【関連項目】
→キャラクター/【ゴルベーザ】
→キャラクター/【ゴルベーザ】/FF4TA
→キャラクター/【ゴルベーザ】/DFF
→キャラクター/【セオドール】(本名)
→モンスター/【ゴルベーザ】
→音楽/【黒い甲冑ゴルベーザ】
FF4 
概要 
FF4のライバルキャラクターの1人。
主人公セシルがバロン王国を出奔した後に、
彼に代わって飛空艇部隊「赤い翼」の隊長に就任した、全身を漆黒の不気味な甲冑で包んだ謎の魔道士。
サンダガを得意としており、戦闘以外でも幾度と放っている。
クリスタルを手に入れるためにバロン王国を影から支配し、
竜騎士カインを洗脳するなどしてセシル達の前に何度も立ちはだかる。
しかしゴルベーザもまた邪悪な月の民ゼムスによって操られている存在であり、さらにフースーヤによって、
正体がセシルの実の兄・セオドールである事が明かされる。
激闘の末、ゴルベーザを打ち破り洗脳を解くと、ゴルベーザはフースーヤと共にゼムスを倒すべく月に乗り込みゼムスを倒すが、ゼムスの残留思念ゼロムスの前に屈してしまう。
セシル達がゼロムスを打ち倒すと、ゴルベーザはフースーヤと共に月に残ることを決意。
不思議な運命に隔てられた兄と弟は、永遠に別れることになる。
余談だが、ゼムス戦では今までの悪役っぷりが嘘のようなラブリーな戦闘グラフィックを拝むことができ、その時の彼のHPは『2943(憎しみ)』である。
また、このシーンで彼が叫ぶセリフ「いいですとも!」は、今やFF4を語る上での鉄板ネタのひとつと言えよう。
- デフォルメチックで可愛い。
- 『2943』は日本神話の月の神『月読(つくよみ)』とも読めるから、月の話に合わせてここから取ったのでは?という意見を見たことがあるが、
FF4TAのセオドール初期HP値が『2971(つぐない)』なのを見るとやっぱり憎しみなのかな。
はたまたダブルミーニングか。ダブルメテオだけに。
直接戦闘するのは2回、1度目はテラとの一騎打ちによるイベント戦闘でメテオによって負傷、
その際にカインを操っていた術が解かれてしまう。
2度目は、地底の城のクリスタルルームにて。
FF4における洗脳は恐ろしく効きがいい代わり、ちょっとしたショックであっさり解けるものでもある。
誰にも止めてもらえず、取り返しのつかないところまでいってしまった彼は、ある意味カインよりも可哀想な存在と言える。
きっと信じてくれる友達が一人もいなかったのだろう。
- 彼の出生はまったく謎なので、子供のころから洗脳されていたということもありえる。
- 「ファミコン通信」にて「18年前、両親を亡くして弟を養いながら生活していたが、ある夜、胸騒ぎを感じたゴルベーザはまだ2歳だった弟のセシルを隠した後、月から伸びる赤い光に連れ去られて憎悪の念を植えつけられた」とする過去の物語が紹介されているが、真偽は不明。
DS版では子供のころから洗脳されていたようだ。- DS版で正式な過去が作られると同時にこの設定は消えたと思われる。
にしても不憫だぞこの設定。ゴル兄さんいい人過ぎて可哀想じゃないか。
- DS版で正式な過去が作られると同時にこの設定は消えたと思われる。
- ゼムスからの洗脳を解いたフースーヤが息も絶え絶えになってたから、相当強固な洗脳だったんじゃないか?
名前の由来は聖ジョージの竜退治伝説に登場する毒虫「ゴルベーザ蝿」。
倒れた竜の死体から生じた、と言われている。
DS版に出てくる「朽ちた竜の躯より生まれし…」という台詞もここからきている。
- 「ゴルベーザ蝿」は生息地であるゴルバック森林
が名前の由来。
その大元の意味はセルビア語で「鳩」を意味するゴルビッツァ(голубица)から取られている。
意外とかわいい名前である。
当初は敵軍団の大物として登場+見た目が真っ黒けで性格も冷酷非情、
部下にも容赦なし+実は主人公の肉親で敵の大ボスに洗脳されていた+最後は自分を取り戻し主人公と和解…というあたり、
SF映画『スターウォーズ』シリーズのダース・ベイダーがモデルなのは明らか。
- そういえばゴルベーザもダース・ベイダーも登場時は荘厳な専用BGM付き。
洗脳から解き放たれると、やたらと礼儀正しい普通のお兄さんになる。
- 洗脳が解けたゴルベーザが見られるのは終盤のごく短い期間であるが、
「いいですとも!」や「わが弟よ!」、「……ありがとう。セシル……!」など、
本当はいい人だったという事を強く印象付けるセリフやシチュエーションが多く、その展開の多くが熱い。
TAやDFFでブラコンネタが出るほどに善いお兄さん路線を進められた理由の一つである。
上記以外のセリフ一覧。
一応パーティキャラではあるが加入期間はバトル2回分だけというFFでは最短、スクエニではナイトハルトに次ぐ短い記録を持つ。
- 内部データ的には戦闘グラフィックは存在するがステータス画面での顔グラ・歩行グラなどは存在しない。
またイベント戦闘ではファイガ・ブリザガ・サンダガ・メテオとWメテオ(ステータスはフースーヤ参照)を行使するが
習得魔法の領域がなく、コマンドも通常は「戦う」のみである。- とはいえデータ設定はある程度なされており、
右利き、Lv50、HP2943/2943、MP180/180、力10、早さ30、体力20、知性40、精神10、CT率0、CT補正0、EXP1007865…などとなっている。装備品はない。- ちなみにステータス画面で表示されるパラメータは上記と異なり、力1、早さ99、体力95、知性99、精神85となっている。
力以外はかなりスゴイ数値だが、フースーヤとバランスがとられた結果没になったのだろうか。
- ちなみにステータス画面で表示されるパラメータは上記と異なり、力1、早さ99、体力95、知性99、精神85となっている。
- とはいえデータ設定はある程度なされており、
ゼロムス戦の演出は非常に評価が高く、絶体絶命のピンチ→メインテーマ→出会ってきた人々の祈りを受けて復活→最終決戦の流れは
心に残るFFのシーンの話題ではたいてい挙げられる名場面のひとつ。否が応でも盛り上がる。
- 息も絶え絶えな状態でも弟にクリスタルを渡し「お前に秘められた聖なる力を信じるのだ!」と熱く鼓舞。
短い言葉のなかに「弟ならやってくれる」という信頼も込められた名台詞。 - しかし、ゼロムス出現時の爆発の直撃を受けたゴルベーザ達がピンピンしているのに少し離れていたセシル達はほぼ壊滅状態という体たらく。クリスタルの力もあるとはいえよく勝てたものである。ゴルベーザ達を先に去らせておくとか、セシル達も一度戦って全滅した形にすれば良かったのでは。
年齢は30歳。
DS版 
ドワーフ城での音楽がゴルベーザ四天王に変更された。
DS版にてカインに代わってタイトルロゴの背景を飾ることになった。
- これに関しては議論を重ねたと言われる。リメイクだから、という理由で変更されたらしい。
- 迫力があってカッコいいが、どの道セシル涙目。
声の担当は俳優の鹿賀丈史氏。
DS版4の声の配役は「(声付きシーンがあまりないのに)無駄に豪華」などと評されるが、これはその極みと言える。
- 当時、一般マスコミはゴルベーザ役に鹿賀丈史さん起用としか宣伝しなかったのを覚えている。
一種の客寄せじゃないかとは思ったが、作中1、2を争うハマり役でもある。
因みに本名はセオドールだが、最後まで誰も呼ばない。 - 誰かがゴルベーザを「セオドール」ってちゃんと呼んじゃったら、「兄と呼んでくれたな」「さよなら、兄さん」の感動シーンの影が薄くなっちゃうじゃないか。
バブイルの巨人にて赤子のセシルをバロン近辺に捨てた動機のイベントが追加された。
本人曰くセシルもまたゼムスの思念にやられる可能性があったのではという問いかけに対して、
自分はセシルを憎んだが故にゼムスに利用されたと語った。
- 小説版だと、「僕が憎かったのですか」と問うセシルに「修羅の道を進む自分を見られたくなかったからお前を捨てた」と答える。
彼はセシルを憎んだのかそうでなかったのか…。- 憎んでもいたけど愛してもいたんだよ。愛憎入り交じった感情だったんだよ。
- 過去回想ではセシルを捨てた後、罪悪感に駆られながらおめおめと身を潜めて生きていたと語っているため、
ゼムスのささやきを受けてセシルを捨てた時点で自我を掌握されたわけではなかったようだ。
弟を憎み捨ててしまったことへの罪悪感と良心の呵責、ぬぐい切れなかった弟への複雑な思いに苛まれていくうちにゼムスの悪意に染まり切り、
やがて完全に自分自身を見失ってゴルベーザと名乗るようになってしまったのだろう。
因みに戦闘後のイベントでクリスタルを奪われる際、SFC版では腕だけの姿に変身していたが、
DS版では普通に立ち上がって持ち去るようになっている。
- その理由はゴルベーザを人外キャラにしたくはないという時田氏の意向による。
- しかし、小説版はDS版準拠のシーンが多いにも関わらず、このシーンは「切り落とされた右手が動いてクリスタルを奪い、遺体ごと消える」ものとなっていた。
- 遺体?を放置して全員でその場を後にしようとするDS版のもやや違和感があったからかもしれない。
- ツッコんではいけないことだとわかりつつ、遠隔地からピンポイントでワープしてクリスタル奪ってワープで逃げるとかそれできるんならクリスタル全部略奪せずとも余裕で取れただろって思った。
- しかし、小説版はDS版準拠のシーンが多いにも関わらず、このシーンは「切り落とされた右手が動いてクリスタルを奪い、遺体ごと消える」ものとなっていた。
DS版ではEDで鎧の下の素顔を拝める。
- これがおれの本体のハンサム顔だ!
- しかし、あの風貌と声で去っていく姿に子供時代の素顔を重ねられては折角の感動のシーンが少し白けてしまった。
「…ありがとう。セシル…!」の台詞が無かったのも残念。 - 俺はDS版しかやったことがない…そのセリフを是非聞きたかった。
- しかし、あの風貌と声で去っていく姿に子供時代の素顔を重ねられては折角の感動のシーンが少し白けてしまった。
- あの声であの顔のままいったら恐ろしい…。
回想シーンからDS版では素顔は茶髪と設定されている。
因みに両親は黒っぽい青と白っぽい銀の髪…そのまま兄弟合わせて銀でも良かったような気も。
- 銀髪のセシルもゲーム画面では淡い栗色っぽく描かれているから、ゴルベーザもムービーだったら銀髪なのかもしれない。
因みにデータ上では職業は「月の民」。
剣や鎧などの重装備に加えて杖も装備可能と設定されており、顔グラもあったりする。
- 因みに本来なら投げる専用アイテムであるほうちょうも装備できたりする。
装備すると一気に攻撃力が999まで上がる為、レベル1であっても相当なダメージを敵に与えることが出来る。
もし、彼が通常プレイで使えたのであれば間違いなくバラブレキャラとなっていただろう。
黒竜を従え、呪縛の霊気を操り、黒魔法やバリアチェンジを使いこなすなどの魔道士としての能力を随所に見ることができる。
その反面、父からケアルを習得したかどうかを聞かれた際に口ごもったり、
父の今際の際に行使を試みたケアルが発動しなかったりと、白魔法の才能は持ち合わせていない描写もある。
- 弟とは対照的。
もしもゴルベーザが白魔法を使えたらクルーヤや本人の運命も変わっていただろう。- 対照的というか、弟も黒魔法覚えたらゴル兄以上になったとは考えられないか?
何故なら、彼の白魔法も中途半端にしか覚えられないから。
- 対照的というか、弟も黒魔法覚えたらゴル兄以上になったとは考えられないか?
- クルーヤから与えられた力によってセシルは魔法を使えるようになるので、単純にクルーヤの才能は息子達には受け継がれなかっただけかも。
戦士としては二人とも一流なのだが。- 戦士の強靭な肉体を持ち黒魔法を極めたゴル兄が、白魔法まで覚えてたら…絶対倒せん、無理。
MPが506なことが判明。また、ゼムスに対するガ系のダメージが全て2000弱程度に変更されている。
- ゴーレム?関係ないか。
ゴルベーザの幼少期回想シーンの追加には賛否両論の声は多いが、
タイトルロゴがカインがクビになって彼になったのもこういうことかもしれないし、リメイクでこんなに焦点を当ててシーンが追加されるのはなかなかないと思う。
俺はDS版以前のFF4では「ゼムスに操られていたとはいえ、いくらなんでも都合が良過ぎるんじゃないか」と思っていたが、
先述のようにDSで追加されたシーンを見たときはマジで泣ける。「哀しき悪役」であり、ある意味もう一人の主人公と言える。
- セシルに「あの時、お前を見捨ててすまなかった…」と言ってかなり罪悪感を感じているのが分かるが、
本当に一番つらいのはあなたのはずだし、弟であるセシルを本当は誰よりも心から溺愛していたのもゴルベーザ、
いやセオドール、あなたのはずだ。 - SFC版は描写が足りない上に、悪の親玉への怒りばかりが強調されている感じで、
弟との衝撃の再会もそこそこにさっさと退場しちゃうからあんま情緒がないのよね。
ちゃんと向き合って静かな語り口でセシルと語り合い、自分の過ちを素直に謝って、
そして決着をつけるために静かに去っていく。この描き方はとてもよかったと思う。
PSP版 
MPが180になった。だが、これだとガ系3回、メテオを使うには明らかに足りていない。
余談 
ゴルベーザは強力な魔法を使いこなし、魔物を使役する、いわゆる魔道士タイプなのだが、
体格は大柄で筋骨隆々な上、全身鎧で身を固めるという、どうみても戦士な外見をしていて、(DISSDIAやFF4TAでもこの特徴は強調されている)
これまでの「魔法使い=非力」というビジュアルイメージに当てはまらない斬新なキャラになっている。
また、この鎧&魔道士という相反する要素が同居するモチーフは5のエクスデスにも受け継がれている。
- 子供心にリアルタイムで4→5とやっていた当時、この2者はキャラが似ていると思った。
それに登場シーンの曲や登場の仕方なんかもそっくり。 - 魔法使い=非力というビジュアルイメージに当てはまらない斬新なキャラは、英雄伝説2(89年発売)のランドーが先です。
因みにゼムスとの戦闘中においてフースーヤと共にWメテオを放つのだが、
その時の妙にかしこまったセリフが微妙に笑いを誘い今なおFFDQ板にてネタにされている。
【参考】
ゴルベーザの「いいですとも!」。
http://hpfree.com/rocky75/oekaki/2ch/edesu.html
ドワーフの城では、ゴルベーザが喋る前にカインにジャンプさせることで、カインも戦闘不能から回避させることもできる。
ただしジャンプするタイミングが難しい(因みに自分は成功した経験なし)。
バトルスピードを遅くすると成功しやすい。
- カインを隊列の中央(上から3番目)に置きましょう。
コマンド入力はこの位置のキャラに優先して回ってくるので。 - DS版だとカインが帰ってくるまでゴル兄は待っていてくれるので、この技でカインを生存させる事は出来ない。
仲間になるとHPが半分になるとんでもない方。
まあ仲間になるとHPが十分の一以下になる某女将軍よりはましだが。
- 仲間にするとHPが1000分の一になるへタレよりかはまし。
- 半分にはなってない。敵の場合は(実質)4001だから。
多くの魔物を従えているが、元々一般人に過ぎないゴル兄さんがどうやって魔物のボスになったのだろう。
両親を失った不安定な子供の精神状態と月の民の血を利用してセオドールの洗脳を行ったゼムスよりも、
必死に抑えてきた罪悪感とコンプレックスを利用してカインを手駒にしたゴルベーザの方が人間の心の機微に通じていたと言える。
ゼムスは宇宙人だから感性が違っても不思議じゃないけど。
イベント戦闘では、ゼムスと共通して機種によって魔法防御の設定が異なっている。
GBA版では、ガ系でも4ケタ台のダメージをたたき出す。
(以下セリフ/【僕は…どうしたい…?】より転載)
ちなみにゴルベーザによる被害を勝手に順位付けしてみると。
(人生狂わされたゴルベーザ本人が一番可哀相ではあるのだが)
テラ | 娘死亡、本人死亡 |
---|---|
カイン | 恋心を最悪の形で暴露させられ親友を殺しかけ、世界破滅の片棒をノリノリで担ぎ、 醜態をあっちこっちにさらすハメになる |
ギルバート | 家族、故郷、国民、恋人を一度に亡くし、恋人の父にボコボコにされ、 悲しむ間も与えられずに幼女に罵られ、フルアーマーの余所者に殴られ、 旅に同行するハメになり、半死半生の目に合わされる (全てがゴルベーザのせいでもないが) |
リディア | 家族と故郷と多くの同胞たちを失う |
エッジ | 故郷を滅ぼされ両親とトラウマものの戦いをする |
セシル | 上記項目を参照 |
ヤン | 部下が山で全滅、操られて偽バロン王の手先にさせられる |
シド | 自作の飛空艇を悪用された上に自分も投獄され、ついでに瀕死の重傷 |
ポロム&パロム | 故郷の惨劇、偽バロン王の道連れになりかかる |
フースーヤ | 甥っ子の所業にさぞかし心を痛めた事でしょう |
ローザ | 恋人が生死不明になったり自分もさらわれたり殺されかけたり大変だが、 ゴルベーザのおかげでセシルと結ばれたと言う説もある |
自分の本拠地であるゾットの塔でセシル向けのフレイム系武具にシドの大地のハンマーとかの宝箱があり、もう一つの本拠地であるバブイルの塔でセシル・カイン向けのアイス系武具やオーガキラーとかが入った宝箱にさらにルビカンテ近くに大金が入った宝箱をわざわざ設置してくれる大盤振る舞いっぷりである。おかげで買い物もだいぶ節約できた。
ゼムスに洗脳されながらもわずかに残っていたゴルベーザ自身の良心が「持っていけセシル、これが私からお前達にできるせめてもの助けだ。」という感じで実は裏で手を回してくれていたのかもしれない。
そう思うと泣けてくる!