聖パウロ

Last-modified: 2017-07-30 (日) 02:07:15

【クラス】キャスター
【真名】聖パウロ(タルソスのサウロ)
【容姿】スタイルが分かりにくい厚着の女性聖人。
【英雄点】35点(ステ15・スキル20・令呪1)
【HP】10/10
【筋力】E:1
【耐久】D:2
【敏捷】E:1
【魔力】A++:7(8)
【幸運】C:3
【スキル1】陣地作成(教会) B
10点:移動フェイズ時陣地を作成できる。
   陣地内では魔術攻撃とマスター含む全ての防御時、補正値5を得る。
   また、遠距離攻撃フェイズで受けるダメージを無効にする。
【スキル2】聖教の礎 A
5点:自分の陣地の効果を自分のマスターに適用する。移動フェイズ時、自分のマスターのHPを1D6回復する。
【スキル3】聖人作成 EX
5点:自分のマスターは、交戦フェイズ中一回だけ、キャスターの魔力値分までの補正値を得ることができる。
   このスキルを使用した場合、マスターは3d6のダメージを受け、聖人属性を付与される。

【宝具1】『神聖十三書簡』(エピストイシグマ・パウロス) 1/1
【ランク・種別】A:対衆宝具 レンジ:10 最大補足:1人
【効果】作成時、令呪1を消費する。
    この交戦フェイズ中だけ、自分のマスターに神性を付与し、ステータス三つまでを3上昇させ、
    二つまでのステータスの判定ダイス面を+1する。
    効果終了後、マスターは(耐久値)d6のダメージを受け、これによりHPは0にならない。
    (耐久値に振った場合、即座に3d6回復して、交戦フェイズ終了時HP上限はもとに戻る。)

【宝具2】『贋作・十の指輪』(バッドコピー・テンリングス) 1/1
【ランク・種別】D:対人宝具 レンジ:10 最大補足:5人
【効果】作成時、令呪1を消費する。対象がステータス『魔力』を使って判定を行う時発動できる。その判定時だけ、「対象の魔力値」-1のペナルティを与える。

【その他】秩序・善/人属性/聖人/処女

マテリアル


聖使徒パウロ。かの救世主から直接教えを受けていないが、キリスト教の歴史において十二使徒に劣らない最重要人物。
多くの国を旅し、最期にペトロとローマで殉教して、初期ローマ教会発展の基礎となった。

 

【Lv1】
身長/体重:152cm・48kg
出典:新約聖書
地域:イスラエル
属性:秩序・善
性別:女性
「この世に神は唯一人、救いはイエス・キリストの名においてのみ成就されます。
 その福音を伝えるのが、私の使命。」

 

【Lv2】
本来はキリスト教と敵対しているファリサイ派の信者であったが、ある日啓示を受けて改心した。
それからは異邦人でありながら身を粉にして、主の教えを各国へ広めた。
”クリスチャン”というキリスト教徒に対する称呼も、パウロの働きによるものとされる。
迫害されても、石打ちにされても、暗殺されそうになっても、彼女は宣教をやめなかった。
やがて誰からも、十二使徒と同等に崇敬されるようになった。

 

【Lv3】
出身と理念の違いから、首座使徒ペトロとの論争は多く行われて、
お互い同志でありながらライバルにも似た関係だった。
これにより、キリスト教会も後々ペトロ派とパウロ派に分岐した。

この二人の関係について多くの考察があるが、
中には、パウロの書簡にグノーシス主義に類似した思想が含まれているから、
聖書の物語でペトロに敗北したシモン・マグスは、
実はパウロのことを仄めかしているじゃないのか、という説もある。

彼女に聞かれたら激怒必至だろう。

 

【Lv4】
『神聖十三書簡』
ランク:A 種別:対衆宝具
エピストイシグマ・パウロス。
使徒パウロが宣教のために執筆したとされる十三の手紙。
新約聖書の三分の一以上を占め、四つの福音書より先に書かれているため、まさしくキリスト教の礎と言われるべきものである。
三位一体論や原罪の救済と言った思想の発端もこれである。
これにより、イエス・キリストの神性は高められ、正真正銘”神”として認識されるようになった。

つまり、この宝具は”英雄作成”ならぬ”神霊作成”である。
短い間だけ、対象は三位一体の”子”の位置に嵌まり、強引に存在の位階を引き上げる。
......無論、それは魂に過酷な負担がかかることは、言うまでもない。

 

【Lv5】
『贋作・十の指輪』
ランク:D 種別:対人宝具
バッドコピー・テンリングス。
ファリサイ派の魔術師の悲願は、魔術王ソロモンの秘術の数々を再現・伝承することにある。
その一つであるソロモンの指輪(の劣化コピー品)がこちらである。
魔術師としての”タルソスのサウロ”が所有する宝具。
無論、その効力は本物の足元にも及ばず、精々相手の魔術の出力を低下させる程度だが、相手によっては決め手となりうる。

 

【幕間をクリアで開放】
○聖人作成:EX
後世の聖人を生み出したことにより得られた、”人間そのもの”を聖別するエンチャント・スキル。
哲学者ニーチェ曰く、パウロは救世主をおのれの十字架にかけたと。初代キリスト教の歴史を捏造したと。
作家アンドレ・ジッド曰く、我々が信仰している多くの概念はキリストの言葉ではなく、聖パウロの注釈によるものであると。
”キリスト教”という宗教はパウロが作り上げたものだとすれば、後世に輩出した聖人・聖女もまた、彼女由来のものである。
目的は歪であれ、彼女がこの宗教の基礎を作ったことで救われた者も、犠牲となってしまった者もいて、人理に莫大な影響を与えたのだ。