元広島東洋カープ監督・緒方孝市による謎采配の総称。
【目次】
概要
緒方は野村謙二郎の後を継いで2015年シーズンより広島の監督に就任した。しかし安定した戦力を保有しながら、初期の野村と同等かそれ以上の珍采配を連発してAクラス入りを逃す*1。翌年から2018年シーズンまでセ・リーグ三連覇を果たすもポストシーズンで負け続け、結局一度も日本一になることはなかった。
ペナントレース三連覇の達成は間違いなく快挙*2であり、緒方監督の果たした役割も無視のできないものではあるが、
- ポストシーズンでの対戦成績が悪く、一度も日本一になれなかった。
- その負け方も毎年「先勝しながら4連敗」および「本拠地での敗退決定」であり、三連覇の間も全く改善されなかった。
- 三連覇をしたのがセリーグの他5球団が大きく弱体化していたタイミング*3だった。
- 2019年シーズンは一部の主力選手*4が抜けて戦力が低下。緒方の真価が問われるシーズンだったが、原辰徳が監督に再復帰した巨人、および改革の途上にあるDeNAにそれぞれ優勝・2位を決められ、ついには(戦力的にはカープよりも劣っていたとされる)阪神にも及ばずBクラス落ちした。
- 常に優勝争いをしていたために戦力が硬直化し、5年間で選手育成及び戦力の入れ替えがほとんど行われていない。そのため実質的な戦力の層はかなり薄く*5、在任期間中は既存戦力を使い潰して戦っていた*6。
- 野村政権の時から一軍打撃コーチを務めていた新井宏昌*7の退団が緒方の人望のなさに起因していたとされる。
などから緒方への批判的な見方も根強くあり、監督としての評価が難しい人物と言える*8。
なお、下記のまとめから総合して緒方采配の傾向は「良くも悪くも我慢強く、頑なで一度決めたらそれを曲げない。そのため調子の良い間や巻き返しの可能な間は強いが、流れが悪くなるとそれを修正できずにドツボにハマる」という評価でおおかた一致していると見て相違無いと考えられる。
緒方伝説2015まとめ
記念すべき(?)1年目。コーチ経験はあったが監督初年ということもあってか珍采配・迷行動の数々が飛び出す。
以下は2ちゃんねるでまとめられた物。
- 上層部はドラフトで1位2位は投手を指名するつもりだったが緒方が頼み込み外野手の野間を1位で獲得*9
- 野間に自身が若手時代付けていた37を付けてもらいたいという理由で37をつけていた前年度打率3割の松山から背番号を剥奪*10*11
- ファンミーティングで背番号を剥奪された松山はどんな反応だったか聞かれて「松山?松山は泣いてたw」
- 同じ日にファンブルを2回やらかした罰と称して丸の背中に貼り紙を付け晒し者状態で練習を行わせる*12
- 長距離砲はいらない、足さえ速ければ勝てると発言しオープン戦の偏った起用法に繋がりシーズンに響く
- ファンミーティングで鈴木誠也を褒める緒方、その後各球団のドラフト1位選手が出てきた時に「野間、さっき鈴木褒めたけど怒ってない?」
- 1-0でリード、8回135球を投げ終えた大瀬良を9回も続投させ大瀬良は失点し勝ち星が消えるどころか延長で中継ぎを消費した上負け
- 春先好投していた九里や今井をなぜか二軍降格、不調だった一岡を防御率7点台になるまで接戦で使い続け連敗する
- 4月の7連敗のうち6連敗が野間1番スタメン
- 無謀としかいえない状況で盗塁やエンドランを何度もしかけるため、里崎石井横山山内など年下の解説からも意味の分からない采配と批判される
- 2点ビハインドの7回ランナー一塁で送りバントは当たり前、好調だった會澤にバントからのバッター9番黒田も*13
- 1点リードで相手ランナー1人いる状況でなぜか敬遠指示を出し逆転のランナーを自ら出す。エルドレッドに守備固めを出さないのに前進守備。結果、レフトの頭を越され逆転負け(詳細は結果論を参照)
- 倉、中東、西原など全く出場させないにも関わらずベンチに1ヶ月ほど漬けたままにして一軍枠を無駄にする
- 隙あらば野間
- 頑なに赤松を一軍に上げなかったが地元紙とファンの批判に負け赤松を昇格、しかし守備固めには一軍登録されている外野手で最も下手な鈴木誠也を使い鈴木の守備ミスで先発の勝ちが2度消える
- 左腕ザガースキー(対右.167・対左.276)に対しオリベンチは左打者駿太に代打右打者川端(対右.265・対左.067)を起用するミス、これに対し緒方監督はザガースキーから右腕永川(対右.281・対左.154)にスイッチする事でフォロー
- 田尾「緒方監督はわざと負けようとしてませんかね?(冗談ぽく)」
- ロッテ戦で相手投手(唐川)に確実に代打が来る場面にも関わらず8番田村(.214)を敬遠、案の定投手に代打福浦で逆転タイムリー浴びる
- 二軍で好調な選手もまったく昇格させず、一軍でも調子良い選手を落としたり控えにし不調な選手を固定する頑固さ(そのためか二軍は貯金18)
- 7点リードしている中、打球がマエケンに直撃、9連戦中でもう一度登板があるためさすがに8回は交代かと思いきや続投
- 開幕前は調子の良くない選手に4打席与えるつもりはないと発言していたがまったく代打を出さない試合ばかりで地蔵と揶揄される
- 9番投手にしか代打を出さない地蔵采配は交流戦中に改善、ファンは「9番以外にも代打を出して良い事を覚えてくれた」と歓喜
- 代走、守備固め、投手の打順をないがしろにすることが多く金村から緒方監督は手を抜いてるのではと指摘される
- ソフトバンク打線を見事三者三振にした西原(防御率0.00)を翌日二軍落ち、2軍で防御率1.07なのにそのまま上げずシーズン終える
- Twitterで球団スタッフがプライベート用のアカウントと間違えてスタッフアカウントで「選手が野村監督戻ってきて欲しいと言っていた」事をツイートしてしまう
- 助っ人グスマンが緒方に対して激怒しベンチ内で大暴れ
- 状況を省みない完全に読まれているエンドランの多用で山本浩二をもってしても「意味がわかりませんね」
- 左の杉谷に対し右の中崎を降ろし左の戸田を起用、なお杉谷はスイッチヒッターで右打席に立ち驚く緒方監督、この回5失点
- 河内を1試合打たれただけで二軍落ち、二軍では30試合以上投げ0.60だが再昇格はなく引退
- アメリカの野球ファンからお嬢ちゃんが采配をしているのではと言われる、これに日本のファンは「野間の人形を持ってそう」
- まだ7月にも関わらず北別府から「ベンチの采配で10は落としてる」と言われる*14
- 藤浪対策とし野間をスタメン起用、直近10試合中8試合で打点を稼ぎ4試合でHRしていた絶好調のエルドレッド*15を外す、藤浪に対し野間は無安打だった
- 12回裏サヨナラのチャンス、バントの得意な選手が控えにいるのに下手な會澤にそのまま立たせバントゲッツー。そのまま引き分ける
- 前年までカモにしていた横浜に8年ぶりの負け越し、前半終了時点で4勝9敗と横浜の前半首位ターンに大きく貢献してしまう、7月7日の試合で横浜ファンから「ありがとうオワタ采配」と煽りボードを掲げられる(なお横浜は後半に大失速して最下位に)
- 二軍で鍛えるべきという意見が多い中エリート教育に拘るも、野間がスタメン出場した試合の勝率はわずか.321(借金10)
- ラインを跨ぐと打者1人に投げないと交代できないルールを忘れており前の回に腕に打球直撃した黒田を交代させる前に打者1人投げさせる結果に
- 8月途中の時点でQS率リーグ1位、防御率リーグ2位、打率リーグ2位、本塁打リーグ1位、得失点差1位にも関わらず順位は5位であったため、プロ野球ニュースで緒方監督は何がしたいのかと批判される
- ノーボールツーストライクという確実に1球外してくる場面でエンドランを仕掛け憤死する機動力野球
- 1イニング2牽制誘い出し死という機動力野球
- 初回二死一二塁、バッター8番會澤でなぜか重盗をさせ憤死する機動力野球(成功していたとしても會澤敬遠で9番ピッチャー)
- 「結果論」「オワタ采配」「隙あらば野間」と1年で3つも流行語を作る
- 終盤の一打逆転チャンスで他に打てる野手が残っているにも関わらず代打野間を何度も起用するエリート教育、終盤チャンスで野間は結局1安打(内野安打)のみ、シーズン打率も内野安打を除く打率は.171
- ひたすら続く謎采配に苦言を通り越して笑い出してしまう衣笠、山本、石井
- 山内「起用法や采配が去年から大幅に変わったため野手が混乱している、意図の読めないエンドランを何度もしてはフォームも崩れる、打率が下がっているのはベンチの運用に問題がある」
- 貯金47で優勝したソフトバンクファン「うちの戦力なら緒方監督でもギリ3位になれるかも」
- セリーグ優勝したヤクルトファン「広島の監督が緒方じゃなかったらスワローズは2位だった」
- 得点圏打率3割4分を超えていたエル、誠也が控えているにも関わらずチャンスで代打野間
- 先発陣のQS率が12球団1位な事から中継ぎ陣の投球回は他球団よりも圧倒的に少ないが、点差がついていても大瀬良中崎を投入、防御率1点台で安定しているヒースを勝ち試合で使わない事から酷使がすぎると球炎(中国新聞のコラム)に記載される
- 防御率2点台で安定していた飯田をシーズン終盤なぜか二軍落ち、相変わらず不調の一岡で延長戦落とす
- 石原の次にOPSが悪い野間を控えの時も代打で起用し結局野間はレギュラーの菊池丸田中に続きチーム4位の試合出場数(127試合)
- 神宮でファンから「やめろやめろオ・ガ・タ」コールが巻き起こる
- 得失点差プラス30以上でBクラスは歴代で5度目(プラス32)
- 読まれていてもとにかく盗塁、1イニングに2度の盗塁死、1イニング2安打しておきながら3人で攻撃終了、解説の石井一久あんぐり
- 新井打撃コーチとの不仲を大本営に掲載される
- シーズン最終盤の10月、2点リードしている中守備固めで出た野間が明らかに間に合わないのに自己満足レーザービーム、大悪送球でランナー2人も返し同点とされた後延長戦で負ける
- 前日優勝を決め二日酔いのヤクルト相手に延長二死満塁で対左打率1割台の三輪に対し右の一岡を回途中起用、左の江草や戸田は温存し無事三輪に決勝打を浴びる、一岡は次の投手徳山にまで押し出し四球を許してしまう
- 巨人福田の野球賭博が発覚した際、「緒方も賭博をしているのでは?」と多くのファンに疑われる
- 酷使状態にあり疲労の溜まっている中崎・大瀬良を見かねた黒田博樹、117球の熱投で8回を投げ切る。6点差の9回、そのまま続投するも、一死一三塁のピンチ(6点差)に、ベンチは前日回跨ぎ登板の中崎を投入する(6点差)。
- 勝てばCSの最終戦、総力戦と称しジョンソン、黒田、福井らをベンチ入りさせるが当然温存(先発はこの年沢村賞の前田健太)。0-0のまま8回まで進んだところで前田の球数が120を超えたので継投を決断するも、安定しているヒースでもなく、ベンチ入りしていた先発陣でもなく、直近の試合で炎上気味かつ直近4日間で登板3日と体力的にも万全ではなかった大瀬良を投入 →案の定打ち込まれ1死しか取れずに2失点で降板→大瀬良に次ぐ3番手にも中崎を選択しなぜか5番で投入(劣勢にも関わらずパワーヒッターの鈴木誠也を交代させた)*16→大瀬良の所(9番)に誰を入れるのかと思いきや「9番:大瀬良に代わりまして、ライト・野間」→その野間が後逸をしでかしてトドメの追加点*17→大瀬良大号泣。結局敗戦し4位確定、CSには出られず&前田のNPB最終登板を白星で飾れず。
- 最終戦スタンドのファンから緒方監督に向かって水風船が投げ入れられる
- カープ史上最大の野次ブーイングの中、シーズン終了の挨拶なしでグラウンドを早々に去った*18ため、最後の最後にニゲタ孝市という新たな蔑称が誕生する
- 緒方と揉め解雇される事になった新井宏昌打撃コーチが取材で「"去年までは"楽しくやれた*19」と発言
- 緒方伝説がツイッターで10月8日トレンド入り
緒方伝説2016まとめ
「去年の俺には『バカ』だと言ってやる」の一言に象徴されるように、不可解かつ不適切な采配は減少。前田健太のMLB移籍の影響が予想されていたが、若手の台頭や黒田博樹・新井貴浩を中心としたベテランの奮起もあって投打ががっちり噛み合い、カープは25年ぶりにリーグ優勝した。
しかし日本シリーズでは去年の緒方が蘇ってしまう。
緒方伝説2017まとめ
2016年日本シリーズの采配を、2017年開幕前のRCCテレビの特番にて緒方は以下のように説明した。
(去年の日本シリーズ第6戦8回に6点入った。どういう思考でああいう采配をしたのか)
緒方:まず自分の中で一番は後悔はしない悔いはしないことは心がけた。
自分の中で一番強いピッチャーを8回に置きたいというのがある。
ジャクソンは自分の中で一番信頼した投手。絶対ジャクソンに任す。で、あの場面。
(ナレーション:エルドレッドの行動が最大の誤算)
(センター前で2塁1塁。畝コーチがマウンドに行っている)
緒方:細かく言ったらね、これは自分の中にしまっとこうと思ったんだけど、聞き出されたらしょうがないわ。
終ったことだから言ってもしょうがないけど。
7回終わった時に審判にクレーム付けてるんですよ。
(ナレーション:エルドレッドの4打席目は平常心を失くしていた)
緒方:8回にいったときにまだなんか言ってたんです。審判に怒られるんですよ。
8回だし同点だしエルドレッドを退場してはまずいと思って彼を落ち着かせるために畝コーチをマウンドに持っていった。
彼を攻めるつもりはなかったがコーチをマウンドに行かせてしまったのが悔しいなと。
悔いではないが。
ホントに純粋に、ピンチになった場面で投手コーチを行かせたかった。
あの1回が無駄になってしまった
あの間を置くタイミングを失ってるんですよ。あのゲームの中で。
(ナレーション:最大のピンチの中で満身創痍のジャクソンは押し出し
緒方;でそのあと投手だったんです。押し出しで1点取られたけど投手だから行かせた。
やはり満塁で投手をいかせるのは投手もしんどいんですよ。
ましてやパリーグの投手は打席に入ることがない。だから抑えてくれるだろうと思ったんですよ。
「エルドレッドが判定に苛立ったからジャクソンを落ち着かせてやれなかった」という謎理論を展開。
さらに「バースをパ・リーグの投手と見くびっていた」とも明かした。
というわけでペナントレースの行方が不安視されたがチームは好調。先発投手も黒田は抜けたが薮田和樹ら若手が台頭。たまに阪神に9点差をひっくり返されたりDeNAに3試合連続サヨナラ負けするも、2位に10ゲーム差をつける独走でリーグ2連覇を達成した。
しかしポストシーズンでは・・・
CSまでの空白期間は、一軍選手を教育リーグに送らずアマチュアチームとの練習試合で調整していた。これは前年と同じ調整方法だが、前年はシーズン終了からCSファイナル開始が中10日、そしてこの2017年は中16日であった。
結果はコールド勝利後に4連敗。
- 不調のレギュラー選手を固定、打力のある選手を代打に出さないなどちぐはぐな攻めを連発。
- ビハインドでも勝ちパターンの投手を投入し続けた結果、負けたら終わりの第5戦で救援陣が打ち込まれる。
- 中4日登板の経験がない薮田、野村祐輔を中4日で起用させ炎上。
などを展開。14.5ゲーム差を付けながらの日本シリーズ不出場はセ・リーグ史上最大の記録となってしまった。しかもDeNAのアレックス・ラミレス監督*20の采配が何度も的中したことから、尚更比較されることになった。
シーズンで独走しながらポストシーズンでは不可解な采配を2年連続で行ったことで「長期の緒方と短期の緒方は別人説」が出るようになった。
緒方伝説2018
年が明け、1月3日に掲載された安仁屋宗八氏との対談記事で、
「こちらとしては状態のいい選手を使います。
調子が悪ければ打順を下げるということではなく、スタメンから名前が消える。そういうふうにみんな思っていると思います」
「去年、日本一を達成できなかったのは自分の責任でもあるし、ファンの方には本当に申し訳なく思います。
今年は球団史上初の3連覇という目標を持ち、その先にある日本一にも挑戦して勝ち取りたい。
今年こそ、ファンの期待に応えられるシーズンにしたいと思います」
https://www.daily.co.jp/opinion-d/taidan/2018/01/03/0010866625.shtml
と、謎理論や問題発言などは一切無く、昨シーズンCSの采配への反省と今シーズンへの抱負を語った。
広島V2を支えた石井琢朗・河田雄祐コーチはヤクルトに移籍したが、オープン戦と交流戦以外は絶好調で首位を独走、最後は7ゲーム差で球団史上初のリーグ3連覇を達成。CSファイナルステージでは巨人相手に無難な采配で3連勝した。
だが日本シリーズではこの年も盛大にやらかすことになる。
- 6試合12三振の大不振に陥った丸佳浩*21を全試合で3番に固定、好調の4番鈴木誠也に全く繋がらない。
- 上記の「調子が悪ければ打順を下げるということではなく、スタメンから名前が消える」という発言を「スタメンから消えるどころか打順が下がりもしない」という斬新な斬り口で自ら否定。
- シーズン盗塁阻止率TOP2の甲斐拓也と高谷裕亮を相手に無謀な盗塁を繰り返し8連続盗塁死の日本シリーズ新記録を樹立、申告盗塁死と呼ばれてしまう。
といったことが重なり1勝4敗1分で敗戦。
しかも理解不能な暴走祭りに関して緒方は「走れば送球エラーとかもある。動いて突破口を開こうと思ったが、相手が上だった」と釈明したが、オフの『ジャンクSPORTS』に田中広輔(2017年盗塁王、2018年もチーム最多盗塁)と鈴木誠也が呼ばれた際、「甲斐キャノンは田中を以てしてもスライディングをやめたくなるくらい強力だった」「監督は盗塁のサインを出し続けていたが、成功するわけがないと思いながら走っていた」という趣旨の発言を残す。緒方に選手目線での状況判断ができておらず、監督と選手間でのコミュニケーションも碌に取れていない事が浮き彫りとなった。これを揶揄して漫画『ラストイニング』24巻から聖母学苑・桐生義正監督のセリフ「相手のミスに期待するのはお前が相手を見下しているからだっ!!」のコマがよく貼られていた。
なお、広島の盗塁数は3連覇した2016年-2018年にかけて118、112、95で、いずれもリーグ1位だったが、2019年からは81、64、68と漸減。2022年に至っては26盗塁であり、2リーグ制になって以降では2004年の読売ジャイアンツ(25盗塁)に次ぐワースト2の記録で、阪神の近本光司(30盗塁)一人にも満たない数である。これについて東出輝裕コーチは「今のメンバーでは走らせられない。(走力のランク的に)SとかAというより、BやCが多い。失敗の確率が高い中で、わざわざリスクを冒す必要はない」と語っており*25、2018年の日本シリーズのトラウマを暗に示している。
緒方伝説2019 そして終焉
開幕から不可解な采配により34-4を引き起こし、その後は首位になったものの交流戦で大失速、順位を大きく落とす。
後半は3位こそキープしていたが采配は相変わらずで、更に野間への暴力行為の発覚、バティスタのドーピング疑惑騒動、故障を抱えた田中広輔の8月末までの一軍登録など、緒方へのヘイトが溜まる事件が多数あった。
そして終戦へ……
- 4連覇消滅
9月19日のDeNA最終戦、天敵の今永を5回途中7失点で降板させるも、先発要員の九里をリリーフ起用し1イニングで追い付かれた挙げ句、延長サヨナラ負けで優勝消滅。詳細はドッテンカープへ。
なおこの試合は広島が勝利すれば結果的に2位、横浜が4位となっていた。
- CSクリンチ消滅
27日の最終戦に勝てば広島は3位確定だったが、先発のクリス・ジョンソンが最優秀防御率を争っていたためチャンスで代打を出さず、しかも7回に防御率を悪化させて降板しそのまま敗戦。
これにより順位を阪神が残り3戦を全勝した場合に順位を逆転され、且つ、最優秀防御率のタイトルを争っていた中日・大野雄大にも逆転されやすくなる状況となってしまう。
そして阪神の3連勝とシーズン最終戦での大野の好投により最後の最後で広島のCSもジョンソンの最優秀防御率も消滅し、結果的に2015年の悲劇の再来となってしまった。
こうして4年ぶりのBクラスが確定となった後の10月1日、緒方監督の辞任*26が発表。これにおいて5年間にわたる伝説に終止符が打たれることとなった。なお後任。
関連項目
- 結果論 …このページの実態