キャラクター/【ヴェーネス】

Last-modified: 2022-11-09 (水) 01:58:58

FF12

FF12の登場人物。シドなどの背後に現れる謎の存在。
その正体は創生以来数万年を生きる、オキューリアと呼ばれる種族である。
ヴェーネスは神として正しい歴史を定めてきたゲルン王をはじめとする他のオキューリアたちに反発し、
「歴史を人間の手に取り戻す」という思想を持つシドの元で破魔石の研究などに協力してきた。
最後はヴァンたちに敗れたヴェインと融合し、ラスボス不滅なるものとなる。


ゲルン王は自らが選んだ者に契約の剣を与え、
さらに大灯台の試練を乗り越えた者にだけ破魔石を授けていた。
このようにゲルン王は破魔石を授ける際はかなり慎重で、知勇兼備の勇者にしか与えなかった。
ところがヴェーネスは、たまたまギルヴェガンに訪れたシドに簡単に破魔石の秘密を教えてしまう。
ヴェーネスの軽率極まるこの行動が、イヴァリース中に戦火がもたらされることになる遠因となっている。

  • ゲルン王はヴェーネスに対して激昂しており、
    アーシェの復讐心を利用したのも焦っていたのかも知れない。
    • 本来は同様に「戦乱の世を憂う」若者を選び、あくまで「過程」として帝国の滅亡を組み込むべきだったろう。
      手段と目的は徹頭徹尾一致していなければ完遂されない危険性を帯びるのだから。
  • ゲルン王の通例の行いといえば所詮、契約の剣を授与し、完成品の破魔石の在処を教える程度のもの。
    対しヴェーネスは、破魔石を独自製造できるようになるまでシドらを導いており、
    つまりは人類に対するオキューリアの優位を根底から揺るがす、致命的な機密漏洩をしでかしているわけだ。
    • ゲルン王がヴェーネス誅伐のみならず、帝国滅亡をアーシェに課した理由もその辺りにあったのだろう。
      破魔石の機密を知る人間を根絶やしにせよ、というわけである。

宿主を完全に乗っ取っていたルカヴィとは違い、彼の取ったスタンスはあくまでも「協力」である。
そのためか、どうも倒すべき敵という感じがしない。

  • しかし上記の通り、彼の「協力」によって国が2つ壊滅したこともまた事実。
    ヴァン達にとっては最終的に相容れない存在だったのだろう。
    • ゲルン王と同じく、「シドorヴェインに契約の剣を与え、天陽の繭から破魔石を切り取らせる」方式を選んでおけば
      殊更ダルマスカ王国を滅ぼす必要はなかったろう。
    • 「目的のために2国を滅ぼしたシドたち」と、「手段のために2国を滅ぼさせたヴェーネス」のどちらが『邪悪』であろうか。
      ヴェーネスは、彼が嫌悪する「オキューリア族の傲慢」そのものである。
  • しかし、それではヴェーネスが嫌悪するゲルン王のやり口となにもかわらない。
    あくまで人の手で力を生み出してこそ、人が歴史を先導できるのであると考えているのだろう。
    だというのに態々オキューリアが用意した破魔石を使わせたら、本末転倒も甚だしい。

シドやヴェインとは種族・年齢の差を超えた友情を築いており、
彼らの(特にシドの)人気を高めることに一役買っている。


如何にしてそのような考えを持つに至ったかは謎だが、
他のオキューリア達がただ愚かだと言う人間にずいぶんと目をかけ、その情熱とそれによる成果を賞賛している。
その最期は自らの願いが叶えられたと判断した上で、願いを託した同志と共に滅びるものだった。
賛否両論だが、少なくとも単なる気まぐれでなく、相応の強い意志があったが故の行動だったと窺える。


オキューリアの中でも若年の立場にあるから、「古い保守的な考えに反発する若者」といったところ。
発言に一理あり、他のオキューリアとは違った視点で人間を認めているが、結局ゲルンとは変わらない。
(認めた人間にのみ破魔石を与える(協力)。親しくない、逆らった存在には滅び、など)

  • 結局、ヴェイン・シド共に神(ヴェーネス)の掌の上で踊っていたに過ぎない。
    アーシェ達こそが神を踏み台に、歴史を人の手に取り戻せたと言うべきだろう。結果論だが。
  • 別にヴェーネスはシドに破魔石を与えたわけではなく、
    選んだ人間に破魔石を託し、人の歴史を導いてきたオキューリアという存在が歴史の影にいることを教えただけである。
    にも関わらず、オキューリアに怒りを燃やしたシド達がたった6年で人造破魔石を造ってきたため、ヴェーネスは『人間の情熱』というものを素直に称賛している。
  • そもそもヴェーネスは別に人類一般のためにやってるわけではないんだろう。
    ギルヴェガンに引きこもって裏でコソコソする連中の何が神かというのが根本にあって、
    餌となる天陽の繭だけ破壊できれば後はヴェインと心中してもいいというぐらい、将来的な部分は成り行きに任せている(ここはヴェインですら誤解していた)。
    • オキューリアがそのまま本当の引きこもりになるのか、将来人類と戦うことになるのか分からないが、
      それはその時の当事者が決めるべきことでヴェーネス自身を含む「過去」の者がシナリオを書くのではない、
      というポリシーは首尾一貫しているように思われる。
      • 無責任といえば無責任だが…だってこの人の親友はあのドクター・シドだぞ?

シドとの出会いは6年前のヤクト・ディフォール(古代都市ギルヴェガン)。
ゲーム内での初登場は、中盤のティアマット撃破後にミュリンの背後に出現するシーン。
しかし実は、序盤のうちにすでに存在が暗示されている。
シド初登場シーンで、シドが語りかけている相手がヴェーネスである。

  • ファムランがシドの元から出奔するに至った元凶。
    ただでさえジャッジに成るレールを敷かれることで親の愛情の押しつけからの解放を望む反抗期に突入していたことに加え、
    これが「父親は狂った。付き合ってらんねえ」と決意を促した。
  • シドが、周りからは何もない虚空に向けて話しかけてるように見える、なんて奇行を常態化していなければ、
    ファムランは嫌々でもジャッジになり、後にヴァンたちの敵として現れていたかも知れなかった。

「神々の中の異端者であり、神が管理していた力を人間界で自由に使えるようにしたため、怒った主神によって処刑される」という、
ギリシア神話のプロメテウスを彷彿とさせる人物。

FF14

詳しくはこちら→ヴェーネス


世界が分断される以前に生きていた古代人の一人。世界を旅して回る学者だという。CVは井上喜久子
おっとりして柔和そうな女性だが非常に情熱的で行動的、かつ学者らしく理知的で常識や先入観に囚われない柔軟な思考のできる女性。
各地を旅して回っていたことからか荒事にも長けており、ナイト白魔道士踊り子の技を使い分ける多芸さを見せる。

その正体

実は物語の始まりからプレイヤーを導いてきた光の意思「ハイデリン」その人でもある。
世界の終焉に対抗すべく命を捧げ蛮神の核となり、終焉を止めるに足る人が現れるのを待ち続けていた。