両面宿儺

Last-modified: 2021-09-22 (水) 13:52:28

キャラシート

【クラス】バーサーカー
【真名】両面宿儺
【容姿】体中の至る所が継ぎ接ぎの異形たる人間
【英雄点】40点(ステ24点・スキル16点):令呪1画消費
【HP】55 / 25+15+15
【筋力】A+ :6(7)
【耐久】A :5
【敏捷】A :5
【魔力】A :5
【幸運】D :2
 
【スキル1】狂化 B-
10点:キャラシート作成時、令呪を1つ失う。
    物理攻撃と魔術攻撃と物理防御と魔術防御時、補正値5を得る。
【スキル2】群勢変性 EX
5点:キャラシート作成時、サーヴァントの英雄点10を得る。
   『魔性』属性を得る。
【スキル3】怪力 A
1点:最大HPを15増やす。
 
【宝具】『臥魔召譚・豪俗群変勢(てんちにみちよ、ましょうへんぜい)』 1/1
【ランク・種別】ランク:B++ 種別:対軍 レンジ:1~100 最大捕捉:10人
【効果】任意のタイミングで発動できる。発動時、5D6回復する。
    その交戦フェイズの間、2回まで全ての判定に補正値5を得る。
 
【その他】混沌・悪 地属性 魔性
 
 

「人間というのは不便だな。内面は等しく童の癖に、大人という面を着けねば生きていけぬのだから」
「故に、何かに縋らねば生きていけぬと来た。財、酒、女、そして正義……まるで奴隷だ。度し難く、嗤える」
 

プロフィール

【元ネタ】『日本書紀』他
【CLASS】バーサーカー
【マスター】アレイスター・クロウリー?(黄金聖杯戦争時)
【真名】両面宿儺
【性別】両性具有
【身長・体重】自在(デフォルト:162cm・97kg)
【肌色】部位によって褐色~薄肌色【髪色】黄金【瞳色】黄
【外見・容姿】体中の至る所が継ぎ接ぎの異形たる人間
【地域】日本・飛騨~美濃
【年代】神代に非常に近い年代と推測
【属性】混沌・悪
【天地人属性】地
【その他属性】人型・魔性
 

筋力■■■■■A 耐久■■■■■C 
敏捷■■■■■C 魔力■■■■■A 
幸運■■■■■D 宝具■■■■■B 

クラススキル

狂化:B-
理性と引き換えに驚異的な暴力を所持者に宿すスキル。
身体能力を強化するが、状況に応じ理性や思考能力を失い、現界のための魔力を大量に消費するようになる。
宿儺はクラス別スキルであると同時に、魔性としての種族特性とも合わさったモノであるため、例外的に制御が可能。
制御中は理性が存在し、落ち着いて会話もできる。ただし、魔性たる宿儺に対し人間の価値観は通用しない。
 

固有スキル

怪力:A
魔物、魔獣のみが持つとされる攻撃特性。使用することで一時的に筋力を増幅させる。
一定時間筋力のランクが一つ上がり、持続時間はランクによる。彼の場合は短期間戦闘なら連続発動も可能。
本来は人間であったが、魔性として改造され、そして語られることで得たスキル。
 
呪術:A
古来からアジア、中東、南米などに伝わっている魔道。あるいは古典的呪術の類。
両面宿儺は非常に古典的な、生贄と呪詛を用いる呪術を得意にする。古く、単純ではあるがその分強力。
自分の中に或る数多の魂を代償として対象に対して束縛や傷返しの呪詛を幾重にも刻み付ける。
 
群勢変性:EX
彼の出自に関して作り出された特殊スキル。変化や千貌、戦闘続行の複合スキル。
数百人という堕胎や飢餓により死した子供たちの魂によって作り出された人造魔性ゆえに、その内には大量の魂を宿す。
故にその命は簡単には尽きることは無く、また状況に応じて肉体を自在に作り変えることが出来る。
 
 

宝具

臥魔召譚・豪俗群変勢(てんちにみちよ、ましょうへんぜい)
ランク:B++ 種別:対軍 レンジ:1~100 最大捕捉:10人
両面宿儺、彼の異形なる肉体とその作り出された経緯そのものが宝具と化した物。
その霊基の内側に蠢く、まつろわぬ者どもの憎悪や怒り、悲哀、そして魂を全て魔力として開放。
それにより霊基を爆発的に増殖・肥大化させることで、自身の肉体を神霊にすらも匹敵する"化け物"へと変性させる。
 
その姿はまさしく、伝承に語られる両面宿儺の具現であり二つの面に二対の腕、
そしてそれぞれの腕に持つ数多の武具、総てに"まつろわぬ者どもの怨念を代償とした呪詛"が込められている。
身長は10mを優に超え、さらに近づくとその全身が人間、それも赤子や童の腕や臓腑、頭部で形作られていると分かる。
攻撃を行うべく近付けばその形作る腕や臓腑によって絡み取られ、抵抗に失敗すればその霊基の一部として取り込まれる。
 
この状態と化した彼に対抗するには、彼の非常に強く絡み合う呪術を躱せる高い対魔力と、
巨躯と絡め手を避けることのできる俊敏さ、そして何よりも魔性の全力の筋力に押し勝てる力。
3つの技術を備えていなければこの怪物に勝利することはできない。
 
 

解説

両面宿儺。日本書紀、あるいは飛騨~美濃(現在の岐阜付近)の伝承に語られる魔性、あるいは鬼神。
伝承によるとその姿は首のない2つの頭部に二対、すなわち4本の腕を持つと言われており、異形と記されている。
朝廷に属さない地方豪族たちを異形として見立てた説や、結合双生児の噂が転じたものなどその正体は未だ不明とされている。
 
その正体は、本来は飛騨の国に住んでいた名も無き修行僧であった。
滅私奉公の末に平和があると信じ、人の為に道を開き、寺を建てた善き人であった。
だがしかし、朝廷への恨みを持った地方豪族らが、霊力の高かったその名も無き僧を中心として対抗できる存在を作り上げようとした。
死んだ子供たちの魂数百を、呪術を以てして練り上げ纏わせ、そして数多の魂の蟲毒と融和の末に、その名も無き僧は魔性へと転生した。
それこそが両面宿儺という存在の正体。一言で言うなれば、"人造魔性"である。
 
元来の僧の魂は憎悪と慟哭の彼方に消え去り、纏め上げられた死子の魂とそれらの遺骸の継ぎ接ぎたる肉体により、完全に怪物へと変性している。
故に手足や頭部は複数あり、そして内部には悍ましいほどの魂が溢れ、その総てがこの世界、ひいては人間たちを憎悪して恨んでいる。
その恨みから、彼"ら"は朝廷にたいして牙を剥くが、最終的に武振熊命の手によって討たれ死亡した。
 
内部に大量の魂を持つが故に、その肉体と魂は元は人間でありながら本物の魔性と比肩する実力を持つ。
その高い実力を用いて、ただ人間を弄ぶかのように人を殺す。目的など無く、数百の人格が混ざっているため彼らの個別の自我など消え去っている。
或るのはただ、人間というのはどうしようもなくろくでもない塵屑だという達観と、だがそれでも見ている分には飽きないという子供らしい感情の2つのみ。
そのため、サーヴァントとして召喚された場合は、従う気は毛頭ないが観察は続けてやろうというスタンスでマスターに付き合う。
だがしかし、少しでも機嫌を損なえば一撃で頭部が飛ぶので注意が必要である。
 
その出自故に肉体には性別が双方混ざり合う両性具有ではあるが、基本は男性的肉体を持つ。
理由としては戦闘の際にはこちらの方が有利であるためであり、必要に応じては女性的肉体にも変化する。
主に呪術に専念するなどの際であり、その差異は魂や口調もすべて女性のようになる。この状態はかなり美人。
変化する理由としては、呪術というのは陰属性であり、同じく陰陽の陰に位置する女性のほうが相性が高いため。
 

性格

長きを生きた魔性らしく、達観した感性を持つ。
だがそれと同時に、子供のような落ち着きの無さもまた併せ持つ。
何にでも興味を示すが、つまらなければ即破壊という傍若無人さを持っている。
人間に対してはつまらない/邪魔な生き物、蟲と同様の存在だと思いつつ、それでも面白いやつはいると考えている。
これは彼曰く「人間も雅な蝶や奇天烈な甲虫には惹かれるだろう? それと同じだ」と語っている。
 
加えて特記するならば、人間に対しては執拗に"童"や"小娘"などと呼び嘲る傾向にある。
それはサーヴァントであっても変わらず、自分より過去の英霊であれば、外見に構わず"童"と呼ぶ。
理由は不明。だが、そう呼んだ相手が自分に傷を与えると露骨に不機嫌になる。