救済

Last-modified: 2025-12-17 (水) 17:13:16

金満による大物FA選手の大量獲得や、有力な新人選手の囲い込みの多さを「強奪」と批判をされることの多い読売ジャイアンツに対し、巨人ファンが反論するために作り出した概念。
たとえばFA選手に対して「奪ったのではなく、○○(FA元)なんかでプレーさせられている可哀想な選手を救ったのだ」という大正義論法であり、大半のケースではネタとして使われる。

一方、このネタとは別に本当に選手を救済したFAやトレードもあり、本項では巨人が関与していない案件も含めて紹介する。


ネタではない救済例

なお、所属球団名についてはいずれも該当する時期のもののみ記載。

NPB

  • 小久保裕紀(ダイエー→巨人)
    2003年、高塚猛球団社長(当時)の跳梁*1ぶりから対立。そして高塚が報復のため小久保の自由契約放出を強固に主張したことから、中内正オーナーも高塚に従う形で巨人へ無償トレードとなった*2*3。後2006年オフ時のFA宣言時にはMLB移籍もあり得る中で新しい親会社であるソフトバンクの孫正義オーナーが王貞治と共に小久保復帰を熱望したため、事実上の奪還を果たした。
    ちなみに、小久保のみに留まらず工藤公康や村松有人も高塚の専横ぶりが原因でFA宣言し一旦ホークスを後にしていたが、この2人も高塚の失脚後は指導者としてホークスに復帰している。
  • 藤井秀悟(日本ハム→巨人)
    2009年に事実上の戦力外となった状態で国内FA宣言するも他球団からは連絡がなく、日本ハムも宣言残留を認めない方向であったため行き場を失い、紆余曲折あって巨人が獲得。
  • サブロー*4(ロッテ→巨人)
    2011年6月末に工藤隆人+金銭のトレードで巨人に移籍。生え抜き最古参選手の突然の移籍だったため、フロントとの対立や派閥争い敗北説などが囁かれていた。その後、同年のオフに瀬戸山隆三球団社長・石川晃球団運営本部長(いずれも当時)が辞任したタイミングでFA宣言しロッテに出戻りを果たしたことから、現在は前者の説が強い。
  • 平野恵一(阪神→オリックス)、高宮和也(オリックス→阪神)
    2012年、平野は出番を求めて国内FA宣言するも、補償の発生するBランク故に移籍先はなかなか見つからず、12月25日になって古巣であるオリックス復帰が発表される。だが移籍先の決定に時間を要したことと、人的補償が当時戦力外も噂されていた高宮だったため、阪神ファンからは「補償まで含めて裏で話をつけていたのでは?」とオリックスとの出来レースを疑われたが、結果的には高宮の救済にもなった。
  • 木村昇吾(広島→西武)
    2015年オフに出場機会を求めてFA宣言するも、年を明けてなお手を挙げる球団が現れず、西武が獲得するまで野球浪人の危機に陥った。詳しくはセルフ戦力外を参照。
  • 平石洋介(楽天→ソフトバンク)
    球団創立から楽天一筋で過ごし、引退後もコーチなどを歴任したのち2018年途中に成績不振で途中解任となった梨田昌孝に代わり球団初の生え抜き監督となる。翌2019年にはチームを3位まで押し上げたが、ブルペン陣の酷使などを問題視した石井一久GMに監督を解任され退団*5
    その後はソフトバンクの一軍打撃コーチに招聘されリーグ優勝・日本一に貢献するが、西武のヘッドコーチ就任後はファンから低迷の原因と見做されるなど評価が二転三転している。
  • 田中将大(楽天→巨人)
    日米通算200勝まであと3勝と迫っていた田中は、コンディション不良で1試合登板に終わった2024年オフに減額制限を超える減額提示を受け、それを拒否する形で自由契約となり楽天を退団。ヤクルトが獲得有力と見られていたものの結局見送りとなり、セルフ戦力外となる可能性も浮上したが、最終的に巨人が獲得に乗り出し事なきを得る。
    移籍後も冴えない内容ではあったが辛抱強く起用を続けられ、2025年中に3勝(4敗)を上積み。無事日米通算200勝を達成した。
    制限超え提示からの移籍自体は数年に1度のペースで起きているが、本件は大記録達成が懸かっていたこと、前年までの高給もあり獲得にも相当な額の提示が必要*6なことから、巨人による救済と讃えられた。
  • 松本剛 (日本ハム→巨人)
    2025年オフに他球団からの評価を聞く目的でFA宣言。宣言残留は認めていたものの、およそ2週間後に巨人がFA獲得を発表。
    しかし2022年のパリーグ首位打者も近年成績を落とし2025年は打率1割台に終わる内容で、Bランク以上ということもあってFA宣言意図および獲得理由が懐疑的なものとなり、巨人への放出を目的とした救済FAではないか、との疑惑が持ち上がった。
    同年にはより成績が上の外野手である楽天の辰己涼介と横浜の桑原将志もFA宣言していた中で、最も成績の劣る松本を真っ先に獲得しに行ったこと、金銭補償で終結した点もこの疑惑を後押しした。

独立リーグ

  • 倉内凱之、二宮衣沙貴*7、松尾大河*8(琉球→茨城)
    2021年8月、琉球球団は一部選手・コーチによる規律違反の会食に端を発する新型コロナウイルスのクラスターを引き起こしてしまい活動が凍結になり、会食に参加していなかった選手達が巻き添えになってしまった。そのため、BCリーグ・茨城アストロプラネッツが若手3選手を期限付きで引き受けることを琉球球団に提言し、3選手の救済が実現した。

関連項目

Tag: 巨人


*1 ファンサービス充実に固執するあまり試合中に選手にサインボールを書くよう強要したり、部外者であるはずの女性ファンをベンチに入れて選手のハイタッチに参加させるなどしており、これを小久保に批判されたとされる。
*2 無償トレードとなった理由は不明だが、「当初金銭トレードが予定されていたものをダイエー側が無償トレードにして金銭トレードで発生する支払いを全て小久保の年俸に上乗せするよう委託した」という説がある。これは、小久保にとって青山学院大の先輩でもある中内オーナーが希望したものとも言われている。
*3 なお小久保と揉めた高塚は、翌年に親会社のダイエーが本業不振で身売りに至った際に無断で「ダイヤモンド社」の社長に就いていたことなどの不祥事が発覚して孫から蹴落とされ、ダイエー本社と対決する構えを見せた矢先のオフにわいせつ事件を起こし逮捕された事で完全に失脚した。なお主力だった井口資仁には「オーナーが変更になった場合、自由契約を選択できる」という契約を前年に結んでいたため、これを利用する形でオフにMLBへ移籍、井口の政治力を端的に示すエピソードの1つとされる。小久保を慕う松中信彦も「このチームは勝ちたくないんでしょうか?」と憤りのコメントを出す、優勝旅行ボイコットが発生するなど、ホークスフロントは選手にも突き上げを食らう散々な結果になった。
*4 巨人での登録名は本名の大村三郎。当時の巨人ではこのような変わった登録名の使用が認められず、前球団でそうした登録名を使用していた選手も本名での登録に変更していた。
*5 ただし二軍統括への就任を要請されており、平石がそれを蹴った形。のちにソフトバンクを退団したのも二軍への配置転換を拒否してのものであったとされる。なお、最終的に二軍統括の座には先述のサブローが就任し、石井がGMを退任するまで3年間務めた。
*6 2024年時点の推定年俸は2億6000万円。楽天の提示額がどの程度だったかは明らかにされていないが、巨人は最終的に推定年俸1億6000万円で田中を獲得している。
*7 翌2022年正式に茨城に入団、2024年くふうハヤテベンチャーズ静岡に移籍。
*8 元横浜DeNA、翌2022年KAL・北九州に移籍。