【投げる】

Last-modified: 2024-03-27 (水) 08:57:58

概要

手にとった物を遠くへ飛ばす事。throw。
【不思議のダンジョン】シリーズとスラもりシリーズではコマンド及びアクションとして登場している。
本項では主にこのコマンドについて解説する。
DQ7などでも【壷】【樽】をはじめとした物を投げるアクションが搭載されたが、これについては【持ち上げ】を参照。
その他、コマンド以外に何かを「投げる」行為全般については余談に記載する。

不思議のダンジョンシリーズ

持ち物、または足元に置かれている【アイテム】を、自分の向いている方向に投げることができる。
投げたアイテムが他のキャラクターや【モンスター】に命中すると、その対象にダメージを与えたり、【状態変化】等の効果を付与したりすることができる。
モンスターやキャラクター等に投げつけた際は必中せず外れる場合もあり、その場合は対象の足元に落ちる。
アイテムを手放そうにも足元に別のアイテムや【ワナ】等があって置く事ができない時にも使用される。
トルネコ2以降の作品では【壺】が登場したことにより、壺の中に入れて何らかの効果を付与したアイテムを、その壺を割って中から取り出す際にも使用される。
作品によっては【水路】の中や【谷底】に投げ込んでしまうと回収できずに紛失してしまうので、不必要になったからとアイテムを無計画に投げるのは止めておこう。
また、少年ヤンガス以外では【混乱】状態であっても向いている方向通りにアイテムを投げることができる(詳細は「少年ヤンガス」の項目を参照)。
【おおめだま】【メダパニシックル】等の混乱系の【特技】を使用するモンスターや、【回転盤】のワナを踏んで混乱している最中に近付いてきたモンスターを相手にする場合にも役に立つ。
 
なお、以下の4つはシリーズ共通の仕様となっている。

  1. モンスターに武器を投げつけると、投げた武器の強さに比例して比較的大きなダメージを与えることができる。
    ただし、例外的にトルネコ3では【トルネコ】がポポロの【爪】を投げたときと、【ポポロ】がトルネコの【武器】を投げたときは、投げつけた武器の強さに関係無く固定2ダメージになる。
  2. 【矢】は弓を使用して「撃って飛ばす」仕様により、投げることができない。
  3. 【草】や種は自分で飲むときと他のキャラクターに投げて使用するときとで、付与される効果が異なるものが存在する。
  4. 壁・【水晶】【十字架】・他のキャラクターやモンスターに命中しなかった場合は10マス先の地面に落ちるが、少年ヤンガスでは壷を投げた際、たとえ途中で障礙物に命中しなくともその壷は落ちずに必ず壊れる。

トルネコ1

【盾】をモンスターに投げつけると、盾の強さ分のダメージ(【はぐれメタル】には固定1ダメージ)を与えることができる。
特に【杖】【転ばぬ先の杖】を除き投げてモンスターに当てると振ったときと同じ効果が発動する。使用回数が0になった場合は投げつけて無駄なく使い切ろう。
必ず残り回数0の状態で落ちている【ザキの杖】も投げれば1回だけ即死効果を発揮できる。
転ばぬ先の杖は投げつけて敵に当たっても何も起きない(ダメージの有無のメッセージもない)。
ちなみに【パン】【指輪】【巻物】・箱類(【王様の宝石箱】【しあわせの箱】【奇妙な箱】)を投げつけても0~1ダメージしか与えられない。
その他今作では【ゴールド】を投げることができない仕様になっているので【ゴールドなげ】は使えない。
飲んだときと投げたときで効果が異なる草は【ちからの種】【毒草】のみで、モンスターにぶつけても0~1ダメージの効果しかない。
【薬草】【弟切草】および【毒けし草】については、基本的には飲んだときと効果が同じだが、特定のモンスターが相手のときのみ回復ではなくダメージになるという仕様。
他の草はトルネコが飲んだときと同じ効果をモンスターに与える。
 
【動かない石像】にものを投げつけても床に落ちるだけで再回収できるため、【うごくせきぞう】に先制攻撃されないための対策として、要らないものを投げつけるテクニックがある。
一方、未識別の杖や草をモンスターに投げつけて、その効果から正体がわかっても、システム上の識別状態にはならないので、同じものが2個以上手元にあるときでないと、名称変更による対応もできない。つまり己の記憶力か外部のメモに頼るしかない。

トルネコ2

【盾】【パン】【指輪】【巻物】【壺】【カギ】【鉄の金庫】【ちいさなメダル】を投げつけると固定2ダメージを与えることができ、以降のシリーズではこのダメージ量が定番となる。
前作と同様【杖】【転ばぬ先の杖】を除いた全ての杖をモンスターに投げ当てた際、振ったときと同じ効果を発揮する。
 
【ゴールド】も投げても基本的には固定2ダメージだが、
【魔法屋】【戦士】【転職】して【ゴールドなげ】の技を使用すると、対象となったモンスターに金額の1/10のダメージを与えられる。
今作からは投げる行為と【矢】を撃つ行為をサポートするアイテムとして【えんとうの指輪】が初登場。
 
初登場の【壺】は上述の通り、主に壺の中にアイテムを入れて何らかの効果を熟成させ、効果使用後は壁に投げつけて割ることで壺の中身を取り出す。
が、その中には【火薬壺】【われない壺】のような困った効果を持った壺も登場するので、未識別状態の壺を投げる際は投げた後も大丈夫か気を付けよう。
そして壺は投げた位置から直線10マス先までに壁・【水晶】【十字架】等の障礙物が存在しない場合、割れずに床に落ちる。
ちなみに、今作では壺をモンスターに投げ当てると割れずに中身ごと消滅してしまうので注意が必要。
 
またPS版では「投げる」行為を利用して【泥棒】扱いされる事無く店のアイテムを手に入れる【泥棒技】というバグ技も登場する(詳細は「泥棒技」の項目を参照)。

トルネコ3

【ゴールド】を投げ当てた際に固定10ダメージになった他、【トルネコ】のみ【大砲の壺】の中に入れて発射すると金額の1/10のダメージを与えられる。
「投げる」行為をサポートしてくれる指輪として新たに【投げ名人の指輪】【ふしぎ投げの指輪】【へた投げの指輪】【まがりの指輪】【ワナあての指輪】が登場。
【風の杖】【草うけの杖】【草なげの杖】【氷柱の杖】【砂柱の杖】【とびつきの杖】【トンネルの杖】【ひきよせの杖】【火柱の杖】【レミーラの杖】と言った、投げても振った時と同等の効果を発揮しない杖も多数登場。
この作品から、中身が入っている壺を【NPC】や他のモンスターに投げてもダメージにはならず、壺だけ割れて中身が周囲に散らばる仕様になる。
 
今作では【マドハンド】系がこちらのアイテムを奪ったり近くのアイテムを掴んだりしてこちらにぶつけてくる厄介な特殊能力を会得している。
前者は奪ってあさっての方向に投げる場合もあるので、別のモンスターに命中してアイテムを紛失したり、持っている壺を割られる可能性もある。
さらには【世界樹の葉】の復活効果すら通用しない【とじこめ投げ】という正真正銘の即死級の投げ技も登場するので要注意(詳細は「とじこめ投げ」の項目を参照)。
 
「投げたアイテムが【ワナ】の上に落ちるとワナが発動する」という仕様が『N64版風来のシレン2 鬼襲来!シレン城』から逆輸入された。
と同時に【レノファイター】等の味方モンスターを「ワナに放り投げる」特殊能力を持ったモンスターも登場。
【邪悪な風穴】【封印の洞くつ】【異世界の迷宮】【モンスターハウス】等で、その特技を嫌と言う程に見せ付けられたプレイヤーも多い筈だ。
 
前作から引き続き登場の【ガニラス】系と【アイアンタートル】系がアイテム投げの効果を2ダメージ化する体質を会得。
また【ヘルジャスティス】【ジャスティス兄】も同様の体質を持っており、更に【武器を投げつける】の固有の特技も持ち合わせている。
 
今までは直線状に投げたり矢を撃ったりして「横から当てる」という概念しか存在しなかったが、今作からは「放物線状に投げて上から投げ当てる」という概念が生まれた。
それと同時に【ようがんまじん】等が投げや矢による横からの攻撃を回避する能力を会得し、【石】系の「放物線状にモンスターに投げ当てる」アイテムが登場した。
今作ではマドハンド系統と【くさったしたい】系統のモンスターが、自身の近くに落ちているアイテムを拾って放物線状に投げつける特殊能力を習得した。
余談だが、今作の【キースドラゴン】【ダースドラゴン】の吐く炎も、石系アイテム等と同様に放物線を描いて飛んで行く演出になった。
(その他のアイテムが放物線状に飛んで行く関連の詳細は【放物線投げ】の項目を参照)
 
今作で新登場した【石像】の内、【遠投の石像】【投げ効果の石像】【岩とばしの石像】が、主にこの「投げる」行為に関与している。

少年ヤンガス

「混乱中でも投げたアイテムや撃った矢は必ず向いた方向に飛んで行く」という伝統の仕様が無くなってしまった。
その結果、今作の混乱状態ではトルネコ3の【ふしぎ投げの指輪】を常に装備している状態に殆ど近い為、
対策方法が【はかいの鉄球】【イオの巻物】【うしろむきの巻物】【聖域の巻物】【マヒの巻物】位しか存在せず、複数のモンスターに包囲された場合は立て直しに苦戦するだろう。
 
また壷は投げた位置から直線10マス先までに壁や【水晶】等の障礙物が存在しない場合でも、落ちる予定の場所で必ず割れる仕様になった。
そして今作では【ゴールド】を対象のモンスターに投げつけると無条件で金額の1/10のダメージを与えられる。

スラもりシリーズ

頭に乗せているアイテムやモンスターをBボタンで投げつける事ができる。
また、主人公が担いで投げつけたものを食らったアイテムやモンスターはダメージを受けるが、主人公が投げつけたモンスターのみダメージは受けない。
スラもり1では【スラ・ストライク】を溜めながらBボタンを押すと、ひょいと軽く投げ上げる事ができる。
スラもり2・スラもり3ではスラ・ストライクで主人公が前方へ飛んでいる最中にBボタンを押すと、担いだアイテムやモンスターを勢い良く遠くへ投げ飛ばす事ができる。

余談

ドラクエの世界にはブーメラン全般を含めて投擲武器がいくつも存在するが、基本的には普通の通常攻撃である。
使用時に「投げつけた」もしくは「放り投げた」というメッセージが出るものとしては、DQ4の【ブーメラン】の他、【かぜのぼうし】【キメラのつばさ】【手投げばくだん】【ばくだんいし】【ばくだん岩のカケラ】【ほねつきにく】などがある。
また不必要になったアイテムを「投げる」のではなく【すてる】際には、

◯◯◯◯は □□□□□□□を なげすてた!!

のような単に捨てただけではない意味合いの強調が付け加えられている。
また【いしつぶて】【いわなげ】【がんせきおとし】【キラージャグリング】【ゴールドなげ】【サインぜめ】【大岩石落とし】【ともえなげ】トルネコの砂かけ【投げキッス】と言った、数々の相手に向かって物を投げる【特技】が登場する。
【がいこつ投げ】【ガレキ投げ】【首輪を投げつける】【武器を投げつける】【まくら投げ】と言ったモンスター専用の特技も存在する。
 
キャラクターによっては【混乱】状態になると、上述と同様に【石】【1ゴールド】【キス】【武器】モンスターそのものをも投げつける場合がある(詳細は【混乱時の特殊行動】を参照)。
 
シナリオ面では、DQ3にて【ガイアのつるぎ】【ネクロゴンド地方】北東にある【火山】の火口で使うと、火口に投げ入れて火山を噴火させるイベントがある。
 
PS版DQ7ではシナリオ最序盤に【岬の洞窟】に存在する【隠し階段】へ向かう場合、周囲に大量に置かれた壺をひたすら割って破壊するのにこのコマンドを使用する。
また、シナリオ序盤から中盤の過去の【ハーメリア地方】にて【海底都市】攻略の際に【スイッチ】【よく飛ぶ壺】を利用した仕掛けを解くのに、このコマンドを使用する。
しかし、DS版、3DS版では持ち上げるギミックが少なくなってしまったため、同時に持ち上げて投げるギミックも廃れてしまった。
 
キャラバンハートでは、【フシギなつぼ】【ちいさなメダル】を投げ込むことで蓄積させていく。