関川の呪い

Last-modified: 2022-11-15 (火) 03:27:57

関川浩一が指導者としてもたらすとされる呪い。


概要

関川は俊足巧打の捕手・外野手として1991~2007年の17年間にわたり現役を続け(阪神→中日→楽天)、引退後は楽天のコーチに就任。以降は複数球団を渡り歩くも、行く先々で選手とのトラブルが絶えず、(特に阪神以降の)打撃コーチを務めた年のチームの打撃成績が低迷したことから評価は芳しくない。
本用語が浸透したきっかけとして、ソフトバンク移籍直後の2016年に喫したV逸(後述)の影響が大きい。

楽天コーチ時代(2008~2009, 2011)

サヨナラ負けに繋がるエラーを犯した横川史学をベンチ前で怒鳴りつける等、高圧的な態度で選手に接する場面が見られた。


阪神コーチ時代(2012~2015)

移籍2年目の2013年から一軍打撃コーチを務める。以後3年間は全てAクラスだったものの、野手の高齢化に伴いチームの打撃成績が年々下降する。最終年はシーズン3位ながら総得点はリーグワーストであった。
代表的なトラブルとして、マット・マートンとの衝突が挙げられる。記事リンク


ソフトバンクコーチ時代(2016, 2018~現在)

初年度のV逸に代表される、重要ポストに配置された年にチームが不振に陥る傾向から「呪い」扱いを受ける。優れた実績を残していないにも関わらず在籍を続ける様も呪い扱いに拍車をかけている。


2016年

逸男2016」として知られるシーズン。詳細は当該項目参照。
工藤公康(当時の一軍監督)に招聘され、一軍の「野手総合巡回コーチ」なる役職へ就任。試合中に作戦を工藤に耳打ちする様子が見られ、「事実上の関川ヘッド」と揶揄される。チームは序盤に歴史的な独走を見せる *1も、後半に失速。最大11.5ゲーム差をつけながら逆転され2位に終わる。一般的なコーチの範疇を超えた作戦面への介入がV逸の一因と見なされ、「関川の呪い」「V逸請負人*2」等の蔑称が浸透した。

2017年

コーチ職を解かれるが、球団自体には残留。チームは圧倒的な成績(94勝49敗、勝率.657)でリーグ優勝及び日本一に輝き、関川の解任と対照的な結果であった。


2019年

一軍打撃コーチに就任。前年まで各項目ともリーグ上位3位に食い込んでいたチーム打撃成績が軒並み落ち込み、最大7ゲーム差を逆転され「逸男2019」を喫する。同職の立花義家*3と共に非難を受けた。
ポストシーズンはCS突破及び日本一を達成し打撃成績も悪くなかったものの、相手の投壊及び拙攻・拙守、個人の奮起*4、工藤の采配がフォーカスされる一方で関川の功績として捉えられることは少ない。
同年オフは古巣の中日にて石井昭男・森野将彦コーチが退任したため後任候補に上がったが、工藤の続投に伴い残留。


打撃三冠トップ

項目パ・リーグソフトバンク
選手名成績選手名成績
打率森友哉.329松田宣浩.260
本塁打山川穂高43デスパイネ36
打点中村剛也123デスパイネ88


ポストシーズン打撃成績

ステージ対戦相手試合数打撃成績
打率得点安打本塁打
CS 1st楽天3.25011246
CS ファイナル西武4.35732558
日本シリーズ巨人4.24823326


2020年

三軍コーチへ降格。本年以降一軍の打撃成績が復調したため、関川の指導力に対する疑念が改めて強まった。


年度別チーム打撃成績

年度所属順位打撃成績役職備考
打率得点安打本塁打三振出塁率
2008楽天50.2726271329947770.340打撃補佐
200920.26759812951089060.336
201150.2454321140539120.298二軍外野守備・走塁
→外野守備・走塁
違反球時代
2012阪神50.2364111115589570.302外野守備・走塁
201320.2555311236829330.326打撃
201420.26459912749410090.335
201530.24746511607810010.317
2016SB20.26163712401149560.341野手総合巡回
201710.259638120816410190.331(無し)
201820.26668512902029990.326三軍監督
201920.251582119918310840.312打撃
202010.2495319791268510.321三軍打撃 兼
三軍外野守備・走塁
短縮シーズン(120試合)
202140.247564115713210660.314
  • 順位の太字:日本一
  • 打撃成績の太字:リーグ1位, 赤字:リーグ4位以下, 赤太字:リーグワースト
  • 役職は2018年を除き全てコーチ。一軍表記は省略
  • 2010年(KBO時代)は割愛


関連項目


*1 6月10日時点で38勝15敗(勝率.717)。NPB史上最速のマジック点灯が現実味を帯びる程であった。
*2 前年度の阪神も一時首位に立ちながら最終盤に失速、上述の通り3位に終わり2年連続のV逸を喫したことから。
*3 元クラウン/西武→阪神。関川とは1992年のみ阪神で同僚。
*4 今宮健太がCSファイナルで打率.530, 3本塁打、グラシアルがCSファイナル・日本シリーズそれぞれで3本塁打を放ち勝利に貢献している。