東北楽天ゴールデンイーグルスに対する審判の贔屓判定やマスコミの贔屓報道などを揶揄する言葉。同様の意味で「復興支援○○」「震災○○」という類義語が使われることもある。
概要
東日本大震災(いわゆる3.11)以降、日本では国を挙げて東北地方の復興を応援するムードが醸成され、プロ野球では楽天ファン以外からも楽天の健闘を祈る声が聞かれるようになる*1。
しかし、楽天に有利な誤審判定が頻発したことが震災復興支援と結び付けられ、「審判が楽天を優勝させようと贔屓判定をしている」と言われるようになり、復興支援のために楽天が頑張るのはいいが審判の判定は公正にやってほしいというような不満が一部のパ・リーグファンから聞かれるようになってしまう。また、「マスコミが露骨に楽天を応援するような扱いをしている」という不満の声が聞かれることもある。
特に、楽天が日本一に輝いた2013年には、日本シリーズで対戦した読売ジャイアンツファンも含めて楽天応援の風潮に対する批判が大いに盛り上がった。
このような不満の捌け口として、東日本大震災からの復興支援の象徴として2011年に「今年の漢字」に選ばれた『絆』という漢字が、審判やマスコミによる楽天支援の象徴という扱いを受けるようになってしまい、「絆○○」という形の蔑称が生み出されることになった。
使用例
- 絆パイア…楽天に有利な誤審を故意に行う審判のこと。
- 絆ストライク、絆ゾーン…楽天の投手が投げているときだけ、ストライクゾーンが広くなること。
- 絆セーフ…際どいタイミングでも楽天の走者はセーフと判定されること。
- 絆ヘッスラ、絆スライディング…楽天選手の懸命なヘッスラやスライディングによって絆セーフが生まれること。
絆ヘッスラ
2013年10月27日の東北楽天ゴールデンイーグルス対読売ジャイアンツ戦、日本シリーズ第2戦(クリネックススタジアム宮城)の7回裏二死1・3塁の場面で藤田一也が二塁ゴロを放つ。一塁への送球は明らかにアウトのタイミングと思われたが藤田のヘッスラによりセーフ判定、タイムリー内野安打に。
日本シリーズという大舞台で全国のプロ野球ファンが注目をしていたこと、元祖パイアとも言える巨人相手であったことなどから、なんJを含む2ちゃんねるやツイッターなどのSNSでも騒動となった*2。
ちなみに同試合は2-1で楽天が勝利。
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絆スライディング
2013年10月29日の日本シリーズ第3戦(東京ドーム)では、8回表一死1・2塁からアンドリュー・ジョーンズの左前打で二塁走者の藤田が本塁へスライディング。捕手・阿部慎之助のタッチが早いように見えたが、またしても判定はセーフ。この誤審で再びなんJは大炎上、審判への総叩きが連夜続いたのだった。
絆ブロック
2013年東北楽天ゴールデンイーグルス対埼玉西武ライオンズでの試合で、西武・ヘルマンのホームスチールを触れることすらなくアウトに。詳細→演技力