2020年日本シリーズでの福岡ソフトバンクホークスと読売ジャイアンツの合計スコアのこと。
この年の日本シリーズで巨人はNPB史上初となる2年連続のスイープ終戦(同一カード4連敗)をはじめ、あの33-4に迫る、あるいは凌駕する壊滅的記録の数々を打ち立ててしまった。
前評判
前年と同じ「ソフトバンク 対 巨人」の組み合わせになった2020年の日本シリーズ*1。
前評判では大きな戦力差はないと見られたが、
- 新型コロナウイルス感染症流行の影響でCSはパ・リーグのファイナルステージのみ開催*2となっていた。
- 10月に入って以降13勝18敗4分、リーグ5位相当と急失速した巨人に対し、ソフトバンクはペナントで25勝6敗1分*3、CSファイナルも2位ロッテに2連勝(アドバンテージ含め3勝無敗でスイープ)であっさり勝利しており、無双状態に入っていた。
- 本来この年に開催予定であった東京五輪(2021年に順延)に備え、京セラドーム大阪で行われる社会人野球日本選手権(中止)と入れ替わりで都市対抗野球が11月に開催されたため、巨人が本拠地の東京ドームを使えなくなってしまい、オリックス・バファローズの本拠地である京セラドーム大阪を臨時のホーム球場として使用することになった*4。しかもソフトバンクは本拠地・福岡PayPayドームを使うことが出来たため、巨人だけに地の利が一切無かった*5。
- 同じくコロナ禍の中で投手の負担軽減などを目的として、事前の申し合わせで原辰徳監督が全試合指名打者(DH)制にすることを了承。通常であればセ・リーグのルールが適用される京セラドームでの試合でもDH制が採用され、ソフトバンクの打線及び守備陣が弱体化しなかった*6。
という条件もあり、巨人側に多少のハンデはあるものの「流石に2年連続スイープ勝ちはないだろう」という意見が多い中で日本シリーズは幕を開けた。
試合結果
各試合の詳細についてはこちらも参照。
第1戦
| 2020年11月21日(土) 京セラD大阪 1回戦(巨人0勝1敗0分) |
|---|
| 試合時間3:34(開始18:13 終了21:47) 入場者16,489 |
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ソフトバンク | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 5 | 8 | 0 | |
| 巨人 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 4 | 0 |
巨人はエース・菅野智之を立てるも4失点、打線はソフトバンクのエース・千賀滉大の前に沈黙し1-5で敗戦。一方ソフトバンクは栗原陵矢が2ランを含む3打数3安打4打点の大活躍。
なお、この試合の4回には丸佳浩が遊ゴロ併殺を喫した際の走塁で中村晃の左足アキレス腱付近にスパイク裏で蹴るような形で接触し炎上する騒動も起きた。
なお、試合時間は3時間34分であった。
第2戦
| 2020年11月22日(日) 京セラD大阪 2回戦(巨人0勝2敗0分) |
|---|
| 試合時間3:40(開始18 : 11 終了21:51) 入場者16,333 |
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ソフトバンク | 3 | 1 | 2 | 0 | 1 | 0 | 4 | 0 | 2 | 13 | 15 | 0 | |
| 巨人 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 5 | 2 |
| バッテリー | ソ | ○石川(1勝0敗)、嘉弥真、高橋礼、岩嵜、杉山、椎野-甲斐 |
|---|---|---|
| 巨 | ●今村(0勝1敗)、戸郷、田口、鍵谷、大江、高梨、大竹-大城、炭谷 | |
| 本塁打 | ソ | 甲斐1号(1)、グラシアル1号(2)、デスパイネ1号(4) |
| 巨 | ウィーラー1号(2) |
巨人は左の今村信貴を先発に送るも1回2/3で4失点と大炎上し、代わった戸郷翔征も流れを変えられず、3回にジュリスベル・グラシアルに2ランを浴び早くも合計6失点。更に5回に田口麗斗が1点を失うと、7回に鍵谷陽平がトドメとばかりにアルフレド・デスパイネに満塁ホームランを打たれここまでで11失点。9回には守備の乱れで2点を失う大惨事となった。
打線もソフトバンクの先発・石川柊太の前に5回のゼラス・ウィーラー*7の2ランのみに抑えられ、その後は5投手の継投の前に抑え込まれた。
ソフトバンクはデスパイネがシリーズタイ記録となる1試合6打点を記録、さらに栗原陵矢が5打数4安打の大暴れを見せた一方、巨人は球団ワーストのシリーズ1試合13失点の惨状*8*9に、試合後には原監督のインタビューが39秒で終わるなど完全に意気消沈モードになっていた。
この惨状を見たなんJ内外の野球ファンは、巨人の勝利よりも「もしかするとあの33-4を達成できるのではないか」に興味がシフトしていった。
試合中から、日本テレビ系列の中継でアナウンサーが解説・ゲストの赤星憲広と藤川球児に2005年日本シリーズの話題を振って2人を困らせていたが、さらに試合後『西日本スポーツ』『東京スポーツ』、そして何故か『WEDGE*10』のWeb版が相次いで33-4をネタにし、西スポ記事がYahoo! Japanのトップを飾ったために、なんJ・プロ野球板や5ちゃんねるを知らない層にまで33-4の名が知れ渡ることになった。
なおこれだけの死体蹴りをしておきながら試合時間は第1戦と6分しか違わない3時間40分であった。
第3戦
| 2020年11月24日(火) PayPayドーム 3回戦(ソフトバンク3勝0敗0分) |
|---|
| 試合時間2:58(開始18 : 33 終了21:31) 入場者17,297 |
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 巨人 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | |
| ソフトバンク | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | X | 4 | 8 | 2 |
| バッテリー | 巨 | ●サンチェス(0勝1敗) 、高梨、大竹、中川、デラロサ-大城、岸田 |
|---|---|---|
| ソ | ○ムーア(1勝0敗)、モイネロ、森-甲斐 | |
| 本塁打 | ソ | 中村1号(2) |
巨人先発のアンヘル・サンチェスは7回途中まで2失点と好投するも、打線はマット・ムーア→リバン・モイネロの継投リレーを前に8回までノーヒットに抑えられ、9回2死から丸がクローザー・森唯斗から中前安打を放ち、ノーヒットノーランを阻止するのがやっとという有様で0-4で敗戦。ニッポン放送の中継では、元ロッテの里崎智也が解説で、当然のように33-4の話題となり、里崎は「あのシリーズは楽しかった記憶しかない」と振り返っていた。この試合後には『日本経済新聞』も33-4をネタにし、今まで一部を除き、33-4に触れてこなかったマスコミまで巻き込み始めた。
第4戦
| 2020年11月25日(水) PayPayドーム 4回戦(ソフトバンク4勝0敗0分) |
|---|
| 試合時間3:22(開始18 : 34 終了21:56) 入場者19,679 |
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 巨人 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 6 | 0 | |
| ソフトバンク | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | X | 4 | 5 | 0 |
| バッテリー | 巨 | ●畠(0勝1敗)、大江、戸郷、ビエイラ、中川-岸田、大城 |
|---|---|---|
| ソ | 和田、○松本(1勝0敗)、H嘉弥真、H高橋礼、H岩嵜、Hモイネロ、S森(1S)-甲斐 | |
| 本塁打 | ソ | 柳田1号(2)、甲斐2号(2) |
巨人は1回表に坂本勇人のタイムリー二塁打で本シリーズ初の先制点及びリードを奪うことに成功。しかしその裏、ソフトバンクの攻撃で柳田悠岐が2ランを打って即座に逆転される。更にソフトバンクは2回に甲斐拓也にも追加の2ランが出る一方、巨人は1回表に先制した1点以降は点を取れず、その後両者スコアボードにゼロを重ねる試合展開となり、1-4で敗戦。
なお、甲斐がホームランを放った際、Twitter上で「あと7点」がトレンド1位となったが、その際なんとあのデイリースポーツまで33-4をネタにしてしまった。
総スコア
| 日付 | 球場 | 後攻 | スコア | 先攻 |
|---|---|---|---|---|
| 11月21日 | 京セラドーム 大阪 | 巨人 | 1-5 | ソフトバンク |
| 11月22日 | 巨人 | 2-13 | ソフトバンク | |
| 11月24日 | 福岡 PayPayドーム | ソフトバンク | 4-0 | 巨人 |
| 11月25日 | ソフトバンク | 4-1 | 巨人 | |
| 合計 | ソフトバンク | 26-4 | 巨人 | |
点差だけでは33-4の厚い壁は超えられなかったが、それ以上に巨人はNPB史上初の日本シリーズ2年連続スイープ負けという屈辱的な結果に終わったばかりか、リーグ単位で見るとパ・リーグが8年連続日本一を決めたことでセ・リーグは70年ぶりの負け越し*11*12を許した上に、セ・リーグは2018年日本シリーズ第3戦からの4連敗を含め12連敗と言う不名誉を打ち立てる結果となった*13。
また、前年に引き続き日本シリーズで記録的な貧打にあえいだ巨人は、下記の通り打撃記録及び連敗記録の多くでワースト記録を更新した。しかも4試合すべて3点差以上を付けられての敗戦であり、これは1990年の日本シリーズで西武に対して喫した「4試合すべて4点差以上で敗北」以来の屈辱でもある。
主な記録
※継続中の記録数については「(数値)」の形式で記載。
| 読売ジャイアンツ | ||
|---|---|---|
| 記録名 | 記録数 | 備考 |
| 2年連続同一カードによるスイープ負け | NPB史上初*14。MLBのワールドシリーズでも前例なし。 | |
| シリーズ最少得点及び打点 | 4 | 2005年阪神と並ぶタイ記録*15。 |
| シリーズ最少安打 | 16 | 2005年阪神と2019年巨人が記録した22を大幅に更新。 |
| シリーズ最少塁打 | 21 | 2005年阪神が記録した24を更新。 |
| シリーズ最低打率 | .132 | 2019年巨人の.176(4試合での記録)、2007年日本ハムの.147(試合数不問での記録)を更新。 |
| シリーズ最多三振(4試合) | 41 | 2019年巨人が記録した35を更新。 |
| シリーズ最少盗塁 | 0 | 球団タイ記録(1990・2019年と並ぶ)。 |
| シリーズ連敗 | (9) | 2013年第7戦(対楽天)から。歴代最長、球団タイ記録*16。 |
| 原辰徳監督のシリーズ連敗 | (9) *17 | 水原茂監督時代の8*18を超える球団記録。 |
| 丸佳浩のシリーズ連敗 | (12) | 広島時代の2018年第3戦(対ソフトバンク)から、歴代最長。 |
| 個人のシリーズ最多三振(4試合) | 7 | 坂本勇人が記録。 |
| 個人のシリーズ最多死球 | 3 | 中島宏之が記録、タイ記録*19。3試合連続も史上初。 |
| セ・リーグ球団の日本シリーズでの連敗 | 12 | 歴代最長、翌年の第1戦も負けたため13まで伸びた。 |
| セ・リーグ球団の日本シリーズビジターでの連敗 | 19 | 歴代最長、翌年の第1戦も負けたため20まで伸びた。 |
| セ・リーグ球団の日本シリーズDH制での連敗 | 21 | 歴代最長、翌年の第1戦も負けたため22まで伸びた。 |
| 福岡ソフトバンクホークス | ||
|---|---|---|
| 記録名 | 記録数 | 備考 |
| 4年連続日本一 | 2017~2020年。1965~1973年の巨人「V9」以来、史上2度目(パ・リーグでは初*20)。 | |
| 2年連続スイープ勝ち | 史上初。 | |
| スイープ回数 | 3 | 複数回のストレート日本一はホークスのみ*21。 |
| シリーズ最多奪三振(4試合) | 41 | 2019年の35奪三振を更新。 |
| シリーズ連勝 | 14 | 2018年広島戦第3戦から2024年DeNA戦第2戦まで。歴代最長。 |
| 工藤公康監督のシリーズ連勝 | (12) *22 | 2018年広島戦第3戦から。歴代最長。 |
| シリーズ本拠地*23連勝 | 16 | 2011年中日戦第7戦から2020年巨人戦第4戦まで*24。歴代最長。 |
| ポストシーズン連勝 | 18 | 2019年CS対楽天第2戦から2022年CSファーストステージ第2戦まで。歴代最長。 |
| 1ゲームの最多打点 | 6 | タイ記録*25。第2戦でアルフレド・デスパイネが記録。 |
| ソの他(参考) | ||
|---|---|---|
| 記録名 | 記録数 | 備考 |
| 日本S第4戦の視聴率最低記録 (関東地区) | 9.0% | 2014年日本S第5戦(10.3%)を更新。史上初の最終戦視聴率1桁。 ソフトバンクの拠点である北部九州地区(福岡県及び佐賀県)では27.8%を記録。 |
ソース
- 主な記録 | SMBC日本シリーズ2020 - NPB.jp 日本野球機構
- 巨人が作った不名誉記録の数々…最低打率、最少安打、原監督9連敗【一覧】 - デイリースポーツ online
- 最低打率、最少安打・得点… 巨人に突きつけられた現実 - 朝日新聞デジタル
- ソフトバンクV日本S、関東9・0%九州27・8% - 日刊スポーツ
映す価値なし
2戦目辺りから散見され始めたネタ。負けの数だけ「読売ジャイアンツ」の8文字を黒塗りにしていくというもの。
無事8連敗を喫し、名前の全体が塗りつぶされてしまった。
読売ジャイアンツ
読売ジャイアン●
読売ジャイア●●
読売ジャイ●●●
読売ジャ●●●●
読売ジ●●●●●
読売●●●●●●
読●●●●●●●
●●●●●●●●
余談
- このシリーズ中で巨人がソフトバンクからリードを奪っていた時間は僅か26分(4戦目の1回表・坂本の適時打が出てから、1回裏・柳田の2ランが出るまでの間)である*26。
- 26-4関連の数字が並んだ場合、標準語で「なんでだ!巨人関係ないだろ!」と突っ込まれる。
- ジャイアンツの打率.132については132=33×4であり、デイリースポーツはこれもネタにした。
- 第4戦終了後まもなく、スポーツ報知巨人取材班Twitterアカウントが「【本日の日本シリーズ記録】」と題するツイートを投稿。前述した巨人の不名誉記録を列挙する一方、唯一の名誉記録として第4戦での「ビエイラ164キロ(史上最速)」を申し分程度に記載。このため巨人ファンにはこのシリーズに関して164の数字が神聖視される場合がある。
- ビリヤードを表す絵文字「🎱」は奇しくも黒丸に8番が書かれている*27ため、日本シリーズ8連敗を喫した巨人を表す絵文字として使われるようになった。また、2年(広島時代を含めると3年)連続で日本シリーズの戦犯となっている丸佳浩の背番号が8であるため、丸佳浩を表す絵文字としても使われることがある。
- 同年放送された『中居正広のプロ野球珍プレー好プレー大賞2020』にて、リモート出演していた中日ドラゴンズの大島洋平から「中日が日本シリーズに出たほうが勝てた」とネタにされた。奇しくも大島が日本シリーズにおいて唯一ソフトバンクと対戦した2011年の中日は、対ソフトバンク戦としては当時最多となる3勝を挙げている。
- 翌年、中日は交流戦でソフトバンクに2勝1分けと勝ち越し大島の発言を実証した。その裏でなんJでは巨人ファンが自らの発言で炎上する祭りが起こった。
- 2021年4月15日にはソフトバンクファンが「日本シリーズで巨人が弱すぎる」という理由で東京ドームに爆破予告メールを送って逮捕されている(記事)。
- セ・リーグの日本S連敗記録は翌年第2戦(ヤクルト対オリックス、ヤクルトが勝利)でヤクルトの高橋奎二がオリックスを完封した際に13で止まった*28。ちなみにパ・リーグの日本シリーズ連敗記録は2001年の近鉄・2002年の西武合わせての7。
- この年のペナントレースでの巨人の2位阪神とのゲーム差は7.5、ソフトバンクの2位ロッテとのゲーム差は14.0だが、2025年現在2位とのゲーム差を多く付けた方のチームが日本一になったのは2024年の下克上を含めてこれが最後である*29*30。
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2024年に蒸し返される
さらに最終的にDeNAが日本一となったが、第3戦以降のスコアが27-3となった事から26-4も蒸し返された。

