子供部屋おじさん

Last-modified: 2023-08-03 (木) 03:08:00

成人し収入を得ているにも関わらず、いつまでも独立せず実家で生活している独身男性を指す言葉。なんJにおいてはもっぱら「こどおじ」と表記される。

概要

語源は自らが所有、借りている部屋ではなく幼少時代に両親から与えられた子供部屋をそのまま使っている様から。

もともと同義語として「パラサイト・シングル」という言葉があるがこちらが全く浸透していないこと、「こどおじ」というワードの軽妙さ、結婚や学歴、収入に関係なく一人暮らしをしていれば煽る側に立てるというお手軽さがなんJ民のハートを掴み2019年の春頃から急速に定着した*1

また、結婚はおろか交際ができない要因として語られることもある。オタク婚活サービス「とら婚」によれば、一人暮らしの女性からすれば、「付き合っても相手の家に気軽に泊まったり遊びにいけない」とし、30歳や40歳を過ぎて家にいる人間はどこか頼りない・仕事が出来ない・ハングリーさが感じられないので、対象から外していると語っている。

その一方で、コラムニストの荒川和久は、2000年と2015年の国勢調査をもとに40~50代親元未婚率と生涯未婚率(45~54歳の未婚率平均)との差分相関から、むしろ一人暮らしのほうが未婚率は高いとし「自立する・しないや甘える・甘えないという問題以前に、子にしても親にしても、そもそも経済的問題が最も大きいのではないでしょうか」と論じている。また、フリーライターの赤木智弘は、「子供部屋おじさんとは『普通の未婚中年のありふれた生活様式』に過ぎない」とし、「いかにもダメそうな人間」を取り上げた「子供部屋おじさんを悪い存在ということにしたい」という意図の見える記事に対して苦言を呈している。

ただ、2023年現在では上記の狭義での使い方は薄れ、単なるニート煽りとして使われることもある。
また、「両親の在宅介護」「長男であり実家を継ぐ」といった家庭環境や「収入が少なく独立できるほどの余裕がない」「逆に収入は問題ないが、親が子に対する経済的・精神的依存度が高い」「都会出身者の場合わざわざ地元を出るメリットが薄い」という経済的な事情を無視している側面もあるため安易な使用には注意が必要である。

関連項目


*1 一方女性に対して批判的な論調が強いなんJとしては珍しく、独身女性に対してこういった煽りがなされることは殆どない。結婚しているかどうかは別として、未産婦に対して(子宮を子供部屋に見立てて)子供部屋未使用おばさん、あるいは(鬼滅の刃のキャラに引っ掛けて)膣無事無産というワードも存在するが、こちらは流石のなんJ民でも気軽に出せるものではないようだ。