わっしょいベースボール

Last-modified: 2022-10-15 (土) 09:04:13

読売ジャイアンツが2021年シーズン後半に掲げたスローガン。
転じて、このスローガンを掲げて以降の巨人の凋落ぶりを揶揄した蔑称としても用いられる。


概要

2021年シーズンのセ・リーグは前半戦を終えた時点で1位阪神、2位巨人、3位ヤクルトが2.5ゲーム差以内にひしめく超大混戦であり、その中で最大8ゲーム差あった阪神とのゲーム差を怒涛の追い上げで2ゲーム差にまで縮めた巨人は、逆転によるセ・リーグ3連覇に向け機運を高めるため、後半戦から「わっしょいベースボール」というスローガンを打ち出し*1、8月24日の試合からは本拠地東京ドームで勝利を挙げると神輿が登場し、ヒーローインタビュー後にその日のヒーローが神輿を担ぐパフォーマンスが開始されるなど球団を挙げてこのスローガンを推していた*2*3


雑コラ

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後半戦の失速

しかし後半戦の巨人は、

というように投打が全く噛み合わなくなり、9月以降で6連敗と5連敗を喫し、9月から大ブーストが掛かったヤクルトとは対照的に優勝争いから脱落。ヤクルト・阪神の上位2チームが熾烈な優勝争いを続ける中、追い上げどころか10連敗を喫してズルズルとゲーム差が開いていき、4位の広島とCS出場枠争いをするところまで転落してしまった。
最終的になんとか3位を決定しBクラス転落という最悪の事態は回避されたものの、最終成績は61勝62敗20分と借金1でシーズンを終えることとなった*11

その後クライマックスシリーズでは1stステージで2位・阪神にあっさり連勝を果たすも、ファイナルステージでは逆にリーグ優勝のヤクルト相手に1勝もできず(完封負け2・引き分け1で、アドバンテージ含む1分3敗)終戦。結局2021年の巨人は、スローガンに反しわっしょい(胴上げ)とは無縁のシーズンとなった。


2021年のセ・リーグ貯金推移

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関連項目



Tag: 巨人 蔑称 フラグ・ジンクス


*1 ちなみに原辰徳はこのフレーズで流行語大賞を狙ったが、ノミネートさえされなかった模様。ちなみに同年流行語大賞に輝いたのはこの年の大谷翔平を表した「ショータイム」。
*2 なお神輿を担げたのは8月2試合、9月1試合、10月3試合の計6試合だった。
*3 なお、阪神にもチャンス時の応援歌として「チャンスわっしょい」があるが、こちらは導入されたのが10年程前ということもあって、対比としてもほとんどネタにされていない。
*4 結局スモークは6月中旬で途中退団、ハイネマンもチームに復帰する事なくシーズン終了後に退団となった。
*5 離脱時点で.282の打率を残していた。その後一度は実戦復帰したが、腰の不調で結局一軍に戻れないまま、ヘルニア手術を受けることとなった。
*6 8月下旬から菅野智之山口俊、戸郷翔征、髙橋優貴、C.C.メルセデスの5人ローテで完全に固定していた。ちなみにNPB公式サイトの球団別月間成績のページは5試合事に区切って表示される為、特に9月の成績はちょうどローテ通りに区切られて表示されているように見える
*7 ファーム防御率4.07。監督・原辰徳には、「顔も見たくない」とまで言われた。さらに翌年も一軍でやらかしている。ちなみに井納は巨人ファン。
*8 移籍に至るまでの経緯も手伝って、「成績以前にチームの雰囲気を悪くしている」と指摘されることも多い。なお一塁守備に関してはお世辞抜きで上手であり、同じく一塁を守る中島宏之や若林晃弘が時折拙守を見せる事から、不振ではあるが要らないとまでは言えない状態である。
*9 9月2日のヤクルト戦(京セラドーム)にて、この年に代打として驚異的な成績を残していた川端慎吾からタイムリーを浴び、連続無失点記録が32試合でストップ。また、それから僅か2日後の阪神戦(甲子園)では、1死も取れないまま大山悠輔から逆転サヨナラ2ランホームランを浴び、このシーズン初黒星を喫した。
*10 特に、この阪神戦はペナントレースの潮目が大きく変わったと言われている。1戦目は戸郷を引っ張り逆転負け、2戦目は先の通りビエイラがサヨナラ被弾、3戦目は坂本を下げた結果守乱で追いつかれる。
*11 なお、前年日本一を争ったソフトバンクもシーズン負け越し(こちらは4位でCS出場にも届かず。)であり、「両リーグの前年優勝チームが借金フィニッシュ」は史上初。