予祝

Last-modified: 2022-08-17 (水) 23:14:41

2022年の阪神タイガースのチーム全体に浸透している概念。阪神タイガース関連の縁起スレも指す。
読みは「よしゅく」。

集合スレや「○○ホームランwww」系のスレが事前に立てられることもこう呼ばれる。


【目次】


本来の予祝とは

“あらかじめ期待する結果を模擬的に表現すると、そのとおりの結果が得られる(最初に祝っておくことで現実が後からついてくるようになる)”、という俗信に基づいて行われる行事。
諸説あるが、“豊作や多産を祈るための呪術行事”としての意味合いが強く、その内容は一年間の農作業や秋の豊作を模疑実演するというものが多い*1
(出典:コトバンク内「世界大百科事典 第2版」


概要・経緯

阪神タイガース・矢野燿大監督は2019年の就任当初から、試合前にあらかじめ選手の活躍予想を書く等といった予祝への傾倒を明らかにしており*2、テレビの取材に「自分が考える日本シリーズ優勝の瞬間*3」を語ることもあった。
この本来の予祝からかけ離れたカルト概念を持ち込んだのは矢野と交流がある自称メンタルトレーナーの大嶋啓介で、高校野球でもいくつかの高校が取り入れているとされている。

このため矢野と予祝はかねてからしばしば話題となってきたが、前年の逆転V逸でタガが外れてしまったのか2022年に大ブレイクする。
まず春季キャンプ中、選手へも浸透した結果か、西勇輝と糸井嘉男の発案による矢野の予祝胴上げが行われた(後述)。また知人のメンタルトレーナー等による「予祝レッスン」講演や、模擬MVPインタビューなどが行われたことも報道された。
 
その一方シーズンが始まると開幕戦でヤクルトに7点差から逆転負け、その後も一向に勝てずセ・リーグワースト記録となる開幕9連敗を喫し、17試合目にしてプロ野球史上最低勝率.063(開幕未勝利の.000を除く)をたたき出すという歴史的どん底レースをひた走ることになった。

これらから「予祝が不足している」「実際には予なのではないか」と揶揄されたり、阪神の試合前には「【朗報】阪神勝利」などといったスレが立ち、スレ内は「予祝」で埋め尽くされるなどネタにされるようになった。

また、実際には開幕からやっていたとも指摘されているが、4月12日のバンテリンドームの試合では試合開始直前に「予祝ハイタッチ」を行っていることが発覚、15日の連敗明けには突如として詩の書かれた色紙を披露する(どちらも後述)など、その後も阪神の縁起モノは順調に追加されている。


記事・コピペ

あろうことかソースが存在する。

阪神・矢野監督 感謝の“予祝”超異例「うれしいサプライズ」発案の西&糸井は絶妙“漫才” - デイリースポーツ


 豪雨に見舞われた宜野座のドーム内で突然、拍手が湧き起こった。西勇の「どうぞ真ん中へ」の呼び込みに、矢野監督が歩を進めた次の瞬間、大きく両手を広げたその体が3度、宙に舞う。より一層の大拍手の中、指揮官の「ありがとう!!」の大声が響き渡った。
 
 直前には、この日のワンデーキャプテンを務めた糸井、西勇の漫才を思わせる絶妙な掛け合いがあった。
 
 西勇「僕は予祝を持ってきました。ルーキー、桐敷、意味分かるか?
 
 桐敷「…」
 
 糸井「いや、分からんやろ!」(と西にツッコミ)
 
 西勇「未来の姿を先に喜び、祝ってしまうことで現実を引き寄せることを予祝と言います。みんな予祝で、ただ一つできてないことがある。分かる?テル、馬場」
 
 佐藤輝、馬場「分からないです」
 
 西勇「糸井さん、分かりますか?」
 
 糸井「一つしかないやないか!優勝に向けて練習してるわけでしょ。でもこれは練習してないと思うねん(Tシャツに書かれた『胴上げ』の文字を見せ)今から監督を胴上げしようかなと思います。いいですか?これは予祝です!」
 
 突然の胴上げを「うれしいサプライズで気持ち良かった。もう感謝しかない」と振り返った矢野監督。表情を引き締めながら「俺がいつも描いているのは優勝、日本一のチャンピオンフラッグを持った選手たちが歩いていく姿を俺が一番後ろで見るというもの。そういうイメージが湧いている」と言い切った。

特に「ルーキー、桐敷、意味分かるか?」は汎用性が高く、意味不明な行動や言動に対して「ルーキー、桐敷、意味分かるか?」と付け足す改変ネタが流行、あらゆる場面でルーキーの桐敷拓馬*4が困惑させられることとなった。


縁起モノ一覧

公式動画

こちらは阪神の公式YouTubeにアップされた、前述のミーティングの様子の動画。

同じく阪神の公式YouTubeにアップされた、「波」の監督インタビュー(インタビュー開始は8:44~。色紙の場面は10:55~)。


予祝胴上げ


予祝ハイタッチ*5


バンテリンドームにて。


『波』色紙

4月15日、あと1075球で勝利した時の勝利監督インタビュー中に公開した、友達の文字職人に書いてもらったもの。

引きて満ちる潮
波が起きるのは
浮いて良し
沈んで良し
その波に選手皆が乗り
楽しみ出したら
流れに乗れる
これから起こる
ビッグウェーブ


インタビュー原文

記者「監督からはメッセージお願いします」
矢野「ちょっと時間大丈夫ですか?」
矢野「あの~今日僕の友達の文字職人の杉浦誠司さんに今日来ていただいて、365枚ある札の中から、漢字を一文字引き当てるんですけど、僕がチームに、えーイメージしながら引いたのが、波!という、えー字でした」
(六甲おろしが流れる)
矢野「えーそれを、えー出してくれたメッセージなんですけど、波も引く、えー潮もね引いて、えー波が起きる、浮き沈みもあるけど、みんなで大きい波を作っていこう、それが楽しむことが一番大事じゃないかっていうメッセージをもらってね、今日戦ってきました。誠司さんありがとうございます

交流戦でバファローズポンタネタにされたほか、「誠司さんありがとうございます」の部分だけを名前が同じ小林誠司(巨人)や川越誠司(西武)に対して使われることも。

関連項目

その他の予祝


*1 こういった本来の意味での予祝行事としては全国的に行われる左義長(名称は地域によってかなり異なる)や、主に東北地方で行われる庭田植などが挙げられる。
*2 例:2019年の記事
*3 “第7戦の9回裏、藤川球児が柳田悠岐からの空振り三振で決める”というものだった。
*4 2021年ドラフト3位。
*5 もっとも、試合前のハイタッチは阪神だけでなくオリックスも2021年シーズンから一体感を高めることを目的に行っている。