ハンターの標準装備の1つで、アイテムを持ち運ぶために一時的に保管するためのケース。
作品によっては「アイテム」表記だったりする。
目次
概要
- 狩りに必要な薬や弾薬といった持ち込み品、クエスト中に入手した素材などを入れるポーチ。
所持できるアイテムの量は種類数で定められ、アイテム1種類につきそれぞれの上限数まで持つことができる。
シリーズが進むにつれて最大所持数の増加、用途を限定したポーチの追加など、利便性が上がっている。
作品ごとの変遷
MH、MHG(PS2)、MHP、MH2
- 1ページ10種表示の2ページ、計20種のアイテムを所持できる。
- ゲーム自体の難易度の高さもあって、持ち込みアイテムの制限が厳しくのしかかり、
秘薬や生命の粉塵の現地調合のために護符爪を持ち込めないことがザラにあった。
MHP2、MHP2G、MHG(Wii)
- 所持数が増加した。
1ページ8種表示で3ページ、計24種のアイテムを所持できる。
これ以降、「1ページ8種×ページ数」が基本仕様となる。
MH3、MH3G
- 剣士用・ガンナー用でアイテムポーチが別々になった。
各ポーチは、装備変更によりハンタータイプを切り替えると自動で変更、告知してくれる。
- ガンナー用ポーチには弾丸(MH3Gはビン含む)用のポーチが1ページ追加され、
24+弾8種の計32種を所持できる。- 武器変更の際に一々アイテムを入れ替える必要が無く、
ストレスフリーな仕様となっている。
その一方、うっかりガンナー状態で引き出したアイテムがあるのを忘れて剣士になり、
「アイテムがない!」とあわてるケースも。
このため、いろんな武器を使うプレイヤーの中には、
剣士用とガンナー用それぞれに護符爪を用意することも。
- 武器変更の際に一々アイテムを入れ替える必要が無く、
MHP3
- クエスト中に利用できる臨時ポーチが登場。
通常のアイテムポーチ24個に加え、さらに8個余分にアイテムを持つことができる。
ただしクエスト中のみ利用可能なので、出発前から利用できるわけではない。- クエスト後にアイテムを整理し忘れて、
ポーチが満杯の状態で出発してしまっても、8個分の空きスペースが確保される。 - ここに入れたアイテムはクエスト後はアイテムボックスに送られるので、
後でアイテムボックスに直接送るのが面倒臭いアイテムは、
こっちに入れ替えさせるという利用法もある。
- クエスト後にアイテムを整理し忘れて、
- 一方で、MH3の弾丸ポーチは実装されなかった。
MH4~MHXX
- 剣士とガンナーのポーチは共通に戻り、
剣士、ガンナーにかかわらず弾・ビンポーチと臨時ポーチを持つようになった。
MH3(G)とMHP3のいいとこどりのポーチである。- クエスト中の最大所持数は弾8種を含めると40種、シリーズ当初の20種の倍である。
- 剣士が弾・ビンポーチを使うことは少ないが、
支給品の弾を持ち帰ったり、PTプレイ時に味方ガンナー用に持ち込む際、
通常のポーチを圧迫せずに済むのはありがたい。 - MH3やMH3Gのようにアイテムを自動で入れ替えることができないが、アイテムマイセットで代用しよう。
- MH3GはMH3のG級版である為か、臨時ポーチは無かった。
だがMHP3経験者の多くは「何で臨時ポーチを無くしたんだ!!」と思ったとか。
開発側もこうした意見を聞き入れたのか、MH4で臨時ポーチが再実装された。
MHWorld、MHW:I
- アイテムポーチのUIが一新され、アイテムボックスと同じくアイコンだけが並ぶようになった。
これによってページ送りの必要がなくなり、ポーチ内の全てのアイテムを一覧することができる。
なお、従来の1ページ8種の名残か、1行あたりの枠数は8となっている。
- 臨時ポーチが再び消滅。
代わりに、戦闘で使ったり、調合素材にしたりするアイテム以外が入る素材ポーチが追加された。
具体的に言うとモンスター素材や骨、鉱石はほぼ全て素材ポーチに入ると見てよい。
素材ポーチに入った素材は拠点に帰還すると自動でアイテムBOXに送られるため、
クエストを連戦していたらいつの間にか素材ポーチも一杯、ということは滅多に起きない。
- また、弾/ビンポーチの容量が倍増し、最大16種となった。
アイテムポーチ全体での容量はシリーズ最大であり、
アイテム枠24種、弾/ビン枠16種、素材枠24種の合計64種を詰め込むことができる。
- アイテムポーチ、素材ポーチとも別に武器種別の特殊アイテム*1、捕獲用ネット、釣り竿、肉焼きセットと
特殊装具二種に加えMHW:Iからは観察キットが入っている固定アイテムという枠が存在する。
これらのアイテムを選択すると「アイテム調合する」「捨てる」の選択肢が出るが、どちらも実行できない。- 固定アイテムは本当に固定されており、外すという選択肢はない。
砥石と特殊装具はともかく、他は戦闘では全く不要なものであり、
戦闘中のアイテム選択では必ず4個余計なアイテムが含まれることになってしまう。
今作はキャンプでアイテムを引き出せるのだから、探索でしか使わないようなこれらは
外せても良かったのではないだろうか……。- そんな意見を汲んでか、MHW:Iでは固定アイテムを非表示にできるようになった。
対象は戦闘で使わない捕獲ネット、釣り竿、肉焼きセット、観察キットの4つであり、
□ボタンを押すことで個別に表示or非表示を切り替えることができる。
非表示にするとアイテムリストに並ばなくなるので、ショートカットに登録していない限り、
クエスト中に使用不可になる。観察キットは個別のショートカットコマンドを持つため
ショートカット登録していなくても使用可能。
- そんな意見を汲んでか、MHW:Iでは固定アイテムを非表示にできるようになった。
- 固定アイテムは本当に固定されており、外すという選択肢はない。
- アイテムポーチを開いて△を押すとアイテムの並び順を変更できる。
例を挙げると、通常は「回復薬→回復薬G→秘薬→いにしえの秘薬」と並んでいるが、
これを「秘薬→いにしえの秘薬→回復薬→回復薬G」に並び替えられる。
また、L1orR1を押せばさらに弾/ビンの並び順まで変更可能である。
MHRise、MHR:S
- 素材ポーチが消滅し、臨時ポーチがみたび登場。
容量は従来よりは大きくなったものの、素材ポーチよりは少ない16種。
アイテム枠24種、弾/ビン枠16種と合わせて合計容量は56種となる。
- 固定アイテムの名称が常備品に変化している他、当初は再び非表示にできなくなっていたが、
Ver. 12のアップデートから非表示にできるようになった。
尤も、中身は3種類(うち2種は戦闘中にも使う砥石と投げクナイ)に減っているため、MHWほどの煩わしさはない。
- 猟具生物は独立したスロットである猟具生物カゴに5匹まで収納される。
また、大翔蟲の残数もここで確認可能。
- MRではガルクを連れているときのみ利用可能なガルクポーチが追加される。
アイテムポーチに入り切らないアイテムを入手した際に自動的に収納されるポーチで、
8枠分のアイテムを収納可能。これはガルクを2匹連れていても変わらない。
ガルクポーチに入ったアイテムはテントでのみ取り出すことができる。
- アイテムや弾/ビンの順番を並べ替える機能はオミットされているが、
これらの並び順はMHWと同じくポーチ内の並び順に準拠している。
デフォルトから変えた場合は整頓ボタンに触れないように気を付けよう。
MHF
- MH2をベースとしているため、基本はMH~MH2までと同じく1ページ10種表示の2ページ。
さらにMH4以降のような弾・ビン専用のポーチが存在する(ガンナーのみならず、剣士でも使用可能)。
こちらも1ページ10種表示。
- パートニャーを同行させている場合のみ利用可能な「パートニャーポーチ」も存在し、
最初は1種だがパートニャーランクを上げていくことで最大5種まで拡張される。
アシストコースが有効だと更に5種分拡張され、ハンター用ポーチ1ページ分と同量となる。
- MHFでは当初、ポーチを増やして欲しいという要望を公式は実装しないとしていた。
その後、MHF-G5でパートニャーポーチ、MHF-Zではガンナー用ポーチは実装されたが、
10種×2ページ分という基本は変わっていない。
そのため、特に高速砥石や激運のお守り、課金アイテムなど有用なアイテムが多いMHFでは、
剣士であってもサービス終了に至るまでアイテム吟味は重要な要素となっていた。
MHST
- RPGであるMHSTにも登場している…のだが、なんとアイテムポーチの容量が凄まじいことになっている。
驚くべきことに持ち運べるアイテムの種類に関しては一切の制限が無し。
個数の方もほとんどの消費アイテムは999個まで収納可能と言う訳の分からない事態に。
一方で後述のバトルポーチにアイテムをセットしなければ、戦闘中に中身を使用することはできない。
早い話がアイテムポーチと言うよりは「常にアイテムボックスを持ち歩いている」と言う形に近く、
事実MHSTではアイテムボックスの方は着せ替え機能などしか存在しない箱になってしまっている。- メタ的に言えばMHSTがRPGであり、快適な冒険が行えるようにするための独自の仕様変更なのだが、
あえて世界観に則って考察するのであれば、
「主人公がハンターではない故にギルドからの決め事に従う必要なく、好きなだけアイテムを持ち歩けるから」
と言ったところだろう。
また、実際のところは控えのオトモンに荷台を牽かせてアイテムを運ばせている可能性もある。
- メタ的に言えばMHSTがRPGであり、快適な冒険が行えるようにするための独自の仕様変更なのだが、
- なおアイテムポーチに関連して、本作独自の要素として「バトルポーチ」と言うものがある。
これは戦闘中に使う予定のアイテムを入れておく専用のポーチであり、
この中に最大で10種類のアイテムを収納でき、戦闘に持ち込むことが可能となる。
個数に関してはアイテムごとに決められており、例えば回復薬なら10個、気合のカタマリは1個と言った具合。
バトルポーチに入れたアイテムでないと戦闘中には使えず、
そもそも単独で使用できないアイテムなどはバトルポーチに入れることはできない。- ちなみに通信対戦においてはアイテムポーチの中身もいくつかの種類で指定されてしまう。
限られたアイテムだけで勝利を目指す必要があり、どの中身のものにするかも考える必要がある。
本作の戦闘を勝ち抜くためにも中身が非常に重要な要素に仕上がっている。 - ちなみに通信対戦においてはアイテムポーチの中身もいくつかの種類で指定されてしまう。
MHST2
- ライダーのアイテムポーチについては前作から一切仕様変更は無く、相変わらず容量お化けのまま。
一方でバトルポーチが廃止されたため、戦闘中に使えるアイテムの制限がほぼ撤廃された。
それに伴い、前作ではバトルポーチの存在のせいで取りづらかった戦略である、
必要なアイテムを多数用意した上での圧倒的な物量戦で強引に勝負に勝つと言う手段も取れるようになった。
もちろんそんな戦い方では消耗が非常に激しくなるうえに、戦闘評価も微妙なことになりやすいが、
どうしても勝ちたいのであれば一考の余地はあると言えるだろう。
余談
- ハンターは何の気なしに使っているが、「ただの鞄」と侮るなかれ。
ギルドの技術を結集して作られている頑丈な鞄らしい。
確かに炎ブレスを受けても爆弾が爆発しなかったり、
ハレツアロワナなどは別にしても、黄金魚などの正真正銘の魚も生きたまま持ち運べ、
モンスターのフンを入れても飲食物に匂いがつかないなど、
そこには相当な工夫がされていると見ることが出来るだろう。
また、見た所非常に小振りなのに、何故この中に大タルだの肉焼きセットだのが入るのかは謎である。
そのうえ、ハンター達の身の丈ほどもあるアカムトルムやウカムルバスの尻尾は99個入るのに、
丸飲みサイズのいにしえの秘薬は1つしか入らず、卵に至っては1つも入らない*2という、理不尽なことになっている。
なお、MH4Gで登場した抗竜石はポーチの枠を消費しないが、
これについては「アイテムポーチを圧迫しないほど小さいため」と説明されている。- ちなみにこれはゲーム上の都合で理不尽な収容力を見せているだけで、設定上は普通の鞄である。
ノベル版では大タル爆弾は荷車で運んでいるし、肉焼きセットは直接持ち運んでいるなどの描写がある。
大タル爆弾に関していえば、MH4やMH4GのOPでは、荷車や人力でそれを運んでいるのが確認できる。
その設置方法も、エリアに運び込んだ大タル爆弾をモンスターの習性や狩猟上での通り道と推測される場所
(餌場や岩陰など)に事前に隠しておくなど、非常に現実的である。
ゲーム上ではアイテムポーチに大量に収納できたディアブロスの角も、
アイテムポーチには当然入らず、人力で運搬している様子が確認できる。
また、鞄の中の広さはドリンク系のアイテムが数本入る程度の容量のようで、
どうやら公式でもこのスタイルが一般的なようだ。
ゲーム上の仕様と設定上の出来事はあくまで別物であるということだろう。
もちろん、モンスターハンターシリーズに限らず、アイテムを使用するゲームの大半で見られる現象である。- なお、アイテムポーチの四次元ポケットじみた収容力はたまにネタにされることがあるが、
あくまでゲーム上の仕様であり、設定上の出来事のように扱えば叩かれても文句は言えないので、
使う場面をよく考えた上で発言するようにしよう。 - ……と思ったら、MHR:Sの受付嬢のチッチェ姫が下げている鞄は
かなり軽く、拾ったキレイな鉱石や分厚い本を15冊入れても不思議とまったく重くならないという話が聞ける。
この鞄は王国騎士達からの贈り物であるという事で、恐らくこのアイテムパックであろう。
- なお、アイテムポーチの四次元ポケットじみた収容力はたまにネタにされることがあるが、
- また、MH4GのOPでは、如何にも「ポーチ」と呼べる腰バッグにとどまらず、
ハンターたちが各自で手提げの鞄……補助バッグとでも呼べそうな袋を持ちこんでいる姿が見られた。
臨時ポーチだろうか?- キャンプのボックスから、各々必要な物品をこの袋に入れて出発し、
いざ戦闘が始まるとバッグはその場に放って飛び出すという、これまた現実的な姿であった。
このやり方だと、狩猟中にアイテム損失、とか間々起こりそうである。
- キャンプのボックスから、各々必要な物品をこの袋に入れて出発し、
- ちなみにこれはゲーム上の都合で理不尽な収容力を見せているだけで、設定上は普通の鞄である。
- 装備のグラフィックを見ると、たまに腰部分にポーチらしきものが見えるが、恐らくこれと思われる。
大部分は箱型だが、女性用のキリン装備やザザミ装備などではハート型、
パピメル装備ではテントウ虫型と少々違いがある。
しかし男性用はほとんどがオーソドックスな箱型。中には付いて無いものもある。何故だ。
大きさもまちまちでレザーシリーズやブレイブシリーズのように比較的大きめのものから
スターナイトシリーズのように小さめのサイズのものまで多岐に渡る。
初期装備などは大きめのものが多い傾向があるようだ。
- ガンナー用装備は腰や足など、各所に弾薬が装着されていることが多い。
胴装備にも弾帯を巻き付けていたり、背中に大きな鞄を背負っている物も多い。
ライトボウガンを担ぐと見事に鞄と干渉するが。
弾用ページの追加はこういったデザインを反映したものなのかもしれない。
弾切れになろうが弓装備だろうが見た目は変わらないが。- モガの村の村長によれば、ガンナー防具の防御力が低いのは、
こうした弾丸の収納場所を工夫する必要があるためであるらしい。
MH4では剣士でもガンナーポーチ使えるようになったけど。
まぁ単に収納するだけでなく「取り出すのも容易な構造のため」と考えればまだ説明はつくか。
- モガの村の村長によれば、ガンナー防具の防御力が低いのは、
- 多くのオトモ装備にもハンターポーチに相当すると思われる収納が取り付けられているが、その見た目はかなり個性的。
例えばコンガ装備ならキノコ型のポーチが付き、ザザミ装備ならモノブロスの頭骨を模したリュックを背負うなど、
素材元の特徴を上手く反映したデザインのものが見受けられる。
たまにはオトモ装備の背中にカメラを回してみると面白いかもしれない。- また、野生のアイルーやメラルーも腰の辺りにどんぐりや巾着袋を装着しているが、
これもハンターのポーチに相当するものだろう。
- また、野生のアイルーやメラルーも腰の辺りにどんぐりや巾着袋を装着しているが、
関連項目
モンハン用語/剥ぎ取りナイフ - 同じくハンターの標準装備の1つ
システム/アイテムボックス