてセットになっているのかもしれません。

TCP「まったくIPのお守りは地獄だぜ・・・・フゥハハーッ!!」

 

まとめ

 

ポート開放というのが重要とよく聞くと思いますが、ポートはTCPの管轄。
IPアドレスはIPの管轄です。2つセットでTCP/IPと呼ばれます。

両方の設定が出来て、初めてミラーリングや配信が可能になります。

これらはプロトコルなだけで、実際にそれに準じて動作するのは
ルータNICといった機器です。

つまり、ポート開放やIPアドレスの割り振りといった設定は
これらの機器の設定でもあるのです。

 
 
 

中級編 - 目次

 
  1. 鏡について
  2. TCP/IPについて
  3. IPアドレスの種類
  4. NATとポート
  5. IPアドレスの固定
  6. ポートの開放
  7. 鏡始動
 
 
 

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