<Infinite Dendrogram>
本作のタイトルであり、作中のキャラクターがプレイするダイブ型VRMMOゲームのタイトルである。
五感の完全再現・億人単位でも全プレイヤーが同じ世界で遊戯可能・現実視、3DCG、2Dアニメーションの中からどうやって世界を見るかを選択可能・ゲーム内では現実の三倍の速度で時が進む・別惑星からのログインでも一切のラグが発生しない・機械生命体や宇宙人などといった地球人類の枠組みから外れていてもプレイが可能*1などの作中時間2040年代でも完全なオーバーテクノロジーが使われている。
また、現実世界の人間の状態がゲーム内に完全に影響を及ぼさないので、重篤な病気を患っている者や植物状態で意識がない者もゲームのギアを装着すれば健常者としてプレイすることが可能。
無限級
超級を超えた先にある位にして、最終状態。
<エンブリオ>や職業以外にも様々な無限級が存在し、現実世界の地球にも複数存在している模様。
<無限エンブリオ>
<超級エンブリオ>の更に先へと至った“無限”を冠する<エンブリオ>。第∞形態。
管理AI達の目指すもの、ひいては<Infinite Dendrogram>の根幹に関わる存在の模様。
能力の範囲内であれば無限にリソースを生み出すことができる。
<超級エンブリオ>以下は<マスター>の完全死とリンクして、リソースが次代の糧になるが、<無限エンブリオ>は完全に独立しており、核が砕かれない限り活動を続けることができる。
ただし、<マスター>がすでに存在しないため、核が砕かれると再構成ができなくなる。
<超級エンブリオ>までは自発的に進化するが、第∞形態に到達する為には試練を突破しなければならない?
<無限エンブリオ>リスト
- 【無限生誕 ???】
- 【無限■■ ???】
- 【無限■■ ???】
- 【無限進化 エヴォリューション】
- 【無限流転 ???】
- 【無限空間 マクロコスモス】
- 【無限幻想 フーディエモン】
- 【無限変換 シュヴァルツァー・トート】
- 【無限■■ ???】
- 【無限軌道 ジャガーノート】
- 【無限■■ ???】
- 【無限時間 クロノス・カイロス・アイオーン】
- 【無限増殖 グリマルキン】
<無限職>
<無限エンブリオ>が侵攻する前の<Infinite Dendrogram>の世界基盤を作った存在。
現在は世界の管理から離れており、何処にいるのかもわかっていない。
<無限職>リスト
- <鍛冶屋>
- <斡旋者>
- <交易商>?
<無限界獣>
世界の狭間を漂い、人間と繋がって一蓮托生の命と変身能力を与える、界獣というモノの無限級。
<無限契魔>
どこかにある別の世界から、他の世界に呼び出されて召喚者が何らかの対価*2を差し出して契約する、契魔というモノの無限級。
<無限契魔>リスト
- <疫病神カーネイジ>
【疫病王】が前世と認識している存在。
何者かによって討伐されており、肉体も消失している。 - <未来神>
第七章拾話のあとがきにて議長が『私を自由にしろ』と述べているが…… - <破壊神>
第七章拾話のあとがきにて議長が『■■神の身体を返せ』と述べているが……
???
詳細不明。<無限エンブリオ>の世界を襲った災害。
0号を除く管理AIが<無限エンブリオ>以外で直接知る唯一の無限級。
装備
【元始聖剣 アルター】
アルター王国の最秘宝にして、建国伝説の剣。アルティミア・A・アルターの愛剣。
一つの始まりを刻むもの。
在るべき形を変容させ、エネルギーさえも切り捨てる両断の刃。
『絶対切断』の理を持ち、レイの持つ無銘の斧と並ぶ、<超級エンブリオ>や超級武具をも凌駕する、現存する全ての武器の中で最強の剣。
原初に<鍛冶屋>によって、レイの持つ無銘の斧と共に生み出され、選ばれたことで、最高傑作となった蒼い剣。
詳細はこちらへ
【】
通称、無銘の斧。レイ・スターリングの最強の武器*3。
ギデオンの呪いの武具の一つ。レイが発見し、報酬に貰った。
【紫怨走甲 ゴゥズメイズ】でも解呪しきれないほど大量の怨念を有している片刃斧。
刃の部分に、黒い呪布が巻いてある。
かなり古く、柄の一部に欠けたような跡もあるが、【破壊王】の全力でも罅の一つも入らない尋常外の強度を持つ。
《鑑定眼》で鑑定しても以下のことしか分からない。
『名づけられなかった斧。
■に■ばれなかった斧。
■■で■に■れた斧。
■も■く、■も■わりに■き斧』
"かつてネメシスが間近で見たことのある武器に似た雰囲気を纏っている"らしい。
その正体は、原初に<鍛冶屋>によって創られた【元始聖剣 アルター】の弟武器。
全ての終わりを断ずるもの。
あらゆるものに相反し、確実なる滅びを叩きつける必滅の刃。
『絶対消滅』の理を持ち、【元始聖剣 アルター】と並ぶ、<超級エンブリオ>や超級武具をも凌駕する、現存する全ての武器の中で最強の斧。
しかし<鍛冶屋>に選ばれず、最終工程を受けられなかったため、彼曰く「駄作」となってしまった。
<Infinite Dendrogram>内に存在する全ての属性の力を使用・複合することができ、相反するエネルギー*4をぶつけてあらゆる事象を対消滅させることができる。
しかし<鍛冶屋>の最終工程を受けられなかったため、反動として使用したエネルギーと同質・同量のエネルギーを使用者にも流してしまうデメリットを持つ。
そのため、最大値の10分の1の出力でも振るえば使用者が消し飛んでしまい、十全な使用*5はおろか力を抑えた使用も不可能に近い。
使用には個人で制御権の獲得が必要であり、属性選択と出力選択の成功率は制御権に比例し、制御権の割合と同じ確率で望んだ属性と出力が発揮される*6。属性選択と出力選択のどちらか一方に絞った場合、成功率は制御権の二倍になるがもう一方がランダムとなる。制御権が0%だと属性と出力の両方がランダムとなる。
制御権を獲得するための試練として、精神世界で歴代使用者のコピーである敵性ユニット群を撃破する必要がある*7。
試練では歴代使用者の強さと制御権がリンクしており、強い使用者ほど多くの制御権*8を持っていて*9、試練での出現確率は保有制御権に比例する*10。
歴史の中で様々な者が使っていたが、制御権の獲得の困難さと致命的な反動*11のため、反動を受けたどの使用者も死亡したり、手放したりと、二回以上使用する者はほとんどいなかった。
反動を受けながらも複数回使用したのは、【覇王】、先代【邪神】の眷属で特に再生能力に長けた妖精巨人種、そしてレイ・スターリングの三者のみ。
その中でも使いこなせたのは【覇王】だけで、先代【邪神】の眷属の妖精巨人種は、【覇王】のコピーユニットが持つ分の制御権が獲得できず、制御権が7割に届かなかったため、発現するエネルギーを自身の耐えられる闇属性と再生能力で対抗できる物理エネルギーに呪布を使って制限することでなんとか使用していた。
その影響で制御権に関わらず一定量の闇属性・物理エネルギーしか発現できなかったが、現在はイゴーロナクとの戦闘の影響によって呪布の一部が破損し、元に戻っている。
レイは過去の【死霊王】のコピーユニットを倒して制御権1%を獲得している。
【覇王】が【ベルドリオン】を破壊した時に柄の一部が破損し、その欠片を飲み込んだ幼竜が神話級<UBM>【滅竜王 ドラグフィン】となった。
始めは幽かに透き通っていて、武器でありながら祭器のような白い斧だったが、現在は歴代使用者達の怨念のせいで元の白い刃を失い血の色に染まっている。
本来は【元始聖剣 アルター】同様、確固たる意思を有するが、怨念と呪布のせいで表に出てこられなかった。現在では呪布が破損し、怨念も霧散し始めたことで精神世界では出てこられるようになった。
上記の機能以外にも、使用者の生体情報*12を把握する機能や、<アーキタイプ・システム>とつながっているため、超級職の在位・空位を確認する機能*13がある。
<現在の試練で出現する敵性ユニットと保有制御権>
【覇王】ロクフェル・アドラスター:33%
妖精巨人種:18%
【斬神】:?%
【破壊王】:?%
【阿修羅王】:?%
【絶王】:?%
【死霊王】:1%:獲得済み