26-4

Last-modified: 2021-09-01 (水) 19:55:26

2020年日本シリーズにおける、福岡ソフトバンクホークスと読売ジャイアンツのそれぞれの総得点数のこと。
史上初となる2年連続の4タテを筆頭に、かの伝説の33-4に迫る(あるいは凌駕する)壊滅的記録の数々を打ち立てた。

前評判

前年と同じ組み合わせになった2020年の日本シリーズ*1。しかし前年から比較してもソフトバンクと巨人の戦力差が埋まっているように見えなかった上、

  • 新型コロナウイルス流行の影響でCSはパ・リーグのみ開催*2
  • 10月に入って以降13勝18敗4分、リーグ5位相当と調子が一気に落ちてしまった巨人に対し、ソフトバンクはレギュラーシーズン25勝6敗1分*3CSもロッテに2連勝(アドバンテージ含め3勝無敗)と破竹の勢いを見せていた。
  • 本来、本年開催予定であった東京五輪に備え、京セラドーム大阪で行われる社会人野球日本選手権(新型コロナにより中止)と入れ替わりで都市対抗野球が11月に開催されたため、巨人は東京ドームを使用できず、オリックス・バファローズの本拠地である京セラドーム大阪をホーム球場として使用することに。*4巨人に地の利が一切無い*5
  • 同じくコロナ禍の中で投手の負担軽減などを目的として、事前の申し合わせで原辰徳監督が全試合指名打者制にすることを了承。
    通常セ・リーグのルールが適用される京セラドームでの試合でもDH制が採用され、ソフトバンク打線及び守備陣が弱体化しない。

という条件もあり、2019年6月22日開催分の試合からこの日本シリーズ開始まで公式戦5連敗だった事も含めて下馬評ではソフトバンク圧倒的優位と見られつつも、流石に2年連続スウィープ勝ちはないだろうという意見が多い中で日本シリーズは始まった。

日本シリーズ経過

第1戦

11月21日(土) 18:10 京セラドーム大阪

チーム123456789RHE
020002010580
000000001140

勝利投手:千賀滉大(1勝0敗0S)
敗戦投手:菅野智之(0勝1敗0S)
本塁打:ソ:栗原陵矢(2回表 1号2ラン)

巨人はエース菅野を立てるも、ソフトバンクの栗原が2ランを含む3打数3安打4打点の大活躍。一方巨人打線はソフトバンクのエース千賀の前に沈黙し5-1で敗戦。なお、この試合の4回には丸佳浩が遊ゴロ併殺を喫した際の走塁で中村晃の左足アキレス腱付近にスパイク裏で蹴るような形で接触し物議を醸した。

第2戦

11月22日(日) 18:10 京セラドーム大阪

チーム123456789RHE
31201040213150
000020000252

勝利投手:石川柊太(1勝0敗0S)
敗戦投手:今村信貴(0勝1敗0S)
本塁打:ソ:甲斐拓也(2回表 1号ソロ)
      グラシアル(3回表 1号2ラン)
      デスパイネ(7回表 1号満塁)
    巨:ウィーラー(5回裏 1号2ラン)

巨人は左の今村信貴を立てる。しかし1回2/3で4失点と大炎上し、たまらず継投策に移るもグラスラ被弾やエラーなどで13-2で大敗する*6。この惨状を見たなんJ内外の野球ファンは、巨人が勝てるかよりも「もしかしたらあの33-4を達成できるのではないか」に興味がシフトする。
試合中から、日本テレビ系列の中継でアナウンサーが解説・ゲストの赤星憲広藤川球児に2005年日本シリーズの話題を振って2人を困らせていたが、さらに試合後『西日本スポーツ』『東京スポーツ』、そして何故か『WEDGE*7』のWeb版が相次いで33-4をネタにし、西スポ記事がYahoo!Japanのトップを飾ったために、なんJ・プロ野球板や5ちゃんねるを知らない層にまで33-4の名が知れ渡ることになった。

第3戦

11月24日(火) 18:30 福岡PayPayドーム

チーム123456789RHE
000000000011
00200020X482

勝利投手:ムーア(1勝0敗0S)
敗戦投手:サンチェス(0勝1敗0S)
本塁打:ソ:中村晃(3回裏 1号2ラン)

巨人先発のサンチェスは7回途中まで2失点と好投するも、打線はムーア-モイネロの継投リレーを前に8回までノーヒットに抑えられ、9回2死から丸が抑えの森唯斗から中前安打を放ち、ノーヒットノーランを阻止するのがやっとという有様で4-0で敗戦。ニッポン放送の中継では、元ロッテの里崎智也が解説で、当然のように33-4の話題となり、里崎は「あのシリーズは楽しかった記憶しかない」と振り返っていた。この試合後には『日本経済新聞』も33-4をネタにし、今まで一部を除き、33-4に触れてこなかったマスコミまで巻き込み始めた。

第4戦

11月25日(水) 18:30 福岡PayPayドーム

チーム123456789RHE
100000000160
22000000X450

勝利投手:松本裕樹(1勝0敗0S)
敗戦投手:畠世周(0勝1敗0S)
セーブ:森唯斗(0勝0敗1S)
本塁打:ソ:柳田悠岐(1回裏 1号2ラン)
      甲斐拓也(2回裏 2号2ラン)

巨人は1回表に坂本勇人のタイムリーツーベースで本シリーズ初の先制点及びリードを奪うことに成功する。しかしその裏にソフトバンク柳田が2ランを打って即座に逆転。更にソフトバンクは2回に甲斐拓也にも追加の2ランが出る一方、巨人は1回表に先制した1点以降は点を取れず、その後両者スコアボードにゼロを重ねる試合展開となり、4-1で敗戦。
なお、甲斐がホームランを放った際、Twitter上で「あと7点」がトレンド1位となったが、その際なんとデイリースポーツまで33-4をネタにしてしまった

結果

結果的にはかの33-4の厚い壁は超えられなかったが、それ以上に巨人は史上初の日本シリーズ2年連続スイープ負けという屈辱的かつ不名誉な結果に終わった上に、パ・リーグが8年連続日本一を決めたことで、セ・リーグは70年ぶりの負け越し*8を許す結果となった。
また、前年に引き続き日本シリーズで記録的な貧打にあえいだ巨人は、下記の通り打撃記録及び連敗記録の多くでワースト記録を更新した。しかも4試合すべてが3点差以上であり、これは1990年の日本シリーズで西武に対して喫した4試合すべて4点差以上以来の屈辱でもある。

試合会場ソフトバンク-巨 人
(1)京セラ5-1
(2)京セラ13-2
(3)ペイペイ4-0
(4)ペイペイ4-1
総スコア26-4

主な記録

巨人

記録名記録数備考
2年連続同一カードによる4タテ史上初*9
シリーズ最少得点及び打点42005年阪神と並ぶタイ記録*10
シリーズ最少安打162005年阪神2019年巨人が記録した22を大幅に更新。
シリーズ最少塁打212005年阪神が記録した24を更新。
シリーズ最低打率.1322019年巨人の.176 (4試合での最低打率)、
および2007年日本ハムの.147 (試合数不問での最低打率)を更新。
シリーズ最多三振(4試合)412019年巨人が記録した35を更新。
シリーズ最少盗塁0球団タイ記録(1990年、2019年に並ぶ)。
シリーズ連敗913年楽天戦第7戦から。歴代最長、球団タイ記録*11、継続中。
原監督のシリーズ連敗9*12水原茂監督時代の8*13を超える球団記録、継続中。
丸佳浩のシリーズ連敗12広島時代の'18年第3戦から。歴代最長、継続中。
個人のシリーズ最多三振(4試合)7坂本勇人が記録。
個人のシリーズ最多死球3中島宏之が記録、タイ記録*14。3試合連続も史上初。

ソフトバンク

記録名記録数備考
4年連続日本一史上2度目(パ・リーグ初)、継続中。
2年連続スイープ史上初。
スイープ回数3複数回のストレート日本一はホークスのみ*15
シリーズ最多奪三振(4試合)412019年の35奪三振を更新。
シリーズ連勝12'18年広島戦第3戦から。歴代最長、継続中。
工藤公康監督のシリーズ連勝
シリーズ本拠地連勝16'11年中日戦第7戦から。歴代最長、継続中。
ポストシーズン連勝16'19年CS楽天戦第2戦から。歴代最長、継続中。
1ゲームの最多打点6タイ記録*16。第2戦でアルフレド・デスパイネが記録。

その他(参考)

記録名記録数備考
日本S最終戦の視聴率最低記録
(関東地区)
9.0%
*17
'14年日本S最終戦(10.3%)を更新
かつ、史上初の最終戦視聴率1桁。

ソース

映す価値なし

2戦目辺りから散見され始めたネタ。負けの数だけ「読売ジャイアンツ」の8文字を黒塗りにしていくというもの。
無事8連敗を達成し、名前の全体が塗りつぶされてしまった。

読売ジャイアンツ
読売ジャイアン●
読売ジャイア●●
読売ジャイ●●●
読売ジャ●●●●
読売ジ●●●●●
読売●●●●●●
読●●●●●●●
●●●●●●●●

余談

  • 264=33×4+33×4である。
  • また、このシリーズ中で巨人がホークスからリードを奪っていた時間は26分のみである。
  • 264関連の数字が並んだ場合、巨人は本拠地が東京であるため、標準語でなんでだ!巨人関係ないだろ!と突っ込まれる。
  • ジャイアンツの打率.132については132=33×4である。デイリーはこれもネタにした。また132=264÷2でもある。
  • 第4戦から3日後の28日、みやざきフェニックス・リーグにてソフトバンク二軍と巨人二軍が対戦。ソフトバンクが11-1で勝利し、日本シリーズでの3戦目までのスコアと合わせると33-4になるという偶然が起こった。
  • ビリヤードを表す絵文字「🎱」は、黒丸に8番が書かれているため、日本シリーズ8連敗を喫した巨人を表す絵文字として使われるようになった。また、2年連続で日本シリーズの大戦犯となっている佳浩の背番号が8であるため丸佳浩を表す絵文字としても使われることがある。
  • 同年放送された『中居正広のプロ野球珍プレー好プレー大賞2020』にて、リモート出演していた中日ドラゴンズの大島洋平から「中日が日本シリーズ出たほうが勝てたとネタにされた。奇しくも日本シリーズにおけるソフトバンク戦の最多勝利数は大島も出場した2011年の中日の3勝である。
  • 2021年4月15日、ソフトバンクファンが「日本シリーズで巨人が弱すぎる」という謎の理由で東京ドームに爆破予告メールを送って逮捕された。
  • その後、最終的に対ソフトバンクでの連敗は2021年5月30日に4-3で勝利するまで日本シリーズでの8敗を含めて実に11連敗(オープン戦を含むと14連敗)を記録、同日の勝利時には2年ぶりの勝利が大々的に報道された

画像


ソフトバンクが日本シリーズ進出を決めた時に作られた応援特設サイトのメイン画像。「夢の対決、再び。」と書かれているが、巨人にとっては「悪夢の対決、再び。」という結末になってしまった。

関連項目


*1 2年連続同じ組み合わせは、2006年-2007年の日本ハム-中日以来13年ぶり(両リーグ優勝チームに限れば1992-1993年の西武-ヤクルト戦以来27年ぶり)である。
*2 日程が詰められた上屋外球場の多いセでは天候により日程を全消化できなくなる可能性が出るため。パでもファイナルステージのみ、全4戦3勝先取制に変更されている。
*3 10月の月間勝利数となる22勝(4敗1分)はNPB新記録。ちなみにこれは東京ヤクルトスワローズがこの年の8月~10月の3ヶ月間に挙げた勝利数(21勝)よりも多い。
*4 京セラドーム大阪及び大阪府内での日本シリーズ開催は大阪ドーム時代の2001年(当時は大阪近鉄バファローズの本拠地だった)以来実に19年振りの事であった。
*5 例年だと巨人が2or5試合(主催2試合と、年によってはオリックス戦3試合)使用し、ソフトバンクが13・14試合(オリックス戦ほか、近年は主催1試合)使用する。2020年は交流戦・地方開催がほぼ全廃したためソフトバンクのみ12試合使用した。
*6 ちなみに2020年のシーズンにおいてソフトバンク相手に13失点したパのチームは存在しない。また、この試合だけで両チームが総スコアの半分を稼いでいる。
*7 株式会社ウェッジによるビジネスパーソン向けの雑誌。スポーツ誌では無い。東海道・山陽新幹線のグリーン車で頒布しており、事実上、JR東海の準機関誌である。
*8 パ36回、セ35回。第1回となる1950年に毎日オリオンズ(現ロッテ)が松竹ロビンス(のち大洋に吸収合併。現在の横浜DeNA)を下して以来。
*9 メジャーリーグのワールドシリーズでも前例のない記録。NPBでも2年連続ストレート自体はある(1959-1960)が、同一チームは初の事例である。
*10 2005年のようにコールドゲームがあったわけでも投手が打席に立つ場面があったわけでもないのにこの記録。
*11 前回は1958年-59年、61年の記録。1961年はこの後4勝1敗で日本一になった。
*12 第2次政権時(2006年-2015年)の2013年対楽天)から続いている。
*13 1958年-59年。なお、水原は東映(現日本ハム)に移籍後、1962年にさらに2連敗したため、監督個人としては水原の10連敗が日本記録。ただし、東映はこの後1分4連勝で日本一になっている。
*14 7試合で達成した'91年達川光男に並ぶ最多タイ記録。なお、達川はあの清原すら上回る日本シリーズ最多死球記録6の持ち主である。
*15 南海時代の1回を含み、相手は全て巨人。その他にスウィープ勝ちを経験した事がある球団はいずれも1回で横浜(大洋時代)、西武、巨人、ロッテの4球団。
*16 1963年柴田勲、2004年アレックス・カブレラと並ぶ記録。
*17 北部九州地区では27.8%を記録。