ストーリー/【セシルとゴルベーザの過去】

Last-modified: 2021-12-01 (水) 13:45:53

FF4(DS版)

DS版で新たに追加されたイベント。
ゴルベーザの本名セオドールはセシリアの命名で、「神様の贈り物」と言う意味。
ゴルベーザを名乗り始めた理由は
クルーヤが何者かに殺されて、さらに母セシリアが弟セシルを出産したため
もともと病弱だったこともありセシリアは死亡。セシリアは難産だったのだろう。
そして両親を立続けに失った悲しみをゼムスにつけこまれ、「すべては弟のせいだ」と思うようになる。
そしてゼムスの思念が「おまえは毒虫(ゴルベーザ)」とささやき始め、
自分もそう思い込むようになり、ゴルベーザを名乗り始める。
ちなみにセオドールはバロン城付近にセシルを捨てて、セシルはバロン王に拾われる。


このイベントでBGMは殆ど流れない(2ヶ所流れる)。赤ん坊の泣き声だけが響くのが悲しみを誘う。


村人の話を聞く限り、どうも魔道が伝わった初期の頃らしいが、魔道が伝わってからン百年は既に経っている筈である。ミシディアやトロイアのみで魔法が発達し、それ以外の地域には定着せず、地道~に布教しにまわってたのだろうか。


セオドールは白魔法を使えなかったために父親の傷を癒すことが出来なかった。しかし、誰か他にケアル使える奴はいなかったのか、おい。

  • ↑使える人達が襲撃したんじゃない?じいちゃん、ばあちゃんがその場に居たけど、使えなかったってことで
  • まぁ、そんじょそこらの白魔法では致命傷までは治らないのだろう。テラのときだって、セシルは白魔法を使おうとはしなかったし。
  • ↑治そうとする努力ぐらいあってもいいじゃないかとは思うけどね。
  • 周りの住民によるとクルーヤは無抵抗だったらしい。子供も生まれる予定だったわけだし、返り討ちに出来たはずなので単に抵抗できなかった状況だったのだろう。

ゲームのゴルベーザは「セシルを憎んだから捨てた」と言っているが、小説版ではクライマックスで「僕が憎かったのでしょうか」と問うセシルに対して、「憎めなかった。修羅の道に踏み込む自分を見られたくなかったから捨てた」と答えている。


地形からミストの村だと思われるが、セオドール宅は現在リディアの家になっている。20年の間に何が起きたのかは不明だが、もしかしたらミスト幻獣討伐には「過去を断ち切る為」という理由もあるのかもしれない。……単にマップの使い回しかもしれないがw


その後ゴルベーザはセシルを見捨てた罪悪感に囚われながら辺境の地で生きていたらしい。きっとFF4TAのゴルベーザにはセシルがたった一つの免罪符だったんだろうな。

  • 実際、FF4TAでは暗黒騎士が、ゴルベーザに対して自分を捨てたことに対する怨み言を言う。
    DS版FF4をやっていないと、ちょっと話がわからない。

タイトルロゴかカインがクビになってゴルベーザになったのもこういうことかもしれない。
しかし、賛否両論も激しい。GBAのパーティ入れ替えとEXダンジョン廃止してまでこんな掘り下げが中途半端な上にかなりの鬱ストーリー追加する価値はないと思う。それで余計にセシルとゴルベーザと、その二人の両親が悲惨に感じたし「これ以上傷口をえぐってやるな!」と思ったわ。


【視聴覚室】
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余談

DS版が発売されるずっと以前のことだが、ファミ通1992年2月7日号の「FF新聞」では、
「セシルの過去についてもっとも有力な説」というものが絵本仕立てで紹介されていた。

ファブールの森にある小さな家に、ふたりの兄弟が住んでいた。
兄は12歳、弟はまだ2歳。兄弟は両親を亡くしたため、兄が弟の面倒を見ながら城の武器屋で働いていた。
そんなある日の夜、月が赤く輝き、そこから聞こえてきた不気味な声が
「お前たちは秘めたる力を持った兄弟だ。私といっしょに来い!青き星を征服するのだ」と2人に呼びかけてきた。
危険を感じた兄は眠る弟を抱きかかえて外へ逃げ出したが、声はどこまでも追いかけてくる。
兄は赤い月からのびてきた光線に包み込まれると宙へと浮かんでいき、月へと吸い込まれていった。
兄によって草むらに隠されていた弟は、翌朝、森を通りがかったバロン王に拾われた…というような話である。

後にDS版で明かされたストーリーとは異なるが、おそらく、SFC版当時はこんな設定が用意されていたのだろう。
わざわざ「有力な説」と書いてあり、ファミ通側がテキトーに想像して作ったとは考えにくいので。