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Vやねん!

Last-modified: 2019-08-08 (木) 21:11:06

2008年9月3日に日刊スポーツ出版社から発売された渾身のギャグ阪神タイガースの優勝を祝うはずだった雑誌のタイトルのこと。
正式名称は『08激闘セ・リーグ優勝目前号 Vやねん!タイガース』。

 

なんJや野球chに限らず「縁起モノ」を出すと逆効果な場合も多いが、特にマスコミが強いインパクトを与えたことから現在も逆フラグの代名詞として使われている。


概要 Edit

2008年の阪神は春先から好調で、一時は2位と13ゲームもの大差を付けて首位を独走。
このペースなら優勝はまず確実だろうと踏んだ(と思われる)日刊スポーツは『セ・リーグ優勝目前号』と題打ち、特別雑誌の発売準備を進めていた。


Vやねん!発売時の状況 Edit

しかし後半戦になると阪神先発陣が疲弊。長いイニングを保たせられず、更に好調の新井貴浩が疲労骨折で戦線離脱した影響で春ほど打線が繋がらなくなり徐々に失速*1
首位こそキープしていたがマジック点灯→消滅を繰り返し、2位・巨人との直接対決では大きく負け越すなどジワジワとその差を詰められていく。
そして『Vやねん!』発売の時点で2位・巨人とは5ゲーム差、マジック24(既に3度消滅、4度目の点灯)となっていた。
既にこの段階でファンからは「(『Vやねん!~』の発売は)見切り発車過ぎたのでは?」と不安視されていたのだが…。

V逸 Edit

『Vやねん!』発売以降も巨人は阪神とのゲーム差を縮め、ついに10月3日の東京ヤクルトスワローズ戦で阪神が5点リードをひっくり返されての敗戦を喫したことで、巨人は同率首位に並びかける。
一旦阪神は単独首位を奪い返すが勢いの差は歴然。5日後の巨人との直接対決で敗北したことにより、首位陥落と同時に巨人にマジック2が点灯した。
さらに2日後、阪神は横浜ベイスターズ戦で敗れ、ヤクルトに勝った巨人のレギュラーシーズン優勝が確定してしまった。

この13ゲーム差をひっくり返しての優勝は、最大11.5ゲーム差から逆転優勝の1996年の「メークドラマ」(命名・長嶋茂雄)になぞらえ、「メークレジェンド」と呼ばれて話題となった。これは最大ゲーム差逆転優勝のセ・リーグ新記録である*2
それと同時にひっくり返された阪神は「歴史的V逸」として名を残すことになり、後に残ったのは本商品の存在及び微妙な気まずさだけである。
ちなみに金本知憲はメークドラマの時には広島に、メークレジェンドの時には阪神に在籍しており、双方の被害に遭った唯一の選手である。


クライマックスシリーズ Edit

しかし「メークドラマ」達成時と違い、今のプロ野球にはクライマックスシリーズ(以下CS)があることから、阪神ファンはCSの逆転で日本シリーズ進出に期待を掛けた。

迎えたCSファーストステージは3位・中日ドラゴンズとの対戦で、第3戦までもつれ込む。
すると0-0で迎えた9回表、この回から登板した阪神の守護神・藤川球児タイロン・ウッズに痛恨の被弾。これが決勝点となり阪神は第1戦に続いて0-2の完封で敗北、同時にCS敗退が決定
藤川は岡田彰布監督(当時)が「絶対の信頼を寄せるストッパー」だったため、シーズン終盤では藤川の酷使*3が目立ち、ここ一番で頼り過ぎた事が大きな仇となった。
そして、

  • 絶対的守護神が打たれて敗北
  • 全く噛み合わない打線
  • 結局V逸
  • MAKE(まけ=負け)レジェンド

とあってこの日の2ちゃんねる実況板、各所のブログや掲示板はお祭り騒ぎだったようで、そして事ある毎に本商品は「ネタ素材」として宣伝・投下され、

  • 何がVやねん!タイガース
  • V逸やねん!タイガース

など一部を改変された画像が出回り、笑いの種とされてしまったのである。

 

なお日刊スポーツ出版社は約1ヶ月後、『原巨人 奇跡の逆転V』をいけしゃあしゃあと出版している。

ちなみにこの「Vやねん!タイガース」は現在入手困難なレア物となっており、通販やオークションではプレミア価格で取引されていることもある。
また過去にも「Vやねん!タイガース」というタイトルの雑誌が発売されている。正式な名称は『永久保存版・阪神優勝記念 Vやねん‼タイガース こんなに打ってこんなに勝った』。発売されたのは阪神が日本シリーズ制覇を果たした1985年であり、こちらはリーグ優勝決定後に発売された。
そして出版したのは2008年と同じく日刊スポーツ社である


画像 Edit

  • 本家 Vやねん!タイガース
    Vやねん.jpg
  • 改変 何がVやねん!タイガース
    何がVやねん.jpg


Vやで! Edit

時は流れ2015年。この年、球団創立80周年を迎えた阪神は後半戦に入って調子を上げ、8月8日に首位へ立つ。多くのファンはこれを喜んだが、同時にこの年のセ・リーグは混戦模様を呈しており「楽観視できない」という意見が大勢を占めた。
しかし前半戦で横浜DeNAベイスターズを特集、見事に失速の立役者と見なされてしまった週刊ベースボール*4が「10年ぶりの歓喜へ!阪神大特集」「セ界制覇へ突き進め」「Vやで!タイガース」などと題し9月14日号での阪神特集を予告
 
それがまたもや盛大なフラグとなり、その後数日は持ちこたえた阪神だったがヤクルト・巨人の追い上げに遭い首位陥落。さらに黒星を重ねて3位へと順位を落とした挙句、首位争いどころか4位・広島東洋カープ*5とのCS争いをする羽目に。そもそもこの年の阪神は、シーズン途中までチーム成績(主に打率、得点、防御率等)がリーグ最下位で、最終的に3位だっただけでも凄いといえる。
そして9月27日、広島に2-5で敗れ阪神のリーグ優勝は完全消滅、阪神は2008年の二の舞を演じることとなってしまった。案の定である*6

  • 派生 Vやで!タイガース
    Vやで.jpg

下からVやねん! Edit

Vやねん!から10年後の2018年、今度はサンスポが開幕直前にオールカラー84ページからなる「Vやったるで!!タイガース」を発売したことでシーズン開始前から早くもファンは恐怖する。阪神はオープン戦から続く慢性的な打撃不振守備難などに苦しみつつ、9月後半まで下位4チームによる3位争いに加わる。しかしシーズン後半になると投手陣も崩壊*7。9月上旬から故障者が続出し下旬以降は暗黒時代以上に弱いと言われる戦いぶり*8で一気に最下位まで転がり落ち10月3日には自力CS進出消滅、同8日にはそのまま最下位が確定。一時期最下位を独走していた中日との10.0ゲーム差をひっくり返しての奇跡的な最下位に「下からVやねん!*9と呼ばれ盛大にネタにされた。金本監督は3年間で最強の布陣と言っていたが、「下から最強、二軍が最強、打てなさ最強」と揶揄された。そして金本は現役時代には広島でメークドラマ、阪神でメークレジェンド、そして阪神監督として下からVやねん!の全てを経験した唯一の人物になってしまった。

関連項目 Edit



Tag: 阪神 報道機関






*1 それでも勝率は5割で、2009年以降の悲惨さに比べればマシでもある
*2 日本記録は1963年の南海ホークスが西鉄ライオンズ(いずれも当時)の逆転優勝を許した14.5ゲーム差。いずれも関西(当時南海は大阪が本拠地)球団が敗れたところが共通している。
*3 同点やセーブが付かない場面、8回からのイニング跨ぎ、さらにCS第2戦でも4点リードでの登板など。
*4 他にも「逆フラグの加害者」となっており「特集した対象が不調に陥る」というジンクスを抱える。
*5 その広島も甲子園での田中広輔の幻のホームランもあり、3位阪神と0.5ゲーム差でCS進出を逃している。
*6 混戦の中での見切り発車過ぎる特集で、阪神の失速を見越した週刊ベースボール編集部が「Vやねん!」を念頭に半ばネタ的に作ったものとも囁かれている。そのせいか、謳い文句も「Vやねん!」と比べ控え目になっている。
*7 後半戦の救援陣防御率は「竜の死体」を抱える中日や「新生俺達」が大暴れしていた西武よりもさらに悪かった。
*8 9月25日時点で10月9日巨人戦までに9勝5敗すれば3位の可能性があったが、結果は最下位確定の8日までに2勝9敗2中止と言う惨状であった。
*9 広島のマジック対象チームはAクラスに居たころの阪神であり、5位の中日は開幕からずっと低空飛行のままだったことを考えれば阪神が最下位でシーズンを終えること自体が逆ミラクルであり金本のクビが飛ぶのも残当といえる。