巨人移籍RTA

Last-modified: 2022-01-08 (土) 15:44:50

中田翔(日本ハム→巨人)の移籍経緯から生まれた単語。「FA拳」とも。


概要

中田は日本ハム時代の2021年8月4日、対横浜DeNAベイスターズ(函館)のエキシビションマッチ*1前に同僚選手1人を殴り倒し、同日の試合出場見合わせに追い込む暴行事件を起こす。
被害選手は「事を大きくしたくない」との意向を表明しており*2、警察への立件もなされなかったが、事態を重く見た日本ハム球団はそれから1週間後の8月11日、中田に対し無期限の一軍・二軍全試合への出場停止、およびチーム練習への参加を禁止するというかなりの重罰を課した。これを受けた多くのなんJ民は「中田は少なくとも今シーズンはもう出場できないだろう」と予想し、また同年は中田自身の3年契約の最終年だったこと、栗山監督から退団を示唆する発言が出たことなどから今季限りでの退団、さらには「今シーズンどころか二度と日本で野球はできないのではないか」とまで囁かれていた*3

ところが、出場停止からわずか10日後同20日、日本ハム球団は中田の契約権を巨人に無償トレードで譲渡する*4ことと、それに伴い先述の処分を解除することを発表。翌21日には一軍昇格して試合にも出場してしまった。

あまりの急展開からなんJでは「なぜ日ハムは謝罪*5もさせずに中田を放出したのか」「巨人も巨人で、実績こそ十分だが不祥事持ちで今季打率1割台の選手をなぜ獲得したのか*6」「(トレードで出すためとはいえ)出場停止処分の解除が早すぎるのではないか*7」などの議論が巻き起こる中、“暴行事件がきっかけで巨人への移籍が実現した”という点から、「同僚を殴る暴行事件を起こせば、誰でも好きなタイミングで巨人に移籍させてもらえるのでは?」という暴論を唱える者がなんJで発生した。
さらにそこから、「○○*8は誰か殴って巨人に移籍してほしい」というような煽りも生まれた。

また、この「通常は想定しないような手段(=バグ技)で、“移籍および試合復帰”という結果を、ごく短時間で得た」という一連の経緯が、ビデオゲームを利用した競技の1種であるRTA(Real Time Attack)*9を想起させたため、一連の流れが「巨人移籍RTA」と呼ばれるようになった。
本件のようないわゆる「懲罰トレード」もまたかなりの重罰ではあるが、トレードが決定した時点で移籍元の日本ハムはパ・リーグ最下位(最終順位は5位)、移籍先の巨人はセ・リーグ2位*10という状況であり、中田が一方的に得しているように思えることも「バグ技」感に輪をかけていると見られる。


コピペ

【巨人移籍RTA】
「これまで、巨人へ移籍するためには『空白の一日バグ』を利用した入団直後の≪トレードチャート≫が最速でした*11
「しかし、このバグはアップデート*12で潰されたので、『複数シーズンで好成績を残してFA宣言する』≪FAチャート≫が現在の最速だとされていました」
「しかし有志での試行錯誤の末、『同僚を殴り出場停止処分を食らった上で、巨人に移籍し再出発』という≪暴力チャート≫が発見されました。」


関連項目


*1 この年のレギュラーシーズンは東京五輪のために休止期間が設けられており、休止期間中には選手の調整を兼ねたエキシビションマッチ(いわゆる非公式の練習試合)が組み込まれていた。
*2 なお、この被害選手の意向は“被害選手の名前を伏せる”という形で叶えられ、今に至るまで公式による実名公表はされていない。週刊新潮は「井口和朋」と報じたが、情報源が球団関係者なので信憑性は低い。
*3 ただし先輩受けはいいのか球界OBでは擁護意見が多く、中でも同郷かつ日ハムの先輩である大下剛史(元東映→広島)は「ケジメは必要だが日ハムで再起してほしい」と中田残留を強く訴えるほどだった。
*4 この一件では、かつて巨人の中軸として活躍していた二岡智宏(と林昌範矢野謙次)が女性問題を起こして干された後、日本ハムに左遷同然でトレード放出されたことが兼ね合いに出され、「その時の恩返しだ」「清算目的の政略」などとも言われた。
*5 日本ハムは8月31日に、この件とチーム内での万波中正への差別発言の件で川村浩二代表取締役社長が謝罪した。
*6 もっとも巨人では新外国人のジャスティン・スモークが6月に途中退団してしまった事で『5番』と『一塁手』が空席になっていた為、補強したい部分と合致していたことは伺える。現に、巨人入団後の中田にはスモークが着用していた背番号10が与えられている。
*7 前述の出場停止処分はコミッショナー公示こそされているが、NPBではなく日本ハム球団によって下されたものであった。
*8 ここに入る選手は巨人ファンであれば“他球団の有望な若手選手”、それ以外のファンであれば“ヘイトを集めている(=巨人に押し付けたい)選手”になる。
*9 ゲームにおいて、スタートからクリア、或いは一定の目標達成までのタイムを、ゲーム内時間ではなく現実のプレイ時間で競う。通常のルールで競う場合もあるが、時には意図的にバグを発生させて最速を狙うケースもある。
*10 なお移籍後の自身及び巨人の成績。巨人では事実上の後ろ盾である原辰徳長嶋茂雄に気に入られているが、巨人ファンからは疫病神扱いされている。一方で中田移籍騒動に不満を覚えていた他球団ファンは巨人の体たらくを見て溜飲を下げることになった。
*11 言うまでもなく、巨人と江川卓によるドラフト会議の日程と前年ドラフトで得た交渉権の期限に関する取り決めの盲点を突いた「空白の一日事件」、およびその事後処理としてドラフトにて江川の交渉権を獲得した阪神が小林繁と交換で江川を巨人へトレードさせた一連の流れに由来。
*12 前述の「空白の一日事件」を受けての野球協約改正を指す。