ドイツ RankVI 重戦車 Pz.Kpfw.VI Ausf.B Tiger II(Henschel)
概要
第二次世界大戦最強と言われ、史実では戦況の悪化により性能を生かせぬまま役目を終えた戦車が、War Thunder Mobileで猛威を振るう。
車両情報(v2.25.0)
必要経費
必要小隊レベル | 5 |
---|
車両性能
項目 | 数値 |
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砲塔旋回速度(°/s) | 30.4 |
俯角/仰角(°) | -8/15 |
リロード速度(秒) | 8.5 |
スタビライザー/維持速度(km/h) | 無し / - |
車体装甲厚 (前/側/後)(mm) | 150 / 80 / 80 |
砲塔装甲厚 (前/側/後)(mm) | 185 / 80 / 80 |
重量(t) | 68.0 |
エンジン出力(hp) | 1,336 |
3,000rpm | |
最高速度(km/h) | 44 |
実測前進~後退速度(km/h) | *** ~ -*** |
視界(%) | 125 |
乗員数(人) | 5 |
武装
名称 | 搭載数 | 弾薬数 | |
---|---|---|---|
主砲 | 8.8 cm KwK 43 L/71 cannon | 1 | 70 |
機銃 | 7.92 mm MG34 machine gun | 2 | 5,100 |
弾薬*1
名称 | 砲弾名 | 弾種 | 弾頭 重量 (kg) | 爆薬量 (g) | 初速 (m/s) | 貫徹力(mm) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | 2000m | ||||||
8.8 cm KwK43 L/71 | PzGr 39/43 | APCBC | 10.16 | 108.8 | 1000 | 237 | 234 | 222 | 207 | 194 | 181 |
PzGr 40/43 | APCR | 7.3 | - | 1130 | 279 | 273 | 252 | 227 | 205 | 185 | |
Hl.Gr 39 | HEAT | 7.64 | 646 | 600 | 110 | ||||||
Sprgr.43 | HE | 9.4 | 1000 | 820 | 14 |
装備
設置場所 | 装備名 | 説明 |
---|---|---|
車体 | 外部装甲 | 側面に5mmの構造用鋼 |
砲塔 | 発煙弾発射機 | 視界前方に煙幕を張る |
外部装甲 | 側面に30mmの履帯装甲 |
迷彩
小隊ツリー
解説
特徴
RankⅥのドイツ重戦車、VI号戦車B型。「ケーニヒスティーガー」「キングタイガー」「ロイヤルタイガー」「ティーガーII」とも呼ばれる。
ゲーム内では「(H)はホンモノのH」と言われている。*2
ポルシェ型との違いは、砲塔がヘンシェル型に変わったことである。
ヘンシェル砲塔は、前部に185mmの垂直な装甲板とポルシェ砲塔の物より優れた防盾を備えているため、耐久性が向上している。
ポルシェ砲塔は装甲が少なく、露出した砲塔リングと跳弾した砲弾が薄い車体天板を貫徹する「ショットトラップ」を引き起こす事がある。
ヘンシェル砲塔はキューポラもポルシェ砲塔の100mmから150mmに増厚されている。他は同じだが、この砲塔の違いが理由でヘンシェル砲塔の方がポルシェ砲塔より人気がある。
初期設計は、ポルシェが試作車両のために設計したものであると信じられているため、誤解を招きやすいポルシェ砲塔と呼ばれることがよくあるが、実際は両社の試作車両の最初のクルップ社の設計であった。
【火力】
主砲はティーガーII(P)から変わらず8.8cm KwK43を搭載しており、使用可能な砲弾も変更はない。ソ連の重戦車のISシリーズやT-54シリーズ、アメリカの同格戦車達や同じドイツのヤークトティーガーなどの装甲が非常に強力な同格車両や格上車両とマッチングすることが増えた。これらの車両は側面や弱点を正確に射撃しなければ撃破は難しい(状況によっては弱点狙撃でも貫徹不可能)。必ずしも格上の車両を倒さなければいけないわけではないので、砲身を割る・履帯を破壊するなどした後に味方に任せるのも手である。
APCBCでは正面から貫徹出来ない相手用にAPCRを数発持っていくといいだろう。T-54 1949年型やヤークトティーガーと対峙した際に砲塔正面の右側を撃てば相手を一時戦闘不能に出来る。
【防御力】
装甲については、車体前面150mmの50°傾斜で実質装甲厚は233mm、車体側面・後方が80mmであり、それぞれ実質装甲厚は89mm、90mmである。T-34-85にすら砲塔正面を抜かれるポルシェ砲塔とは違い新しくなった砲塔は傾斜9°ながらも実質装甲厚187mmの装甲となっている。しかし正面から見て右側中央は装甲厚が最低155mmと、400mm離れていてもT-34-85のAPCRに貫徹されてしまう程の装甲厚しかない。
弾薬は23発にすることにより車体の弾薬をすべて消すことができる(砲塔後部の22発+装填済みの弾1発の計23発)ため、安全性が一番高くなる。
※車体底面、砲塔天板は40mmしかないので下からの攻撃、上からの攻撃には充分注意しないと撃破される危険性があるので注意。
【機動性】
機動性に関しては、エンジンが1,113hpあるが重量が70t近くあり、基本的に旋回しながら前進しようとするとほとんど動かないので旋回か前進後退は分けて行う方がいいだろう。
不整地や上り坂では動きが鈍り、特に上り坂は15°もあればろくに進むことはできないであろう。
砲塔旋回に関しては30.4°/sと同格重戦車の中ではトップクラスに速い。機敏な中戦車に肉薄されても車体ごと回せば対応出来るがM41等の軽戦車に肉薄された場合は祈りながら踊ろう。
史実
Panzerkampfwagen VI Ausf. B ティーガーII
(通称キングタイガー,ロイヤルタイガー,ケーニヒスティーガー)は439輌(ポルシェ型を除く)生産され、主に東部戦線、西部戦線で使用され、世界最強と云わしめた重戦車である。
初期のポルシェ社製造のVK4502(P)砲塔に変わりヘンシェル社開発のVK4503(H) 砲塔に変えられた。
車体設計はティーガーIをほぼそのまま踏襲したが、装甲配置はパンターと同様の傾斜装甲を採用した。
よって、外観はティーガーIよりもむしろパンターの発展型に見える。実際労農赤軍はこれを新型豹戦車と呼んだといわれる。
ティーガーIIの重量は69.8トンにも及び、傾斜した前面装甲は150 mm の厚さを持ち、
8.8cm KwK43/2 L/71 戦車砲が主武装となった。
車台(シャーシ)はほぼ併行して開発されていたヤークトティーガーに、その延長型が流用された。
ティーガーIIが戦線に投入された時点で、その重装甲および強力な主砲に対抗できる戦車は存在しなかった。
これは西部戦線で特に顕著で、イギリス、アメリカ両軍の戦車はこれに全く歯が立たず、
ほぼ一方的にティーガーIIによって撃破された。
前面装甲を貫通した事例は皆無だったとの調査結果が本車の防御力の高さを証明している。
防御陣地に配備されたティーガーIIはその重装甲の効果を遺憾なく発揮した。
しかし、エンジンをティーガーIと共用していた本戦車は、重量の増加に伴い機動性はティーガーⅠより更に悪化しており、攻勢時にはさほど威力を発揮できず、期待をかけていたヒトラー総統の失望を誘った。
他のドイツ戦車同様にティーガーIIはガソリンエンジンを装備したが、より軽いパンターやティーガーIに装備された物と同じであったため、慢性的に出力不足に悩まされた。
本車は第二次世界大戦中に使用された他の重戦車同様、大量の燃料を消費した。
これは補給が不足がちな大戦後半には運用上深刻な問題となった。
戦闘で撃破されたティーガーIIよりも、燃料切れや故障で放棄された車輌の方が多かったという。
尚、車体重量に対しエンジンが非力であったため無理な操縦が効かず初期の頃は火災で損失する車両が多かったが搭乗員が慣れ始めると稼働率はパンターを上回ることもあったと言う。操縦性もティーガーⅠ同様扱いやすいとする評価も多かった。
詳しい内部構造が載っているので参照。
実際に動くTiger II
小ネタ
戦時中、Tiger II戦車が砲塔前面を貫通されて撃破された記録はない。だが、戦後イギリス軍が回収したティーガーIIで貫通実験を行うと17ポンド砲で砲塔正面が貫通できてしまうことが分かった。
ティーガー2やパンターなど、一部の車両にはギザギザの塗装がある。これは、ツィンメリット・コーティング(独: Zimmerit-Anstrich)と呼ばれ、吸着地雷を回避するためのもの。吸着地雷とは、磁力で磁性体に張り付き爆発する地雷で、モンロー・ノイマン効果により装甲を貫徹する。いわゆるHEAT弾の地雷バージョン。これに対応すべく、ドイツ軍ではこのコーティングを施していた。1943年8月頃から始まったこの’’ブーム’’は、ありとあらゆる車両に施され、上記のティーガー2、ナースホルン、パンターなどなど、さまざまな車両に塗られた。
しかしドイツ軍の調査したところによると、連合国軍は吸着地雷のような爆弾の類を使用しないことが判明。そもそも吸着地雷は、歩兵の最後の最後の手段で、決死の攻撃であった。刺突爆雷(日本)や吸着地雷(ドイツ)の類は連合国は採用しないようであった。(まあエゲレスにはMk.74粘着爆弾(トリモチを手榴弾の周りに付けて投げたら最強じゃね?)が採用されていたので、一定の効果はあったかもしれない。)
それを知ったドイツ軍は、翌年の秋にはこのコーティングをするのを辞めた。ブームの終焉であった。
なおこの塗料、まともに直撃弾を受けると剥がれやすいと言う性質があった。まあ、特徴的なギザギザ模様は、フォークのような先端が3-4つ又になった工具で塗っていた説、バウムクーヘンのようなギザギザのローラーで塗っていた説がある。
外部リンク
コメント
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- なんか戦後戦車(主にt-54小隊)と全然マッチングしなくなったおかげでめちゃくちゃ戦いやすい...装甲は十分すぎる数値が確保されてるし、砲弾もアプデで種類が増えたからヤク虎以外にはAPCBC・ヤク虎相手にはAPCRで隙を見て砲手気絶させるって感じで使い分ければ正面から相手できない車両はT95くらいしか残らない。正に王虎って感じ~ -- 2023-10-25 (水) 17:40:17
- パンターF型を耐えたら一気に使いやすく感じる戦車。砲塔の防盾の脇はよく狙われるので注意です。 -- 2023-11-09 (木) 00:47:29
- こいつのHEATってマジで何の為に使うんだ...? -- 2024-04-11 (木) 16:20:37
- オープントップ、軽装甲用やない? -- 2024-04-11 (木) 17:20:07
- オープントップや対空車両にはHEの方がいいしなぁ -- 2024-04-11 (木) 17:35:20
- ティーガー2は大体砲横狙われてお陀仏するけど,車体と砲塔を昼飯させたら大体耐えれて楽しい -- 2024-05-23 (木) 01:16:59
- こいつ側面ペラペラだから少し間違うと逆に抜かれるぞ -- 2024-05-23 (木) 02:38:03