ダンタリアン

Last-modified: 2018-02-12 (月) 17:51:14

キャラシート

新宿幻霊事件・再演

【クラス】アルターエゴ
【真名】ダンタリアン(ダンタリオンでも可)
【容姿】何かと偉そうな女性。
【英雄点】35(ステ15点/スキル20点):令呪一画消費(ステ一画/宝具一画)
【HP】10 / 10
【筋力】E :1
【耐久】D :2
【敏捷】E :1
【魔力】E :1
【幸運】EX:8(10)
【合計】15点
 
【スキル1】双魚宮の使者 C
10:任意のタイミングで英雄点25点の乗騎を召喚出来る。
 
【スキル2】魔慧の教示 A
5 :自身の乗騎に5点までの英雄点を消費させることで、
   消費した英雄点相当のスキルを習得させる。
 
【スキル3】領域外の生命 E
5 :交戦フェイズ中相手前衛に対し、奇襲攻撃を行える。
 
【宝具1】『無貌異相・千の顔を持つ悪意(ダンタリアン・アクター)』 1/1
【ランク・種別】E~A++:対人宝具 レンジ:1~20 最大捕捉:1000人
【効果】交戦フェイズ移行時に任意宣言。 なお、遠距離攻撃フェイズに於いては発動できない。
   その交戦フェイズ中、wikiの『サーヴァント保有スキル』のページの中からスキルを一つを選び、以下のルールに従って習得する。
   交戦フェイズ終了後、習得したスキルは失われる。
 
    ・クラススキル、最大HP増加、英雄点増加系、特攻系、戦闘続行、宝具回数増加系、陣地作成系スキルは習得できない。
    ・複数の判定に補正値を得るスキルを習得する場合、英雄点5点相当として割り振れる。
 
【宝具2】『混夢幻沌・千の影を映す悪心(ダンタリアン・アバター)』 1/1
【ランク・種別】B:対軍宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:36~1000人
【効果】キャラシート作成時、令呪を一画消費する。
   奇襲攻撃時、英雄点5点の乗騎を{3D6}÷2体召喚する。
   その後、任意の前衛あるいは相手前衛全てに攻撃を行う。
 
   この宝具で召喚された乗騎は援護と前衛、後衛の移動以外の行動を行えない。
   また、交戦フェイズ終了後に消滅する。
 
【その他】人型/女性/混沌・悪/地属性/魔性
 
【クラス】乗騎
【名前】第一相
【容姿】何処かで見た貌。
【英雄点】25(ステ20点/スキル5点)
【HP】15 / 15
【筋力】E :1
【耐久】C :3
【敏捷】EX:8(10)
【魔力】E :1
【幸運】A :5
【合計】20点
 
【スキル1】ディスカバードアタック
5:援護時にもこのスキルを使用できる。 援護時、更に補正値5を与える。
 
【その他】人型/混沌・悪/地属性/魔性
 

旧シート(単独支援)

【クラス】アルターエゴ
【真名】ダンタリアン(ダンタリオンでも可)
【容姿】何かと偉そうな女性。
【英雄点】30(ステ15点/スキル15点):令呪二画消費(宝具二画)
【HP】10 / 10
【筋力】E :1
【耐久】D :2
【敏捷】E :1
【魔力】E :1
【幸運】EX:8(10)
【合計】15点
 
【スキル1】双魚宮の使者 C
5:交戦フェイズ中に後衛にいる場合、物理攻撃、魔術攻撃、奇襲攻撃、援護を行える。
 
【スキル2】魔慧の教示 A
5:援護する時にもこのスキルを使用できる。 援護時、更に補正値5を与える。
 
【スキル3】心操術 E
5:奇襲攻撃時、補正値5を得る。
 相手サーヴァントの攻撃対象変更を無効にする。
 
【宝具1】『多面無貌・千の顔を持つ悪意(ダンタリアン・アクター)』 1/1
【ランク・種別】E~A++:対人宝具 レンジ:1~20 最大捕捉:1000人
【効果】キャラシート作成時、令呪を一画消費する。
   交戦フェイズ移行時に任意宣言。
   現在エリアに存在する自身以外の真名看破が行われたサーヴァント、
   あるいは自身のマスターか、キャラシートを閲覧したマスターから耐久以外のステータス三つと、
   クラススキル以外かつ英雄点3点以下のスキルを一つ選び、
   この交戦フェイズ中、そのステータスから一ランク下げた値をアルターエゴに反映させ、選んだスキルを習得し、
   自身の属性を【異形/両性/混沌・悪/地属性/魔性】に変更する。
   この時、最大HPを増加させるスキルを習得する場合、増加分だけ現HPを回復する。
   ただし、魔性あるいは神性を持つ者を対象にすることはできない。
 
   この宝具が使用された交戦フェイズが終了し、
   かつアルターエゴが次の移動フェイズ終了時に霊地に存在した場合、この宝具の宝具回数を1点回復する。
 
【宝具2】『混夢幻沌・千の影を映す悪心(ダンタリアン・アバター)』 1/1
【ランク・種別】B:対軍宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:36~1000人
【効果】キャラシート作成時、令呪を一画消費する。
   交戦フェイズ移行時に任意宣言
   英雄点5点の乗騎『軍勢』を{3D6}÷2(端数切り捨て)体召喚する。
   この乗騎は行動、援護を行えず、交戦フェイズ終了時に全て消滅する。
 
【その他】人型/女性/混沌・悪/地属性/魔性
 
■乗騎
【クラス】乗騎
【真名】『軍勢』
【容姿】きゃあ、じぶんごろし。
【HP】5 / 5
【筋力】E:1
【耐久】E:1
【敏捷】E:1
【魔力】E:1
【幸運】E:1
【合計】5点
【その他】人型/女性/混沌・悪/地属性/魔性

旧シート(最初)

【クラス】アルターエゴ
【真名】ダンタリアン(ダンタリオンでも可)
【容姿】何かと偉そうな女性。
【英雄点】35(ステ15点/スキル20点):令呪三画消費(ステ一画/宝具二画)
【HP】 10 / 10
【筋力】E :1
【耐久】D :2
【敏捷】EX :8(10)
【魔力】E :1
【幸運】E :1
【合計】15点
 
【スキル1】双魚宮の使者 C
10:先手判定時、補正値5を得る。
  交戦フェイズ中に相手前衛に対し、奇襲攻撃を行える。
 
【スキル2】魔慧の教示 A
5 :マスターは『特権召喚』を習得しなくて良い。
  ただし、その代わりに習得するスキルは英雄点の増加や直接戦闘に関わるスキル以外のものでなければならない。
 
【スキル3】心操術 E
5 :自身及び自身のマスターが攻撃対象とされた場合にのみ発動可能。
  攻撃の対象を自身が召喚した乗騎に変更する。 全体攻撃に対してこの効果は発動できない。
 
【宝具1】『多面無貌・千の顔を持つ悪意(ダンタリアン・アクター)』 1/1
【ランク・種別】E~A++:対人宝具 レンジ:1~20 最大捕捉:1000人
【効果】キャラシート作成時、令呪を一画消費する。
   この宝具の効果を二つに増やす。
 
   1)こちらの効果は宝具回数を消費しない。
    任意のタイミングで使用可能。 この時、この宝具は発動、効果共に公開情報とならない。
    自身のクラス名、容姿、HPを含むステータスを任意のサーヴァントの内容に偽装する。
    偽装先のサーヴァントの真名で真名看破が行われた場合、そちらのシートが送られる。
    ただし、交戦フェイズに移行する際はこの効果を強制的に終了させなければならない。
    また、この時も宝具名、効果共に公開情報とならない。
 
   2)交戦フェイズ移行時に宝具回数を消費して任意宣言。
    現在エリアに存在する自身以外の真名看破が行われたサーヴァント、
    あるいは自身のマスターか、キャラシートを閲覧したマスターから耐久以外のステータス三つと、
    クラススキル以外かつ英雄点3点以下のスキルを一つ選び、
    この交戦フェイズ中、そのステータスから一ランク下げた値をアルターエゴに反映させ、選んだスキルを習得し、
    自身の属性を【異形/両性/混沌・悪/地属性/魔性】に変更する。
    ただし、魔性あるいは神性を持つ者を対象にすることはできない。
 
    この宝具が使用された交戦フェイズが終了し、
    かつアルターエゴが次の移動フェイズ終了時に霊地に存在した場合、この宝具の宝具回数を1点回復する。
 
【宝具2】『混夢幻沌・千の影を映す悪心(ダンタリアン・アバター)』 1/1
【ランク・種別】B:対軍宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:36~1000人
【効果】キャラシート作成時、令呪を一画消費する。
   自身の行動時に発動可能。 この宝具は行動回数を消費しない。
   英雄点5点の乗騎『軍勢』を{3D6}÷2(端数切り捨て)体召喚する。
   この乗騎は行動、援護を行えず、交戦フェイズ終了時に全て消滅する。
 
【その他】人型/女性/混沌・悪/地属性/魔性
 
■乗騎
【クラス】乗騎
【真名】『軍勢』
【容姿】きゃあ、じぶんごろし。
【HP】 5 / 5
【筋力】E:1
【耐久】E:1
【敏捷】E:1
【魔力】E:1
【幸運】E:1
【合計】5点
【その他】人型/女性/混沌・悪/地属性/魔性
 

 

【キャラクター詳細】
 ――新生の時、来たれり。
 
 
【パラメーター】

筋力耐久
敏捷魔力
幸運宝具E~A++

 
 
【クラス別スキル】
 ○双魚宮の使者:C
  単独顕現に相当するスキル。
  双魚宮の意味する所は『神秘と抱擁』。
  及びに、『最終的な安定』、『新しい変化の始まり』、『相反する二つの融和』。
  四大元素に於いては水と関連し、無あるいは混沌あるいは無意識を司る。
 
  その性質は奇しくも廃棄孔及びに原罪がⅠのそれと酷似している。
  終わりと始まりの間に於いて、『それまで』の全ては無価値となり、不要になって、『極点(ゼロ)』へと融ける。
  そして同時に、『極点(ゼロ)』は『これから』の出発点となって、新たな意味を生み出していく――。
 
  ――ダンタリアンは想う。
  『それまで』の過去を。 『極点(今)』の現在を。 そして、『これから』の未来を。
 
 
【保有スキル】
 ○魔慧の教示:A
  自身の知識を他者に教える技能。
  ダンタリアンは全ての者にあらゆる技芸と科学を教える事ができるという。
  逆説的に、あらゆる技芸と科学的知識に対しスキルランクと同ランク程度の習熟度を発揮する。
 
  また、他者に対してスキル並びにそれを扱うために必要な知識を授けることができる。
  時間をかければかける程そのスキルの習熟度は上がっていくが、Cランク程度なら短時間でも可能。 悪魔式一夜漬け術。
  ただし神性や魔性などは勿論の事、英雄独自のものを授けることはできない。
 
  そしてそこは悪魔、何らかの代償を支払わない事には教えてくれる事も教えてくれない。
  大抵の場合は魔力であるのだが、大切なモノや記憶などといった取り返しのつかないものを要求し『試す』場合もある。
  実際にそれを奪ったりは決してしないのだが。
 
 
  余談ではあるが、授ける際は眼鏡をかけながら丁寧に教えていく。
  下記の幻術スキルによってそれを空中に投影しながら行われる授業は意外にもわかりやすい。
 
 
 ○心操術:E(A)
  心を操る術。
  ダンタリアンは男女を問わず思考を読むことができ、また愛情を抱かせることができるという。
 
  精神干渉術。
  極めて悪辣な悪魔らしい能力である一方、
  霊基再構築の影響で非常にランクが下がっている。
  ここまでになると少々抵抗力の強い一般人が相手の場合ですらレジストされてしまう。
 
  ただし、これは抵抗しようと思っている場合での話。
  大抵の人間は自らの心を無意識下で隠そうとしているが、
  虚を突かれた一瞬、驚き等による意識の空白を突くことでほんの少しではあるが干渉を行える。
  最も、行えるのは一瞬の思考盗撮程度ではあるが。
 
  ――そして、何故か。
  彼女のマスターを対象にしたときだけ、このスキルのランクは跳ね上がる。
  きひ、きっひっひ!
 
 ○幻術:B++
  魔術の中でも、特に幻術に秀でた事を示すスキル。
  ダンタリアンは他人の姿の虚像を、世界の何処にでも現出させることができるという。
 
  特筆すべきはその射程範囲。
  伝承通りに世界のどこにでも、とまではいかないが、
  彼女の知覚領域――街一つ程度の広さであるのならどこにでも投射可能。
 
 ○領域外の生命:E
  領域外――即ち外宇宙、外なる法則にて産まれ落ちた生命、あるいはそれを取り込み内包している事を表すスキル。
  その出自故に地球の法則とは異なる異星法則により動いているため、
  既存の法則に当て嵌まらず、歪み、あるいは侵して、異なる結果を出力させる。
  極大規模ともなれば時空そのものが発狂しているとしか言う他ない程の異常極まりない非ユークリッドな歪みを見せるが、
  サーヴァントと在ってはその器に見合った極小規模に収まる。
  その性質上、『相異法則性防御』とも言うべき一種の耐性能力を備える。
  また異星法則と下記に記している性質も相まって、千里眼系スキルによる観測より補足され難くなっている。
  ――それは、かの女王の名を冠する観測機からでさえも。
 
  ダンタリアンは著しく出力の低下したその霊基を、
  自身の性質とよく似たとある神話の神格概念によって補っている。
  性質上このスキルは等しくEXランク――評価規格外、測定不可能として裁定される筈なのだが、
  あくまでも現地球上に発生した創作神話概念を源としているのであってそのものではない為にEランクとして保有している。
  その経緯とこのランクであるのならフォーリナーのクラスには該当し得ず、既存法則に対する影響も限りなく小さい。
 
  ダンタリアンはソロモン72柱が一柱と定義されているが、
  『レメゲトン』や『悪魔の偽王国』以前の魔導書類には記されていないことから、
  一説にはソロモン由来の魔導書群が『レメゲトン』として編纂され成立したおよそ十六世紀頃か、
  それに近い時代に『創作』された悪魔である、とも言われる。
 
  『創作』された魔なる者。
  及びに、数多の『貌』を持つ者。
  人に近しく、魔術や科学を『授ける』者。
  、即ち『無意識』の底に城を構えて住まう者。
  そうやって遍くを嘲笑する『悪辣』なる者――無貌なりし冒涜神性。
  Nyar shthan, Nyar gashanna!
  異星よりの名を記すことは地球上のどの言語を用いても不可能であり、
  故に人間の声帯では発音することすら叶わない。
  そのため、ここでは無秩序が如くのその性質から『混沌』と呼び、記述することとする。
  Nyar shthan, Nyar gashanna!
  この『混沌』は先にも書いた通り創作された神格であり、
  それが描かれている神話も当然創作された、言わば人の集合妄想のようなものである。
  その妄執にも似た迷信よりの信仰は計り知れないものがあるが、
  今現在の彼女に影響が見られない以上、この先も特に影響があることはない――はずである。
 
  また、言葉通りの『混沌』とは見方を変えれば可能性を押し広げるものであるとも言える。
  世界を変えるのは賢者ではなく混沌を齎す愚者であり、探偵の推理を切り拓くのはいつだって助手であるのだと彼女は謳う。
 
 

――何処より、フルートの音がする。

 
 
  曰く――。
  『人類の最も古く最も強烈な感情は恐怖であり、
    恐怖の中で最も古く最も強烈なものは未知なるものの恐怖である』。
 
  『混沌』が登場する創作神話、その創始者であるとされるハワード・フィリップス・ラブクラフトの言葉である。
  その思想は彼の著作に於いても顕著に表れており、理解し難く、理解の及ばぬ様々な事柄が読者の恐怖や不安を掻き立てている。
  だが示されている恐怖はそれだけではない。 別種の恐怖とも言うべきものも、その著作には含まれている。
 
  それは即ち、『結びつける』ことによる恐怖だ。
  点と点を繋ぐ行為。 思考の中で構築される関連性よりのもの。
  恐ろしき真理は時として人の正気を容易に削り、『理解すること』こそが恐怖を伴って狂気を引き起こす。
 
  ラブクラフトが提示した創作神話は現実と空想を結びつけるモノであったと思われる。
  現実にも存在する名前や信仰を作品と結びつけて、自身の空想に一種の真実を作り上げた。
  作られた真実は読者の思考の中で現実の事柄と結びつけられ、
  空想で補完されて関連性を構築し、理解の恐怖を引き起こして、迷信を生み出す――即ち、『狂気』の伝播。
  それは恐らく意図されてのことであり、この構造こそが、ラヴクラフトが明言する『宇宙的恐怖』の一端として含まれているのではないだろうか。
 
  結びつける、という行為は人間思考の基礎だ。
  科学に於いて、そして魔術に於いても。 その二つは真逆のようで、思考様式的な観点から見れば同質なのである。
  故に、人はおおよそ、その思考様式より逃れられぬ。
 
  まずは魔術の観点から述べよう。
  事象Aと事象Bがあったとする。
  この事象Aと事象Bとの間の関連性に注目し、
  事象Aと事象Bの関連性に類似する既知の事象群を連想しつつ、それらを再構成する。
  そして再構成されたものに既知の事象群とは異なる意味を与えて、事象Aと事象Bの関連性より成る構造Cを作り出す。
  この構造Cを、魔術では『神話』と呼ぶ。
 
  次に、科学の観点から述べる。
  事象Aと事象Bとの間の関連性、それを再構成したものを科学では『仮説』と呼ぶ。
  そして、異なる意味を与えるために科学では先の『仮説』を実証する作業を成し、そうして初めて、構造Cは『理論』と成り得る。
 
  断片と断片を『結びつけ』、新たな意味構造を作り出す。
  それは正しく真理に迫り、未知を駆逐しようという思考様式に他ならない。
  だが、その思考様式が『恐怖』を、『迷信』を生み出すというのならば。
  ダンタリアンと『混沌』の類似点、その関連性。 それは、ともすれば。
 
  ――心せよ。
  ある魔神により扉は開かれた。
  迷信という土壌には、既に空想の根が落ちている――。

 
 
【絆Lv.1で開放】
 身長/体重:154cm・56kg
 スリーサイズ:B92cm / W59cm / H96cm / Fカップ
 出典:FGO/レメゲトン・ゲーティア/???
 地域:冠位時間神殿
 属性:混沌・悪
 性別:女性
 地の底より天を見上げながら人という名の星に手を伸ばす、欠落(個我)を抱えた『悪魔』。
 
【絆Lv.2で開放】
 ソロモン72柱が一柱。
 序列71番目、ダンタリアン。
 一なる書を持つ多顔なりし者。 教示、心操、幻術等、多彩な能力を修める悪魔。
 その特性から学者のような性質を持つとされる。
 
 しかし、ことこの時空に於いてのダンタリアンは、
 上記に語られるソロモン72柱の悪魔とは微妙な差異を見せている。
 
 ――何故ならば。
 彼女は編纂事象、グランドオーダーが成された世界に於いての、
 『魔神柱』と呼ばれる同名同種存在より切り離され、霊基を再構築した――アルターエゴであるからだ。
 
【絆Lv.3で開放】
 ――あぁ。
 
   明日のために戦う人間は、こうまで強いのか。
   未来のために戦う人間は、こうまで眩いのか。
 
   その善性も、その悪性も。
   二つの彼岸にて足掻く、心というものを。
 
   その努力も、その怠惰も。
   相反する二つを持ちながらも前に進もうとする、可能性というものを。
 
   もっと見ていたい。
   もっと感じていたい。
   彼らが織りなす紋様を。
   不要(・・)無価値と切り捨ててしまっていたもの(・・・・・・・・・・・・・・・・・)をこそ、我は観ていたい。
 
 
   ――この想いを。
   失いたくないと、全てを捨て去った筈の自らが思った。
 
 
【絆Lv.4で開放】
 その最後は、最早その為に戦っていたと言っても過言ではない。
 初めて芽生えた憐憫以外の感情――あるいは、個我を以て。 彼は最後まで戦い続けた。
 そう。 文字通り、最後の三柱となるまでに。
 
 そして、彼は倒された。
 数多の英霊の輝き。 散ってゆく廃棄孔の魔神たち。
 そして、先に進んだある二人の意思と、『我ら(魔神王)』の信念のぶつかり合いを見つめながら――。
 
 
 ――空気がうねった。
   それは振動として周波を伴い、音として声としてこの身に届く。
 
   言葉、だった。
   無意味な文字の羅列でなく、故に戦いに於ける叫び声ではない。
   静かな、しかしてはっきりとした希望の言の葉。
 
   それは届いただけの言葉だ。
   この身に言ったわけではない。 自らに伝えたかったわけではない。
   価値はなく、意味もなく。 けれど――きっと、理由には成り得る。
 
 
 そうして――。
 全ての終着点、終わりたる廃棄孔の一柱である彼が、未来に想いを託して消え去った。
 これまでの全て。 見てきた悲劇も、彼らの意思も、魔神たちの信念も、さる言葉も、自らの想いも、一切。
 その尽くを抱えて。 それらが散り散りにならぬように自身を縮小し、『霊基(からだ)』を再構築して。
 待って、待って、待ち続けて――観測したことのない、不可思議な空間に行き当たった。
 
               
 消えたものはある。 けれど、『廃棄して(忘れて)』しまったものは一つもない。
 『過去(それまで)』の積み重ねが『現在(いま)』を支えて、
 より良い『未来(これから)』に向かっていくのだと、彼――彼女は『理解』したからだ。
 
 
 要するに。
 現在の彼女はただただ人間が大好きな悪魔である。
 
 人間が好きだから人の術を修め、
 人間が好きだから人の心を知ろうとし、
 人間が好きだから人の顔の全てを身に宿した。
 
 そうして、なお。
 そうまでして、しかし。
 彼女は人間に追いついたと思っていない。
 日々に変化する人間に、彼女はどこまでも憧憬し、羨望する。
 どこまでも知り、姿形を似せようとも――結局、彼女の身は悪魔で、『人間』ではないからだ。
 
 
【絆Lv.5で開放】
『無貌異相・千の顔を持つ悪意』
 ランク:E~A++ 種別:対人宝具 レンジ:1~20 最大捕捉:1000人
 
 ダンタリアン・アクター。
 自己改造や変化、その他諸々の変化系統スキルを凌駕する『変性』宝具。
 悪意が千差万別のように、あらゆる顔を持つ悪魔もまた、千変万化に変性する。
 
 『無数の老若男女の顔を持つ者』、という伝承が宝具にまで昇華したもの。
 ダンタリアンは『顔』という概念を持つものならば文字通りあらゆるものに変性できる。
 それは英霊が対象であっても変わらず、顔は勿論のこと肉体的な特徴や能力、保有スキルから霊基までをも変性し再現することが可能。
 この能力のために彼女は女性体として顕現でき、また様々な霊基を持ち合わせている。
 
 しかし――。
 再現される顔は、どれもどこか『崩れて』いる。
 その崩れ方はさも自分から偽物であると言うかのように悪意的で悍ましい。
 
 何故ならば。
 彼女自身が、『それ』に成れないことを知っているからだ。
 だから、せめて。 人に寄り添い、しかして打ち倒される悪辣の魔物であると己を定義し、そうであるかのように振る舞う。
 このために彼女は何かと自身を『悪魔』であると強調する。
 
 
『混夢幻沌・千の影を映す悪心』
 ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:36~1000人
 
 ダンタリアン・アバター。
 彼女が率いるとされる三十六の魔神軍勢。 それを、自身の顔を切り離すことによって再現する。
 一人一人の戦闘能力はサーヴァントに比べればどうしても劣ると言えども防戦程度ならば可能とし、
 また各々がある程度の独立した思考を持ちながら、心操術スキルによってお互いのそれをリンクさせている。
 恐ろしく統率のとれた三十六の魔神群(彼女たち)は、
 対多数の戦闘に秀でるサーヴァントでない限りは厄介極まりないと言えるだろう。
 
 しかし、この宝具の最も厄介な点は、
 彼女の顔が千差万別であるが故に、再現される三十六の軍勢もまた千変万化であるという点である。
 相手の特性を把握した上で、それに合わせた顔に変性し、切り離して、
 複数体による戦略的行動によって弱点を的確に、確実に付くことを可能とする。
 しかし相応に魔力を消費してしまうという欠点も存在するため、持続時間は低い。
 
 
【幕間クエスト『アップリフト/アンダースタンド』をクリアすると開放】
 
 どうか、忘れないでください。
 たとえ、貴方にとっては些細な事だったのだとしても。
 この手を取ってくれたのは貴方なのです。
 
 どうか、離さないでください。
 たとえ、貴方が私を想ってくれないのだとしても。
 私は貴方を想い続けると決めました。
 
 ――『我が欠落は、貴方の雨に満たされる(My lack will be filled with my master rain.)』。
 
 

参加歴