ベイン

Last-modified: 2021-02-25 (木) 15:28:30

ベイン【Bein】

闇の中に溶け込みそうな漆黒の鎧を身にまとった者が立っている。
赤黒い血を連想させる濃い色の髪が片目にかかっている。
感情が読めない瞳は静かに燃えていた。

人物

  • G22にて登場するエリンを放浪する謎の剣士。
  • 行方不明の部下を捜索している最中に遠征隊と偶然にも遭遇することになる。
  • ミレシアンに対して友好的に振舞ったり、ハイミラクの信者であると主張してピルアンの信頼を得るが、マルエードからは強く警戒されてしまう。
  • 2020年9月23日~ 2020年10月21日までの出席チェックイベントで何と彼がミレシアンに会いたいがためにプレゼントを用意して登場した。
    公式サイトでも最初は???と正体を伏せた説明だったために、実際にイベントを開始して予想外の展開に驚いたミレシアンもいるが、G22を未プレイのプレイヤーには彼が誰なのか分からない上に数々の困ったセリフ*1で困惑する人がいたとか居ないとか。
    後に公式サイトのイベント解説部分が修正され、堂々と画面に登場して彼らしい言葉でイベントの説明を行っている。

物語との関わり

G22、23、24、25ネタバレ

  • その正体は「あのお方」の力により人間の姿で現世に蘇った魔王バロール。
    バロール・ベイムネクとは彼を呼ぶ名のひとつ*2である。
    飄々とした性格で、謎めいた言動と相まって掴みどころのない人物。
    もはや魔族ではないせいなのか、あるいは元々そういう性格なのかは分からないが、忠実な元部下のポウォール達を騙して利用した末、最後は自らの手で皆殺しにする冷酷さを見せた。
    一方、ミレシアンや人間達には割と友好的な態度を取っている。
    • 戦いに敗北し、副官まで失ったモルフィドリアナスの最後の願いを叶えるといった魔王らしからぬ行動を取ることもあった。
  • 初対面で「ハイミラクの信徒」と自称しているが、後述する理由から(その恩恵を受ける身という意味では嘘偽りないところではあるが)本来の意味での信徒とは異なっている。
  • 副官のケフレーンとは一緒に行動するよりは別行動の方が多い。曰く「上官が任務に熱心ではないので」とのこと。
  • 眠りについていた少女の霊が利用されていることに怒りを感じるなど人間らしい感情を見せたかと思えば、死からの自由を退屈だと言うあたり、生きることへの執着を失っている。
  • 生前では魔族で自分より強い者が居なかったから「魔王をやっていただけ」らしい。
    しかし、強者による気まぐれの行動、救済、庇護などを含めて当たり前のように受け入れるようになっていった魔族に嫌悪を持って行ったらしく上記の利用して皆殺しにすると言う行動も「強者の気まぐれを受け入れるのが嫌なら俺を倒せば良い」的なものだと思われる。
  • 英雄としてエリンの人間を守り続けたミレシアン(メインストリームを行い続けたプレイヤー)とそれを当たり前のように受け入れて日常になっていたエリンの人間の関係を自身と魔族の関係と同じようなものだと捉えており、英雄ミレシアン(メインストリームを行い続けたプレイヤー)を似た存在であり、また自分の願いを叶えてくれるものとして「君は神が俺のために用意してくれた存在」とまでに特別視している。
  • ミレシアンのことを自分と対等に渡り合える好敵手という認識をしているが、その一方で殺伐とした関係でなければもっと親しい間柄になれたかもしれないという本音も語ってくれる。これは上述のとおり、英雄として人側と魔族側との違いはあれど、似たもの同士という親近感を持っていたようにも思われる。
  • タニリエムからは「ミレシアンが好きなんでしょ?」と問いかけられるが、ミレシアン全員のことではなく『プレイヤーが操作するミレシアン』にだけ関心があると答えている。
  • G24第1部の「空虚の中での不協和音」というクエストでカムガンに話しかける前にモルバアイル方面へ行く途中で会うことができる。
    ギアス装備、海の支配者の衣装(マナナン・マクリルの衣装)を着ていると普段とは違う反応がある。
    また、会話の中に選択肢があり、選んだ選択肢によって上記の彼の本音を聞くことができる。
    選択肢は何度でも選べるのでご安心を。
  • 最終決戦までに幾度か剣を交えることになるが、ゲーム上の能力は部下のケフレーンよりずっと弱かったりする。もちろん手加減をしていたのだろうが、そのあたりはゲーム的な理由…と思われる。
    とはいえ、ケフレーンと異なり非のけぞり・非ダウンを盾に押し一辺倒の攻めは対処法が限られており、プレイヤーの戦術によってはケフレーンよりも苦戦することも。
  • かつて自身が倒された流れの再現を楽しむような行動をしている。G22でミレシアンに特性の開花のきっかけを与えた際に面白い事が起こるかもしれないと言う例にフラガラッハの発見を上げる。そしてG24では月が欠片が落とされ、その後に起こった大規模な戦争の最後にクロウクルアフを呼び出すなど、あえて自分が敗れるように仕向けている向きすらある。
  • G25第一部では傍観者として振る舞い、徹底して手出しをしない。
    デイルブラーがハイミラクとの取引した際に、行動が予測できないベインを取り除く目的で「この夜ではベインに何もさせない」と条件を加えたため、拘束の力が強くなり何もできなくなってしまっていたことが理由。
  • イメンマハ出会ったベインはミレシアンに対して「君はあんなのには負けないだろう。怒りで盲目的なデイルブラーの行動は余興としては楽しめるかもしれない」という程度で、「最後の最後まで君を待つ」という絶対の信頼を向ける。「一切干渉せずとも全てを乗り越え、俺のところまでやってきて俺の望みを叶えてくれる」という態度なので、ある意味では最もミレシアンを信頼している存在である。
    • この際にモルガント(ルー)について語っている。「俺と対峙していた時はあんな復讐の染まった目の奴ではなかった。ハイミラクからルーの顛末を聞いた際には信じられなかった。変心する人間にすぎなかった。変心の理由がなんであれがっかりした。あんな奴に最後は任せられない」と言うような言動なのでかなり期待はしていたようである。
  • G25第一部のクライマックスで、ベインは時間の流れから外れた亀裂の中に存在し、無限の時間の中に閉じ込められていることが明かされた。
    一部ラストクエスト『極夜』でエンヤに話しかける前と後で奥にいるベインの会話が変化し「今回もダメだった」「今ではなく今度に期待しよう」といったセリフが聞ける。このイベントで明らかになるのは、ベインの役割は最後の夜になったミレシアンを止めること。ベインの望みはミレシアンが最後の夜を乗り越えることであり、特性の能力はそのために目覚めさせられていた。
    • かつてミレシアンの特性を開花させる際に言っていた「可能性のあった者もいたがダメだった」はベインから見て前の世界、いくつもの前の世界の英雄ミレシアンたちなのかもしれない。G22で初めてプレイヤーと出会った時に「英雄を探すのは得意ではない」と言っているのも、何度も繰り返される時間の中で可能性のあるものをなかなか見つけられなかったことを指していると思われる。
    • ハイミラクとの約束やベインの言動からベインが望んでいる存在は最後の夜にならずに最後の夜を乗り越える者。夜にならず輝きを失わない者。最後の夜を乗り越えれば当然、夜明けが来る。そのことからもG25クリア報酬タイトルの「夜明けを照らす星(ミレシアン)」のようだ。
    • 「夜明け星」といえば金星。キリスト教圏でいうところのルシファーを指す。人に最も親しく、神に抗して堕天した者。サタンと同一視され、人を害する者。G25でのミレシアンは、この二面性を内包していると言えるかもしれない。
  • ベインの言動は最初から最後まで不可解なものが多い。G25でミレシアンが亀裂に入ってイメンマハに来た際に「落ちてきた」と言う言い方をする。G25で最初に入ったこの亀裂だけはイメンマハから入ってイメンマハに出ている(それ以外の全ての亀裂は入り口と出口が別)ため、なぜここだけ入り口しかないのかが謎のまま。また、ミレシアンがこの亀裂からどのように脱出したのかの描写が無い。他の亀裂はエタンなど誰かの力を借りる形で脱出しているのだが、亀裂の外に誰も居ない状態で入った最初の亀裂からどうやって脱出したのか不透明なままである。寒さもベインに遭う前のイメンマハとベインが居たイメンマハでは寒さが違う。
    これは第一部のラストの何者かの干渉の描写から、G25第一部は亀裂の中の世界にずっと囚われてたままだったのかもしれない(つまり、すでに切り捨てられたG25第一部という世界を追体験していたG25第二部の我々ということになる)。エタンと共に行動し大聖火を使う際のことから「亀裂の中に亀裂がある」構造になっているので、イメンマハで最初に亀裂に入った際にミレシアンは意識を失い二つ以上の亀裂を通り本来の世界ではないイメンマハに行き付いてしまった可能性がある。
  • トルヴィッシュの対極の存在としてアートンシミニが用意した存在。神に等しい権能を持つが、語られることのない『掃除屋』。神ならざる神。
    本来の姿では黒い羽があり、エリンの神と同じように薄着で筋肉を見せてくるので神と同等の存在なのかもしれない。
    • このポジション、役割はエリンの構成要素ようなもので仮にベインを倒しても誰かがそのポジション、役割を引き継ぐらしい。
    • 真っ黒な翼と黒い長髪を湛えた姿は女神モリアンを彷彿とさせる。
  • 彼はモイトゥラ戦争でルーによってすでに倒されており、魔族としてはすでに死んでいる。しかし、ハイミラクとの取引で死の直前で時間が止まっている空間(亀裂の中)に存在し、限られた時間だけエリンで行動が出来る(つまりケフレーンが「上官がサボるので」というのは実は冤罪で、教団の計画に協力したくてもできないのが本当のところ)。
    この為にハイミラクとの契約、すなわち『取引』が終わり、時間が動き出すと消滅する。ハイミラクとしてはバロールの死がノイタールアラトの氾濫を起こすため、これを起こさないようにする事と、最後の夜を乗り越えられなかった際の安全装置として使うと言う目的があった(これがG25第一部でのラストシーンとG25第一部での冒頭、ベインが現れて異神化したミレシアンと対峙するシーンに関わっている)。
  • C7をプレイしていたプレイヤーからそれなりに予想されていたがC7、G25第二部のラストボスである。ベインが開花させた特性(G22ストーリー中に取得する硬い意思や防御、保護を上げる類)を上げているとそんなに強くない*3
    ただ、ベインにとっては『最も輝く者』の可能性があったミレシアンに、自分を倒せるだけの力をもってもらおうとしてきただけに、彼によって開花した特性を習得していることが突破口になる、というのは妥当なのかもしれない。
    • 逆に、このベイムネクは特性関係を使ってこない。この戦いの前にハイミラクは「与えた祝福の回収し、代償を返す」決定をしている。そしてハイミラクとの取引は「フラガラッハに認められたミレシアンがベイムネクの前に立った時点」で果たされているので、ルーと戦った時点でのベイムネクが持っていたもの以外は既に失っているようだ。
    • 結局ベイムネクが得たもの全力で使いミレシアンと戦うような機会はなかったが、その実力はこれまでのどのボスにも劣らないほどのものであることが伺える。第一部の結末がそのまま続いた場合の戦いでも「最後ぐらいは全力を出す為に角を返そうか」と言うハイミラクの提案に「必要ありません」と返して、そのまま倒している。このあたりからも、繰り返される時間の中で得た戦闘の蓄積とハイミラクの祝福が相当なものな事は窺える。
  • 自分の対局の存在(フラガラッハが従う者、世界を支えようとする意志を持つ者)を最も輝く者と考え、それがいつか現れ自分の前で意志を振りかざす事を信じひたすら待ち続けたロマンチスト。自分にとどめをさすかどうかはどうでも良い事だったのかもしれない。自分の前に立ち、その意志を振りかざす姿が最も輝くもの、まぶしすぎる存在だったのだから。
  • ある意味でG1からG25までは全てベインの為にあったとも言える。最後の夜を乗り越える者が現れない(ベインの望みが叶わない。ハイミラクがこの先にあるものをこの世界では克服できないと判断する、自身は介入せず見守るべきだと気づかない)限りはそのエリンは止まり放棄されて別のエリンが始まる為。
    G25第二部のラストシーンで、ベインは数え切れないほどの「廃棄されたエリン」を見続けており、そこではG1からG23までの時点でも挫折してしまった『可能性』を「うんざりする」とこぼしている。
    要するに彼は世界が成長していく過程でどうしても発生してしまう「失敗した事象」のゴミ処理をやらされていたわけだ。うんざりもするだろう。翻って、数え切れないほどの「廃棄された世界」を処理しながらも唯一の望み、すなわちハイミラクとの取引で提示した「最も輝く者」と対峙することにどれほどの救いを見出していたのだろうか。
  • G25のベイムネクとの最後の戦いではミレシアンが倒れるたびにセリフを言う。15回か20回目ぐらいまで。
    • ベイムネクの本音はそこで言う唯一の弱さの吐露「俺は……もう疲れた」に有るのだろう。絶対神から均衡を保つために守護者の反対である破壊者の役割を押し付けられ、そこから解放される為に延々と同じような事を繰り返すエリンに縛られ続けたのだから。
      • モルガントが行ったトリアナを女神の運命から解放する行為に強い感情をもったのも、どこかに嫉妬があったのかもしれない。ベイムネクからすれば「自分を終わらせる可能性をもった輝く者が変心した挙句に最後には自分が望んでいた解放を自分以外に与える」行為なのだから。モルガントは最後には自分は一人ではない事を知ったがベイムネクは最初から最後まで一人だった
    • 「最後まで共にするつもりだ」「最後の最後まで俺の目に君だけを焼き付けたい」などのセリフもトルヴィッシュの対と言う存在らしさがある。ミレシアンと出会う順番がベイムネクとトルヴィッシュと逆であればルーではなくミレシアンに先に出会っていればミレシアンは神に押し付けられる理不尽な運命の解放と言う形でベイムネクの側に立っていたのかもしれない。そしてベイムネクも一人ではなくなりミレシアンと出会ったトルヴィッシュと同じようにまた違った行動を取ったのかもしれない
  • ベイムネクがいる最後の亀裂はミレシアン以外は入れなかったようで決着が付いた後から他の者が入れるようになった。ベイムネクはこのまま消えるだけだと思っていたがこの場にミレシアンが来た事を「あの方の最後の慈悲か」と言ったりミレシアンがベイムネクに倒された際に「永遠にここに留まりたいのか?あの方なら十分にその可能性も考慮されただろうが、俺が見たい結末は決してそれではない」と言う辺りハイミラクが決着が付くまでミレシアン以外は入れないようにしていたようだ。最後まで一人だった者に慈悲を与え、共にに消滅する機会すら用意して「ミレシアンとお前が望むならそれでいい」と言う場にしてもそれを決して喜ぶ事はなく受け入れない
  • ベイムネクを倒した後に入手可能な折れた角を使用することで、彼の記憶や体験の一部を見ることが出来る。
    映像の途中で画面がモノクロになるシーンがあるのだが、その時間軸の英雄がストーリーの進行に支障をきたしてエリンが廃棄された場面であると思われる。
    その多くは対面までに至ることがなく、極少数の対面した英雄ですら試練を乗り越えられなかったようで、英雄の挫折或いは失敗からの巻き戻りのシーンを何度も繰り返した様子が伺えるので、可能性のある者を探すことにとても苦労したようだ。
  • 何の事はない、あちら側におけるトルヴィッシュ。一つの世界に長居すれば飽きも来るだろうしクエストの質が低いのであれば猶更、引退を考え幕引きに華を添えたい我々そのものである。誰が彼を狂人と笑えようか?

隠されたもう片方の目

闇の中に溶け込みそうな漆黒の鎧を身にまとった者が立っている。
赤黒い血を連想させる濃い色の髪の間から灼熱の赤い光がもれ出ている。
感情が読めない瞳は静かに燃えていた。

G25真の姿


一瞬があるように見え


*1 彼の人となりを知らないと「プレイヤーの年齢・容姿・性別を問わず情熱的に口説きまくるイケメン」にしか見えないため。こんなハンサムに口説かれまくるのも悪い気はしないが、ここまで熱烈なアプローチを受けると流石に困惑してしまう。
*2 Béimnechとは「打つもの」の意。
*3 強くないといってももちろん強いのだが、G24のボスのように避ける事を前提にしている攻撃方法ではなく、単純な殴り合いタイプなため。逆にいえばそれだけの自力がなければ押し切ることは難しいし、対処法もないため難敵であるとも言いえる