オールブラックス

Last-modified: 2025-10-07 (火) 17:06:43

2019年の日本シリーズにおける読売ジャイアンツのこと。4戦全敗(=4戦全部で黒星)という成績から名付けられた。
2015年に発覚した野球賭博と絡めて「オールトバックス」と揶揄されることもある。


概要

2019年の巨人はペナントレース優勝、CSでも阪神を撃破。日本シリーズの対戦相手は2018年から2年連続でシーズン2位から西武に下克上を果たして勝ち上がったソフトバンクとなった。しかし、

  • 優勝したとはいえ成績は77勝64敗2分の勝率.546で、対戦相手のソフトバンク(勝率.551、これでもパ・リーグ2位)よりも低かった。
  • 直前に鈴木尚広コーチが「一身上の都合」で退団
  • クリスチャン・ビヤヌエバが造反まがいの行動を取っていたと報じられる。ただしソースは東スポ。

など、開幕前から雲行きは怪しかった。

開幕後は坂本勇人丸佳浩の絶望的不振*1、守備でも山本泰寛増田大輝らのボーンヘッドが重なり、巨人がスイープ負けを喫してしまう。

この惨状には温厚な人柄で知られる和田一浩ですらも「日本一の戦いに相応しくない」「戦力差が歴然」などと酷評。
巨人ファンが唖然としたのは言うまでもないが、他球団ファン、ひいてはアンチ巨人すらも呆れ返るほどであった。

この頃日本では「ラグビーワールドカップ2019」が開催されており、ラグビー日本代表(ブレイブ・ブロッサムズ)が史上初となるベスト8入りを成し遂げる*2など快進撃を見せていた。この影響でラグビーへの注目度が高まっていたことから、ラグビーの強豪であるニュージーランド代表の愛称「オールブラックス*3と「対戦成績がすべて黒星*4を掛けたこの蔑称が作られた。
勿論のことラグビーNZ代表は全く関係なく、本家のラグビーチームにとっては完全に風評被害であるといえる


試合結果

各試合の詳細についてはこちらも参照。


第1戦

2019年10月19日(土) ヤフオクドーム 1回戦(ソフトバンク1勝0敗0分)
試合時間3:15(開始18 : 34 終了21:49) 入場者37,194
 
123456789RHE
巨人010000001260
ソフトバンク02000140X7101
 
バッテリー山口(0勝1敗)、マシソン田口澤村小林炭谷
千賀(1勝0敗)、甲斐野、森-甲斐、高谷
本塁打阿部1号(1)、大城1号(1)
グラシアル1号(2)

ソフトバンクは千賀滉大を、巨人は山口俊と両チームのエースを先発にし互いに初回は無失点。
2回表に阿部慎之助の先制ソロが生まれるが、その裏にグラシアルの逆転2ランが飛び出した。
両先発はその後は持ち直していったが、6回ウラにソフトバンクは中村晃の犠牲フライでリードを2点に広げた。加えて7回ウラに牧原の2点タイムリーと柳田のタイムリー、代打・福田のセカンドゴロで更なる追加点を奪った。
しかし巨人も9回表に大城のライトへのソロで点差を5点に縮めたが、反撃はそこまでとなった。

第2戦

2019年10月20日(日) ヤフオクドーム 2回戦(ソフトバンク2勝0敗0分)
試合時間3:12(開始18 : 31 終了21:43) 入場者37,052
 
123456789RHE
巨人000000003341
ソフトバンク00000033X670
 
バッテリーメルセデス、●大竹(0勝1敗)、桜井、高木大城小林
○高橋礼(1勝0敗)、Hモイネロ、高橋純、森-甲斐、高谷
本塁打松田宣1号(3)、柳田1号(1)、福田1号(2)

試合の序盤と中盤は投手戦となり、両チーム通じた初安打は5回ウラで、回までは互いに無得点のまま試合が進んでいった。
ようやく試合が動いたのは7回ウラで、山本のファンブルから松田の先制3ランでソフトバンクが3-0とした。続く8回ウラも、柳田のソロと福田の2ランで6-0とソフトバンクが完全に試合の主導権を握った。
9回表のソフトバンクはマウンドに髙橋純を送り込んだが、3つのフォアボールで巨人が一死満塁のチャンスとなった。巨人は代わった森唯斗から岡本・阿部のタイムリーで反撃、なおも二死一・三塁の一発同点の場面で山本がショートゴロで打ち取られてソフトバンクが逃げ切る形となった。

第3戦

2019年10月22日(火) 東京ドーム 3回戦(巨人0勝3敗0分)
試合時間3:38(開始18 : 18 終了21:56) 入場者44,411
 
123456789RHE
ソフトバンク011400000670
巨人101000000261
 
バッテリーバンデンハーク、○石川(1勝0敗)、甲斐野、モイネロ、森-甲斐、高谷
髙橋鍵谷、●戸郷(0勝1敗) 、高木、澤村、田口、中川-大城
本塁打グラシアル2号(1)
亀井1号(1)2号(1)

巨人は1回ウラに亀井のソロで先制点をあげるものの、2回表にソフトバンクがグラシアルの2号ソロで同点に追いついた。
3回表にはデスパイネのタイムリーでソフトバンクが勝ち越しに成功するものの、その裏に亀井が二打席連続のソロで2-2の再び同点となった。
4回表からは巨人は戸郷をマウンドに送るが、一死満塁から長谷川の犠牲フライでソフトバンクが再び勝ち越した。そして再び満塁となり、押し出しのフォアボールで2点差。そしてデスパイネのタイムリーでこの回ソフトバンクは一挙4得点で巨人を突き放した。
その後は両チーム無得点のまま試合が進んでいった。9回ウラ、阿部のヒットで出た代走の増田大輝が暴投の隙に一塁から三塁を狙うが、送球が間に合いアウトとなった。そしてゲレーロが空振り三振となり、ソフトバンクが3連勝で日本一に大手をかけた。

第4戦

2019年10月23日(水) 東京ドーム 4回戦(巨人0勝4敗0分)
試合時間3:22(開始18 : 18 終了21:40) 入場者44,708
 
123456789RHE
ソフトバンク000300100480
巨人000002100362
 
バッテリー和田(1勝0敗)、スアレス、嘉弥真、H甲斐野、Hモイネロ、S森(1S)-甲斐、高谷
菅野(0勝1敗)、中川、デラロサ-小林、大城
本塁打グラシアル3号(3)
岡本1号(2)

試合は4回表にグラシアルの3号3ランでソフトバンクが先制点を取った。しかし6回ウラに岡本の2ランで巨人が1点差に迫っていった。
7回表には一死一・二塁からセカンドゴロをセカンドの山本がエラーをし、二塁走者が生還した。この回の巨人は2つのエラーを出してしまい、痛恨の一点を許す形となった。
ただ、その裏で巨人は二死一・二塁のチャンスから丸のフェンス直撃の二塁打で再び1点差まで縮めたが反撃はそこで終わりとなった。
9回ウラのソフトバンクは森唯斗をマウンドに送り、巨人を0点に抑えた。そしてソフトバンクは4連勝で日本一に輝き、かつポストシーズンはCS1stの第2戦から10連勝であった。

総スコア

日付球場後攻スコア先攻
10月19日福岡
ヤフオクドーム
ソフトバンク7-2巨人
10月20日ソフトバンク6-3巨人
10月22日東京ドーム巨人2-6ソフトバンク
10月23日巨人3-4ソフトバンク
合計ソフトバンク23-10巨人


オールブラックスのバカ

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第3戦の9回裏巨人の攻撃、4点差の状況で森唯斗が暴投するが、代走の増田大輝が無理に三塁を狙いアウトになった場面。
先述したラグビーのニュージーランド代表が試合前に行う先住民の踊り「ハカ」に掛け、「オールブラックスのポカ」「オールブラックスのバカ」と評された。


後日談

  • 巨人は2020年2月からランニングシューズを黒に統一することを発表。「オールブラックス」に絡めた報道がなされ、このネタが蒸し返されることに。

巨人「オールブラックス」ランニングシューズ色統一日刊スポーツ


リーグ連覇と日本一奪回を目指す巨人が、足元まで統率をとる。

2月の宮崎春季キャンプからランニングシューズのカラーを黒に統一することが1日、判明した。昨季までは赤、青、黄、白など各選手の好みでOKで、特にチームとしてのルールはなかった。より強固な集団としての意識を高める意味でも、今季から統一させることが決まった。

(中略)

ブラックと言えばラグビーのニュージーランド代表、オールブラックスが象徴的。ラグビーを愛する原監督の意向も加味された。指揮官は常々「チームとして戦う。みんなで戦っている。誰一人として欠けてはいけない。我々は全員で戦っている」と口にしてきた。昨季は4年ぶりのリーグ優勝を果たすも、日本シリーズでソフトバンクの前に屈辱の4連敗を喫した。悲願の日本一へ、足並みをそろえる。

  • 春季キャンプでトークショーに登壇した原辰徳監督は「(去年の)日本シリーズにジャイアンツは出ていませんね。あまり記憶にもないですね」とブラックジョークを飛ばし、指揮官にすら日本シリーズがなかったこと扱いされてしまった。


オールブラックス2020

翌年の日本シリーズでも、今度はペナントレース1位のソフトバンクと巨人の同カードが再び実現。案の定を通り越してこの年以上の悲惨な内容でオールブラックスが緊急再来日した(当該項目参照)。

なおこの年は新型コロナの影響で交流戦が中止となったこともあり、巨人対ソフトバンクの試合で巨人が勝利を収めるのは翌2021年の交流戦まで待つことになった。連敗は日本シリーズ+公式戦で11、オープン戦を含むと14にも及び、巨人の勝利時には約2年ぶりの勝利が大々的に報道されるに至った。


オールブラックス一覧

日本シリーズにおける巨人のスイープ負けは4回存在する。

年度勝利
球団
敗退
球団
点数合計
点数
備考
11959南海巨人10-7
6-3
3-2
3-0
22-12初の4戦スイープ。
南海の勝利投手は全試合で杉浦忠。
21990西武巨人5-0
9-5
7-0
7-3
28-8
32019ソフトバンク巨人7-2
6-3
6-2
4-3
23-10当該項目
42020ソフトバンク巨人5-1
13-2
4-0
4-1
26-4史上初の2年連続スイープ。
巨人はその他複数のワースト記録を樹立

昭和初(つまり史上初)、平成初、令和初のスイープはすべて巨人を相手に達成されている。

ユニフォームがオールブラックス(2022)

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(写真左から順に、大勢・吉川尚輝・岡本和真・高梨雄平

2022年9月6~8日の対DeNA3連戦(東京ドーム)にて、ファッションデザイナーの山本耀司氏とのコラボ企画が実施され、氏が展開するブランド『Yohji Yamamoto』とのコラボレーションユニフォームをチーム全員が着用。そのデザインは全身真っ黒であった。
当カードの戦績は2勝1敗で、名実共に「オールブラックス」となる事態は免れた。


関連項目



Tag: 巨人 ソフトバンク ポストシーズン 蔑称


*1 2・3番コンビが共にシリーズ1安打しかできず打率.077。特に丸は広島時代含め、毎年ポストシーズンで絶不調に陥り、6度の優勝経験をしながら自身の不振が引き金となって一度も日本一を経験できていないことから「ポストシーズン敗退請負人」と煽られるようになった。
*2 加えて強豪チームとして名高いアイルランドとスコットランドを撃破するなど、非常に勢いに乗っていた。なお日本代表は前回大会の2015年には世界トップクラスの強豪国の一角である南アフリカ共和国を撃破しており、大会前から注目度は非常に高かった。
*3 上下ともに黒一色のジャージ(ユニフォーム)を着用していたことからの愛称。影響力は強く他競技のNZ代表にもこれにちなんだ愛称がつけられているが(野球代表は「ダイヤモンドブラックス」)、サッカーは逆に全身白のユニフォームで「オールホワイツ」と名乗っている。
*4 余談だが、ラグビー日本代表の対NZ代表の戦績もすべて黒星であり、1995年のワールドカップでは歴代大会最大の失点である145-17で敗戦という過去を持つ。