ヤークトティーガー

Last-modified: 2024-05-30 (木) 04:19:27

ドイツ RankVI 重駆逐戦車 Jagdpanzer VI Jagdtiger / ヤークトティーガー / Sd.Kfz.186

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概要

おそらくランクVの車両に乗っているプレイヤーに最も会いたくない車両アンケートを取るとT95と1位2位を争う車両だろう。

必要経費

必要小隊レベル10

車両性能

項目数値
砲塔旋回速度(°/s)8.7
俯角/仰角(°)-7/14
リロード速度(秒)
18.2
スタビライザー/維持速度(km/h)無し / -
車体装甲厚
(前/側/後)(mm)
150 / 80 / 80
砲塔装甲厚
(前/側/後)(mm)
250 / 80 / 80
重量(t)75.2
エンジン出力(hp)1,336
3,000rpm
最高速度(km/h)46
実測前進~後退速度(km/h)*** ~ -***
視界(%)125
乗員数(人)6

武装

名称搭載数弾薬数
主砲128 mm Pak44 cannon140
機銃7.92 mm MG34 machine gun (coaxial)13,000

弾薬

名称砲弾名弾種弾頭
重量
(kg)
爆薬量
(g)
初速
(m/s)
貫徹力(mm)
10m100m500m1000m1500m2000m
128 mm
Pak44
PzGrAPC26.35786.5930252249237222208196
Sprgr. L/5HE28.0370075037
PzGr 43APCBC28.3786.5930272269257242228215

装備

設置場所装備名説明
車体外部装甲側面に5mmの構造用鋼
戦闘室発煙弾発射機視界前方に煙幕を張る
外部装甲側面に30mmの履帯装甲

小隊ツリー

解説

特徴

RankVIドイツ小隊の駆逐戦車 Jagdtiger(通称.ヤークトティーガー)は77輌のみ生産された(なんかおめでたい)

 

【火力】
これまでの8.8cm砲とは変わって量産された中では最大の高射砲12.8 cm FlaK 40を改造した12.8 cm PaK 44を搭載。ISシリーズのような大口径砲の高い威力と8.8/L71の貫徹力を両立させている。12.8cmであるのにもかかわらず55口径と長砲身であり、砲弾を900m/sを超える初速で撃ち出す。主に使用する砲弾はPsGr.43(APCBC)で、最大貫徹力は272mmと非常に高い貫徹力を誇り、同格戦車でこれを真正面から防げるのはT95しかいないだろう。また炸薬が786.3gもあるため過圧を発生させる事ができ、エンジン部に当てたとしても容易に搭乗員気絶で相手を撃破する事が出来る。
しかしリロード速度は約18秒あり、リロードの間に接近されないよう注意が必要。

 

【防御】
正面の戦闘室(砲付近の傾斜のしていない部分)は250mmの装甲を誇り、15度程傾ければ抜かれることはないだろう。しかし、車体はTigerIIがベースの為、HEAT弾やT-54 1949年型FV4202等の高貫徹APDSに車体を撃ち抜かれることが多々ある。当然、車体前方下部の装甲はこのRank帯では当てにならず、ここを大口径砲で撃ち抜かれると一撃爆散することもある。あとは車載機銃も弱点で、ここを撃ち抜かれると操縦主が気絶してその間に回り込まれたり、100mm以上の砲に撃たれれば最低でも2名は気絶してしまい、そのまま弾薬庫に引火して撃破なんてこともあり得るため車体は障害物などで隠して、戦闘室だけを覗かせると良い。

 

【機動性】
TigerIIより更に7t重くなったため、機動力は無いかと思うが、エンジン出力が上がっているためほぼ違和感なく使える。その為、陣地移動も容易である。あと超信地旋回ができたりする。

 

【総評】
本車は頼りになる重装甲(戦闘室正面)、大火力、そこそこの機動力を併せ持った戦車である。だが砲塔を持たないが故、回り込まれると対処不能である。孤立は死を招く。初速の速さと精度を活かした遠距離からのスナイピングが向いているだろう。そして、時には前進して味方の盾となろう(残骸を押しながらであれば、弱点の車体が隠れるため、お勧めである)。因みに、砲身は意外と左右に動き、仰俯角も取れるためハルダウンも有効な手段の一つである。車高の高さと相まって、かなりやりやすい。余談だが、かなり空爆の的になる場合が多い

 

史実

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ヤークトティーガーはドイツ軍により開発された重駆逐戦車でティーガー2の車体を延長し固定式の戦闘室に128mm砲(一部88mmのものもある)を搭載した状態で開発された。
実戦では128mm砲の威力はすさまじく家の裏側に逃げ込んだM4シャーマンを家ごと貫通し撃破している。しかしその威力の代償として砲自体が重く、少し移動するだけでもギア等が壊れてしまうため砲を固定しなければならず、その固定具を戦闘中にはずす作業は乗員の負担になる作業だった。その上ティーガー2を利用した車体自体も重く故障が頻発する原因にもなった。
結果としてドイツ軍の戦車搭乗員の質の低下も重なり、敵に撃破されるよりも故障で放棄される車両の方が多かった。

実は本車の主兵装である12.8cm PaK44 L/55の生産には手間がかかる事が発覚し、更なる増産を行う場合に主砲が間に合わないという恐れから、急遽8.8cm PaK43/3 L/71を搭載する計画が立てられた。
8.8cm PaK43/3 L/71を搭載するタイプはSd.Kfz 185という特殊番号が用意された。
約12輌が生産され、1945年4月の時点で4輌が完成した。しかし、光学照準器の不足に伴い実戦には参加出来なかった。

  • 12.8cm PaK44 L/55はラインメタル社が開発・生産した野砲兼対戦車砲。野砲型は12.8cm K44で呼ばれ、対戦車砲型は12.8cm PaK44で呼ばれた。流石にラインメタル社だけでの生産は厳しいのでクルップ社も製造していた。
    会社が違うこともあってか、若干形状に差がみられる。しかし、どちらの砲も弾道重量28kgの徹甲弾は1000m以上先の200mm厚以上、2000m以上先なら120mm厚の装甲板を貫通可能であった。
    なお、この砲は本車以外にも超重戦車マウスに搭載された。
  • 8.8cm PaK43/3 L/71はクルップ社が製造していた対戦車砲。自走砲用に8.8cm PaK43/1、エレファント重駆逐戦車用の8.8cm PaK43/2、そして本車用の8.8cm PaK43/3が作られた。
    対戦車砲としては破格の威力を誇り、大戦中の連合軍戦車ならすべて破壊できた。しかし、対戦車砲としては異常なほど重かったので戦線後退時には放棄せざるをえなかった。

小ネタ

ポルシェ型とヘンシェル型

本車は"ポルシェ"型の足回りと"ヘンシェル"型の足回りの二種が存在する。ポルシェ型は初期の生産車が採用したが、振動などの問題が起き、何をやっても改善されなかったため、途中からヘンシェル型の足回りとなった。


カタログスペックは優秀だけど…

最大250mmの並外れた重装甲と128mm砲による大火力が特徴だが、皮肉にも本車の命取りとなったのはそれら重装備からくる大重量であった。
ティーガーIIよりさらに重量の増した車体は元々悲惨だった故障率が輪をかけて酷く、その大重量ゆえ故障車の回収も不可能であり、戦闘を前に故障で放棄喪失した個体も非常に多い。
また、照準時に車体ごと旋回させる必要があり、変速機や履帯などの足回りへの負荷が大きいのは固定砲塔の戦車共通の欠点ではあるが、上記の通りの凄まじい大重量を誇った本車では特にそれが顕著であり、照準合わせでさえ常に故障と隣り合わせというかなり無理のある設計だった。
さらに不運となったのが運用する兵員の練度不足である。本車が投入された大戦最末期はドイツ戦車兵の質が大幅に低下しており、実戦経験の浅い未熟な新兵ばかりであった。そのためスペック上は優れた戦闘力を誇る本車も実戦ではその力を発揮することは叶わず、格下であるM4シャーマンにさえ一方的に撃破されるという大敗を喫したこともある。
このような惨憺たる現実に対し、ヤークトティーガーの部隊を率いた戦車エース オットー・カリウスは「一番良い兵器でも、訓練された兵が扱わねば何の役にも立たない」と嘆いている。
現実でもゲームでも使い手が兵器の性能を生かせなければ活躍は出来ない


エンジンの上にある棒?

ヤークトティーガーのエンジン後方に棒状のアンテナの様な物は、対空機関砲用の銃架で、1944年9月以降にエンジンデッキの点検ハッチ上に設置されていたが、同年12月からハッチ外に設置されている。

外部リンク

 

WarThunder公式英語Wiki

 

インターネット百科事典ウィキペディア

 

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  • WTMの癌。ランク6の人権。パンターFが障壁になっていなければランク6戦場にはこいつしかいなかっただろう。パンターFを飛ばすためのGEを払うかどうかはあなた次第。 -- 2023-10-21 (土) 08:56:10
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