セリフ/【すべてはソリドールのために】

Last-modified: 2021-04-27 (火) 03:51:15

FF12

グラミスヴェインの目的を一言で表したセリフ。
二人が所々でこのセリフをつぶやいている。
ソリドールと言ってもグラミスやヴェイン自身のためではなく「ソリドール家」のためであり
グラミスが服毒自殺をしたり、ヴェインが家の政敵・元老院を粛清するなど過激な行動も辞さない。
 
政治的な意味で清廉潔癖な者がソリドールにとって必要だと二人は考えており、
為政者として避けては通れない政治の闇・汚穢の部分を、ラーサーの分までヴェインが背負っている。
シドが「(ラーサーは)あんたの弟とは思えん甘さだ」と言ったことに対し、
ヴェインが「ラーサーはあれでよい」と返したことにも、この行動原理が表れている。
グラミスとヴェインは、このようなヴェインの位置付けを「ソリドールの剣」と呼び、
ラーサーを「白い手の者」、ヴェインを「手が血に染まっている」と表現している。
ヴェインに「ソリドールの剣」の役割を背負うように命令したのはグラミスだが、
ヴェインはその命令を下したグラミスに恨みを持っている節がある。
しかし「最後まで私が」と言うように、その役割を最後まで担う覚悟をしている。
 
若年であるラーサーは為政者としては失格とも言える高尚な理想を抱いているが、
そうしたラーサーの弱さについてはグラミスもヴェインも些か気にかけている節がある。
グラミスは「ラーサーはガブラスやヴェインのように非情になれない」と評しており、
非情さを持つガブラスにラーサーの補佐を任せている。

  • 本当はガブラスは非情なんかじゃないんだけどね…
    • 自分や双子の兄貴、果てには世界も憎んでいるような人だからねえ、ガブラスは。その理由を知るとさもありなん、って感じなんだが

ヴェインは解放軍との戦争に臨んだ際、平和的解決を望むラーサーから
「あなたは間違っている」と言われるが、ヴェインはそのことは否定せずに
「ならば私を正す力を身につけるのだ」と諭している。
元老院を粛清する際に「今やらねばもう一人(=ラーサー)の未来も奪われる」と言ったように
グラミスとヴェインが失脚してラーサーだけが残った時、様々な圧力に耐えられないと見ており、
ガブラスも「(ラーサーが傀儡にならないなら)元老院は掌を返して潰しにかかる」と危惧している。


あくまで「ソリドール家」のため、であって「ラーサーのため」ではないところがミソ。お家大事思考。
悲しいまでの為政者理論であって、現代日本人には理解し難い価値観である点がFF12への理解を遠ざけてしまっている。

  • ただ、グラミスはともかくヴェインはお家や帝国以前にラーサーを非常に大事に思っていた節がある。ソリドール家存続という題目のために行動しているということを端的に表したセリフではあるが、その裏にあったのはたった一人の弟への思いだったととれなくもない。
    解釈は人それぞれであるが。
    • ヴェインの行動原理はコレだけではなく、シドとヴェーネスとの思想も併せ持ってる。
      「歴史を人間の手に取り戻す」ための犠牲すべてを背負わせる覇道の継承を弟への情だとは思いたくないわ。クリグラの巨大破魔石のことを把握してない浅慮だし。
      • 極論すればヴェインは自分が覇道を完遂し、後の統治はラーサーがやればいい的な思考だから弟に覇道を継承させる気は微塵もなく、自分のように「血塗られた手」ではなく「白い手」のままでいて欲しかった模様。
  • 実際のところはどれか一つではなく、それらすべてがないまぜとなったものだろう。彼は非情に振る舞えても情がないわけではなく、弟への愛情があれどそのために目的を見失いもしない。彼は良くも悪くもそういう男である。
    •  ヴェインはラーサーの誠実さを大きく評価している。ソリドールの為、とはただ国の為と言うよりソリドールの未来そのものを指していると思われる。その平和な未来で民衆を導く君主としてラーサーを見出している面が大きい。無論、兄弟の中でたった一人手にかけずに済んだ弟、ラーサーを気遣う気持ちもあると思われる。
       ラーサーがソリドールを安心して治める。その為には、自分がラーサーに立ち塞がるであろう敵は全て潰す決意を固めている。それが戦争になろうとも、誰からも憎まれようとも、ラーサーが落ち着いて政治を取る為には『必要な事』だ、と完全に割り切っている。徹底した彼の指針が見えると共に、彼が真に目指した理想が垣間見える台詞である。
  • ラーサーが「ソリドール家の男子は人々の安寧に尽くせと教えられて育ちます」と語っていることからヴェインとラーサーの為に服毒自殺したグラミスの理想でもあるのだろう。

DFFAC・NT

ヴェインのネタチャットのひとつ(レベルは11)。
「すべてはソリドールのために」
なぜか世界固有の単語が入ってる。
使い道としては感謝された時の返事とするか、あるいは挨拶の力になろう、に続けて打つことで自分の家系のために味方の力になろう、みたいなアピールとするかなどが考えられる。