セリフ/【君の願いは別の人間に託してくれ】

Last-modified: 2021-03-15 (月) 19:56:13

FF12

アーシェ達との戦いに敗れた瀕死のヴェインヴェーネスに言ったセリフ。
全文は「どうやら私は覇王になりそこねた。君の願いは別の人間に託してくれ」
 
シドとヴェーネスは「歴史を人間の手に取り戻す」という共通の目的を持っている。
人造破魔石を完成させたシドは、ヴェインに対して「あんたの仕事はこれからだ」と言い、
ヴェーネスも「君のために祈ろう。高みへと辿り着けるように」と応援している。
オキューリアの破魔石による覇王ではなく、人間の力で覇王となることが
歴史を人間の手に取り戻すことになると考えているようで、
ジャッジ・ベルガはオキューリアの破魔石により覇王となったレイスウォールを「偽りの覇王」と呼び
人間の力によってオキューリアの意思を打ち破る覇王を「真の覇王」と呼んだ。
人間の力=人造破魔石を以て覇王となることがヴェインの仕事となる。
こうした考えが本項目のセリフに繋がっている。
 
結局覇王になれなかったヴェインだが、そのことに憤慨ないしは絶望するよりも、
シドとヴェーネスの願いを叶えられなかったことを悔いている。
覇王になるという野心よりも、友の望みを果たすという義務感が大きいようで、
ヴェーネスが「(願いは)とうに叶えられた。繭は砕け、破魔石の歴史は終わった」と言うと
ヴェインは表情に笑みを浮かべた。


>>繭は砕け、破魔石の歴史は終わった

ヴェーネスがクリスタルグランデの破魔石の事を知らないはずがない。
友人に気を使ったのだろう。なんか泣けてくる。

  • 彼らの性格からして、そのような気休めを口にするのも考えにくい。
    繭から切り出した破魔石でないとダメな理由でもあるのかもしれない。
  • 天陽の繭でなければ理由があるとすればグランデの破魔石はオキューリアでも手が出せない代物なのか、
    もしくはギルヴェガンの維持に破魔石の力が必要だから使えないのかもしれない。
    • 天陽の繭を砕くだけでいいのならバハムートは必要ない。
      繭が砕けた時点でヴェーネスがヴェインに何も言わなかったのも
      オキューリアを倒すことが最終目標だったと見るのが一番合点がいく。
      スタッフも「後世の歴史から見ると、アーシェがヴェインを倒したことは
      本当はマズいことだと考える事もできる」と述べている。
    • むしろ彼らの性格を考慮するなら、ヴェインに気を遣ったという線が濃厚。
      グラミスからもシドからも汚い役割を任せられ、それを愚痴一つ言わず遂行しているわけで
      ヴェーネスがボロボロのヴェインを気遣うのも当然といえる。
      このあたりは結局は各人の解釈次第だが、スタッフ自身もヴェインについて、
      「ヴェインはキャラクター性が立てば立つほど共感できてしまい、
      最後に倒した時に寂しさがでてカタルシスがでないのではと悩んだ。」と述懐するほど。
      直接関係しているわけではないが、バックストーリーや各人物の思惑を把握する意味で
      中盤の展開(特に「ソリドールの剣」の話)を整理できていないと混乱する場面かも。
    • 理由は定かではないが、オキューリア達はギルヴェガンの外へ出ようとはしない。
      (ヴェーネスがゲルン王を裏切った最大の理由もそこにある)
      実際アーシェらがギルヴェガンに辿り着くまでは
      暁の断片を通してラスラの幻影を見せることでしか彼女らに干渉できなかった。
      しかし繭が砕けたことで地上に存在する全ての破魔石が力を失い
      彼らが世界に干渉する方法は完全になくなった事になる。
      もし誰かが偶然ギルヴェガンに辿り着き、尚且つそれが破魔石を持つに相応しい人物であったなら
      再び破魔石の時代が訪れるだろうがその可能性は限りなく低いと言える。
      もっとも、長い歴史の中でなら起こりうるかもしれないが
      • >理由は定かではないが、オキューリア達はギルヴェガンの外へ出ようとはしない。
        ヴェーネスの口ぶりから察するにオキューリアの不滅の命を維持する為かもしれない
        もしそうならギルヴェガンを離れてまで行動を起こしたヴェーネスの覚悟は計り知れない
      • ギルヴェガンの台座の本体(と思われているもの)が消されてたしね。精神体と肉体を分離し、肉体を凍結することで(…何かでみたネタだな…)不滅性を維持しているのかも知れない。
        …まあ、あれだけの騒ぎを引き起こすんだから、呈して当然の覚悟だが。神の如き身だが、神じゃないし、オキューリアは。

とまあ以上の考察を何度も読み返した上で、もう一つ可能性を提示してみる。

  • 破魔石の歴史は終わったのは嘘ではない。というのも、クリスタルグランデの破魔石は、あくまでオキューリアの延命処置にしか使えない(というよりもそのためだけに莫大なエネルギーを使うのでうっかり切り出したりできない)
  • しかし同時にヴェイン、ヴェーネスはゲルン王含むオキューリアを全員叩きたかったのでバハムート建造。これは結局プレイヤーたちの働きで失敗。そのために「最低限の望みは果たされてるから」という趣旨の発言となる
  • しかし後のオキューリアは、破魔石以外での人間たちへの干渉の理論を確立し、結果、ヴェインたちへの報復の意味とその理論の実証を得るために伝説の大崩壊へ……

ってのは駄目?(笑)

DFFAC・NT

ヴェインのネタチャットのひとつ(レベルは24)。
「君の願いは別の人間に託してくれ」
強いて使うなら、相手の願い出をやんわりと拒否する時とかかな?