RS2
【最終皇帝】限定イベントの一つ。「女王アリの復讐」名義。
新たなタームの女王であるリアルクィーンを倒すのが目的であるが、このイベントの大きな特徴は条件を満たすとひっそりと発生すると共に徐々に進行し、最終段階まで進行すると強制的にイベントに巻き込まれるというもの。
詳細は後述するが、途中でこのイベントの発生に気付く機会がほとんどないため大抵は気付かないまま最終段階に至り強制的に巻き込まれることになりがち。
具体的なイベントの開始条件は
- 【最終皇帝登場】開始
- 【白アリ軍団の襲来】で【クィーン】を撃破
の両方を満たして【玉座】に座ること。
なお、【皇帝継承】時に最終皇帝は玉座から立ち上がるような動きをするが、最終皇帝が登場した直後は玉座に座ったという扱いになっていないため、そのまま玉座に座ることがなければこの時点ではイベント開始にならない。
一方で、皇帝継承後に毎回玉座に座って「【ふー】」するタイプのプレイヤーであればこの時点でイベントが開始することが多い。
ちなみに、イベントさえ開始すれば【アバロン】の【地下墓地】の墓石が動かせるようになっている。
墓の中はタームの巣穴になっており、奥にはかつてサバンナの【白アリの巣】の深部にあったような巨大な繭が見え、最深部にてリアルクィーンと戦闘することとなり、ここでリアルクィーンを撃破すればイベントクリア。
イベントの進行度
イベントが開始した後は、戦闘回数をトリガーとして徐々にイベントが進行していく。
戦闘回数 | 概要 |
---|---|
0回 | 地下にリアルクィーン出現 |
2回 | 地下墓地内部の入り口までタームが出現 |
6回 | 地下墓地までタームが出現 |
12回 | シーフギルドメンバーと話すとタームバトラーになる |
14回 | 下水道までタームが出現 |
18回 | 下水道に繋がっている万屋の主人がタームになる |
24回以降 | 玉座に座ると家臣がタームバトラーになりアバロン全体がタームに占領される |
このイベントの進行から分かるとおり、リアルクィーンの待ち構える地下から徐々に侵食させていくことが分かる。
とはいえ、最終段階まで至らなければ宮殿内や城下町でイベントの進行を察する場面はほとんどなく、運良く【シーフギルド】や【万屋】に訪れた際に異常事態を察知できる可能性がある程度である。
そして、最終段階で玉座に座ると、参謀が出現し、強制的にタームバトラーと戦闘。その後は、アバロン全域でタームが闊歩するようになりアバロンから出ることができなくなる。
イベント発生直後であればリアルクィーンの周辺にしかタームが存在しないためそのままリアルクィーンの元に行けばほとんど戦闘せずに決着をつけてしまうことができる。
しかし、最終段階まで至ると宮殿内、城下町もタームだらけ、そしてゲーム内では発生源もノーヒントなので手当たり次第で怪しい場所を調べていくしかないという状態になってしまう。
宿屋や自室での宿泊も不可となってしまい、休みたければ【シーフの隠れ家】のベッドを利用するしかないが、こちらも特段ヒントがあるわけではないので気付きにくい。
そして、【冥術研究所】と上記のベッドを除いては全ての施設が利用不可。
仲間キャラクターですら話しかけるとタームに変化して襲いかかってくるため仲間の補充も基本的に不可で、例外は【新市街地区】を作っている場合の【ネレイド】と【モール】のみ。
どうやらネレイドは水の中にいて被害を免れたようで、モールはタームの特性を知っているため被害を受けなかったようである。みんなに教えておいてくれよ……
道中の昆虫シンボルはタームバトラー+昆虫系のタッグ、タームに変化して襲われた場合はその人数分のタームバトラーが出現する。後者の場合は退却もできない。
といった具合に最終段階まで至ってしまうとクリアするまで逃げ場もない上、施設利用も不可、といったいった具合にかなり厳しい状況下に置かれるのだが、普通にプレイした場合、初見では大抵最終段階まで至ってしまう。
イベントの現場となる地下墓地についてはゲーム中で一切訪れる必要がないし、その手前の下水道も最終皇帝の代でわざわざ利用することもない。
シーフギルドであればシティシーフを加入させるため訪れることも考えられなくはないが、シーフギルドに異変が生じるのはイベント開始後12回以上戦闘した場合のみなのでこの段階でシーフギルドを訪れるケースもまずないだろう。
となると、一番現実的なのは万屋の主人のターム化に出くわすくらいだろうが、この段階でショップ利用する可能性もあまりないだろう。
逆に、玉座に座らずにこのイベントを回避する、というのもまた難しい。
【最終決戦へ】を発生させるためには玉座に座る必要があるため、最終皇帝即位後クリアまでに1回は玉座に座る必要がある。
これが最終皇帝即位後初めての着座であればイベントが開始されるだけなので巻き込まれることにはならないのだが、字幕イベントを経由した際に必ず玉座に座らされることを考えればそれまでに玉座に座らないというのは初見プレイではまず考えられない。
可能な限り戦闘を回避すればいいといっても、長丁場となるワグナスやロックブーケなどを残している場合はやはり難しいだろう。
現在ではイベント発生条件が詳しく分かっているため、玉座に座って即地下へ向かえば楽勝というのが半ば知られているものの、発生条件が分からないとそもそもどのタイミングで向かえば良いのかも分かりづらい。
なお、最終段階になるとアバロンから出られなくなり、仲間の加入も新市街地区のネレイド、モールを除けば不可能となるため、状況次第では詰む可能性がある。
とはいえ、普通にプレイしていれば既に最終皇帝の時代で24回以上戦闘しているという状況であるため、よほど奇をてらったプレイをしていなければまずこのような状況には陥らない。
なお、【技道場】がまだ出現していない状態で本イベントが最終段階になった場合、イベントクリアー後に技道場が出現する。
イベント終了後は、どういう訳か何事も無かったかのようにアバロンに活気が戻っており、イベント中に話かけて犠牲になったはずの市民や仲間達も生き返っている。そもそもイベント中でもマップを切り替えただけでもアリの餌食にされたはずの人物が復活していたりする。
リマスター版では参謀がタームに変化する直前に「地下から…」と辞世の句を残してくれるため、地下へ向かえば良いということが分かりやすくなった。
RS2R
イベント名は「クィーンの復讐」名義になった。
概ね原作版と同様のイベント展開であるが、最終段階に陥った際に、寄生された人々に話しかけると、背中を突き破ってタームバトラーが這い出てくるというなかなかにグロテスクな描写になっている。
流石に這い出る瞬間は黒一色のシルエットになっているが、こういった描写が苦手な人は注意したい。
大まかな違いは以下のとおり。
- 状況の進行に要する戦闘回数が若干増加している。
- 墓地の奥には最終皇帝が即位した段階で行けるようになっているが、リアルクィーンを出現させるためには玉座に一度座っておく必要がある。
- イベントの発生条件が「クィーンの撃破」ではなく「サバンナ制圧」になっている。
- この辺はモールの増える条件も同様。
- シティシーフや雑貨店の主人がタームになっているのを目撃した後は、アリが出現していることを文官に報告できるようになった。
- シティシーフは原作通り【ほ ほぎー】【あ あくー】とボイス付きで喋りながらアリにやられる。それ以外のクラスに話しかけると、無言のままアリにやられる。
- 今作は字幕イベント時に年代ジャンプを挟まなかった時の再開場所が玉座の真上ではなくなっているため、自分の意思で玉座に座らなければ宮殿内にアリが入る事態にはならなくなっている。
- なお、アリが宮殿内に来るより先にラストダンジョンを開放すれば、原作と同様リアルクィーンを倒さずにラスボスを倒してゲームクリアすることが可能。また裏ボスのドレッドクィーンに関しても事前のリアルクィーン撃破は必須でない。
- イベントの最終段階になり文官がターム化した後で、宮殿1Fに降りると【インペリアルガード】に寄生したタームに襲われるが、この時インペリアルガードは強制的に死亡してしまい、世代が交代する。
- インペリアルガードが未加入、インペリアルガードがパーティメンバーにいればインペリアルガードの代わりに一般の帝国兵が犠牲になる。
- このイベントが発生すると、以後インペリアルガードはマップに登場しなくなる。
- 原作と異なり、アバロンからワールドマップに出る事自体は出来る。ただしファストトラベルが封印されているので、結局他の地域に行けない事に変わりはない。
- 城内や市街のほとんどの施設も使えなくなり、ほぼすべての一般人は姿を消してしまう。
- ところが、城下町の酒場のマスターがどういうわけか無事であり、アリ襲撃中もここで自由にパーティ編成が可能になっている。
- 城下町の酒場のマスター以外では雑貨屋の店主も残っているが、話しかけるとアリにやられるのは変わらない。
- また、城内の自室のベッドが普段通り利用可能になっている。
- 上記のような救済措置があるためか、アリ襲撃中のアバロン内でもセーブポイントは機能している。利用は計画的に。
- 白アリの巣への道は墓を開けるのではなくそのまま奥のトンネルから入る。
- アリ退治が完了すると何事もなかったように街中が元に戻っていた原作とは異なり、今回はタームバトラーに食い破られたキャラクターは本当に死亡してしまい、強制的に世代交代するようになった。
- この仕様が追加されたことで、イベントの凄惨さが演出面だけでなくシステム上でも大きく増したと言える。
- ただし、苦しんでいる状態のまま話しかけずに放置してリアルクィーンを倒せば、そのキャラは死なずに済む。親玉を倒したことで寄生していたタームも活動を停止したのだろうか?*1
- さらには、上記の何故か無事な酒場のマスターに頼めば、タームに食い破られる寸前のはずの仲間が普通にパーティに加入できてしまえる。もちろん、加入中は元気に戦闘してくれる。
- 今回は新市街地区が廃止されたため、残念ながら原作では難を逃れていたネレイドとモールの特殊台詞は聞けなくなったが、その分アバロンに滞在していないクラスも多く、犠牲になるクラスは実は結構限られていたりする。例えば普段は【カンバーランド】にいる【ホーリーオーダー】は難を逃れているので対象外の一方で、【ヤウダ】からアバロンに移り住んだ【忍者】はアリの餌食になってしまう。*2
- イベント発生時については特にアナウンスがないが、最終的に玉座に座るとターム化した文官に襲われる段階になると、イベントマーカーが出現し、玉座に座るように促してくる。逆に言えば、この時点で玉座に座らなければイベントは発生せずに済む。
- 本作では字幕イベント後に玉座に座らないため、実はイベントマーカーさえ無視すれば回避は容易。
本作でも、開始条件を満たして玉座に座った段階で下水道へ向かえば楽にイベントをクリアすることができる。
イベントの概略は同様といえ、3D化したためかなり描写が生々しくなった上、基本的にインペリアルガードは犠牲になるのでそういった描写が嫌な場合もささっとクリアすべきであろう。
ちなみに、原作版では【アバロンの聖衣】がこのイベントをこなさないと入手できない限定品だったが、本作では限定品もなくなったので完全に放置するのも手。
初見プレイでは玉座のイベントマークに気づいて座る→発生と言う事になるだろうし、そもそもイベントを体験したいと言う意味でも回避する事はないだろうが、周回プレイでは知っているなら無視してしまっても構わない。
一応、本作ではリアルクィーン撃破の功績が【歴代皇帝】の項目に記載されるので、年表埋めにこだわる場合は注意。
原作版プレイヤーはもちろんだが、本作では実はこのイベントに気づける機会がいくつか用意されている。
まず、【せんせい探し】を進めている場合、アバロン下水道に1個取れていない宝箱があることが分かるため何かのタイミングで宝箱が取れることが分かる。
そのため、定期的に下水道をチェックしていればアリの巣に発生にいち早く気付きやすい。
また、【帝国試験】の内、【帝国雑学王 頂上決定戦】は条件的に最終皇帝が即位する前に出現させるのはやや難しいが、最終皇帝が即位する前に出現させた場合は、「アバロンの地下に登場するタームを従えたボスは?」といった具合にタームの出現と出現場所のダブルネタばらしをしてくれることがあるためこの際に気付けてしまう可能性もある。
イベントマーカーが点灯し、玉座に座ったら文官が食われるところまで進んでも、万屋の主人のイベントは発生する。このため、先に万屋を食わせておけば自分からタームの発生源を探しに行くというストーリー展開になり、目的地も表示してくれる。このときは特にファストトラベルの制限もなく通常どおり攻略できる。 また、七英雄の6体目を倒して【最終決戦へ】のイベントが発生する際は、玉座に座って文官の報告を受けることになる。しかし、このときの文官はタームに食われることはない。