砂竜ガレオスの素材から作られたヘビィボウガン。
初登場は割と遅く、MHP2G初出である。
目次
概要
- 長年にわたり、ライトボウガンしか固有武器を与えられてこなかった悲運のモンスター、ガレオス。
そんな彼にMHP2Gでついに与えられた新たな固有武器がこのヘビィボウガンである。
…やっぱりボウガンである。剣士にも用ができる存在となるのはさらに先の未来であった。
- 見た目はかなりぶっとい銃身に、先にチョコンとヒレがくっついたバランスの悪い代物。
ガレオスっぽいシルエットではあるが。- 同じ魚竜種のヘビィであるガノスプレッシャー系統の色違いである。
流石にパワーバレルはあんな趣味の悪い個性的なものではなく、もっと無難なデザインだが。
- 同じ魚竜種のヘビィであるガノスプレッシャー系統の色違いである。
- ハンターの間では<<砂逆叉>>の愛称で呼ばれているという設定がある。
逆叉(さかまた)とはシャチの別名である。
性能
MHP2G
- 並み居る個性派揃いのヘビィボウガン界。
果たしてその世界にガレオスはどのような長所で殴り込んできたのか?
- 攻撃力180、装填速度【やや速い】と、ヘビィの中でも、火力と装填速度を両立した珍しい存在になる。
基本的に取り回しの良いヘビィは火力に劣る傾向がある中、これは平均クラスの火力をクリアしている。
- 基本スペックは優秀だが、要である装填弾種を見てみよう。
まず物理弾のうち、通常弾はレベル1と2のみ、それ以外の弾種はレベル1オンリーになる。
とはいえ制作可能な時期はまだ序盤で高レベルの弾をバンバン撃てるかどうかは怪しいところ。
むしろLV1とはいえ拡散弾にも対応している点をありがたいと思おう。- やや微妙な物理弾に対して属性弾の扱いに関しては非常に優秀。
火炎、水冷、電撃弾の3種に対応、いずれも4発ずつ入るため、属性に弱い相手には極めて有効。
また状態異常弾も、毒弾以外は装填可能であり、総じて取り回しが良い。
- やや微妙な物理弾に対して属性弾の扱いに関しては非常に優秀。
- 総じて作成難易度に対しての使い勝手が抜群に良く、ヘビィ初心者にお勧めの一丁になっている。
2ndGでは初期武器のボーンシューターの優秀さ故に目立たないが、先述の通りまだこの時期はLV2の弾は貴重。
取り回しの良さはあちらより上のため、乗り換え先としても悪くない選択肢だろう。
- 上位版はデザートダイバー。レベル3通常弾が9発入るようになったこと以外は、ほぼ同じ。
相変わらず作成難易度は低め。
ただこの時期になるとLV2以上の弾がほとんど入らない欠点の方が目立つようになる。
MHX
- MHP2Gを最後に、ドスガレオスは長期のリストラに遭いサンドダイバーもリストラ。
ドスガレオスが復活したMH4Gですらサンドダイバーは登場せず。
そんな不遇な武器であったが、MHXにて相方のデザートストーム共々ようやく復活を遂げた。
ベルダーキャノンLV2→ガウプシカLV1からの派生か、一発生産で生産可能。
- 最終強化は「デザートダイバー」。その性能は
- 低めの攻撃力190
- 通常弾8/6/7、貫通弾4/3/3、散弾4/3/3というやる気の無い物理弾の装填数(銀色の数字は弾追加スキル発動時)
- LV1火炎弾・水冷弾・電撃弾が4発装填。状態異常弾は毒弾以外が3/1とそれなり
- リロードやや早い、反動中、ブレなし
- しゃがみ撃ちはLV1減気弾だけ
- 武器内蔵弾はLV1強装弾、榴散弾だけ
- スロットは0
だが見かたを変えてみると、
デザートストームは「古龍武器に比肩する」とまで言われるほどの超絶的強化を受けているものの、
こちらはMHP2G時代から何一つとして目ぼしい強化点が無く、要するに完全に時代に乗り遅れているのだ。
厳密には当時は無かった減気弾に対応し、LV1通常弾の装填数が2発増加した代わりに、
MHP2G時代では上位で追加された9発装填のLV3通常弾が没収されているためむしろ当時より劣化している。- 三種以上の属性弾に適性がある多属性ヘビィとして見ると意外とライバルは少ないものの、
同じく三属性を装填できるエンバースロワーには火炎弾が非対応であることを除けば全体的に食われ気味であり、
四属性をしゃがめる属性特化のヤバい奴には天地がひっくり返っても勝てない。 - 内蔵弾を軸にしようにも、こちらは近衛隊正式重砲にピンポイントで立場を殺されていたりする。
あちらはLV1強装弾、榴散弾の装填数が1つずつ少ないものの内蔵数は同等であり、
なんとどちらの弾丸もしゃがめるためチャンスの時の決め弾として特化して損は無いポジションを確保できている。
さらに物理弾3種・電撃弾の装填数が十分にあるため継戦能力も問題ない。
強化の都合上メイン弾が散弾になってしまうため、マルチでは榴散弾特化はやり辛いのが悩みどころだが…。 - 状態異常弾の運用もヘビィの仕事とは言い難い上に、こちらの道でも妨害特化型の眠砲公爵コシュマルと、
LV2通常弾・散弾をしゃがめるカーマヒトバーレに装填数で完敗を喫している。
この2つのヘビィはどちらも左右ブレ(小)という小さくない欠点を抱えているものの、
その一点を除けば期待値・物理弾の対応&装填数・スロットといった基本性能でも負けているので…。
一応、狩技「アクセルシャワー」の効果中ならLV1状態異常弾を無反動で撃てるが、
それ以外は本当に何の長所も無いボウガンになってしまった。
当然ながら人気は全く無い。作る人もほとんどいない。
『環境の変化に適応できない種は絶滅する』のは野生の世界だけではなかったというわけである。
- ちなみに、本作でも例によってガノスプレッシャーへの
踏み台派生ルートが存在する。
ただし、あちらはあちらで本作では実にパッとしないヘビィとなっており、
さらに内蔵弾の弾種に設定ミス疑惑があるという曰く付きの代物となっている。
踏み台にされ続けたドスガレオス武器か、あるいはサンドダイバーの呪いだろうか。
MHXX
- G級昇格後にデザートダイバーLV6が一発生産でき、ほぼ同じ素材で限界突破も可能。
また、限界突破時にようやく大幅な強化が施されており、- 攻撃力は時期相応の230
- LV3通常弾(7)・LV2貫通弾(3)・LV2散弾(3)が素で装填可能に
- しゃがみ撃ちにLV1水冷弾が追加
- 属性弾とLV2麻痺弾の装填数が1発上昇
よりちょっとだけ下程度の性能となった。- ただし攻略武器として使おうにも、同じ最終強化形の一発生産に本作で大出世したS・アルバレストがいることが辛い。
LV2通常弾のしゃがみというどの局面でも活躍できる強みがあり、わざわざこちらと使い分けるまでもないのだ。
なにより最悪なのがこの後はG4ランクまで一切強化できない為、つなぎ武器としては落第点である。
- 究極強化は深沙重弩ドスガレオス。その性能は
- やはり低めの攻撃力310
- 通常弾9/8/8、貫通弾4/4/3、散弾4/4/3とまともになったが優秀とは言い難い物理弾装填数
- 物理弾以外の装填数は限界突破時から変化なし
- しゃがみ撃ちはLV1減気弾、LV1水冷弾
- 究極強化で武器内蔵弾にLV2水冷弾が追加
- スロットは0のまま
もっと悲惨な性能のヘビィが現れたこともあり産廃の汚名だけは返上することが出来たものの、
それでも平凡とすら言い難く、微妙武器のポジションから脱する事は最後まで叶わなかった。- 前作の項で考察した多属性ヘビィ・内蔵弾重視構成・状態異常弾重視の道には
同じ属性を装填できるヤバいヘビィといったライバルが増えており、
前作からの上位互換ライバルを含めて比較しても本作でも対抗できる性能ではないので省略。 - また、本作で追加されたLV1水冷弾しゃがみ+LV2水冷弾で水洗いヘビィの道が開けたか…と思いきや別にそんなことは無く、
貫通ではない水冷弾運用の大御所であるあしひきの山水撞車砲にはどう足掻いても勝ち目がないので…。
言ってしまえば派生先のハイガノバッシャーと横並びのポジションになっただけである。
- 性能面ではこのような有様だが「武器種+モンスター名」の銘を冠するヘビィとしてはこの武器に続く2例目である*1。
名前だけは個性がある存在と言えよう。
余談
- MHFには、外見が同じパワーサンドというヘビィボウガンが存在する。
性能面ではサンドダイバー系列とは大きく異なり、装填速度は【やや遅い】で、
レベル1・2の麻痺弾と各種物理弾(レベル2拡散弾を除く)が使用できるが、
サンドダイバーの持ち味であった属性弾には一切対応していない。