<Infinite Dendrogram>/世界関連

Last-modified: 2025-12-01 (月) 21:54:54

<Infinite Dendrogram>

本作のタイトルであり、作中のキャラクターがプレイするダイブ型VRMMOゲームのタイトルである。
五感の完全再現・億人単位でも全プレイヤーが同じ世界で遊戯可能・現実視、3DCG、2Dアニメーションの中からどうやって世界を見るかを選択可能・ゲーム内では現実の三倍の速度で時が進む・別惑星からのログインでも一切のラグが発生しない・機械生命体や宇宙人などといった地球人類の枠組みから外れていてもプレイが可能*1などの作中時間2040年代でも完全なオーバーテクノロジーが使われている。
また、現実世界の人間の状態がゲーム内に完全に影響を及ぼさないので、重篤な病気を患っている者や植物状態で意識がない者もゲームのギアを装着すれば健常者としてプレイすることが可能。

無限級(インフィニットクラス)

超級(スペリオルクラス)を超えた先にある位にして、最終状態。
<エンブリオ>や職業(ジョブ)以外にも様々な無限級(インフィニットクラス)が存在し、現実世界の地球にも複数存在している模様。

無限(インフィニット)エンブリオ>

<超級エンブリオ>の更に先へと至った“無限”を冠する<エンブリオ>。第∞形態。
管理AI達の目指すもの、ひいては<Infinite Dendrogram>の根幹に関わる存在の模様。
能力の範囲内であれば無限にリソースを生み出すことができる。
<超級エンブリオ>以下は<マスター>の完全死(現実での死亡)とリンクして、リソースが次代の糧になるが、<無限(インフィニット)エンブリオ>は完全に独立しており、核が砕かれない限り活動を続けることができる。
ただし、<マスター>がすでに存在しないため、核が砕かれると再構成ができなくなる。
<超級エンブリオ>までは自発的に進化するが、第∞形態に到達する為には試練を突破しなければならない?
 
無限(インフィニット)エンブリオ>リスト

  • 【無限生誕 リリス】
  • 【無限■■ ???】
  • 【無限■■ ???】
  • 【無限進化 エヴォリューション】
  • 【無限流転 ???】
  • 【無限空間 マクロコスモス】
  • 【無限幻想 フーディエモン】
  • 【無限変換 シュヴァルツァー・トート】
  • 【無限複製 カレイドスコープ】
  • 【無限軌道 ジャガーノート】
  • 【無限■■ アルファ・オメガ】?
  • 【無限時間 クロノス・カイロス・アイオーン】
  • 【無限増殖 グリマルキン】

無限職(インフィニット・ジョブ)

様々な世界で偶発的に誕生するジョブの最終到達点。
〈Infinite Dendrogram〉に置いては<無限(インフィニット)エンブリオ>が侵攻する前の<Infinite Dendrogram>の世界基盤を作った存在であり先代管理者。かつて世界を支配していた三柱の〈無限契魔〉を討伐し、アーキタイプシステムやジョブを始めとした今の世界を創造した*2
現在は世界の管理から離れており、何処にいるのかもわかっていない。
先代管理者である無限職たちの集団としての名前は<Tier(ティア)
 
無限職(インフィニット・ジョブ)>リスト

  • 鍛冶屋(スミス)
  • 斡旋者(ファインダー)
    ジョブシステム担当。補助型実現誘引職能
  • 交易商(トレーダー)
    資源担当。商業型万物交換職能
  • 暴君(タイラント)
    地球で自然発生した最新の<無限職>*3。超戦闘型事象拡縮職能

<無限界獣>

世界の狭間を漂い、人間と繋がって一蓮托生の命と変身能力を与える、界獣というモノの無限級(インフィニットクラス)

無限契魔(インフィニット・デモン)

どこかにある別の世界から、他の世界に呼び出されて召喚者が何らかの対価*4を差し出して契約する、契魔(デモン)というモノの無限級(インフィニットクラス)

無限契魔(インフィニット・デモン)>リスト

  • <疫病神カーネイジ>
    【疫病王】が前世と認識している存在。
    何者かによって討伐されており、肉体も消失しているが死して尚、その力は<流行病>として世界に存在している。
  • <未来神>
    第七章拾話のあとがきにて議長が『私を自由にしろ』と述べている。
  • <破壊神>
    三柱のなかで最も戦闘力が高い。
    第七章拾話のあとがきにて議長が『■■神の身体を返せ』と述べている。

???

詳細不明。<無限エンブリオ>の世界を襲った災害(・・)
0号を除く管理AIが<無限エンブリオ>以外で直接知る唯一の無限級(インフィニットクラス)

装備

【元始聖剣 アルター】

アルター王国の最秘宝にして、建国伝説の剣。アルティミア・A・アルターの愛剣。
一つの始まりを刻むもの。
在るべき形を変容させ、エネルギーさえも切り捨てる両断の刃。
『絶対切断』の理を持ち、レイの持つ無銘の斧と並ぶ、<超級エンブリオ>や超級武具をも凌駕する、現存する全ての武器の中で最強の剣。
原初に鍛冶屋(スミス)によって、レイの持つ無銘の斧と共に生み出され、選ばれたことで、最高傑作となった蒼い剣。
詳細はこちら

【】

通称、無銘の斧。レイ・スターリングの最強の武器*5
ギデオンの呪いの武具の一つ。レイが発見し、報酬に貰った。
【紫怨走甲 ゴゥズメイズ】でも解呪しきれないほど大量の怨念を有している片刃斧。
刃の部分に、黒い呪布が巻いてある。
かなり古く、柄の一部に欠けたような跡もあるが、【破壊王】の全力でも罅の一つも入らない尋常外の強度を持つ。
《鑑定眼》で鑑定しても以下のことしか分からない。
『名づけられなかった斧。
 ■に■ばれなかった斧。
 ■■で■に■れた斧。
 ■も■く、■も■わりに■き斧』
"かつてネメシスが間近で見たことのある武器に似た雰囲気を纏っている"らしい。
 
その正体は、原初に鍛冶屋(スミス)によって創られた【元始聖剣 アルター】の弟武器。
全ての終わりを断ずるもの。
あらゆるものに相反し、確実なる滅びを叩きつける必滅の刃。
『絶対消滅』の理を持ち、【元始聖剣 アルター】と並ぶ、<超級エンブリオ>や超級武具をも凌駕する、現存する全ての武器の中で最強の斧。
しかし鍛冶屋(スミス)に選ばれず、最終工程を受けられなかったため、彼曰く「駄作」となってしまった。
 
<Infinite Dendrogram>内に存在する全ての属性の力を使用・複合することができ、相反するエネルギー*6をぶつけてあらゆる事象を対消滅させることができる。
しかし鍛冶屋(スミス)の最終工程を受けられなかったため、反動として使用したエネルギーと同質・同量のエネルギーを使用者にも流してしまうデメリットを持つ。
そのため、最大値の10分の1の出力でも振るえば使用者が消し飛んでしまい、十全な使用*7はおろか力を抑えた使用も不可能に近い。
 
使用には個人で制御権の獲得が必要であり、属性選択と出力選択の成功率は制御権に比例し、制御権の割合と同じ確率で望んだ属性と出力が発揮される*8。属性選択と出力選択のどちらか一方に絞った場合、成功率は制御権の二倍になるがもう一方がランダムとなる。制御権が0%だと属性と出力の両方がランダムとなる。
制御権を獲得するための試練として、精神世界で歴代使用者のコピーである敵性ユニット群を撃破する必要がある*9*10
試練では歴代使用者の強さと制御権がリンクしており、強い使用者ほど多くの制御権*11を持っていて*12、試練での出現確率は保有制御権に比例する*13
 
歴史の中で様々な者が使っていたが、制御権の獲得の困難さと致命的な反動*14のため、反動を受けたどの使用者も死亡したり、手放したりと、二回以上使用する者はほとんどいなかった。
 
反動を受けながらも複数回使用したのは、【覇王】、先代【邪神】の眷属で特に再生能力に長けた妖精巨人種(トロール)、そしてレイ・スターリングの三者のみ。
その中でも使いこなせたのは【覇王】だけで、先代【邪神】の眷属の妖精巨人種(トロール)は、【覇王】のコピーユニットが持つ分の制御権が獲得できず、制御権が7割に届かなかったため、発現するエネルギーを自身の耐えられる闇属性と再生能力で対抗できる物理エネルギーに呪布を使って制限することでなんとか使用していた。
その影響で制御権に関わらず一定量の闇属性・物理エネルギーしか発現できなかったが、現在はイゴーロナクとの戦闘の影響によって呪布の一部が破損し、元に戻っている。
レイは過去の【死霊王】のコピーユニットを倒して制御権1%を獲得している。
 
【覇王】が【ベルドリオン】を破壊した時に柄の一部が破損し、その欠片を飲み込んだ幼竜が神話級<UBM>【滅竜王 ドラグフィン】となった。
始めは幽かに透き通っていて、武器でありながら祭器のような白い斧だったが、現在は歴代使用者達の怨念のせいで元の白い刃を失い血の色に染まっている。
本来は【元始聖剣 アルター】同様、確固たる意思を有するが、怨念と呪布のせいで表に出てこられなかった。現在では呪布が破損し、怨念も霧散し始めたことで精神世界では出てこられるようになった。
上記の機能以外にも、使用者の生体情報*15を把握する機能や*16<アーキタイプ・システム>とつながっているため、超級職の在位・空位を確認する機能*17がある。
 
<現在の試練で出現する敵性ユニットと保有制御権>
【覇王】ロクフェル・アドラスター:33%
妖精巨人種(トロール):18%
【斬神】:?%
【破壊王】:?%
【阿修羅王】:?%
【絶王】:?%
【死霊王】:1%:獲得済み

不明存在

死神

初登場:第七章
メインジョブ:【死神】(安楽死スキル特化型超級職)
備考:はるか昔から暗躍する伝説の暗殺者で、死そのものと言われている。配下に<死神の親指>や<死神の小指>といった暗殺グループがある。
まるで人型の空気のように存在感が一切無く、死を受け入れた生物でないと認識出来ない。*18
暗殺対象のそばに立ち、力を貯めて権能を行使することであらゆる人間を死亡させることが可能*19*20
また、同族討伐数*21の多い人間が近くにいないと存在不能であり、配下の<指>たちは死神が存在するためのアンカーでもある。
ジョブではなく本人そのものが純粋にヤバい「ジャンル違い」。世界のバグ。
その実態は数万年もの昔、無限職たちにより世界が変えられていった最初期のドタバタの中で【死神】のジョブの器に取り憑いた怪異で、意志ある”死”の現象そのもの。遥か原初の人々が存在し始めた初期に"対"の存在と共に発生した。
無限契魔が世界を支配するよりも前に対*22と共に生まれている。デンドロ世界に手が加えられる前から存在した土着の怪異で、管理AIでも詳細は分かっていない。
ジョブスキルは一度も使用したことがなく、前述の特性はすべて死神の自前。
死神の能力は人間にしか適用されず、人間をやめてしまった者*23には届かなくなる。


*1 ただし人間として扱う基準は存在し、純粋な人類でもプレイできない者もいる。(例:椋鳥姉)
*2 無限契魔との戦いで戦闘系の無限職を始めとして大きく数が減ったため、本来は偶然生まれるものを意図的に同類を増やそうとした
*3 見習い
*4 『寿命』『一部の者(魔法使い等)が持つ魔力』『契魔(デモン)的に希少な物品(コスト)
*5 最高の武器はネメシス
*6 物理エネルギー・魔法エネルギー・科学エネルギー・未知のエネルギー問わず
*7 反動に耐えられた【覇王】でも最大出力では扱っていなかった
*8 制御権7割獲得で属性・出力の完全制御が可能
*9 戦闘には<エンブリオ>と特典武具の装備スキルは異物であるため使用できないが、ステータス補正は受けられる
*10 TYPE:ボディの場合、生身で戦うことになる
*11 敵性ユニットが個人で保有できる制御権は最大で33%、最低で1%
*12 使用者が少ないころは神話級悪魔や伝説級悪魔などが強さに応じて制御権を持っていたが、現在は様々な歴代使用者が出現し、先代使用者の【邪神】の眷属の妖精巨人種(トロール)は18%、【覇王】は最大値の33%を持っている
*13 そのため、現在は3回に1回は【覇王】が出現し、5回に1回近くは【邪神】の眷属の妖精巨人種(トロール)が出現する
*14 反動自体は呪いでも不具合でもない正常な機能であるため、【堕天騎士】をはじめとする呪いに高い耐性を持つ者やいかなるスキルであっても消すことは出来ず、耐えることしかできない
*15 残存HP量や身体の損傷具合
*16 人体程度なら必ず切断する【元始聖剣 アルター】は、出力調整とは無縁なため搭載されていない
*17 空位の超級職の条件を開示することは不可能、在位の場合は可能
*18 その者の記憶に焼きつく『死』の具現として認識されるので、人によって見え方が異なる
*19 貯めはチャージ攻撃のようなもので、一度放ったり自身が攻撃で散らされるとリセットされる模様
*20 <マスター>や奉仕種族等「仮初の命」は人間以外でも貯めなしで近づくだけで即死、【邪神】等仮初でない強大な力の命であるほど貯めが必要
*21 この同族討伐数は因果でありシステムに記録されない間接的殺害も含まれたり、<マスター>の殺害は現実側で生きてるため判定外だったりと概念的なもの。当然闘技場も判定外
*22 死神曰く天国を騙る地獄
*23 例として、【邪神】には通用するが<終焉>に成ると対象外になる