台湾の高山

Last-modified: 2022-01-22 (土) 16:14:19

北海道日本ハムファイターズ・王柏融(ワン・ボーロン)の蔑称。

台湾リーグ時代

王は台湾のプロ野球リーグ・CPBL(中華職業棒球大聯盟)のLamigoモンキーズ(現・楽天モンキーズ)にて打率4割を2度・2016年にはCPBL歴代最高となる打率.414を記録・2017年には三冠王と圧倒的な成績を残し*1、2018年シーズン終了後に海外移籍を前提としたCPBL史上初のポスティングシステムで唯一入札に応じた北海道日本ハムファイターズへの入団が決まった。

日本ハム入団以前のNPB球団の反応

王はCPBLで2年連続の打率4割の成績を残し、日本代表との試合で則本昂大から本塁打を放つなど結果を残していたことが評価され、NPBの球団から注目されていた。とりわけ注目していたのは千葉ロッテマリーンズであり、この頃深刻な打撃難の打開策の目玉として王の獲得を検討していた。ロッテは台湾にスカウトのみならず二軍も派遣し、王の所属するLamigoモンキーズと交流戦を組むなどして王の獲得調査を進めるほどの気合の入りようであったが、その交流戦でロッテ二軍投手陣に徹底的に抑えられてしまったことで王の打撃に「内角攻めと左投手の外へ逃げる変化球に極めて弱い」という弱点があることが判明。また2018年にはこの弱点を徹底的に攻められることで成績が急降下*2しており、弱点への改善策がないと判断したロッテを始めとしたNPB球団は日本ハムを除き一気に王への関心を失い獲得戦から次々撤退する。さらに、王の移籍にあたりLamigo側が通常の移籍交渉ではなくポスティングシステムを導入すると発表したことで移籍に関する費用が増大すると予想されたため、日本ハム以外に入札に応じた球団は現れなかった。

日本ハム移籍後と「台湾の高山」の命名

序盤は長打こそ少ないものの、3割近い打率で善戦。しかし夏場に入ると肩の負傷離脱もありNPBの投手の変化球に苦戦し打率もOPSも急降下してしまう。最初の頃は「台湾のイチロー」を捩って「台湾の角中」「台湾の銀次」などと言われていたが、

  • 脚力はあるものの守備難、盗塁も狙わない
  • 肩が強くない
  • 選球眼が悪く出塁率が低い
  • 長打力も低くあへ単傾向
  • 上記に端を発する低いOPS
  • セカンドゴロ凡退が多い
  • 右投左打の外野手
  • 1993年度生まれ

という点ばかりか実際の成績まで似ていた点から高山俊(阪神)が想起されてしまったためこのような蔑称が付いてしまった。

最終的な成績は.255(306-78) 3本 35打点 OPS.647だった。

(参考)


王に対するなんJ民の反応

前例のないCPBLからの移籍*3である、さらに当時の日本ハムには外野手・指名打者ともに入る選手が飽和状態であったことから緊急を要する補強ポイントではないにも関わらず3年4億円以上*4の大型契約に疑問を抱く者が多く、また前述の通り王の弱点が露呈しロッテなど他球団が争奪戦から撤退したことから2019年の開幕前から王の実力を疑問視していた者も少なくなくなかった。いざ入団すると当初の予想すら下回るあまりにも酷すぎる打撃成績を叩き出したことにより一気にネタキャラと化してしまっている。2021年の成績の良化から少しずつ薄れて来ているが。


母国台湾の反応

近年皆無であったCPBL出身者のNPB移籍となった王のケースは台湾の野球ファンの間でも注目されており、NPBでどの程度通用するかと注目されていたが、打撃で苦戦していることや守備難であることが台湾にも伝わると現地のファンは王に失望、早々に叩きのネタとされてしまい、台湾時代の別称である「大王」を捩った蔑称が付けられるなど、日本における金本知憲や韓国での金泰均のような扱いを受け台湾でもなんJ顔負けの蔑称を量産されてしまう。2019年のプレミア12でも代表に選出されながら全く活躍できておらず、相変わらず台湾のファンから叩かれまくっている。翌2020年にはもはや大王呼びは廃れており、「小玉」呼びが定着してしまっていた。2021年についに覚醒し、チーム2位の9本塁打を放ち、一軍に定着。大王と呼ばれるようになった。

台湾及び日本で付けられた蔑称(一部)

関連項目



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*1 その功績が讃えられモンキーズ時代の背番号9は同球団の永久欠番になっている。
*2 打率が.407→.351に、本塁打数も31本→17本と大幅に低下。
*3 NPBに所属した台湾人の選手は、呉昌征(元巨人→大阪→毎日)など戦前日本が統治していた台湾生まれの選手が引退した後にルートが廃れた。その後台湾野球の発展に伴い、1980年代以降に郭源治(元中日)・郭泰源(元西武)・郭李建夫(元阪神)らのように台湾アマチュアから外国人枠適用で直接NPB入りしたり、大豊泰昭(元中日→阪神)のように日本に留学しドラフトで入団するルートが開発された。1990年にCPBLが誕生してからもチェン・ウェイン(中日→MLB→阪神)などが外国人枠ルートで、林威助(元阪神)・陽岱鋼(元日ハム→巨人)・呉念庭(西武)などが留学ルートでNPB入りしている。一方CPBLからNPBに移籍した選手として張誌家(元西武)・許銘傑(元西武→オリックス)・林英傑(元楽天)らがいるが彼らはいずれも投手である。NPBに在籍した台湾人野手は林や陽などドラフト入団した留学生か現地の高校や大学からCPBLを経ずに外国人枠で入団した選手だけだったため、野手でCPBLを経てNPBに移籍したのは王が初めてである。
*4 台湾メディアの報道によると1年目9000万円、2年目1億1000万円、3年目2億3000万円の変則契約とされる。最終年の年俸が異様に高額なのは3年目にMLBに売却して違約金収入を得るという吉村浩GMの目論見があったとされる。なお、3年目の年俸が原因で違約金が高額となるため2020年の悲惨な打撃成績でも契約解除できないとの見方も存在する
*5 王柏融の応援歌の歌詞の一節「最強金牌(最後の切り札、程度の意味)」を捩ったもの。
*6 別称「大王」を「大」→「小」、「王」→「玉」と捩ったもの。
*7 2019年プレミア12における韓国との決勝戦での山口俊の投球(1回3失点2飛翔)を見ての書き込み。ちなみにこの時、山口は和製發球機(つまりピッチングマシン)の蔑称も台湾からいただいている。
*8 先発復帰するも無安打に終わった2020年7月18日のロッテ戦の6回裏、前後で打席に立った石川亮(5球)・西川遥輝(7球)・近藤健介(10球)が好投を続けるロッテ先発・種市篤暉に対して投球数を稼ぐ中、1球でショートフライに倒れた場面から。
*9 名前のカタカナ表記「ボーロン」が男性器を露出する様子を表すために日本で用いられる「ボロン」という擬音語に語呂が似ていたため。ただし、実際に王柏融が男性器を露出したというわけではない
*10 2021年シーズン前半に呉念庭が打率3割、得点圏打率5割とウテルネン化したため、同じ台湾出身で比較され假的大王(偽の大王)と書き込まれた。これに対し呉の方が真の大王とも。上記の通り呉念庭は日本人選手扱いでドラフトを経てプロ入りしている。
*11 中国語で「1球目空振り、2球目ファール、3球目三振」の意味