概要
<Infinite Dendrogram>におけるステータス異常の数々で、大別して病毒系・精神系・傷痍系・制限系・呪怨系の五種類に分類され、攻撃・スキル・アイテムの効果などによって発生する。
<Infinite Dendrogram>に於いて状態異常は非常に重く、<超級>のような最上位の強者であっても、状態異常一つで一気に崩れることもあるほど。
尚、ティアンの病毒知識に関する認識も此れに準じている。
一部、<エンブリオ>のスキルによる特殊な状態異常も存在する。
種類
病毒系
【毒】
病毒系状態異常の一つ。
時間経過でHPが減っていく。本編未登場。
【猛毒】
病毒系状態異常の一つ。【毒】の上位互換。
時間経過でHPが減っていくが、減り方は割合式ではなくダメージ式なのでHPが多い上級職以上の戦闘職の<マスター>ではさして気にならない。
《地獄瘴気》でお馴染みの状態異常。
【溶解毒】
病毒系状態異常の一つ。
読んで字の如く体を溶解させてダメージを与えると共に、時間経過による傷痍系状態異常の上乗せを行う強力な状態異常。
【酩酊】
病毒系状態異常の一つ。
頭がふらつき、重心がランダムにぶれる。
ある程度は経験次第でどうにかならない訳でもないため、微妙な状態異常。
《地獄瘴気》でお馴染みの状態異常その二。
【衰弱】
病毒系状態異常の一つ。
ステータスが半減する状態異常。
熟練者でも本気で嫌がるため、大抵は対応する耐性装備を用意している。
これがないと伝説級<UBM>である【大瘴鬼 ガルドランダ】の評価が一段落ちるレベルで強力な状態異常。
《地獄瘴気》でお馴染みの状態異常その三。
【食中毒】
病毒系状態異常の一つ。
継続HPダメージと嘔吐が症状。
<マスター>は痛覚をoffに出来るが、嘔吐で胃からものがせり上がる感覚はoffに出来ないので、ある意味とても恐れられている模様。
【宿酔】
病毒系状態異常の一つ。
アルコールを摂取しすぎる、あるいは【宿酔】を引き起こす薬品を摂取すると起こる状態異常。
HP減少やステータス低下はないが、痛覚設定offでも頭痛がする。
ある意味、一番恐れられている模様。
【風邪】
病毒系状態異常の一つ。
現実の風邪の症状とほぼ変わらないが、病気系の状態異常は、現実の病気ほど細かく分かれていないので、合併症などは少ない模様。
【極毒】
病毒系状態異常の一つ。
【猛毒王】の最終奥義によって付与される病毒系最大の状態異常。
その効力は現状【健常のカメオ】*1以外の如何なる耐性やスキルでも完全なレジストはできず、魔法やアイテムによる治癒も一切不能の最強毒*2。
ただし、基本的に即死はせず、HPやEND次第では殺害にそれなりの時間がかかり、また毒の浸食は耐性スキルによって抑えられる*3。
また、オブジェクトやアイテムに対しては更に時間がかかり、小さな果実もなかなか消滅させられない模様。
更に毒自体に干渉することは可能であり、【蛇紋石之毒】は【極毒】を用いて自身を再構成し、ダメージを受けないまま鎧として纏い続けることが可能だった。
<マスター>は死亡時に死体が消滅するため関係ないが、ティアンの場合は死体から周囲の人間に【極毒】が感染していく。
精神系
【混乱】
精神系状態異常の一つ。
【魅了】
精神系状態異常の一つ。
【混乱】の上位の状態異常で、対象の価値観を一時的にすり替え、自身を最上位に置かせる。
対象者が自身の命令に従ったり、自身にとって都合の良い行動*4を取ってしまう恐ろしい状態異常。
<マスター>の場合はプレイヤー保護機能のおかげですり替え自体は起こらないが、体は勝手に動く。
【魅了】の状態異常を使うには非戦闘職でジョブを埋めなければならないため、熟練<マスター>からは「たしかに恐ろしいが、そうそう使うやつもいないから注意の必要もない」という評価。
なお、そういう人ほど【魅了】をかけてくる相手と遭遇した時にひどい目に遭う模様。
ルークとバビロンでお馴染みの状態異常。
また、【奏楽王】の必殺スキルによる【魅了】は、レジストが困難な代わりに強要することができる行動が自殺のみとなっている
【恐怖】
精神系状態異常の一つ。
強い恐怖を覚えたとき、あるいは精神に作用するスキルを受けたときに発症する状態異常。
行動がランダムに停止する*5。
【気絶】
推定、精神系状態異常の一つ。
高威力だが死亡しない程度の攻撃を受けた場合などに発生する。
<マスター>の場合はプレイヤー保護機能が働くため、体が【気絶】していても意識自体は起きている状態となり、真っ暗な空間に一人佇んでいるようになる。
【睡眠】
推定、精神系状態異常の一つ。詳細不明。
【気絶】と同様に<マスター>の場合はプレイヤー保護機能が働くと思われる。
【強制睡眠】
推定、精神系状態異常の一つ。
対象を強制的に眠らせる。
【気絶】と同様に<マスター>の場合はプレイヤー保護機能が働くと思われる。
【睡眠】への耐性を付与する装備や【快癒万能霊薬】の服用によってレジスト、並びに解除が可能。
ZZZの<超級エンブリオ>【遊迷夢実 ドリームランド】で発生する【強制睡眠】は一般的な装備や【快癒万能霊薬】の服用ではレジスト不可能。
【精神休眠】
精神系状態異常の一つ。
精神が活動を停止し、休眠状態になる。
<マスター>の場合は精神保護があるが、身体はほとんど動かなくなる。精神保護状態で肉体だけが眠る【気絶】や【強制睡眠】とはまた違う仕様で、意識は現実に留まる。
レジスト困難の強力な特殊状態異常でもある。
傷痍系
【骨折】
傷痍系状態異常の一つ。
なお、部位によって【○○骨折】と名前が違う。
症状としては対象部位の動作が制限される。
強い衝撃で骨が折れると発生するため、大体は【出血】など他の状態異常も併発する。
レイが一番初めになった状態異常。
【出血】
傷痍系状態異常の一つ。
時間経過でHPが減っていくだけでなく、抜けた血の量に応じて動きが悪くなる。
【毒】や【猛毒】とは違い、傷を塞げば解消される。
【火傷】
傷痍系状態異常の一つ。
炎によるダメージなどで発生する状態異常。
継続HPダメージ、及び対象部位の動作が制限される。
【炭化】
傷痍系状態異常の一つ。
炎によるダメージなどで発生する状態異常。
対象部位の動作停止、硬化、脆弱化が発生する。
段階式の状態異常であり、【火傷】状態などから高熱に晒され続けることで症状が進行し、発生する。
継続ダメージは無いが、対象部位が全く動作しなくなり、衝撃で【炭化】した部位が崩壊する。
【熱傷】
傷痍系状態異常の一つ。
炎によるダメージなどで発生する状態異常。
【火傷】との関連は不明。
【関節破壊】
傷痍系状態異常の一つ。
なお、部位によって【○○関節破壊】と名前が違う。
症状としては対象部位の動作が制限される。
特定部位に集中してダメージを受けた場合に発生するため、大体は【出血】など他の状態異常も併発する。
【???(部位欠損)】
傷痍系状態異常の一つ。
【骨折】などと同じくダメージによって発生する状態異常の一種。
頭部や心臓、コアなど部位によっては即死効果があり、その場合は大抵の生物であればHPの残存量に関係なく死亡する。
【???(部位切断)】
傷痍系状態異常の一つ。
【骨折】などと同じくダメージによって発生する状態異常の一種。
頸部など部位によっては即死効果があり、その場合は大抵の生物であればHPの残存量に関係なく死亡する。
【磨刃超獣 キル・キル・バ】の場合、特に部位指定のない【切断】が発生する。
制限系
【凍結】
制限系状態異常の一つ。
全身が【凍結】して身動き一つできなくなり、強い衝撃を与えられると木っ端微塵に砕け散る。
熟練者からは「たしかに恐ろしいが、レジスト手段はいくらでもある」という評価で、実際、高熱を発するスキルや【凍結】避けや防寒の装備で回避できる。
ただし、【白氷乙女 コキュートス】の《地獄門》*6は条件がある代わりに、特典武具等の耐性スキルでないとレジスト不可能であり、高熱を発しても普通に凍る。
【石化】
制限系状態異常の一つ。
徐々に構成物質を石に変換する。
HPとENDが高ければレジストが可能。
【麻痺】
制限系状態異常の一つ。
体が痺れて動けなくなる。
より正確に言えば、【麻痺】を掛けるスキルや毒物の威力によってAGIが10~100%マイナスされ、AGIが10を切ると完全に動かなくなる。熟練者でも嫌がるが、メジャーな状態異常なので大抵の高価な装備にはオマケのようにレジストが付いていたりする。
【拘束】
制限系状態異常の一つ。
体が動かなくなり、動作が制限される。
【麻痺】との違いはSTRでレジスト判定が可能なこと。必要な数値は【拘束】を掛けるスキルの威力によって変化する。
PKのBarbaroiのものは【拘束】を掛けるスキルでもトップクラスの威力だったが、【超闘士】はSTRと特典武具による「制限系状態異常レジスト」の併用で重力を無視し高く*7跳躍、【伏姫】はスキルで強化したSTRとEND*8により僅かに動きが重くなりながらも問題なく活動した。
【脱力】
制限系状態異常の一つ。
STRに50%のマイナス補正を与える。
そのため、STRが重要な前衛戦闘職からは当然の如く嫌がられる状態異常。
【飢餓】
制限系状態異常の一つ。
解除しない限り、空腹感に襲われ続ける。
<Infinite Dendrogram>内で食事を摂らない限り解除されないため、リアルで食事を摂ってから再度ログインしても空腹感に襲われることとなる。
【酸欠】
制限系状態異常の一つ。
空気中の酸素不足などにより発生する。
【盲目】
制限系状態異常の一つ。
強力な光を見ることで発生し、光の強さによって持続時間が変化する。
【スキル封印】
推定制限系状態異常の一つ。
スキルを封印する類いのスキルで発生する場合がある*9。
呪怨系
【呪縛】
呪怨系状態異常の一つ。【拘束】の互換状態異常。
【拘束】との違いは、STRではなくMPによってレジスト判定が行われる点で、それ以外は基本的には同様。
【吸魔】
呪怨系状態異常の一つ。
魔力を減少させる。
【吸魂】
呪怨系状態異常の一つ。
技力を減少させる。
【呪詛】
呪怨系状態異常の一つ。
他の呪怨系状態異常の効果を強める。
【死呪宣告】
呪怨系状態異常の一つ。
一定時間のカウント後、強制的に死亡する。
対処法はカウントが0になる前に【聖水】などを使用して解呪することであるが、性格の悪い術者は【麻痺】や【拘束】とセットで掛けるらしい。
【劣化】
呪怨系状態異常の一つ。
対象が身に付けている装備が、時間経過でボロくなる。
それ自体は、すぐに効果を発揮するわけでも直接害を与えるものでもないが、装備にちゃんと金を掛けた熟練者ほど蛇蝎の如く嫌う模様。
繊維溶解や金属劣化など、装備破壊を行う毒も装備品の劣化を起こすことがあるが、これが病毒系の類似状態異常として扱われるかは不明。
【即死】
推定、呪怨系状態異常の一つ。
対象が強制的に死亡する。
罹るだけで致命な状態異常だが、【救命のブローチ】などで防がれることが多く、実戦ではかなりの実力差がないとあまり効果はない。
【装備変更不可】
呪怨系状態異常の一つ。
かかった時に装備していた装備から新たに装備を追加したり、変更したりできなくなる。
本来はあまり強力でも致命的でもない状態異常だが、本編では【堕天騎士】の最終奥義、つまり超級職の命と引替えに付与されたため、ティアンならば死ぬまで、<マスター>でもデスペナルティまで効果を弱体化させることも解除することも不可能な強力なものになった。
【傀儡】
呪怨系状態異常の一つ。*10
拘束した対象を意のままに操る。
呪術師系統のスキルなどで発動する。
その他・特殊
【爆薬化】
<エンブリオ>による特殊状態異常の一つ。本編未登場。
現在は【大提督】の<超級エンブリオ>である【大炎醸 アブラスマシ】の固有スキルによってしか確認されていない。
液体が爆薬に変質し、火気に触れるとダイナマイトさえも比較にならない大爆発が起きる。
醤油抗菌の二つ名、“人間爆弾”の由来でもある状態異常。
なお、体液が爆薬に変質しても生命活動に影響は発生しない。*11
【菓子化】
特殊状態異常の一つ。本編未登場。
文字通り、身体がお菓子に変化する。
なお、【菓子化】した部位は崩れやすくなる上に溶ける。
メルヘンなわりに超グロい状態異常。
【???(嫌悪生物化)】
<エンブリオ>による特殊状態異常の一つ。本編未登場。
【忘却王】の持つ<超級エンブリオ>によって確認されている。
対象の姿をその者が一番忌み嫌う生き物へと変身させる。
その際その生物が自身より低いステータスならそれで固定、高くても自身のステータスより高い値にはならない。
なお、この状態で死亡すると首から上だけが元に戻るらしい。
【真珠化】
【屍要塞 アビスシェルダー】 が使用していた特殊状態異常。
この状態異常によって死亡するとドロップアイテムに変換されず、死体がそのまま残る。
【飛行禁止】
<エンブリオ>による特殊状態異常の一つ。
【天空審判 イカロス】の必殺スキルで条件を満たした場合に付与される。
翼が力を失い、飛行のためのスキルも飛行の補助スキルも一切が機能しなくなる。
つまり、物理飛行も魔法飛行も等しく禁じられる。
空中歩行系のスキルは対象外。
【蘇聖】
状態異常というよりもバフの一つ。アニメで【死呪宣告】の逆転として登場した後、作者が設定を考えた。
【蘇聖】状態で【死呪宣告】や即死魔法食らった場合に相殺して打ち消す。