カルディナ

Last-modified: 2023-11-23 (木) 21:20:51

概要

見渡す限りの砂漠に囲まれた巨大なオアシスに寄り添うようにバザールが並ぶ

 

中央大陸中部、商業都市国家の連合体。
七大国家のうち、島国である天地を除く五つの国全てと国境を接する、国家交易の一大要衝。
大陸中央の大部分を占める巨大国家だが、その領土は強力なモンスターの生息地でもある砂漠地帯が殆ど*1であり、広大な国土面積に比べて実際に人が住んでいる地域は所々に点在するオアシスの周辺のみと非常に偏っている。

「金があるなら全てを許す」「金がないなら全てを失う」と言われるほど金銭の力が強く、金さえ払えば殺人すらも許される。そのため、各国の非合法組織が活動を展開してたり、国民や所属<マスター>が「金や自身の欲望のために人を殺す」ことが多くある、“共食いの国”。
 
政治形態は各都市の市長達による合議制であるが、かつては侵略国家アドラスターの領土であった都市が【覇王】の封印後、元の都市国家群に戻った状態でまとまっただけのものであるため、都市国家ごとに独立色が強く、完全な一枚岩とは言い難い。
 
また、他国の裏社会の資本がカルディナ国内で動くことも珍しくなく、各都市には賭博場の出資者などの形で裏組織が数多く進出している。
 
鉱脈や数々のマジックアイテムを納めた遺跡など、豊富な地下資源を擁し、豊かでない食物も交易によって手に入るため、国内情勢は非常に豊か。
また、各国から輸入された特産物は勿論、“国が輸出していないもの”さえも手に入る*2ため、数多くの<マスター>が移り住んでいる。
 
<Infinite Dendrogram>サービス開始までは、特殊超級職の【宝皇(インペリアル・クラウン)】はもちろん、所属する戦闘系超級職すら一人もいない、“最弱の国家”であったが、現在は所属<超級>十人*3*4という、最も<超級>が多く所属する“最強の国家”となっており、他国への侵攻のためと思わしき準備を着々と進めている。
 
隣国・黄河帝国の国宝たる封印珠の国外流出により関係が悪化、さらにその中にグランバロアにとっては致命的な『水を土に変える』力を持つ珠の存在が発覚し、それを危険視したグランバロアが武力介入を決定したことで、その珠を巡りカルディナ国内で<超級>同士による武力衝突が勃発。
現在は黄河帝国が珠の権利を放棄し、カルディナがいくつかの条件を呑んだことで黄河帝国との関係は一段落したが、グランバロアとの衝突は激化の一途を辿り、両国の<超級>同士の戦いが開始。不死身の<マスター>故に死してなお衝突を繰り返す彼らによって都市の壊滅まで起こるような泥沼の戦いが続いている。

最近は王国のトーナメントに参加するはずだった有力<マスター>たちを大量にスカウトして掠め取り、<セフィロト>にも<超級>が一人加わった。

超級(スペリオル)

【無渇聖餐杯 グラール】
 <マスター>:ファトゥム
【超越演算機 カサンドラ】
 <マスター>:AR・I・CA
【不壊不朽 ネメアレオン】
 <マスター>:カルル・ルールルー
【金城鉄壁 ジパング】
 <マスター>:マニゴルド
【???】
 <マスター>:グランドマスター
【大武闘劇 オリンピア】
 <マスター>:RAN
【???】
 <マスター>:イリョウ夢路
【落涙衛星 アルテミス】
 <マスター>:イヴ・セレーネ
【円環綴道 ウロボロス】
 <マスター>:ツークンフト・ツーク・ファーラー
【面目禪彼 ルシファー】
 <マスター>:ザカライア

ランキング

決闘ランキング

 一位:【闘神】RAN
 二位:???
 三位:???

クランランキング

 一位:<セフィロト>
  クランオーナー:シェフ・プラクティス
 二位:<ペンタゴン・キャラバン>
  クランオーナー:【魔獣群師】ワンオーワン・ワンワン
 三位:<メジャー・アルカナ>
  クランオーナー:“世界”【震王】ザカライア


 二八位:<ゴブリン・ストリート>
  クランオーナー:“アームズ殺し”【強奪王】エルドリッジ

討伐ランキング

 一位:“魔法最強”【地神】ファトゥム
 二位:“万状無敵”【神獣狩】カルル・ルールルー
 三位:“天体俯瞰者”【砲神】イヴ・セレーネ

地名

ドラグノマド

カルディナの首都。カルディナ議会所在地。
【漂竜王 ドラグノマド】の背中に都市が位置しており、【漂竜王 ドラグノマド】が常に“移動”しているため、周辺のモンスターのレベル帯が頻繁に変化することから、七大国家の首都の中では唯一、初心者<マスター>のスタート地点に設定されていない。
<セフィロト>のオーナーが経営する人気レストランがある。

<ヴァレイラ大砂漠>

カルディナ西部に位置する砂漠地帯。
アルター王国との国境付近、<クルエラ山岳地帯>を越えた先に存在している。

ヘルマイネ

カルディナを構成する都市国家の一つ。通称“賭博都市”。
各国の商人や裏組織が出資する多種多様な賭博場が存在し、中には黄河マフィアの<蜃気楼>や、グランバロアの海賊船団、レジェンダリアの吸血氏一族などによるものも存在している。

コルタナ

カルディナを構成する都市国家の一つ。通称“商業都市”。
カルディナ第二の都市にして、国中の商業の中心地であり、都内には数多くの商店やバザールが建ち並んでいる。
<カルディナ大砂漠>中央の巨大オアシスに沿って形成された“水と金貨の都”であり、カルディナの都市の中でも非常に恵まれた立地を有している。
 
商業都市という点に加え、初心者<マスター>のスタート地点にもなっていることから、国内でも極めて重要な立ち位置を占めている。

<厳冬山脈>

カルディナ北部・ドライフ皇国北東部・黄河帝国北西部の大陸の北方に跨がる未踏地域。
標高の高く空気の薄い山脈が連なる、零下40℃を下回る超極寒地帯。
七大国家のいずれにも属さず、理屈の上では“越えることさえできれば”大陸の東西まで国を介さず移動することができる。
しかし、人の身で踏破することは不可能とされ、これまでに山脈を超えきった者は両手の指の数で足りる程度しかいない。
 
山脈内部は神造ダンジョンの深層にいるような強さのモンスターや餓えた地竜種のドラゴンや怪鳥種などが徘徊する超危険地帯。
アルター王国国境の<天蓋山>や大陸の東西南北に広がる<四海>と並ぶ三大竜王の生息地の一つでもあり、その内部には<イレギュラー>である【地竜王 マザードラグランド】の住処のほか、神話級<UBM>【彗星神鳥 ツングースカ】の存在などが確認されているが、かつての【地竜王】の事件から誰も手を出そうとはしない。
【天竜王】により統治されている<境界山脈>と違い、常に争いが起きており【竜王】同士の衝突も珍しくないドラゴン版天地とでも言える場所。
だが無法地帯というわけではなく、【地竜王】が定めた法もあり基本的には<厳冬山脈>に住む地竜はその法に従っている。*5
 
余談だが、<厳冬山脈>の只中には名前すら周知されていない小さな国が存在するとされる。
古い書物には「ある」と明記されているようだが、これまでの歴史で七大国家が足を踏み入れたことはない*6
ただし、探検そのものを目的として秘境を目指した<マスター>達のうちごく一部が秘境に辿り着いているという噂もある。
 
直近では【総司令官】が山脈の上空を通過しようとして、<厳冬山脈>の空の王である【彗星神鳥 ツングースカ】に<超級エンブリオ>の浮遊要塞を撃墜された模様。

<カルディナ大砂漠>

カルディナの砂漠地帯の一つ。
カルディナ第二の都市コルタナを取り囲む広大な砂漠であり、灼熱の温度環境に加え、各所には凶暴なワームの巣穴が多数点在している。

ヴェンセール

カルディナを構成する都市国家の一つ。カルディナ最南端に位置し、通称“湖上都市”。
【地神】VS【大提督】による最大の広域殲滅戦により壊滅した。
【六門開口 ゲート・オブ・シックス】の襲来が確認された。

ウィンターオーブ

カルディナを構成する都市国家の一つ。通称“北端都市”。
カルディナで最も寒冷な土地だが豊かな鉱物資源にも恵まれていることから<冬の宝珠(ウィンターオーブ)>と名付けられた。

国の始まりは先々期文明崩壊後に起きた『最高』と【金竜王】の群勢が戦いによってできた荒野から、ローグ家の初代当主が希少鉱石の鉱脈を見つけたことから。その後、街を築き、それが都市国家になるまで発展した。
三強時代では【覇王】の国である侵略国家アドラスターの属国となって乗り切った。
既に【覇王】と【猫神】によって破壊されているが、決戦兵器五号【ベルドリオン】が密かに開発されていた土地でもあった。

市長のスペクトラル・ローグがラ・プラス・ファンタズマに対抗すために活動を行っていたが、封印から解放された神話級<UBM>【百棄弥光 フーサンシェン】によって壊滅的な被害を負った。

メルカバ

カルディナの都市の一つ。
詳細不明。
<DIN>以外の情報ネットワークがあまり発達していないらしい。

施設・ダンジョン

レストラント・マルクト

ドラグノマド市庁舎内にあるシェフ・プラクティスが営業するレストランかつ<セフィロト>の本拠地。
ただ、本人は勝手にたまり場にされていると思っている。
<超級>たちのせいで店が全壊したことがある。

<貧富の墳墓>

カルディナにある【強欲魔王】就職用の神造ダンジョン。
すでに攻略済みだが、【破壊王】と【地神】の戦闘によって倒壊した。

<遺跡>

<???>

ウィンターオーブにある<遺跡>。パワードスーツの生産プラント。
先々期文明の末期に戦闘員の不足に陥った人類が、戦士としての才ある者以外も戦士として動員するための設備。
市長は議会に報告せず、秘密裏に発掘を行なっている。
<遺跡>の最奥には【覇王】に破壊された対“化身”用決戦兵器五号【ベルドリオン】の残骸があった。

その他

宝皇(インペリアル・クラウン)

カルディナの特殊超級職。道具探索・道具支援の役割(ロール)を持つ。
現在は血筋が途絶えたため、ロストジョブとなっている。
血筋に由来する特殊超級職なので【聖剣王】や【機皇】のように他に適合する血筋が条件を満たせば、復活する可能性はある。

カルディナ議会

首都ドラグノマドにあるカルディナの心臓部。
議長はラ・プラス・ファンタズマ。

【エルトラーム号】

カルディナの各地を回る大型の砂上船で、就航したばかりの新造船。
物資輸送と客船を兼ねた超大型砂上船の建造は需要があり、これまでも何度も計画されては、その度に動力面がネックになって潰れていたが、この船はクリス・フラグメントがレストアした先々期文明の大型船用の動力炉を積んでいるため動力(MP)の心配が無い。
主に富裕層の乗客に安全で快適な旅を提供するための船。船内にはカジノやショッピングモール、プールや劇場まで揃えている。
安全を確保するため、武装として側面にズラリと並べられた大砲などを持ち、護衛のために武装した何隻もの砂上船と並走している。
 
ドライフ正統政府と<IF>の襲撃により船は全壊、動力炉は議会が買い取り【七光要塞】の動力に流用された。

<歌姫と無疵王>

カルディナで公演されたとある『悲劇』的なオペラ。
オペラの内容は【魂売】が指名手配されたきっかけの事件が基になっている。


*1 カルディナの土地が荒廃している理由は主に、“化身”と先々期文明兵器の激突、【地竜王】の事件、侵略国家アドラスターと黄河帝国の戦争の三つがある
*2 黄河・レジェンダリアのマジックアイテムやドライフの<マジンギア>、グランバロアの魔法船、アルター王国の<墓標迷宮>ドロップアイテム、天地の武器などが横流しされ、市場に流通している模様
*3 もしくは十一人
*4 公表しているのは九人
*5 <厳冬山脈>の外で死亡した【竜王】の死は、死んだ【竜王】の種族のみで報復する。<厳冬山脈>の中で地竜以外のモノに【竜王】が殺されたならば、地竜そのものが血で贖わせる
*6 危険性と、侵略しても何の旨味もないことから。作物は育たず、鉱物資源が取れるかも分からず、さらに地竜を刺激すれば遥か昔のカルディナ北部の二の舞となるため、彼らの存在は無視されている