その他/【プロアクションリプレイ】

Last-modified: 2019-12-29 (日) 14:53:37

略称PAR。ゲーム用の改造ツール。
メモリの強制書き換えによって通常ではあり得ないプレイが可能となる。
定番なのは、HPや所持金を最大値で固定したり、全アイテムを限界数まで所持したり、など。
ROMデータを書き換えるわけではないので、もともと存在しないアイテムを追加する等は基本的に無理。
勿論ゲーム制作側からは認可などされておらず、またゲーム進行に何らかの悪影響を及ぼす可能性もある。
(ゲームプログラム自体にPAR対策のシステムが仕込まれている場合もある)
没データの多くはPARと解析によって日の目を浴びている。


なお、「PRO ACTION REPLAY」とはイギリスのデイテル社の商品名のため、
実際には数あるゲーム改造ツールの中のひとつである。
(他社の同種製品は「エックスターミネーター」「コードフリーク」等がある)
ゲームデータを書き換えるコード自体は「チートコード」とよく呼称される。

  • 日本での販売元である日本法人デイテル・ジャパンは、英国法人Datel本社の日本撤退に伴い、2015年3月31日をもって営業終了となり、製品などのサポートはプレイアーツ社に移行した上で2016年3月31日に終了する(参考)。

人によって好き嫌いが大きく分かれる。
ゲームをより楽しむための一ツールと捉える人もいれば、
データとして解析・改造する事自体を邪道・チートと捉える人もいる。


オンラインゲームでチートを使用する事は御法度であり、違法行為として処罰される(実際逮捕者が何人も出ている)。
また、サーバーや他プレイヤーへの悪影響も大きく、チート行為が発覚した場合は運営側によりアカウント停止・剥奪(BAN)等の重い措置が取られる。

  • 「電子計算機損壊等業務妨害罪」や「電磁的記録不正作出・供用罪」に該当する恐れがある。
  • 家庭用ゲームであれば個人の考えの範囲で済むかもしれないが、オンラインゲームでも残念ながらチート行為をするプレイヤー、
    もしくはルール上はかろうじて問題がなくとも他のプレイヤーに不快感を与えるプレイをするプレイヤーが後を絶たない。
    オンラインゲームは他のプレイヤーとの交流・共存の場であり、運営側の日々のサービス運営によって成り立っている。
    個人の勝手な考えで他者との和を乱す行為はやめてもらいたいと思う。

以前(SFC、PS/SS時代)は解析ツールとして名を馳せていたが、
最近ではコードに対しての著作権の主張(著作なのか?)や用途不明の暗号化など迷走気味。
WINDOWSで動くエミュレータの台頭もあってか、その手の人にも見放されている。
いずれにせよ、遠目で見ている程度が良いだろう。


DS版FF3やPSP版FFTの場合、通信限定アイテムを入手するために使った人も居るのではなかろうか?
尚、FF12インターナショナル版では透明武器の影響もあってかこの手のコードは公表されていない。


これへの対策のためか、公式でチョコボデータメモカデータコレクション等にて強化データを収録したり、
ゲーム中で「改造」という用語を使用して、検索上位にゲームシステムの方が優先されて出させるように誘導し
ゲームデータ自体への改造の方の検索を阻止するなど、様々な施行も行われていた。

  • ゲーム側で改造を検知してセリフが変わる作品もあったなあ

FFTAなどの通信ケーブルを使った通信、DFFなどのアドボックモードによる通信、DSのワイヤレス通信などのローカルな通信においても、
これの使用によるバグの影響は自分のソフトだけでなく、通信している相手のソフトまで影響して大迷惑をかけることになるので絶対やらないように。


一般的には楽をするためのツールと認識されがちだが、実際には楽をするだけでなく逆に難易度を上げたり、あるいは素のプレイでは絶対に再現できない状況を作り出す事が可能。
初プレイで改造するのは全くお勧めできないが、プレイし尽くして飽きてしまったゲームをもう一度楽しむ方法としては悪くない。
ゲームによってはそんな改造ができるのか、と思わせるような凝った改造コードもある。


これはROMが初期型か後期型かを確認する上で非常に有効なツールである。
FFで言うと例えば、GBA版FF4ならPTにヤンがいる状態で「戦闘に一回勝利するとレベル99」の改造コードを使ってヤンをレベル99にした際、ヤンのHPが6000前後なら初期型であり9999カンストなら後期型である。


関連:その他/【没アイテム】【没モンスター】