イカロス〔IKAROS〕

Last-modified: 2018-06-20 (水) 08:19:08

キャラシート

【クラス】コンバインド・ライダー
【真名】イカロス/”IKAROS”
【容姿】有翼の女性?
【英雄点】30点(ステ17点・スキル13点):令呪0画消費
【HP】10/10
【筋力】A:5
【耐久】D:2
【敏捷】A:5
【魔力】D:2
【幸運】D+:3
【スキル1】統一召喚:C
5点:移動フェイズに2回移動できる。
また、自分に遭遇フェイズが発生しない場合は遠距離攻撃フェイズを行える。
【スキル2】深淵の航海者:B
5点:遠距離攻撃フェイズ時、全ての判定に補正値5を得る。
相手の遠距離攻撃に対して反撃を行える。
【スキル3】太陽の翼:D
3点:物理攻撃時、補正値2を得る。逃走判定時、補正値3を得る。
【宝具】『星廻せよ、深淵を征く我が煌翼』(セイル・ユニヴァース・イカロス)1/1
【ランク・種別】B+:対宙宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
【効果】交戦フェイズ時、HPが0になった時に自動発動。
HPを3D6回復して敵の攻撃を耐え、次の巡のみ、自陣営の行動順を最初に変更する。
この時、自身は逃走判定と援護以外の行動を行えない。
【属性】秩序・善・地 女性 機械

 

キャラクター個人データ

真名:イカロス/”IKAROS”
クラス:ライダー
出典:ギリシャ神話・宇宙機
性別:女性
身長・体重:154cm・42kg
地域:ギリシャ
年代:英雄の時代
属性:秩序・善・地
好きなもの:ソラ、抱えてもらう事、マスター
嫌いなもの:太陽、海

ステータス

筋力:A
耐久:D
敏捷:A
魔力:D
幸運:D+
宝具:B+

 

クラス別スキル

対魔力:E
 魔術に対する守り。
 無効化は出来ず、ダメージ数値を多少削減する。

 

騎乗:A-
 騎乗の才能。彼女自身の宝具を始め、特に飛翔する騎乗物の扱いに関して、彼女に勝るものはいない。
 但し、ライダーの伝承を反映してのことか、どれほど操縦が簡単であっても、自身の手で海洋船舶を操縦すると必ず失敗し、場合によっては霊核を破壊されるほどのダメージを負う。
 また、自身の宝具を使用する際、または学術目的で設計された宇宙ロケットに乗る際は、スキルの効果が跳ね上がる。

 

統一召喚:C
 複数の存在が、何かしらの形で同一視されて召喚された証。コンバインド・サモン。
 交戦した相手に対し、スキルランクに応じた情報取得の妨害効果を発揮する他、同一視された存在両方の能力・宝具を用いる事が可能になるが、一つのエーテル体に二つ以上の霊基情報が混在していることから、場合によっては霊基の強度が落ちたり、精神的に不安定になったりする可能性がある。
  ライダーの場合、同一視されたものと“太陽“という深い縁で結ばれている為に、情報同士の摩擦が余り起こっておらず、精神面での変質は特に見られない。しかし、極めて神秘の薄いものと同一視されたことから霊基の強度が落ち、耐久のステータスがダウンしている。

 

保有スキル

飛翔:D+++
 翼を持つ英雄が特別に保有するスキル。地形効果を無視し、更に空中であれば敏捷値にプラスの補正を得る。
 この霊基でイカロスが持つのは、伝承にある蝋の翼でも、また彼女が備えた鉄の翼でもない。極めて優秀な工学素材として知られる高分子物質“ポリイミド”でできた、太陽の光を受ける帆――太陽帆である。
 この翼は物質的強度に乏しく、また神秘も極めて薄い。しかし、太陽の光を受け、その光圧によって帆船の要領で高速機動を行うことができる他、直接攻撃によらない多くの害悪について高い耐性を発揮する。

 

太陽の翼:D
 被統一対象とライダーが同一視されたことで獲得したスキル。彼女が持つ新たな翼は、太陽の光を浴びて太陽電池セルを稼働させることで、極めて効率的に魔力を発生させる。
 日が昇っている間、魔力と敏捷のステータスを1ランク引き上げ、太陽との距離に応じて僅かながら魔力を回復する効果を得る。

 

魔力放出(イオン):C
 武器、ないし自身の肉体に魔力を帯びさせ、瞬間的に放出する事によって能力を向上させる。
 イカロスの場合、背部に装着されたスラスタより、フロン類をプラズマ化したものを噴射する。瞬間加速度では通常の魔力放出に劣るものの、極めて燃費が良く、戦闘中長期に渡って出力強化状態を維持し続けることが可能。理論上、最高速度は亜光速にまで達するとされる。

 

深淵の航海者:B
 宇宙船若しくはそれに類すると認識される物を駆る才能。『嵐の航海者』の類似スキル。
 電子工学・機械工学・材料工学・宇宙航空力学・宇宙物理学・天文学・高等数学など、人工物を宇宙空間で航行させるに当たり必要な諸学問に対する知識と理解、習熟を獲得。これらを用いることで、スキル効果の対象となり得る騎乗物に関する判定に、有利な補正を得る。
 尚、『嵐の航海者』とは異なり、宇宙船への搭乗員が基本的に極少数であることから、大勢の船員を統率することに由来する『軍略』『カリスマ』といったスキルの効果は含まれていない。

 

宝具

『星廻せよ、深淵を征く我が煌翼』(セイル・ユニヴァース・イカロス)
ランク:B+ 種別:対宙宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
 本来は存在しないはずの宝具『因果変転・世界を照らせ我が煌翼』が、統一召喚の効果によって更に変質した、泡沫の夢の如き“可能性”の力。
 元々この宝具は、“イカロス”の終わりである太陽の光と熱を、因果変転の術式によって星の彼方へと遠ざけるものであったが、此方は逆に、積極的にその光を招き寄せる。通常であれば、“イカロス”に刻まれた運命に従って彼女は失墜を待つ他なくなる筈だが、この霊基に限っては、それは終焉ではなく、永き旅の始まりとして機能する。
 即ち、擬似的に再現された真空を伝う光の粒子線は、“IKAROS”が有する太陽電池セルを全力稼働させ、莫大な魔力を生み出して霊基の損傷を急速に癒やす。更に、太陽帆は大気による減衰を経ない最大級の光圧を受け、風を孕んだ帆の如く強大な推進力を生み出して、亜光速に達しようかというほどの加速を実現する。
 あまりに素早すぎる為、加速中にまともに攻撃を行うことはできないが、少なくともその速度に乗じた高速機動は、大いに敵を撹乱することだろう。或いは、その勢いのままに遥か彼方へ飛び立つことすら可能と考えられる。

 

 宇宙の深淵を今もなお進み、人類の新たなる新天地を切り開き続けているもの。その偉業と自身とを結びつけることで、光差す限り、この宝具は“無限の飛翔”を保障する。
 旅は続く。嘗て死したその光は、生きていく為の道標となる。風を切った翼は、光を受ける帆となる。“IKAROS”の名を継いだものが無明の深淵を裂いて進む限り、彼女の翼もまた、決して折れることはない。

 

性格

 基本的にその思考パターンは、「もっと高く飛ぶ」ということに固定されて“いた”。
 全てに対して飛翔を優先し、ただ太陽に向かって飛び、そしてやがて来る失墜を待つだけの、狂気的なまでの“無変化”が、以前の彼女の最大の特徴であった。
 が、一人のマスターの出会いから、そうした性格も少しずつ変容。現在では、運命の結末を少しだけ捻じ曲げてくれた“彼”にすっかりホの字となり、現代の生活を謳歌している。
 これに伴って性格も若干軟化。体重に頓着がなかったりはするが、好きな人のことを聞かれると恥じらって顔を赤らめるような、乙女要素が開花している。
 とはいえ、基本的な性格としては生真面目一徹。空への執着は消えたが、生来の性分であるその固さはあまり変わっていない。

 

動機・マスターへの態度

 本来は、自身を失墜に追いやった太陽へ打ち克つ事を願いとして聖杯戦争に参加したが、そこで出会ったマスターとの出会いを通じて、それを追求することもやめた。
 現在は、マスターと共に生活を送ることを至上の喜びとしている。
 こういう状況なので、基本的には再び聖杯戦争に参加する気はない模様。

 

史実上の人物像

 ギリシャ神話にて語られる、ミノス島の名工ダイダロスの子。
 ダイダロスがミノス王からあらぬ罪に問われた際に、彼女は父親共々捕えられ、塔の中に幽閉されてしまった。
 ダイダロスは脱獄を図り、蜜蝋で固めた鳥の羽根を拵え、これをイカロスにも与えて脱出に成功する。しかし、イカロスは父の忠告を無視し、太陽神ヘリオスを目指して高みへと飛翔。結果、羽根を固める蝋は溶け落ち、彼女は海へ堕ちて死ぬこととなる。
 技術に奢った人間を戒める、テクノロジーに対する警告の要素を含んだ神話として知られるイカロスの逸話は、しかし、後世にまで伝承され、様々な解釈を生み、果ては、新たなる物語をも紡ぐことになる。

 

 ――そして、もう一つ。この霊基の彼女には、そこへ融合した幻霊が存在している。
 即ち、人類史上初の太陽帆技術の実証実験を行う為に造られた、太陽放射で加速する惑星間凧宇宙船(Interplanetary Kite-craft Accelerated by Radiation Of the Sun)“IKAROS”である。
 太陽という縁起によって結び付けられたこの二つの存在は、特殊な術式によって融合を引き起こし、新しい一つの英霊としての現界を果たした。

 

聖杯戦争TRPGにおける人物像

 テクノロジーによる傲慢を戒め、それと同時に人々を守護する。その性質から彼女に割り振られたのは、シールダーのクラスであった。
 伝承にある通り、彼女はひたすら高みを目指そうとする。それは、そう定められたという運命から外れることを恐れるが故の、弱さを覆い隠す為の強さでもあった。
 「イカロスは太陽に灼かれ、海に囚われ、そして死ぬ」。その因果に、ただ従うことで、彼女は未来への恐怖からの逃避を行った。
 だが、それを覆したのが、一人のマスターとの出会いだった。
 ――失墜の果て、定められた因果は変えられず、されど結末は違うものとなった。そして、彼女もまた、新しい形を得たのだ。

 

 そして、“怨霊”との決戦を終えてから、しばらくの後。どのような因果があってのことだろうか、聖杯戦争から遠く離れた彼女の身体に、新しい力が宿った。
 己が名を継ぎ、人の新天地への道筋を書き記す為の航海を続ける機械仕掛けの舟。“IKAROS”の旅路を知った彼女は、何を思うのだろうか。
 技術の担い手を守る盾は、今そのテクノロジーによって、新しい船出を迎えた。明日の行方は、太陽の日差しだけが知っている。