シャジャル・アッ=ドゥッル

Last-modified: 2020-02-16 (日) 22:02:36

シート(日帰り時)

【クラス】アサシン
【真名】シャジャル・アッ=ドゥッル
【容姿】黒装束に身を包んだ女性。
【英雄点】45点(ステ25点・スキル20点):令呪3画消費
【HP】20 / 20
【筋力】C+:5
【耐久】A :5
【敏捷】A+:6(7点消費)
【魔力】C+:5
【幸運】C :3
【スキル1】気配遮断:D
10点:先手判定時、補正値5を得る。
交戦フェイズ中に全ての判定ごとに1回まで振り直しを行える。
【スキル2】カリスマ:C
5点:交戦フェイズごとに2回まで、自分の任意の判定のダイスの面数を1増やす。
【スキル3】真珠の樹:A
5点:相手に対して先手を取っている場合、物理攻撃と魔術攻撃時、補正値5を得る。
【宝具】『真珠の欠片、示すは護国の鎖なり(ペルネティア・スルターナ)』 1/1
【ランク・種別】ランク:D 種別:対人宝具
【効果】物理もしくは魔術攻撃時に補正値5を得る。
「男性」が攻撃対象である場合はクラススキル以外のスキルで補正値を得ることが出来ない。
且つ、その攻撃対象が「イスラム教を信仰する王朝の支配者」である場合、スキルによる攻撃対象の変更を行えない。
【その他】秩序・悪/カテゴリ:人

キャラクターデータ

真名:シャジャル・アッ=ドゥッル
身長・体重:168㎝・57㎏
地域:エジプト
出典:史実
年代:13世紀
属性:秩序・悪
特技:陣頭指揮、房中術
好きなもの:宝石、真珠、サーリフ
嫌いなもの:嫉妬心、淀み
天敵:心の淀んだ愚者達

ステータス

筋力:D 耐久:E 敏捷:D+ 魔力:C 幸運:B 宝具:D

クラス別スキル

・気配遮断:D
「暗殺者」のクラス特性。
自身の気配を消すスキル。隠密行動に適している。完全に気配を断てばほぼ発見は不可能となるが、攻撃態勢に移るとランクが大きく下がる。

保有スキル

・カリスマ:C
軍団の指揮能力、カリスマ性の高さを示す能力。団体戦闘において自軍の能力を向上させる稀有な才能。生前は王として君臨した三者は高レベル。稀有な才能だが、稀に持ち主の人格形成に影響を及ぼす事がある。王や指導者には必須ともいえるスキル。

・真珠の樹:A
シャジャル・アッ=ドゥッル。
真珠の如く美しく、そして散っていった彼女の生涯の生き様がスキルとなったもの。高ランクの魅了、黄金律、魔力放出の複合スキル。
肉体のプロポーションを魅力的にし、確率で異性を魅了して自分の意のままに従えることができる。また、Bランク相当の黄金律のおかげで金銭関係で困ることはまずない。
そして、真珠や宝石に魔力を込めて武器とすることができる。
あとちょっとえろ。

・鋼鉄の決意:C
痛覚の全遮断、超高速移動にさえ耐えうる超人的な心身などが効果となる。複合スキルであり、本来は勇猛スキルと冷静沈着スキルの効果も含む。
シャジャルは男尊女卑なイスラム教社会において、元奴隷でありただのスルターンの後妻でしかなかったにも関わらず軍を指導し最期の時まで夫サーリフの代行者の立場を崩さず死んでいったことでこのスキルを保有する。

宝具

・『真珠の欠片、示すは護国の鎖なり』(ペルネティア・スルターナ)
ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:10
十字軍の侵攻と夫のスルターン・サーリフの急死による危機をその卓越した指揮能力で乗り越えイスラム世界の防衛に成功させたシャジャルの功績が宝具となったもの。彼女の周囲の味方に彼女のスキルの効果を倍増した上で付与する。また、彼女が消滅した際にはその増幅幅がさらに倍増する。
戦争後、シャジャルは権力争いの末に滅びたが、王朝は彼女の部下であったバイバルスより発展していった。それが故に遺すものに力を与えるものである。愛が、故に。

・『熱砂の虎共、蹂躙せよ』(バルス・バフリーヤ)
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:100
常時発動宝具。アサシンの後ろ盾となり、のちにマムルーク朝の基盤を固めたバイバルス率いるバフリーヤ(夫サーリフ直属のマムルーク軍団)の影の軍勢。彼らはイスラム世界の最後の矛と盾としてルイ9世率いる十字軍から聖地を守ったのである。
彼ら一騎一騎の本来の強さは並のシャドウサーヴァントと同等クラスであるが、アサシンのスキルカリスマ、真珠の樹及び上記宝具『真珠の欠片、示すは護国の鎖なり』により、その脅威は侮れない。

説明

エジプトのアイユーブ朝スルターンであるサーリフの妻であり、後にマムルーク朝最初のスルターンとなったイスラム教世界において数少ない女性君主。
元はアッバース朝の後宮にいた奴隷であったが、サーリフに献上され彼の子を身篭ったために王妃となった。
それと同時期、フランスのルイ9世が率いた十字軍の軍勢がエジプト国内に侵攻しサーリフは軍を派遣しそれに対応していたが、その最中サーリフは突如急死してしまう。
戦争の真っ只中での王の死が混乱を招くと考えたシャジャルは王が生きているように振る舞い、王の代行として軍の指揮を取り、十字軍を破り、ルイ9世らを捕虜とした。これにより、サーリフ直属のマムルーク軍団、バフリーヤはシャジャルを評価し、熱烈に支持したという。
これに対して面白く思わないのがサーリフの子トゥーラーン・シャーだった。彼は正式に父からスルターンの位を継ぐと、父の財産を独占する継母のシャジャルと彼女を支持するバフリーヤを快く思わず有力者を投獄するなどして冷遇した。
シャジャルはバフリーヤに指示してトゥーラーン・シャーを暗殺させた。これによりアイユーブ朝は完全に滅亡したのである。
そして、マムルーク同士の跡目争いを防ぐためにシャジャルは新しい王朝ーーマムルーク朝ーーの初代スルターンとして即位した……が、女性スルターンに反発する声を受け、サーリフのマムルーク部将のトップであるアイバクと再婚して退位して、アイバクが新たなスルターンとなった。
しかし、アイバクはバフリーヤと対立し、その指導者アクターイを殺害し、未だにサーリフの財産を渡さないシャジャルに不信感を抱き、別の地域のアミールと婚姻関係を結びシャジャルは嫉妬か跡継ぎがないための危機感からかアイバクを木靴で何度も叩いて撲殺させた。
だが、アイバクの元妻と奴隷達によってその報復として同じく木靴で撲殺され、その死体は打ち捨てられたという。

人物

その態度は不遜が服を着ているようであり、また宝石や真珠などの煌びやかなものを愛する黒髪褐色の長身の女性。
生前はヒジャーブで顔を覆い隠しており、周辺の男でその素顔を知る者は数えるほどしかいなかったが、サーヴァントとなってからはその素顔を晒している。唇が厚く眉毛が薄く三白眼気味で八重歯の目立つ顔つきでとても勝気というか生意気そうな雰囲気のある女性であり、彼女の某所で召喚した某魔術師によると、身内にとても似ているとか。
まあ、それはさておき彼女は歴史的に語られるような権力欲に支配された奴隷の如く貧しい精神を持った悪女かというとそうではない。
ただ、ある男に強い愛情と執着を持ち、彼の国を護る為に人としての様々な欠片を捨てて、砕いただけのちょっと独占欲の強い一人の女性に過ぎない。
「あの人の愛するこの砂漠を護るのは、妾とバフリーヤにしかできないことよ!」
彼女がいなければマムルーク同士の跡目争いでエジプトは混乱に陥り、十字軍の侵攻が成功し人類史は今知られる形から大きく変化したことだろう。そう、彼女はイスラム教世界における間隙の救世主と言える。

武器

・木靴
すごい厚底の踏まれたら痛い靴。歩くとカランコロンとなる。なお、シャジャルは生前の死に様から「靴」による打撃や踏み付けにより消滅の危機に瀕するほどのダメージを即受ける。
・宝石、真珠
魔力を込めて弾丸のように打ち出すことができる。残数には困らない。
・ダーク(投擲刀)
某暗殺教団の暗殺者が使っているのと同型の投擲刀。アッバース朝の後宮時代に主人から戯にもらったもの。とはいえ本職の暗殺者ではない為、あんまりうまく使えない。

関連人物

・サーリフ
愛する夫。生前の行動指針の全て。
・バイバルス
元夫子飼いのバフリーヤの中心人物にして後にマムルーク朝の基盤を固めた指導者。同じ元奴隷として気にかけていた存在。
「妾は別に単眼趣味ないからな?!」