Tier 5 ソ連 駆逐戦車(プレミアム)
スペック
車体装甲厚(mm) | 60/30/50 | 本体価格(ゴールド) | 2,300 | ||
---|---|---|---|---|---|
最高速度(km/h) | 前進 | 50 | マッチング範囲(戦闘Tier) | 5~6 | |
後退 | 14 | シルバーボーナス(%) | 30 | ||
隠蔽率 | 静止時 | 0.36 | 経験値ボーナス(%) | 40 | |
移動時 | 0.22 | 搭乗員経験値ボーナス(%) | 無し |
パッケージ
SU-85I 2,300G |
詳細
パッケージ名 | エンジン | 主砲 | 履帯 | 砲塔 | HP | 通信機 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
出力 | 下記参照 | 車体旋回速度 | 砲塔装甲 | 通信範囲 | |||
出力重量比 | 地形抵抗 | 旋回速度 | 視認範囲 | ||||
SU-85I | Maybach HL 120 TRM | 85 mm D-5S-85A | SU-85I | SU-85I | 380 | 9RM | |
300 | 48 / [43.64] | --/--/-- | 525 | ||||
13.40 | 1.0/1.1/2.1 | 44 | 330 |
※車体旋回速度の実質値は通常地形、操縦手熟練度100%で計算。スキル及び超信地旋回の可否は考慮していません。
主砲性能 | |||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
名称 | 弾種 | 弾代 | 貫通 | ダメージ | 発射速度 | AP弾 DPM | 照準時間 | 精度 | 総弾数 | 最高角 最伏角 | |
85 mm D-5S-85A | AP APCR HE | 109 7G 98 | 119 161 43 | 160 160 280 | 13.33 | 2,133 | 2.30 | 0.42 ? ? | 58 | +25 -5 |
解説
- 概要
Tier5ソ連プレミアム駆逐戦車。
鹵獲したドイツのStuG IIIをベースに、ソ連独自の改造を施した対戦車自走砲である。
マッチング域内でバランスの取れた駆逐戦車である。
マッチング優遇があり、Tier6までとしか当たらない。
ただし、マッチング上では重戦車と同等の扱いを受け、必然的に重戦車の相手をすることが多くなるので、弱点はしっかりと把握しておこう。
- 火力
- 85 mm D-5S-85A
マッチング優遇があるのでそれなりに使えるが、同格と比較した場合、駆逐戦車としての性能は不足気味。
SU-85の中間砲程度の性能で、APCRを使ってようやく駆逐戦車らしい貫通力を得られるので、重装甲の車輌への有効射は厳しい。
隠蔽率は高めなので待ち伏せしてじっくり弱点を狙いたい、だがソ連戦車らしく俯角5度で精度もイマイチなので扱い辛く、精密射撃は難しい。
正面からでは敵戦車を貫通できない場面も現れる為、その際には機動力を生かして側背面への射撃を考えるべきだろう。
幸い単発火力は160と同格でも高めで、DPMもそれなりにあるため、貫通さえできれば敵のHPをガンガン削っていくことが出来る。
- 85 mm D-5S-85A
- 装甲
前面は車体がおよそ50mm、戦闘室は傾斜込みでおよそ60mmとなっている。
SU-85と同じく正面に限れば最低限の防御力は持っており、10榴が貫通しない程度は有る。
またオープントップではないため、気休め程度ではあるが自走砲からの砲撃に対する防御もある。
とはいえ、側背面や目立つキューポラは薄く、決してあてにしてはいけない。
- 機動性
そこそこ優秀だと言える、元となったIII号戦車にはやや劣るが、移動する分には十分、咄嗟の回避もそこそここなせる。
- 視界
SU-85との最大の差異。
あちらは視界が280mと狭く索敵は味方に頼るしかなかったが、本車の視界範囲は330mと平均的な値。
プレミアム車輌なので弱体化される心配も少ない
そのためある程度は単独でも戦え、特に味方の少ない後半戦ではこの視界に助けられる場合もあるだろう。
- 総論
敵との距離感が重要な車輌である。
近すぎると容赦なく弱点を狙われ、かといって遠距離から一方的に狙撃する精度はない。
そのため待ち伏せよりは、不足気味の貫通力を補うために、視界や機動力を生かして回り込んでからの攻撃をすることによって、優秀なDPMを発揮することができると言える。
史実
1942年の初め、前年のドイツとの戦いで大きな損害を出したソ連軍は、モスクワ前面で捕獲したドイツ戦車を修理、自軍の戦力に組み入れる試みを始めた。
当初は捕獲したIII号突撃砲の武装をT-34の1940年型の物に替えたり、またはそのまま使っていたが、これらは臨時の改造であり、本格的なものではなかった。
1943年初め、本格的な新型軽自走砲であるSU-76が生産に入った。しかしこの初期の型は、左右の履帯を別々のエンジンと操行装置で動かす機構であり、同期が上手くいかずトラブルが続発していた。
これは後にSU-76Mとして改良されることとなるが、それまでの繋ぎとなるものとして、スターリングラード方面などで300輌以上を捕獲したIII号戦車系をベースに自走砲に改造することとなった。
これ以前に、III号突撃砲を改造し122mm榴弾砲M-30を搭載したSG-122(A)が開発され、試作車での重量過大などの不具合を改良したものを、1942年9月に第592工場で10輌を生産することが命じられていた。
後にIII号戦車を改造し、SG-122(A)に類似した戦闘室に、76.2mm戦車砲F-34を自走砲用にしたS-1を搭載するタイプが第37工場で生産されることとなり、SU-76(S-1)またはSU-76i(iはinostrannayaの頭文字で外国製を意味する)と命名された。
これらは砲塔と車体上面の装甲を撤去、その上にピラミッド状に傾斜した新設計の密閉式固定戦闘室を備えたものであった。しかし実戦部隊ではボルトで固定された上面装甲を取り外し、オープントップの状態で運用した例もあったという。
戦闘室は四面にピストルポートが設けられ、車内からピストルやサブマシンガンを発砲することができるようになっていた。またクルスクの戦いの後、主砲の駐退器カバーの周りに防盾が追加され、車体後部に着脱式の円筒形外部燃料タンクが二つ追加された。
他、III号戦車用のキューポラを備え、そのために戦闘室側面に張り出しを付けた指揮車輌が20輌作られている。
後に、同じ車体に85mm砲を搭載するSU-85iも計画され、それがこの戦車である。