安倍

安倍

彼女について

• 球磨型軽巡洋艦の六番艦。艦名は静岡の一級河川・安倍川にちなむ。

• 木曽の妹だけあって設計は洗練されているがこれと言った特徴が無く、また建造された時期が悪かったのかはたまた彼女に運が無かったのか大戦を通して一度も実戦を経験していない希少な艦。
• 輸送作戦に従事したりはしていたがそれも開戦後直ぐに任を解かれて本土へ帰還する事となる。
• 彼女の言う「隠された力」、それは―――

ゲームにおいて

• この時点では多摩と全く同じステータスを持つごく普通の軽巡洋艦に過ぎない。
• この状態では実戦に参加したことが無く、また輸送作戦に従事していたという曖昧な記録しか残っていないためか、まさかのドラム缶初期装備となっている。入手難度的に養殖は難しいだろうが…
• 彼女の語る「隠された力」はその異様に低いレベルでの改造によって早々と明らかになる…

• 時報、入渠時のセリフなどで推してくる「安倍川餅」は自らの名前の由来となった静岡県の安倍川周辺で古くから愛されている名物。
• つきたての餅、あるいは湯通しして柔らかくした餅にきな粉と砂糖をまぶしたもの。
  砂金にちなんだ「安倍川の金な粉餅」がかの徳川家康に気に入られて「安倍川餅」の名前を授かり、徳川吉宗にも愛されたと言う歴史あるお菓子。
• 現在ではあんこ餅とセットで提供される事が多いが、一部の地域（主にド田舎の山梨など）ではあんこ餅ではなく黒蜜をかけた餅とセットになることもある。

彼女について

• 北上、大井、木曽の重雷装巡洋艦化に際して技術検証のために先行して重雷装巡洋艦化された安倍。　
  　あくまで技術検証のためであったため改装に際していくつかの実戦的装備を取り外され、内地での武装（魚雷）試験艦とされた。
• 姉たちに数では及ばない計32基の魚雷発射管が装備されたが、残りのスペースは各種試験魚雷を装備され日本海軍の魚雷性能上昇に大いに貢献した。

• と、言いたいのだが実際に装備されたのは対空魚雷やら対地魚雷やらの珍兵器ばかりで実用性云々以前に「なんでこんな物作ろうと思った！言え！」というレベルの物ばかり。
  事故こそ起きなかったもののそれほど効果的な装備であったはずも無く、安倍を運用する開発部は海軍内部の鼻つまみ者扱いだったとも言われている…
  • 試製24連装対空(酸素)魚雷噴進砲とは大日本帝国海軍自慢の酸素魚雷を小型化して航空機への迎撃手段に発展させようという試みから開発された物。
    しかしながら小型化・対空射撃時の安定化を図った改修の結果「運動会の花火」と渾名される程度の威力になってしまった。
  • 試製6連装対地(酸素)魚雷射出装置は大日本帝国海軍自慢の酸素魚雷の隠密性を活かし、敵沿岸拠点へ接近した後海中から飛び出て陸上拠点を攻撃するという画期的な装備。
    海中からの飛び出し装置の開発が難航し、トビウオを参考にした機構を用いて海中から飛び出す事は可能になったものの飛距離は伸び悩み最終的に飛び出し地点から2メートル以内しか攻撃できなかった。当然飛び出し地点のコントロールも難しかったという。
  • 試製対潜(酸素)魚雷投射装置は大日本帝国海軍自慢の酸素魚雷をそのまま対潜装備として使用できる様にと造られた装置。
    装備の統一化による運用コストの削減と生産性の向上を目論みつつ酸素魚雷の威力で従来の爆雷以上の戦果を見込んだものだったが、爆雷よりも遥かにコストの嵩む酸素魚雷の無駄遣いと言われ試作装置が安倍改に搭載されたのみとなった。

• そもそも超遠距離からの魚雷による飽和攻撃を目的にした重雷装巡洋艦のコンセプトから大きく外れたぼくがかんがえたさいきょうの魚雷開発大会になっていた事は言ってはいけない。
  • 一際目を引く異様さの「試製二段階(酸素)魚雷」とは、射出後に大型魚雷から小型魚雷を放って広範囲を雷撃しようというもの。甲標的と異なり無人兵器だが分離機能が作動しない事も多く実戦的では無いと判断された。
• 終戦後はその異様な装備が災いして復員船にもなれず、解体され鋼材として各地に運ばれていったという。
  資源にまでなって初めてみなさんのお役に立てたのかも知れない…

ゲームにおいて

• 僅かLv5で完成する重雷装巡洋艦。ステータスはまさかの火力1にハイパーズすら上回る驚異的雷装値が特徴。
• 主砲・副砲が装備できない、また艦載機数0なので水偵も装備できないとあまりにも異色の艦。　
  　加えて極めて重要な事に甲標的も装備できない。よって他の重雷装巡洋艦の特徴であり最大の魅力である先制雷撃もできない。なんでこんな船造った！言え！
• 初期装備はどれも安倍改を手に入れることでしか入手できないレア装備。まずは一旦外してロックを忘れずに。　
  　しかしながら性能の話となると悲惨の一言。
  • 試製24連装対空(酸素)魚雷噴進砲は対空値(+2)より雷装値(+8)の方が大きく上昇する。
  • 試製6連装対地(酸素)魚雷射出装置には対陸地特効が無い。一応陸地型の敵を攻撃することはできる。
  • 試製対潜(酸素)魚雷投射装置はソナーとのシナジーが無く素直にソナーと爆雷をセットで使ったほうが効果は大きい。安倍改はソナーも爆雷も装備できないが。
  • 試製二段階(酸素)魚雷のみは雷撃戦・夜戦の際に敵二体を同時に雷撃することが可能になるためそれなりに有用。唯一の欠点は安倍改以外に装備できる艦がいないこと。
• イラストで抱えている巨大な魚雷が試製二段階(酸素)魚雷。また右肩に試製6連装対地(酸素)魚雷射出装置、左肩に試製24連装対空(酸素)魚雷噴進砲を備えたその姿は某ここは地の果て流されて俺なアニメの主役ロボットのフル装備のよう。
• 図鑑、及び夜戦突入時の「ベアー！」は時報によれば長姉である球磨へのリスペクトとの事。アベ→ベア→クマ…
  • 球磨に限らず時報ではそれぞれの姉たちへの尊敬や憧れが見て取れる。「しょんない」とは言いつつも安倍にとっては良き姉たちなのだろう。

外見の設定

• 身長は球磨型姉妹で一番小さいけれどそれほど大きく差があるわけでは無いくらい。体つきも普通で兎に角身体的な目立つ部分が無い地味な末っ子。
• 髪型はショートボブ、髪色はくすんだ金髪（他の球磨型姉妹に無い髪色＆安倍川餅のきな粉をイメージ
  • 改になると小豆色の髪飾りが付く。熊の耳をモチーフにした物で姉へのリスペクト精神の現れ
• 服装は球磨型共通の制服。色は球磨・多摩・木曽と共通（へそチラ！）だが、改になるとクリーム色のストールを巻く。（北上・大井の改二制服の色であり二人へのリスペクト
• 艤装は改造前は木曽と同じ物。改造後は北上・大井の改二に近いが両肩にユニーク装備を備え大型の魚雷を抱えている。