ドイツ RankⅤ 駆逐戦車 Panzer Ⅳ/70(V)
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ヘッツァーの進化版。
車両情報(v2.25.0)
必要経費
必要小隊レベル | 5 |
---|
車両性能
項目 | 数値 |
---|---|
砲塔旋回速度(°/s) | 10.3 |
俯角/仰角(°) | -7/15 |
リロード速度(秒) | 7.4 |
スタビライザー/維持速度(km/h) | 無し / - |
車体装甲厚 (前/側/後)(mm) | 80 / 30 / 22 |
砲塔装甲厚 (前/側/後)(mm) | 80 / 40 / 22 |
重量(t) | 26.2 |
エンジン出力(hp) | 525 |
3,000rpm | |
最高速度(km/h) | 38 |
実測前進~後退速度(km/h) | *** ~ -*** |
視界(%) | 64 |
乗員数(人) | 4 |
武装
名称 | 搭載数 | 弾薬数 | |
---|---|---|---|
主砲 | 75mm PaK 42 cannon | 1 | 55 |
機銃 | 7.92mm MG42 machine gun | 1 | 600 |
弾薬*1
名称 | 砲弾名 | 弾種 | 弾頭 重量 (kg) | 爆薬量 (kg) | 初速 (m/s) | 貫徹力(mm) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | 2000m | ||||||
75mm PaK 42 | PzGr 39/42 | APCBC | 6.8 | 0.0289 | 935 | 192 | 188 | 173 | 156 | 140 | 126 |
PzGr 42 | APCR | 4.75 | - | 1120 | 228 | 224 | 204 | 182 | 162 | 145 | |
Sprgr. 34 | HE | 5.74 | 0.725 | 700 | 11 |
装備
設置場所 | 装備名 | 説明 |
---|---|---|
車体 | 外部装甲 | 側背面に20mmの履帯装甲 |
側面に5mmの構造用鋼 |
小隊ツリー
前車両 | パンターD型 |
---|---|
次車両 | ティーガーII(P) |
解説
IV号戦車の車体にパンターD型と同じ75mm KwK42砲を搭載した車両。
特徴
【火力】
70口径の長砲身から発射されるAPCBCは最大貫徹力192mmを誇り、同ランクの大体の戦車を正面貫徹出来る程の貫徹力を誇る。そして最大貫徹力228mmのAPCRは500mm以内ならティーガーII(H)の砲塔正面を貫徹できる。
【防御】
戦闘室は80mmに50°で実質装甲厚は124mm、車体は80mmに47°で実質117mmと、このランク帯のでは少し心もとない。距離さえ取れば大体の同格や格下戦車の弾は安定して弾いてくれる。しかし側面装甲は40mm程度しかなく弾薬庫もある為相手に正面を向けて戦う事を意識しよう。IS-2やティーガーII、APDS持ちのイギリス戦車等には抜かれてしまい、また格上戦車には装甲はあまり機能しないため相手を見極めよう。車体はIV号戦車がベースなため被弾面積が小さい。
【機動性】
最高速度38km/hと中戦車がベースの車両としては遅めだが小回りが効き、必要最低限の機動力は確保している。
【総評】
全体的に高水準で扱いやすく、パンターと同じ優秀な攻撃力と格下相手には有効な装甲を兼ね備えている。しかし格上や大口径砲に対しては装甲はあまり機能しなくなってしまうため、前線には出ずに狙撃する運用が良いと思われる。また傾斜装甲は坂がある所では効果が薄くなるのでなるべく平面で戦ったほうが良い。
史実
1942年9月に行われたIV号駆逐戦車に関するドイツ陸軍兵器局の基本協議において、IV号駆逐戦車の主砲として装備することが予定された、デュッセルドルフのラインメタル・ボルジヒ社製の48口径7.5cm対戦車砲PaK39に代えて、より強力な同社製の70口径7.5cm対戦車砲PaK42を装備する要求が出された。
この7.5cm対戦車砲PaK42は、当時開発が進められていたドイツ陸軍の新型主力戦車パンターの主砲として、ラインメタル社が開発した70口径7.5cm戦車砲KwK42を原型としたものであった。
KwK42では、砲身先端に射撃時の反動を低減するための砲口制退機が装着されていたが、PaK42は、後座量を変えることによって砲口制退機を必要としない構造に改修された。
これは、砲口制退機付きの7.5cm対戦車砲PaK39を装備したIV号駆逐戦車を運用した結果、射撃の際に砲口制退機から排出されるガスが土埃を舞い上げて視界を極端に妨げることが判明したためで、このためにPaK39搭載型のIV号駆逐戦車は、前線部隊ではほとんど砲口制退機を取り外して運用されていた。
7.5cm対戦車砲PaK42は、原型のKwK42と共に第2次世界大戦中にドイツが開発した対戦車兵器の中では傑出した存在であり、電気撃発装置付き半自動式機構を採用し、徹甲弾および榴弾を発射可能であった。
IV号駆逐戦車が従来装備していたPaK39とPaK42の性能を比較すると、PaK39はPz.Gr.39 APCBC-HE(風帽付被帽徹甲榴弾)を使用した場合、砲口初速750m/秒、射距離1,000mにおける装甲貫徹力が82mmだったのに対し、PaK42はPz.Gr.39/42 APCBC-HEを使用した場合、砲口初速925m/秒、射距離1,000mにおける装甲貫徹力は99mmと約20%も向上していた。
この火砲の優位性にも関わらず、当初はまだIV号駆逐戦車にPaK42を搭載することは考慮されていなかったが、その理由は1944年1月の生産時点で、PaK39を装備したIV号駆逐戦車が大量に配備されていたためである。
しかし、連合軍の新型戦車に対してPaK39は次第に威力不足が指摘されるようになり、またより小柄なIII号突撃砲が、PaK39とほぼ同等の威力を持つ48口径7.5cm突撃加農砲StuK40を装備していたため、III号突撃砲より車体サイズに余裕のあるIV号駆逐戦車には、さらに強力な主砲を装備すべきであるという声も上がっていた。
このため、1944年1月25~27日にかけての総統会議の中で、IV号駆逐戦車への70口径7.5cm対戦車砲PaK42の装備について再び話し合いが行われ、技術的問題が解決されかつ充分な生産量が確保され次第、この長砲身砲はIV号駆逐戦車に装備されることとなった。
1944年4月初めに兵器局は改造した70口径7.5cm戦車砲KwK42を呈示し、それを1両のIV号駆逐戦車(車体製造番号320162)に組み込んだ。
1944年4月6日に同車の写真を見たアドルフ・ヒトラー総統は、この70口径7.5cm対戦車砲装備のIV号駆逐戦車こそが、戦車工学が生んだ究極的形態であると確信した。
4月20日に同車はヒトラーの査閲を受け、彼はこのIV号駆逐戦車長砲身型の生産計画を最終月産数800両に引き上げることを命じた。
1944年5月4日の兵器局の長期生産計画によると、1944年4月から1945年4月までの年間生産数は、両タイプのIV号駆逐戦車を合わせて2,020両という要求が出されている。
ヒトラーは1944年7月18日に、このIV号駆逐戦車長砲身型の呼称を「IV号戦車ラング(V)」とすることを命令した。
本車がなぜ、「IV号駆逐戦車」から「IV号戦車ラング(長砲身)」に呼称が変更されたのかは不明であるが、前線部隊ではこの駆逐戦車と、長砲身(43および48口径)7.5cm戦車砲KwK40搭載のIV号戦車を混同しないよう、「IV号戦車/70(V)」の通称で呼ぶのが一般化していたが、兵器局はこの呼称を1944年11月に公式に採用している。
小ネタ
ラングとはドイツ語で「長い」を意味する。つまり砲身が長いからラング「長い」という安直な名前にしたのである。
添字の”V”は、本車の開発を担当したプラウエンのフォマーク社(Vogtländische Maschinenfabrik AG:フォークトラント機械製作所)の頭文字から取っている。
外部リンク
コメント
- ページと解説を作成。 -- TWR? 2023-09-17 (日) 15:04:30
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- 砲弾は16発が良き。17発以上にすると、突然車体右後方に大量の弾薬が出現する。もしかしたら後のアプデで変わるなもしれない。 -- 2024-01-21 (日) 15:27:42
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