アッシュールバニパル

Last-modified: 2023-11-21 (火) 23:00:17

キャラシート

【クラス】ライダー
【真名】アッシュールバニパル
【容姿】尊大にして絶対、天の道を往く圧倒的なる王。
【英雄点】45点(ステ25点・スキル20点):令呪1画
【HP】30 / 15+15
【筋力】A+:6(7)
【耐久】A :5
【敏捷】D :2
【魔力】A+:6(7)
【幸運】B :4
 
【スキル1】騎乗:C+
10点:任意のタイミングで英雄点20点の乗騎「蔵書の叡智」を召喚出来る。
【スキル2】加虐体質:B+
5点:キャラシート作成時、サーヴァントの英雄点10を得る。特攻対象属性「王」を得る。
【スキル3】天空のカリスマ:A
5点:相手の攻撃時、攻撃対象を自分に変更できる。
   奇襲防御時、補正値5を得る。
 
【宝具1】『王の叡智(ロード・オブ・バビロン)』 1/1
【ランク・種別】A++:対叡智宝 レンジ:1~99 最大補足:500人
【効果】交戦フェイズ開始時、以下の効果から1つを選んで発動できる。
選んだ効果は、このセッション中2度と使用できない。
●自分の判定時に1度だけ、補正値3を得る。
●自分の援護時に1度だけ、補正値5をさらに与える。
●相手の真名を看破する。
 
【宝具2】『人理統治す開闢の星(ネオ・エヌマ・エリシュ)』 1/1
【ランク・種別】C:対界宝具 レンジ:1~999 最大補足:1000人
【効果】令呪を1つ消費して発動する。
物理・奇襲攻撃時、補正値10を得る。この時、相手のガッツスキルを無効化する。
 
【その他】中立・善 人属性 男性 王
 
 
【クラス】乗騎
【名前】蔵書の叡智
【容姿】石板。
【HP】25 / 25
【筋力】A++:7(8)
【耐久】C :3
【敏捷】E :1
【魔力】A+ :6(7)
【幸運】E :1
【その他】書かれている内容は「ギルガメッシュ叙事詩」
 
 

天の路(アッシュール)より賜り、全ての頂点に立つ男。それが(オレ)だ」
 

プロフィール

【元ネタ】史実
【CLASS】ライダー
【マスター】 楊 欣怡
【真名】アッシュールバニパル
【異名・別名・表記揺れ】"アッシュール神は後継者を賜れり"
【性別】男性
【体高・体重】191cm・95kg
【外見・容姿】尊大にして絶対、天の道を往く圧倒的なる王。
【地域】新アッシリア帝国
【年代】B.C.685~B.C.631
【属性】中立・善
【天地人属性】人
【その他属性】王。
 

筋力■■■■■B耐久■■■■■
敏捷■■■■■D魔力■■■■■B
幸運■■■■■B宝具■■■■■B

クラススキル

対魔力:B
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、ライダーを傷つけるのは難しい。
 
騎乗:C+
騎乗の才能。基本的に動物や乗り物ならばなんであろうと乗りこなせる。
一部の魔獣・神獣(具体的には中東系神話に類する類)ならば、それらも乗りこなせる。
 
 

固有スキル

加虐体質:B+
戦闘において、自己の攻撃性にプラス補正がかかるスキル。
これを持つ者は戦闘が長引くほどに加虐性を増し、普段の冷静さを失ってしまう。
アッシュールバニパルは敵には容赦なき略奪や攻撃を加えたと記録に残されており、その影響でこのスキルを持つ。
だが、その可逆性を強い理性で抑え込み普段の理知的なイメージを壊さないようにしている。
 
天空のカリスマ:A
アッシュール・バニ・アプリ。軍団を指揮する天性の才能。
彼はその類稀なるカリスマ性を持ち得るが、これはアッシュール神より受けた祝福である。
"アッシュール神は後継者を賜れり"。その名が示す意味の通り、彼は神の現身の如きカリスマ性で新アッシリア王国の黄金期を彩った。
 
蔵知の統治者:A
人類最初の図書館を作り出した王であるがゆえに持つスキル。蔵知の司書の上位互換。
過去に知覚した知識・情報を、たとえ認識していなかった場合でも明確に再現できる。
また霊基リソースの一部を使用することで、その知識や情報を基として技術や概念を一時的に具現化できる。
 

宝具

【宝具】『王の叡智(ロード・オブ・ニヌア)
【ランク・種別】:A++:対叡智宝 レンジ:1~99 最大補足:500人

「──────誰かが言っていた。"俺が望みさえすれば、運命は絶えず俺に味方する"とな」
世界で初めて体系的に組織された図書館を作り出したことに由来する宝具。
英雄王の「王の財宝」の書物版。召喚された時点で、その召喚された時代における"すべての書物"の情報が彼の脳内に圧縮保存される。
ここにおける書物とは"記録物"の事であり、書籍だけでなく音声、動画、絵画、その他あらゆる媒体での"記録"を含む。歩く人間図書館。
彼が"知りたい"と願ったとき、それに類する情報が宝具から紐解かれ、そして連鎖する形で引用され彼の脳内にダウンロードされる。
だが、その時代において如何なる手段を以ても理解できぬことは引用できない。ただし、魔力を多大に消費すれば現在の情報から"未来を予測する"ことは可能。
これにより、召喚された年代から後の5~600年前後程度ならばほぼ正確な技術体系や流行の予測は可能である。ただし予言ではない。
また同時に、記録媒体に記されていない存在は知り得ない。例えるのなら、誰も書物に残していないなら「聖杯の作り方」などを知ることはできない。
総じて言うなら、全知ではあれど万能ではない。この宝具を端的に表すのならばそれが最もふさわしいだろう。
 
【宝具】『人理統治す開闢の星(ネオ・エヌマ・エリシュ)
【ランク・種別】:C:対界宝具 レンジ:1~999 最大補足:1000人
高き空にも、低き地にも、(ラ・ナブ・シャッマモウ・シャップリッシ)名も無き時代の物語(アッマットゥ・シュッマ・ラ・ザックタットッ)
王の叡智(ロード・オブ・バビロン)、全開放。紀元前3800年の神秘から、西暦2645年までの科学技術……。読解(ローディング)圧縮(コーディング)理解(コンパイル)ッ!!」
 
「これは(オレ)だけの力じゃない。(オレ)の前に立ち、そして(オレ)の先に続いてきた、全人類の叡智の結晶。
 それらを全て束ね挙げ、本物にも満たない小さな輝き、世界の断裂を生み出したに過ぎない」
「だが──────お前にはこれで十分だ。いや。"これだからこそ相応しい"っ!!」
王の叡智(ロード・オブ・バビロン)内にある全人類が紡ぎ続けたすべての叡智の結晶。
その全てを霊基を限界にまで用いて解析し、そして実現することで「限定的な次元の断裂」を作り出す宝具。
それはまさしく、神話に描かれし天地開闢の再現──────とは言わない。かの英雄王が操る乖離剣に比べれば、その威力は万分の一と言って良い。
だがそれでも、人類の英知が紡がれ、重なり合い、1つとなることでそれは神話を再現した。これは彼1人の宝具ではない。人類の叡智を彼が形にした宝具。
『人は神に届き得る』という事実の証明。いずれ届くと願いながら必死で天の星へと手を伸ばした夢の果て。彼はそれの代行者に過ぎない。
これを使えば最悪消滅しかねないほどの魔力を消費するが、彼はそれでも構わないと思っている。
なぜならその身をもって証明できるのだから。人類の積み重ねた叡智は、神にも届き得るのだと。
 

解説

原初の世界帝国、新アッシリア帝国の王。広大なるオリエント世界を統治した者。
「アッシュル神は後継者を賜れり」を意味する名を持ち、軍事遠征を積極的に行った事で有名な暴君でもある。
だが同時に学問への関心も高いインテリジェンスに溢れる王でもあり、世界で初めての図書館を作り出したことでも有名である。
 
アッシリアの王、エサルハドンの次男として生を受ける。
本来であれば王位を継ぐべきは兄であるシャマシュ・シュム・ウキンであるが、王位継承者にはアッシュールバニパルが指名された。
この理由は様々なものが考察されているが、シャマシュの母親がバビロニア(言ってしまえばアッシリアの占領地)出身だったのが理由と言われている。
王太子となったアッシュールバニパルは、各地に遠征を行ってアッシリアの支配地を拡大。アッシリアを当時でも有数の大帝国へと発展させた。
しかし、アッシュールバニパルの権力に不満を持った兄シャマシュの反乱などもあり、その道のりは決して華やかであったとは言い難い。
敵対した敵国エラムに対しては苛烈な虐殺と略奪を行い、占領地では屠殺が如き虐殺を行ったとも言われている苛烈な王である。
 
だが、そんな側面とは裏腹に、非常に叡智を愛する王でもあった。
将軍ナブー・シャル・ウツルと書記ナブー・アヒ・エリバから教育を受けた彼は、文学と歴史に深く興味を示したと言われている。
自らの母語であるアッカド語に加え、シュメール語にも習熟。高い書記技術と宗教的学識に秀でており、一説では王に選ばれたのはこれが理由とも考察される。
王太子であった時代から、現代で言う諜報組織の長に従事しており、事細かに記録と報告を書かせなかった点も、彼の生まれついての叡智を証明する逸話である。
そして彼はそんな性格ゆえに、人類が持つ"言葉と記録"の重要性を知っていた。そしてそれを後世に残すべきと考え、彼は人類で最初の図書館を建築。
彼が長きにわたって憧れたギルガメッシュの叙事詩をはじめ、無数の物語や叡智を粘土板に刻み付け、そして保存し続けた。
その保存の甲斐あり、現在残っているギルガメッシュ叙事詩のほとんどは彼の図書館の跡地から発掘された粘土板のものである。
 
総じて言えば彼は、王らしく、そして同時に叡智を尊ぶ英霊であった。
王であるがゆえに非情にならざるを得なかったこともあっただろう。実の兄が燃え盛るのを、ただ見るしかできなかったこともあっただろう。
だがその根幹にあったのは、叡智への憧れであった。知りたいがゆえに彼方を目指した。知りたいがゆえに国を広げた。
たとえその過程が血に塗れていても彼は後悔しない。なぜなら自らの手で、叡智を紡ぎ後世に残せたのだから。
彼がいなければ彼らの時代の文化や物語は、今の時代に残っていなかったかもしれない。だがそうはならなかった。
例え暴君と言われようと、苛烈なる王と恐れられようと、己の残した叡智が今なお残る。ただそれだけで嬉しいと感じる。
それが、アッシュールバニパルという王の全て。ただ叡智を愛し、民を愛した王の全てである。
 

性格

天上天下唯我独尊。生まれながら王に相応しい俺様系サーヴァント。一人称は(オレ)。これ以上なき王の器である。
だが、ただ王としての立場に甘んじ権力を振るいかざすのではなく、王として相応しき守護者・英雄であろうとする器のでかい男。
これは幼少期より読み親しんだ原初の叙事詩に描かれた英雄王、ギルガメッシュへの憧れから来ている。
彼のように強く、素晴らしき王でありたい。そう信じながら彼は王に相応しくあろうとし続けた。
元より王としての才覚はあったが、それを十全に発揮できるようになったのは憧れに由来する。
先天的な才能と後天的な叡智。2つが彼を王に召し上げたのだ。
 
そう言った性格ゆえに、言動や外見とは似つかず非常に頼りがいのある男として振舞う。
言動は非常にスケールがでかいが威張り散らしているというわけではない。まさしくカリスマ性に溢れた王。
「俺は世界の中心なのだから、世界が俺に守られるのは当然だろう」と臆面もなく言うぐらいには器と態度がでかい。
性格もからっとしており、失敗や後悔を引きずらない性格。最も、そもそも失敗や後悔をしないタイプとは言ってはいけない。
だが生前、兄であるシャマシュとはうまくいかなかった事に関してのみ、態度には出さないもののかなり後悔はしている模様。
生まれながらの王であるがゆえに兄を理解できなかったことや、もっと並び立とうとすればよかったのではないかという後悔を常に考えている。
だからこそ、そういったすれ違いが起きないように常日頃"言葉"を以てコミュニケーションをするように心がけている。
どんな小さなことでも会話の種にしようとしてくるため、人によってはうざいと感じることもあるかもしれない。
だがそれもひとえに、彼が言葉を以て積み重ねられるもの──────すなわち"叡智"の偉大さを知っているからだ。
言葉が紡ぐ偉大な知恵も、言葉を交わさぬことで生まれるすれ違いも、その全てを彼は知っている。
だからこそ彼は、その素晴らしさを日々説き続ける。王として。人として。