走塁判断に疑問符が付く三塁ベースコーチの蔑称。
発祥は1980年代前半の巨人で同職を務めた柴田勲とされる。現在に至るまで30年以上にわたり使われ続けている用語である。
概要 
三塁コーチは三塁へ向かってきた走者を本塁へ突入させるか否かを判断・指示する、得点に大きく絡む重要な役割である。故に「ほぼ確実に間に合うであろうタイミングで走者を止める」「明らかに間に合わない場面でゴーサインを出して憤死させる」等の判断力に欠けた人物はチャンスを潰したとして非難を浴びやすい。
2016年のコリジョンルール導入後は無謀なコリジョン狙いで突っ込ませるケースも増えたため、ファンから顰蹙を買っている。
「壊れた信号機」扱いされがちな人物 
正確な信号機 
- 高代延博
「日本一の三塁ベースコーチ」の異名を持つ。
コーチとして30年にわたり7球団*2で活動し、三塁ベースコーチとして優れた判断力を示した。中日時代、対阪神戦でサヨナラのランナーを回した判断に対し、野村克也(当時の阪神監督)が上述の呼称を用いたのが発祥。高代自身は野村が自分を褒めたのか、同試合で壊れた信号機ぶりを見せた阪神の三塁コーチへの皮肉なのかわからなかったと述べている。*3
2013年WBC日本代表で三塁コーチを任された際は、台湾戦で外野に抜けると思われた打球を遊撃手の林智勝が好捕。二塁走者として三塁を回りオーバーランになりかけた糸井嘉男の視界に入るべく地面に這いつくばる機転を利かせ、糸井の本塁突入を制止した*4。
- 伊原春樹(西武コーチ時代)
代表的なエピソードとして1987年の日本シリーズ第6戦(対巨人)が挙げられる。2-1で迎えた8回裏、二死1塁の場面でセンター前ヒットから相手の隙を突き1塁走者を生還させ、日本一を手繰り寄せる追加点に貢献した。