検証

Last-modified: 2024-04-15 (月) 02:58:05

検証済み項目

タンク容量

  • small:31.25L
  • medium:187.5L
  • large:703.125L
  • 1マス:15.625L

ジェットエンジンが炎上するrps

  • チャンバーのRPSが200に達すると炎上

ジェットエンジンの推力・最大推力

  • 推力はExhaustのAir Pressure(以下ExAP)に依存する。1000APを超えると推力が発生し、以降は線形に増加する。
    Exhaust一基あたりの推力 = (ExAP - 1000) * 32 [Mass・m/s^2]
  • 推力上限はExhaustの設置されている不可分ボディ質量に正比例し
    Exhaust一基あたりの推力上限 = 不可分ボディ質量 * 100 [Mass・m/s^2]
    Exhaust最大推力ExAP = 1000 + 不可分ボディ質量 * 50/16 [Air Pressure]
    となり、これ以上はExAPを上げても推力は上がらない。
  • スポイラーは設定値[0-1]に対し[現在ExAP-1000ExAP]までを線形に補間する。
    補間後の値は推力上限の影響を受けるため、推力上限に対し現在ExAPが過剰な場合はSpoilの効果が出にくい
  • アフターバーナーは一時的に推力を上げるが推力上限は据え置きのため、ExAPが既に推力上限に達している場合、起動しても推力は上がらない。

ジェットエンジンパーツの内部計算

  • SMALL JET INTAKE
    InAP = 正面軸方向速度/10 * (80000/3 - 高度) / (80000/3)
    InRPS = TbRPS * (未検証の減衰率、TURBINE数の定数べき乗に近い。ChRPSと同じ減衰率)
  • JET COMPRESSOR
    CpAP = CpRPS / 0.03495 + 入力AP * (未検証の変数 概ね0.2~0.3)
    CpRPS = TbRPS * (未検証の減衰率、TURBINE数の定数べき乗に近い。他パーツのRPS減衰より大きい)
  • JET COMBUSTION CHAMBER
    ChAP = 0.5 + 入力AP * Throttle * (56.7前後の倍率、TURBINE数などで変動する)
    ChRPS = TbRPS * (未検証の減衰率、TURBINE数の定数べき乗に近い。InRPSと同じ減衰率)
  • JET TURBINE SMALL
    TbAP = 入力AP / 3
    TbRPS = (関連変数不明)
  • JET EXHAUST
    ExAP = 入力AP / 2

クラッチのトルク伝達率

  • クラッチのトルク伝達率は、クラッチの圧力(Input)をCp、トルク伝達率をTとすると、
    T=0.95 * Cp^6
    但しT<0.001のときT=0
    の模様。
    このため、Cp≒0.32以下*1では伝達トルクは0となる。

建造エリアのサイズ

スポーンエリアの大きさに増補の上、移転しました。
1ブロックの大きさは25cm x 25cm x 25cm。

EMERGENCY BEACONのパルス間隔

以下、「EMERGENCY BEACON LOCATORの出力がONになったtick」から「次にONになるtick」までの時間を「interval」とすると、

interval = 0.02 * ビーコンまでの距離 + 5 (+ ランダムなノイズ)

となり、この式をビーコンまでの距離について解くと

ビーコンまでの距離 = 50 * interval - 250 (+ ランダムなノイズ)

となる。
ノイズは、おおよそ60+α[tick]ごとに変動し、変動しないときは一定の値を保つ模様
ノイズの量がビーコンまでの距離によって変動するのかどうかは要検証

横軸にビーコンまでの距離、縦軸にintervalをとったグラフ。
Excelによる近似直線は定数項を4.9851と返しているが、実際には5.0だろうと推測
interval_R.jpg

一定距離にいる際の、上記式による理論値と、実測値との偏差。縦軸は(実測値-理論値)/理論値で得られる偏差の割合。
3000tick目ぐらいまではモデルが安定していなかったため波形が乱れているが、概ね、60tickごとに偏差の値が変動している。
error_R.jpg

各種電装品の消費電力

VEHICLE CONTROLSwatt/tick備考
GYRO0.001
CONTROL SMALL FIN0.1変化量1あたり。-1から1の操作で0.2。以下舵面は全て同じ
RADIO RX SMALL (受信)0
RADIO RX SMALL (送信)0
RADIO RX MEDIUM (受信)0
RADIO RX MEDIUM (送信)0.00004
RADIO RX LARGE (受信)0.00004
RADIO RX LARGE (送信)0.00016
RADIO RX HUGE (受信)0.0002
RADIO RX HUGE (送信)0.0008
RADIO VIDEO RECV0.0001
RADIO VIDEO XMIT0.0001
MECHANICSSwatt/tick備考
COMPACT ROBOTIC PIVOT0.01減速比無視 Speed掛け算
COMPACT VELOCITY PIVOT3.1416入力1 減速比1の時 減速比で除算
VELOCITY PIVOT3.1416入力1 減速比1の時 減速比で除算
COMPACT LINEAR TRACK0.05入力1 減速比1の時 減速比で除算
SMALL WINCH0.01スピード無視
MEDIUM WINCH0.01スピード無視
LARGE WINCH0.01スピード無視
HUGE WINCH0.01スピード無視
PROPULSIONSwatt/tick
SMALL ELECTRIC MOTOR約0.48ストール時
MEDIUM ELECTRIC MOTOR約13.2*2ストール時
LARGE ELECTRIC MOTOR約52.5*3ストール時
SPECIALIST EQUIPMENTSwatt/tick備考
HEATER0.001
LIGHT0.0001
SMALL SPOTLIGHT0.0001Block/Mountedともに
SEARCH LIGHT0.0001
DISPLAYSSwatt/tick備考
MONITOR 1X10.0001
MONITOR 2X20.0004
MONITOR 5x30.0015
MONITOR 9x50.0045
HUD 1x10.0001
HUD 3x30.0009
INDICATOR0.0001
PAINTABLE INDICATOR0.0001
DIAL0.0001バックライト点灯時のみ
SENSORSSwatt/tick備考
CAMERA SMALL0.0001
CAMERA MEDIUM0.0001
CAMERA GIMBAL0.0001
CAMERA STABILIZED0.0001スタビのon/offで変化はない
DISTANCE SENSOR0.01
LASER DISTANCE SENSOR0.01
LASER POINT SENSOR0.0001
GPS SENSOR0.0001
COMPASS SENSOR0.0001バックライト点灯時のみ
RADAR0.1Hugeのみ0.2
FLUIDSwatt/tick備考
FLUID PUMP0.01
LARGE FLUID PUMP0.01

質量の単位と液体の比重

ゲーム内で表示される質量には、他の尺度と異なり単位が付いていない。
以下これを mass と呼び、分かっている長さ「1ブロックの1辺の長さは25cm」から、massが何kgなのかを求める。

確認手順

  • 無動力のピボットで天秤を作成し、内部体積が100ブロックの水槽を両方の腕の先にピボットでぶら下げる。
    天秤は、上皿天秤の要領でピボットが四隅を構成する平行四辺形をなるべく大きく作る。腕木の長さは、12.25m 49ブロックで作成。
    ただし、ピボットの非可動方向への剛性が足りないので上皿構造は避け、水槽は上の腕木のピボットより下にぶら下げた。
    左右の水槽の同じ高さに高度計を設置し、差をダイヤルメーターで表示して指針とした。
    水槽は3x5x6の直方体+2x5x1の直方体の内容積で作成した。
    水槽の内壁には液体スポナーと液体メーター、外壁にデジタルディスプレイを設置して液体メーターの出力を表示。
    ここまでは左右をコピー&ペーストで作成して同じになるようにし、念のため釣合いを確認。
  • 一方のスポナーを水 Water に指定、他方のスポナーを空 Empty に指定する。
  • 空の側の水槽の上に分銅としてブロックを載せ、釣合いを使って水100ブロックのmassを得る。

分銅として使用したブロック

名称mass
WEIGHT BLOCK10
BLOCK1
WEDGE0.5
PYRAMID0.25 最小秤量
  • 各分銅のmassは、パーツリストの説明に記載されている値

結果

水 100 ブロック = 1562.5 リットル (1ブロック=25cm x 25cm x 25cm=15.625リットル。液体メーターの出力でも確認)
水 100 ブロック = 312.5 mass (天秤による実験で得られた値。10x31個 + 1x2個 + 0.5x1個 で釣合い)
水 1 リットル = 1 kg なので、
1562.5 kg = 312.5 mass (±0.25 mass)
1 mass = 5.0 kg を得た。(5.004~4.996)

分銅として使用したパーツのBLOCKは1個=1 mass=5 kg、1 ブロック分の水は15.625 リットル=15.625 kgなので、BLOCKの比重は0.32
後日、より大きな体積での追試を実施し、同様の結果を得た。

1730 ブロック = 27031.25 リットル、腕木の長さ20.25mの吊り下げ天秤で実施
水1730 ブロック = 5406.25 mass (10x540個 + 1x6個 + 0.25x1個 で釣合い)
27031.25 kg = 5406.25 mass (精度不明 ±0.5 massより誤差は大きい模様)
1 mass = 5.00 kg

この天秤と実験対象の質量では0.25 massや0.5 massを加えたり除いたりしても概ね釣り合うので(高さの差が1cm未満になる)、これより大型の天秤ではゲームの計算誤差から精度は得られないと思われる。

他の液体の比重

片側100ブロックの天秤を使用し、スポナーで充填できるディーゼル燃料とジェット燃料の比重を調査した。
いずれも312.5massの分銅と釣り合ったので、比重は1を得た。

各エンジンの出力特性について

モーター系

  • スロットルの入力と各モーターサイズごとの倍率を掛けたものがそのままパワーになっているてとてもわかり易い特性なので今回比較対照の基準になってもらった
    ゲーム内の正式な単位系がどんなものかはわからないため説明に使用している「パワー」とは小モーター1個分の出力を基準に話すこととする
  • 18RPSまでは常に一定のパワーを出せるがそこからパワーが落ち込み20RPS到達でパワーゼロになる
  • 何故か中モーターだけ14RPS以降のパワー特性がモーターらしからぬ数字をしている バグ?
  • 小・中・大モーターそれぞれのパワー倍率は1:30:125

既製品エンジン

Engine_D.png

  • 出力上昇は右肩上がりの一直線で燃費は回転数の自乗に比例し7RPSくらいを底にしたJ字カーブ
  • 7RPSで運転するときが最高燃費でそれを外すと高すぎても低すぎても効率悪化するピーキーな燃費変化
  • 現実のディーゼルエンジンのようにグリーンゾーンがあると思って5~10RPSの範囲内で運転するとよい
  • これらの特性は小中大の各サイズ共通でパワーと燃料消費の倍率がそれぞれ1:3:10倍で違う

モジュラーエンジン

  • 検証がめんどいからいくつかの要素は無視する
    全開運転の為のスロットルは空気1・燃料0.5で固定
    シリンダー温度が高いほど若干効率が良くなったが100度くらいを超えた所で変化が止まったので測定はその過熱状態で行っている
    冷却ポンプやオルタネーターは始めから付けていないがそれやシャフト・シリンダー数によって自身の回転抵抗の分パワーが目減りしているが誤差と割り切って無視した
    Engine_M.png
  • 出力上昇は山なりで一般的なガソリンエンジンと同様のイメージ
  • 回転数上昇に連れて20RPSくらいまでならほぼ直線だが30RPSを超えるくらいからは目に見えて出力が落ち込み45RPSくらいで頭打ち
  • 回転が低速であればあるほど燃費がよいので重量とスペースの許す限り大規模にエンジンを組んで20RPSくらいを上限に運転すると燃費・吹け上がりともに良好
  • 大中小シリンダーでパワーと燃料消費の倍率は1:26?:117? 諸々の抵抗含めてこれなので実際はだいたい体積通りと思われる



  • 既存エンジンからモジュラーエンジンに変えて燃費が良くなったなどと言う話を聞くが
    理屈上では最高効率で同量の出力をしている場合既製品エンジンのほうが約二割有利なはずなので
    そのように感じた場合はエンジン出力も相応に出し切れていないか適正回転数帯を外した非効率な運転をしている状態である
    定回転数運転ができるなら変速を吟味した上で既製エンジンを、回転数変化が激しかったり定まってない汎用的な用途ならモジュラーエンジンを選ぶとよい
  • 同種エンジンのサイズ違いにより出力・燃料消費量は変わるが燃料消費率は変わらず
    『小さいエンジンだから吹け上がりがいい』『大きいエンジンだから粘りがある』…などという特性の違いは無い
  • どんなエンジンでもパワーに困ったらとにかく増設が大正義
    パワー不足を感じた時既製品エンジンで無理すると燃費悪化が物凄いことになるしモジュラーエンジンではそもそも高回転数帯では出力が上がらない
  • 異種エンジン間の同等出力目安
    • スモールエンジン 1機 7RPS ≒ モジュラーエンジン 小型 4気筒14RPS
    • ミディアムエンジン1機 7RPS ≒ モジュラーエンジン小型12気筒14RPS
    • ミディアムエンジン2機 7RPS ≒ モジュラーエンジン 中型単気筒14RPS ≒ モジュラーエンジン小型 26気筒?14RPS
    • ラージエンジン  3機 7RPS ≒ モジュラーエンジン 大型単気筒14RPS

ビークル・マイコンのデータについて

PCの中にデータが保存されており、別PCだと引き継がれない。
自分が作ったビークルのデータは、

C:\Users\(ユーザーネーム)\AppData\Roaming\Stormworks\data\vehicles(隠しファイルなので注意)

の中にXML形式のファイルとサムネイルの画像ファイルとして保存されている。
ミッションのプレイリストは

C:\Users\(ユーザーネーム)\AppData¥Stormworks¥data¥missions

ワールドのセーブデータは

C:\Users\(ユーザーネーム)\%AppData%¥Stormworks¥saves

にある。
ちなみにMacOS ユーザーは

Library/Application Support/Stormworks
 

要検証項目

-ゲームディレクトリ内に"animal_blue_whale.anim"なるファイルを発見。クジラがいる??
-CREATIVE BASEの初期スポーン時に目の前の部屋のマグカップが勝手に転がっていくっぽい?
-自作タンクの1ブロックあたりの貯水量。回路基盤や障害物があるときの、それぞれの体積。 → FAQに記載あり。回路などで構成した場合は不明→容積は同等。
-各エンジンの配管にポンプを差し込むと、吸気吸水力をあげることができるのか?
-吸気口の数を増やした時の性能値の差
-吸気口が前を向いて風を受けてマシンが進む時と逆の時での性能値の差
-FLUID HEAT RADIATOR と FLUID HEAT SINK の冷却力の差
-島に建造物、構造物を作る機能がすでに実装してある?? →実装済み 孤島・未完成リグなど買える土地に木組みのワークベンチがある
 
 

コメント欄

  • スモールエンジンは吸気ポート単体だと70rpsで頭打ちになりますがラージポンプ過給すると85rps回りました。 -- 美山幽月? 2020-10-28 (水) 12:24:29
  • 冷却系統にはポンプを使った方がわずかに能力が上がるようです(ポンプ1つで2~3℃くらい?) -- 美山幽月? 2020-10-28 (水) 12:26:29
  • 実験に使ったのは→https://steamcommunity.com/profiles/76561198868370833/myworkshopfiles/?appid=573090 のENGINE_TESTの2つです。間違ってたらごめんなさい -- 美山幽月? 2020-10-28 (水) 12:33:50
  • もし定量的なデータとか作ってくれる方がいたりしたら勝手に使ってくださってもかまいません(あんま使いやすくはないかも…) -- 美山幽月? 2020-10-28 (水) 12:34:25
  • ビーコンの検証のタイトルを「~のパルス間隔」に改めました。トランスポンダロケータ2種の項目からのリンク先にしてます -- 2021-02-02 (火) 01:17:31
  • 各種電装品の消費電力に出てくるSwattって何ですか?どうやって計ればいいですか? -- 2021-02-03 (水) 18:39:07
  • 今更だけど、「水 1 リットル = 1 kg なので」とかいう思い込みを前提条件にして1mass=5kgとか書いてるけどこれ確証有るの?そもそも液体に対する重力方向の力はデフォのタンクとカスタムタンクで違いがあるはずだけどどっちを元にしてるんだ -- 2022-12-30 (金) 19:44:33
  • 確証が見つからなくても消さずに、もしもストワ世界にkgがあったら~的な感じで小ネタみたいなページに残してほしいな -- 2022-12-30 (金) 20:42:58
  • ストワ側にkgが存在しないんだから、kgを導入する手がかりは水の重さしかなく、それがストワでのkgの定義と考える他ないよ。それを「思い込み前提条件」とかわけわからんわ -- 2023-02-23 (木) 16:45:39
  • 公式からmassという単位が提示されてるのに、存在しない物を導入する方がナンセンスじゃない?それに水の重さはゲーム内で2種類あるから、仮に現実のkgを当てはめるにしても定義として信用に足る指標とは言えないよ -- 2023-02-24 (金) 00:27:51

*1 計算上は0.3189...でトルク伝達率が0.001となる
*2 バッテリーは一つにつき10SWしか出力できないため、消費電力が10SWを超える場合は複数個のバッテリーを系に接続しておく必要があります。
*3 バッテリーは一つにつき10SWしか出力できないため、消費電力が10SWを超える場合は複数個のバッテリーを系に接続しておく必要があります。