Tier 6 ソビエト連邦 重戦車
スペック
車体
HP | 810 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 75/75/70 |
最高速度(km/h) | 35 |
重量/最大積載量(t) | 51.06/56.8 |
本体価格(シルバー) | 920,000 |
修理費(シルバー) |
戦車パッケージ
パッケージ名 (必要経験値/購入シルバー) |
┏ | ━ | ━ | S-51 (93,000/1,400,000) | |||
┣ | KV-2/5 (30,000/129,250) | ┳ | T-150 (13,000/880,000) | |||
KV-2 (26,700/920,000) | ┳ | KV-2B (21,000/116,150) | ┻ | KV-2 M1941 (21,400/120,960) | ┫ | |
┗ | KV-2-122 (10,900/83,050) | ━ | ━ | ┛ |
詳細
パッケージ名 | エンジン | 武装 | 履帯 | 砲塔 | 他 | ||||||||
出力 | 弾種 | 貫通力 | ダメージ | 総弾数 | 弾代 | 発射速度 照準時間 精度 | 旋回速度 | 砲塔装甲 | 旋回速度 | 視認範囲 | HP | 通信範囲 | |
KV-2 | M-17F | 122 mm U-11 | KV-2 mod. 1940 | MT-1 | 810 | 360 | |||||||
500 | HE HEAT | 61 140 | 450 370 | 80 | 257 12G | 5.45 2.90 0.56 | 18 | 75/75/70 | 14 | 320 | |||
KV-2B | V-2K | 152 mm M-10 | KV-2 mod. 1941 | MT-2 | 860 | 440 | |||||||
500 | AP APCR HE | 110 136 86 | 700 700 910 | 36 | 725 12G 810 | 2.50 4 0.60 | 20 | 75/75/70 | 16 | 330 | |||
KV-2-122 | V-2K | 152 mm M-10 | KV-2 mod. 1940 | MT-1 | 810 | 440 | |||||||
500 | AP APCR HE | 110 136 86 | 700 700 910 | 36 | 725 12G 810 | 2.50 4 0.60 | 18 | 75/75/70 | 14 | 320 | |||
KV-2/5 | V-5 | 107 mm ZiS-6 | KV-2 mod. 1941 | MT-2 | 860 | 440 | |||||||
600 | AP APCR HE | 167 219 54 | 300 300 360 | 50 | 270 11G 280 | 6.19 3.40 0.44 | 20 | 75/75/70 | 16 | 330 | |||
KV-2 M1941 | V-5 | 152 mm M-10 | KV-2 mod. 1941 | MT-2 | 860 | 440 | |||||||
600 | AP APCR HE | 110 136 86 | 700 700 910 | 36 | 725 12G 810 | 2.50 4 0.60 | 20 | 75/75/70 | 16 | 330 |
解説
アップデート1.4で追加されたTier6重戦車で、その殆どのパッケージが大火力の榴弾砲運用になるため、重戦車の形をした直接射撃の自走砲ともいわれる。
特に、メインとなる152mm M-10の威力は絶大で、同格戦車は命中すれば即死。運が悪くても瀕死まで持ち込め、Tier8までのHTにも脅威的なダメージを与えることが出来る反面、命中精度の悪さと長い装填時間のため、ロマン砲と畏怖と敬愛をこめて呼ばれている。AP弾は使えるものの、貫徹力に乏しいため至近距離か、格下に使える程度でしかなく、どうしても使用したい場合以外は、HE弾の運用がメインになる。
107mm ZiS-6砲も単発火力では劣るが、装填時間・命中精度などで優れる。
とにかく、機動性の悪さと隠蔽率が最悪なため、発見された場合はその高火力に対するヘイトが高く、大柄な車体もあって集中砲火を受けやすい。 さらに、自走砲が相手にいる場合は、目標になりやすいことも覚えておいた方がいいだろう。
拡張パーツは、ラマー(大口径装填棒)は必須、改良型射撃装置か換気扇で射撃性能を補うか、集中砲火を受けモジュールが壊れ易いので工具箱があるといいだろう。
内張り装甲で同族・自走砲対策を施すのもいいが、優先順位は低い。 カニ目で視界確保してもいいが、遠距離射撃は着弾のブレが災いして苦手なため、できれば200m圏内に納めるくらいがいいので、この際なくても構わない。
修理・救急キットは必須、燃料系が比較的燃え易いので消火器は鉄板となる。 速度制限解除装置は、気休め程度にトルク上昇を感じるが、付ける必要性は全くない。
車体は、KV-1と同じなため、格上には格好の餌食となるので要注意。 砲塔は防盾のおかげで、そこそこの石頭ぶりを発揮するが、その他の面積が大き過ぎるので過信は禁物である。 投影面積が大きいため自動照準でも当たりやすく、砲塔側面や薄い背面ハッチから打ち抜かれると、最悪弾薬庫が損傷・爆発する、砲手・装填手・車長が負傷すると言う被害甚大になる結果が多いので要注意である。 砲の旋回・車体旋回共にもっさりしているので、接近戦で回りこまれた際には、両方とも回転させて対応することが求められるのも頭に入れておこう。 また、壁にくっつくなどでNDK対策もしたい。
砲塔直下の砲塔リング部分も急所で、KV-2同士ならここに152mmを撃ち込むと、相手が無傷でも爆散することがある、対峙した場合は相手に狙われない様にしたい。
大口径榴弾での対移動車両射撃は高難易度だが、着弾位置やタイミングを把握していれば、通りかかった偵察の軽戦車や米高速駆逐戦車を走る残骸に変えることも出来るので、マスターを目指してみるのもいいだろう。
史実
フィンランドとの冬戦争で、フィンランド国境に布かれた陣地の強固なマンネルハイム線攻略に手を焼いたソ連軍が、1940年に戦線突破を目的とした大火力支援戦車として、当時完成していたKV-1の車体を用いた重自走砲の要求からKV-2の開発がスタートしました。
まず、KV-1の車体に152mmBr-2砲、もしくは、203mmB-4榴弾砲を搭載する自走砲をSU-212または、オブイェークト212の名称で着手しましたが、この計画は試作車制作の前段階で頓挫してしまい、快速戦車BT-7の火力支援型として開発されたBT-7Aと同様のコンセプトを用いて、大型の砲塔に152mmM-10T榴弾砲を搭載することで、大型砲塔KV(KV s bolshoi bashnei)として正式採用されることになりましたが、すぐにKV-2重砲兵戦車の名称が与えられ、キーロフスキー製作所とチェリアビンスク工場で生産が開始されました。 ソ連の赤軍戦車兵からは親しみを込めて「ドレッドノート(「恐れ知らず」という意味)」と呼ばれたそうです。
まず2両が試作され、冬戦争に参加、37mm対戦車砲弾48発を弾き返して陣地を吹き飛ばすなどの活躍したために採用され、1940年に102両、翌41年に323両が完成し、それぞれ1939年と1940年型のKV-1の車体が与えられていました。
152mmM-10T榴弾砲を搭載する砲塔は全周回が可能で、内部の高さが搭乗員が余裕で立って乗れるほどであり、40年型は前面装甲がティーガー並の100mm、41年型は110mmと破格の装甲厚を誇っていたものの、重量約12tもある砲塔は動力装置が無く、手動のみでの旋回のみのため、砲塔旋回速度が非常に遅かったのと、重い弾頭と火薬が分割式のために装填が大変だったのが悩みの種でした、特に砲塔はKV-1のターレットリング径そのままに、大重量を載せているので、傾斜地では傾斜方向に摩擦力がかかり過ぎて回せず、少し傾いた状態でも、手動のためになかなか旋回できず、搭乗員全員が疲弊してしまう事もあったようです。
また、車高が4mも超えるため、非力なエンジンと高重心の為に機動性の悪さもあり、ドイツ軍機甲部隊に即発見されることが多かったのですが、その砲塔前面装甲の硬さには、さしものドイツ戦車にも撃破困難と言わしめました。 その巨体から「ギガント(巨人)」や「モンスツルム(怪物)」とドイツ軍に恐れられました。
派生型テストモデルの一例として以下2つがあります。
KV-2 F-39搭載型は85mm戦車砲F-39を搭載したもので、1940年に試作されたものの採用されずに終わります。
これは、ゲーム中には登場していません。
KV-2 107mm砲搭載型は107mm戦車砲F-42またはZis-6を搭載したもので、射撃テストが行われたのみに終わっています。
こちらはKV-2/5パッケージとしてゲーム内で登場しています
他にも地雷処理トレーラー搭載型などがありましたが、採用には至っていません。
その後は、SU-152などの大口径対戦車自走砲の成功により、KV-2は火力支援の座を明け渡していきました。
日本では、小林源文の漫画「街道上の怪物」が有名であり、1941年6月、リトアニアのドゥビーサ川方面の戦いで街道上に居座った、たった1両のKV-2がドイツ軍の必死の抵抗にも拘らず、食い止め続けたという逸話をもとにしているそうですが、当初は日本に誤ってKV-1として伝えられた為に、KV-1とKV-2が混同されていたそうです。
この、リトアニアにあるラシェイニャイ市内のドゥビーサ川方面の戦いは1941年6月に35(t)軽戦車を装備していた、ドイツの第6装甲師団とドゥビーサ川橋頭堡の歩兵部隊を分断するために送り込まれた、KV-2を保有しているソ連第2戦車師団と遭遇後に交戦しましたが、40両もの35(t)軽戦車と火砲を撃破され大損害を受けました。
既に前進していた第1戦車師団はこの報告を受け反転し、第6装甲師団の支援にあたりました。
たった1両のKV-2の前に、ドイツ軍はドゥビーサ川橋頭堡に向かう歩兵部隊のトラック12台。 KV-2を撃破する為に向かった5cm対戦車砲の部隊を返り討ちにされ、8.8cm高射砲1門も設置中に砲撃され破壊されました。
夜になって突撃工兵が爆薬攻撃を仕掛け、履帯を破壊して行動不能に追い込みましたが、完全撃破と行かず、翌日、軽戦車が囮となっている間に設置された8.8cm高射砲が水平射撃で6発を命中させましたが、貫通したのは2発のみで、乗員はまだ生きており砲塔が動き始めた為、工兵により被弾孔から投げ込まれた手榴弾によってようやく完全に沈黙しました。
ドイツ軍に鹵獲されたKV-2はPz.Kpfm KV-2 754(r)として、砲塔天面右前部にIV号戦車の車長用キューポラを追加して使用していました。
記録にある一部車両の車体後部上には、現地で追加したとみられる追加砲弾ラック(ほとんど木箱!)が外部に露出して増設されており、砲弾がそこに収めてあり、すぐに砲塔内へ運べるように弾薬も蓋の開いた木箱に括られているという、非常に危ないものでした。
コメント
- 解説の文章が明らかに順序入れ違ってたので修正 -- 2015-08-04 (火) 20:00:07
- 敵への威嚇効果を最大限に出す為に、色がハッキリした迷彩を入れています。加えて、砲塔が巨大な看板なので、「ヨシフ・スターリン」「モスクワのために!」等の赤軍丸出しの文字を入れるとよく目立つ。完全に自己満足の世界。(笑) -- 2015-09-08 (火) 02:13:52
- 榴弾大売出しとかワンパン大セールとか欲しいところですなw -- 2015-09-08 (火) 02:27:43
- 唯で際、敵のヘイトMAXで真っ先に狙われ砲弾が雨あられと降ってくる機体なのに度胸があるというか何というかw -- 2015-09-25 (金) 20:20:23
- MT使って対戦相手にこれがいるとテンションが上がる。イタダキマス -- 2015-09-26 (土) 22:16:13
- 大丈夫。KV-2側も同じこと考えてる。 -- 2015-11-30 (月) 15:47:26
- こいつ隠れる場所がある所で身を隠しつつ装填時間稼いでは近接射撃でワンパンして行くから距離無い時の方が強力だぞ!榴弾のレティクルの収束気にせずオートエイムで撃っても距離近いからまず外れないし。遠目から見つけたらすぐにやっつけるに越したことはないぞ! -- 2015-11-30 (月) 16:37:56
- 日本HT「榴弾道はいいぞ」 -- 2017-06-15 (木) 09:17:48
- 装填も砲塔旋回も遅いから近距離だと射撃確認後に絡んで狩るとかやり易いけどな。 -- 2017-06-15 (木) 12:51:25
- そうやってヘイトに釣られて飛び出て芋にカモ撃ちされる味方多過ぎ問題。 -- 2017-06-15 (木) 23:49:08
- 地形見て後衛の射線とか考えないヤツ多いからな。 -- 2017-06-16 (金) 00:33:54
- 仏ゴキにだいしゅきホールドされると -- 2017-06-15 (木) 23:50:10