バゼルギウスの軽弩。
爆破を巻き起こす修羅の武器。
撃てば辺りは焦土と化す。
(バゼルタイフーン)
紅蓮滾るバゼルギウスの軽弩。
大地が嘆くかの如き、激烈なる破壊力を以て、
生命の尽くを撃滅せん。
(バゼルコア)
目次
概要
- MHWorldから登場したモンスター、爆鱗竜バゼルギウスの素材を使用したライトボウガン。
MHW:Iで登場した特殊個体、紅蓮滾るバゼルギウスの素材を使用した強化形態についても本項で解説する。
- 見た目はチェーンブリッツをバゼルギウスの素材で補強したようなものになる。
太刀や狩猟笛のように無骨でカッコイイ専用デザインが与えられなかったのは少々残念か。
性能
MHWorld
- 一発生産は不可能で、ウルムーティフォンIからの派生強化でバゼルタイフーンIが手に入る。
バゼルギウスを狩猟対象としたクエストは上位★7まで登場しないため、作成できるのは終盤となる。
上位序盤に乱入してくる個体を倒せれば話は別だが、装備が貧弱な状態でバゼルギウスを相手取るのは
正直オススメできない。無理せずじっくりと装備を整えてから挑戦しよう。
- 最終強化系は「バゼルタイフーンII」。レア素材である爆鱗竜の宝玉がキッチリと要求される上、
炎龍の塵粉まで必要になるため作成難易度は高い。性能を簡単にまとめると、- 攻撃力260、会心率-10%と高水準
- ブレ中
- スロットはLv1が1つ
- レア度7のためカスタム強化枠は2つ
- 物理弾は通常弾、貫通弾、徹甲榴弾が装填可能
主力は装填数3発のLv3通常弾と装填数2/2/1の徹甲榴弾 - 状態異常弾は毒弾、麻痺弾、減気弾が装填可能
- 属性弾は火炎弾と電撃弾、滅龍弾が装填可能
- Lv1・Lv2通常弾とLv1貫通弾、鬼人弾が単発自動装填に対応
- バゼル武器といえば、高めの攻撃力と低会心率、そして爆破属性を持っているのが特徴。
本武器も概ねその特徴に則っているが、ライトボウガンでは爆破属性を扱うことが出来ず、
その代わりなのか徹甲榴弾の装填数が比較的多くなっている。
大きな反動と遅いリロードに注意する必要はあるが、容易にスタンを取ることが出来るため
有用性は高い。
- また、Lv3通常弾の運用も得意としており、反動抑制パーツを3つ装着することで
反動「中」、リロード速度「普通」にすることが出来る。ブレも中と悪くないため、
Lv3通常弾を主力とするのは大いにオススメできる選択肢である。
- 他にも状態異常弾・鬼人弾によるサポートや、属性弾による属性攻撃も可能と手札は多い。
傍若無人に暴れまわるバゼルギウスのイメージに反し、素直で扱いやすい性能のライトと言えよう。
MHW:I
- マスターランクで登場する特殊個体、紅蓮滾るバゼルギウスの素材を使用して
「バゼルコア」に強化することが出来る。見た目については青みがかったものに変わり、
弾帯とロングバレル、そして赤いレーザーサイトが追加される。超カッコイイ。
- 性能が変化した点についてまとめると以下のようになる。
- 攻撃力364、会心率-10%
- スロットはLv2とLv1が1つずつに変化
- レア度11のためカスタム枠は最大8。パーツ強化可能
- 徹甲榴弾の装填数が2/2/2に変化
- 新たにLv2貫通弾が単発自動装填に対応
- 性能の傾向は変わらず、純粋なアップグレード版といったところ。
特にLv3徹甲榴弾の装填数が2発に増えているのは、地味ながらも大きな変更点である。
MHW:Iから追加された回避装填パーツを2つ、反動抑制パーツを2つ装着することで、
反動こそ「大」だがLv3徹甲榴弾を主力として戦うことが出来る。
基本攻撃力の高い本ライトと徹甲榴弾の相性は良く、スキル「砲術・極意」も発動できれば
肉質に左右されることなくガンガン高ダメージを与えていける強力なライトになる。
- ただし、MHW:Iでは徹甲榴弾ライトは激戦区となっており、数多くいるライバルと比較すると
本ライトは火力と利便性のどちらにおいても中途半端な性能と言える。
特に金獅子筒【万雷】は非常に強力なライバルであり、こちらを大きく突き放す攻撃力403に加えて、
スロットはLv4が1つ、Lv2徹甲榴弾とLv2麻痺弾が単発自動装填に対応と、攻撃と拘束の両面において
性能を上回られてしまっている。また、EXドラゴンシリーズの登場により覚醒能力を全て攻撃に回せるように
なった赤龍ノ狙ウ弩・水に対しても勝ち目は薄いだろう。
- とはいえ、上に挙げた競合相手は最終盤、もしくはエンドコンテンツとして戦う相手の素材を使用している。
紅蓮滾るバゼルギウスはMR★5で狩猟できるようになるため、完成の早さについてはわずかにこちらに分がある。
また、最終強化にレア素材が必要なく、紅蓮滾るバゼルギウスさえ倒せれば手に入るのもありがたい。
爆鱗の銃弩
- MHRiseのver2.0アップデートにて、事前告知なくバゼルギウスが参戦。
それに伴い、本ライトも名前とデザインを新たにして再度作成できるようになった。
皮ペタ形式のデザインはそのままだが、ベースはMHW系列の骨系ボウガンのものになっている。
MHRise
- ver3.0時点の最終強化は「爆鱗弩バゼルフェテス」。
レア素材である爆鱗竜の宝玉に加えて、炎龍の翼も必要になる。
その性能は、- 攻撃力210、会心率-10%と火力はバッチリ
- ブレ右/小、反動「やや小」、リロード「遅い」とリロードに難あり
- スロットはボウガンには嬉しいLv1が2つ
- 百竜強化は防御力強化II/放散弾追加II/痛恨の一撃
- 通常弾1/1/5、貫通弾1/5/4、(放散弾4/4/4)
()内は百竜強化「放散弾追加II」を発動させた場合の装填数 - 徹甲榴弾3/2/1、拡散弾0/2/0、斬裂弾装填不可
徹甲榴弾はLv1とLv2が移動射撃に対応。Lv1とLv3が移動リロードに対応。 - 状態異常弾は毒弾0/5、麻痺弾0/4。減気弾6/5
- 属性弾は火炎弾と電撃弾が7発装填。貫通火炎弾と貫通電撃弾も装填可能
- サポート用の弾は鬼人弾が使用可能
- 単発自動装填対応弾はLV1・Lv2通常弾、Lv1貫通弾、全レベルの放散弾、鬼人弾、貫通属性弾2種
- 高攻撃力と爆発系弾丸の装填数が光る、火力型のライトボウガン。
全レベルの徹甲榴弾に加えて、MHRiseでライトも使用できるようになった拡散弾も運用できるのが長所。
Lv2徹甲榴弾が移動射撃に、Lv3徹甲榴弾が移動リロードに対応しているのもありがたい。
さらにLv2麻痺弾も4発装填で使用できるため、コストに目をつぶれば徹甲榴弾と併せて拘束役も担える。
- 一方で、リロード「遅い」が明確な欠点として立ちはだかってくる。
装填速度のスキルをLv3まで積んだとしても、Lv3徹甲榴弾の装填速度は「遅い」止まりであり、
移動リロードにより致命的な隙は晒さないとはいえ、他の徹甲榴弾ライトと比較して手数は少なくなる。
また、欠点とは少し違うが、百竜強化によって現れる放散弾の性能は非常に不可解なものになる。
どういうことかというと、放散弾の装填数が4/4/4になった上で、全レベルが単発自動装填に対応するのだ。
ご存じの通り、単発自動装填は1発撃つごとにリロードする機能であり、装填数4発は明らかに必要ない。
他に目ぼしい百竜強化が無いため放散弾追加IIを選択することになるが、何ともちぐはぐな性能といえる。
- このように、劣悪なリロード速度と意味の分からない百竜強化を抱えたライトであるが、これら欠点を補いつつ
全ての性能が噛み合う戦法が一応存在する。それは扇回跳躍を主軸とした空中戦。具体的には、
「地上ではLv3通常弾やLv2徹甲榴弾を中心に戦い、隙を見て飛び上がりLv3徹甲榴弾や拡散弾、放散弾をばらまく」
という戦い方が、本ライトを運用する場合のオススメの戦闘スタイルとなる。
扇回跳躍中のリロード速度は弾の性能に関わらず一定であるため、リロード「遅い」をほぼ無視することが可能。
また、単発自動装填に対応した弾でも扇回跳躍中は連続で発射できるため、装填拡張の発動を前提とするが
飛びながら放散弾を2発発射⇒もう1セット⇒地上で1発発射して単発自動装填発動という立ち回りによって
放散弾を連発することが出来る。そこまでして撃つべき弾でもないが……
- この戦法が有効に働く状況としては、決戦場型フィールドでの2頭同時狩猟が挙げられる。
モンスターの波状攻撃に対して「空中に逃げる」という選択肢が得られる他、逃げると同時に放散弾を撃つことで
2頭同時に少しずつダメージを与えていくこともできる。モンスター同士が争い始めたら2頭の中心に拡散弾を
撃ち込むことで更にダメージを与えるという芸当も可能。他には走り回りながら毒弾をばらまくのもありだろう。
咆哮を受けると無防備になるなど、飛び上がるタイミングには注意する必要はあるが、逃げ場の無い戦場での
生存性の高さは決して侮れないものがある。
- もちろん、2頭の攻撃を捌きながら戦えるほど同時狩猟に慣れているなら、普通に戦った方が早い。
味方を吹き飛ばす性質を持つ拡散弾を使用する関係上、野良マルチでの運用はほぼ不可能であるのも痛い。
拡散弾を封印して地上で戦うなら、他の徹甲榴弾ライトの方が使いやすく火力も伸ばしやすくなる。
以上より、残念ながら今作のバゼル武器の中では優先して作るほどの性能とはいえないだろう。
言うまでもないが産廃と言われるような性能ではないため、趣味で担ぐ分には十分な働きを見せてくれる。
MHR:S
- 紅蓮滾るバゼルギウス素材を用いて、爆鱗弩バゼルヴァレロから再びバゼルコアに強化が可能になった。
強化することでLV3通常弾の装填数が2発、LV3貫通弾とLV3徹甲榴弾の装填数が1発増加する。
そして、360という最強クラスの攻撃力を手に入れた。会心-10%は据え置き。
- ただし、徹甲榴弾そのものがMHR:Sで全体的に弱体化を受けているため、
速射にも対応していない本ライトの評価はあんまり芳しくないのが実情。- 一方MHR:Sで強化された通常弾については、歩き撃ちができない点を除けば悪くはない。
が、同じ7発装填にして攻撃力380・会心-15%・歩き撃ち対応のカラザが目の上のたんこぶ。
- 一方MHR:Sで強化された通常弾については、歩き撃ちができない点を除けば悪くはない。
- 上位までの色々特徴的だった百竜強化は失っており、その代わりに百竜スロット3を獲得したのは評価点か。
ただLv3の装飾品に特に入れたいものもないので、徹甲榴弾特化なら炎王龍の魂、
そうでなければ無難に各種特効スキル辺りに落ち着いてしまうだろう。- 攻撃力が高めかつ、属性弾の装填数も多いため、弱点特効【属性】を入れて属性弾運用もできなくはない。
ただし、この使い方ならもっと適したボウガンはいくらでもあるため、
速射非対応のこのライトでわざわざやる理由は乏しい。
個性としては精々貫通属性弾が単発自動装填に対応しているぐらいか。- 見落としがちだが、貫通属性弾が単発自動装填に対応しているボウガンの中ではトップの攻撃力である。
そのため、リロード遅いを無視して強引に属性強化リロードを採用するという掟破りの運用が可能で、
「非速射型ライトの中では」地味に最強クラスのダメージレートを誇る。
…とはいえ、あくまで「速射対応していないライトとしては」というだけで、
本気で属性弾運用するなら素直に速射を採用した方がいいだろうが。 - 1発ごとにリロードが入ることもあり、火力の伸びでは速射対応ライトにどうしても勝てないが、
両方の貫通属性弾が歩きリロード・歩き撃ちに対応しているため、意外と取り回しは良好。
反動や装填速度にスキル枠を割かなくていいという長所もある。
本作で単発自動装填を長所として運用できる数少ない武器なので、
一風変わった狩りをしたいなら使ってみるのもいいかもしれない。
- 見落としがちだが、貫通属性弾が単発自動装填に対応しているボウガンの中ではトップの攻撃力である。
- 攻撃力が高めかつ、属性弾の装填数も多いため、弱点特効【属性】を入れて属性弾運用もできなくはない。
- 環境的には、チューンアップの登場でリロード速度をさらに強化できるようになっているなど、フォローされた面も多い。
リロード速度以外に目立った欠点はなく、攻撃力の高さは間違いない強みであるため、
別に欠陥品というわけではなく素直に使えばカタログスペック通りの期待値はちゃんと発揮してくれる一丁である。
ただ、攻撃力以外に特にこれと言って明確な強みがないために魅力に欠ける、というのが単純ながら大きなネックになっている。
- 百竜強化により弾が追加される他のボウガンと同じく、MR強化時点で百竜強化無しでも放散弾が使用可能になるが、
やはり先述の数値は設定ミスだったようで、全Lvで装填数は1発に修正されている。
余談
- 武器名にあるタイフーンとは、最大風速が33m/s以上の熱帯低気圧を指す言葉である。
ちなみに、日本語の「台風」の語源となった単語でもある。
なるほど確かに、突然現れたかと思えば空気を全く読まずに戦場に被害を与えまくるバゼルギウスの性質は
台風に例えられなくもない。現実の台風もフンをぶつけるだけで消えてくれたらどんなにいいか
- MHRiseでの最終強化名にあるフェテスについては、古代ギリシアのクロスボウ「ガストラフェテス」が
由来と思われる。腹部と地面を使って武器を固定し、背筋によって弦を引くという使い方をした武器で、
その原理から「腹当て機」と呼ばれることもあるという。腹パンという意味ではない- ちなみにMHFにおいてはガストラフェテスの銘を持つヘビィボウガンが存在した。
アルバレストをベースとした白色SP武器となっている。
- ちなみにMHFにおいてはガストラフェテスの銘を持つヘビィボウガンが存在した。
- MHW:IとMHR:Sどちらにもバゼルコアは登場しているものの、ベースやレーザーサイトの有無など、
かなり相違が見られる。MHW:Iでは武器の重ね着でベースだけ変更できるため、
MHR:Sのバゼルコア風にもできる。
関連項目
モンスター/バゼルギウス
モンスター/紅蓮滾るバゼルギウス
武器/バゼル武器
武器/サイクロン - こちらと同じく熱帯低気圧の名前を持つ双剣